| 天災と人災 | 2008年07月06日 |
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ミャンマーのサイクロン、中国の四川省や日本の東北地方の大地震。サイクロンも地震も人間の手に負えない自然現象です。天災ですね。しかし災害後の対応を誤ると被害が広がり人災になります。ミャンマー政府の対応は、被害を広げてしまった人災です。 私が学んだ学校の建学の精神は"神と国とのために"という言葉でした。建学者がアメリカ人の宣教師の方で、ここで言う神はキリスト教の神ですが最近、私は神とは宇宙や地球に脈々と流れている自然法則に基づいた現象を意味し、国とは人々が暮らす生活環境ではないかと考えます。人間の日々の営みは自然現象に囲まれた中で行われています。我々は驕ることなく自然と接する事で、自然も我々に豊かな生活環境を与えてくれるのではないでしょうか。
| 火山と軽石 | 2008年06月29日 |
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建物で使用できる軽量緑化コンクリートの素材に軽石を選んだ経緯には、父からのアドバイスと友人から借りた一冊の本が大きなヒントになりました。 父は植物が好きな人で、私が最初に取り組んだ天然砂利を使用した透水性コンクリートの技術を屋上緑化に生かせとアドバイスしてくれました。父が現役のころ屋上のコンクリートには大島や榛名山の軽石を混ぜていたことを話してくれたのを覚えています。昔の屋上のコンクリートは軽石と砂とセメントを混ぜていたようですが、砂を抜いて軽石とセメントだけで透水性コンクリートを作ると重さはかなり軽減できるなと考えました。事実、軽石を使用したガーデンクリートライトの比重は普通コンクリートの半分以下です。そして同じころ、友人から"インドネシアを齧る"という面白い本を紹介してもらい読んでいたところ、インドネシアのジャワ島にある火山Gunung Merapi(インドネシア語で火の山)の山腹では軽石が水を貯水しているという記述がありました。植物が育つには水が保水できる基盤が必要ですね。この二つの出来事が同じころに重なり、緑化コンクリートの素材として軽石を使用しようと思い付いたわけです。窯業系軽量骨材として、パーライトやメサライト(膨張性頁石を焼成して発泡させた軽量骨材)がありますが、軽石は製造エネルギーも火山(地球)が負担してくれたありがたい素材で、まさに自然が生んだ天然軽量骨材です。
| ブミはインドの言葉です | 2008年06月15日 |
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Bumiは地球、大地を意味するインドのサンスクリット語です。
私が初めてこの言葉に出会ったのは今から25年ほど前、シンガポール、マレーシアで仕事をしていたころでした。当時のマレーシアでは先の首相マハティールさんが首相に就任されたばかりでBumi putra(土地っ子)政策を打ち出してその後のマレーシアの発展の基礎を作られていました。私も彼のランドマーク的なプロジェクトDaya Bumi(大地の力)complexやUMNO Head-quartersの建築に参加させていただきました。Daya Bumi complexは白と黒のコントラストを基調としたアラビア風の美しい建物です。当時はBumiというのはマレー語だと思っていたのですがその後インドネシア語を学んでいたら、語源がサンスクリット語であることがわかりました。インドネシア語はAustronesia(東はイースター島から西はマダガスカルまで広がる南の島々)で語られる言葉を基層に、アラビア、インド、中国の言葉を吸収した奥の深い言葉です。我々の日常生活の中でもサンスクリット語は思いがけないところで使用されています。以前、シンガポールのリトルインディアを歩いていたら、心地よいインドの歌が聞こえてきました。歌のフレーズに時々ナムーナムーという言葉が聞き取れます。音源のCDショップで、その歌のCDを買ったのですが、ジャケットはインドの言葉でどのような内容の歌だかよくわかりません。そこでインドの友人に尋ねてみると、ナムーは神の前でひざまずく言葉だと教えてくれました。その後あるご住職様にお尋ねしたところ、南無とは仏様に叩頭すること(頭を地につけ礼拝すること)と教えていただき、なるほどと思いました。 南無観世音菩薩...合掌
Sri Srinivasa Perumal Temple Singapore Bumicon
| ローマンセメント | 2008年06月08日 |
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山から採れる石灰石は別名炭酸カルシウムといいます。化学式はCaCO3
これを加熱しますと二酸化炭素が分離して酸化カルシウム(生石灰)CaOになります。
CaCO3⇒加熱⇒CaO+CO2
酸化カルシウム(生石灰)に水を加えると水酸化カルシウム(消石灰)になります。
CaO+H2O=Ca(OH)2
原始時代の人間が石灰石CaCO3の上で焚き火をしたところ、石が割れて生石灰CaOになった。そこに雨H2Oが降ってきて化学反応を起こして消石灰Ca(OH)2となり固まった。これが石灰系セメント誕生のストーリーですね。
消石灰に粘りを出すために海藻を使用した糊を加えたのが漆喰です。ローマ時代からフレスコ画の下地として使用されています。
古代ローマ人は石灰石に火山灰を加えて漆喰よりも耐候性、強度にすぐれたローマンセメントを発明しました。火山灰の成分はシリカSiO2、アルミナAl2O3などです。
今、広く普及しているポルトランドセメントも石灰石にシリカ、アルミナ、鉄などが含まれています。
ガーデンクリートライトは火山が生んだセラミック、軽石に石灰石ベースの凝固材を加えたものでローマンセメントに似ていますね?
ローマ帝国はローマンセメントを手に入れた事で帝国の版図を広げる事が出来たとか?現代のローマンセメント"ガーデンクリートライト"を世に広めることで都市の保水性を高めてゆきたいと思います。
| サンゴと石灰 | 2008年06月01日 |
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石灰岩(炭酸カルシウム)は太古の昔にサンゴや貝殻などが堆積して出来ました。
日本の石灰岩の産地は太平洋岸に多いようですが、太古の昔から海で生成されたサンゴ礁がフィリピンプレートや太平洋プレートに乗って日本にたどりつき、時間をかけて現在の石灰岩になったからでしょう。
神奈川県に連なる丹沢山地はその昔、プレートに乗り北上して日本にぶつかって出来たとのことです。今から600万年ほど昔のことだそうで、丹沢が日本にぶつかった時代、伊豆半島ははるかかなた、今の小笠原諸島の位置にあったとか。 「南の海からきた丹沢」神奈川県立博物館編 有隣新書
地球規模の動きは時間のスケールがとても大きいですね。地球規模で起こっている自然の変化は目先の現象に惑わされることなく大きな時間の流れの中でとらえる視点が必要ですね。
先日、友人に知らせてもらい上野の科学博物館で開催されているダーウィン展を見学してきました。生物の変遷の歴史にはとてつもなく長い時間が費やされていることを感じました。出展されていたシーラカンスのはく製が思いのほか大きくとても素晴らしい展示でした。皆さんもご覧になってみてはいかがですか?
朝の海岸(マダガスカル) インド洋に浮かぶマダガスカルも太古の昔からのサンゴや貝殻が堆積して隆起した島です。石灰石が溶けて無数の針山のように並んだツィンギが有名ですね。
| 特許は成功事例の積み重ね、ノウハウは失敗事例の積み重ね | 2008年05月25日 |
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先のブログ"トライ&エラー&トライ"の所で、"トライ&エラー&トライで実証型の創造企業を目指すというのが当社の方針です。"と述べましたが、この考え方の基本には、私が特許の指導をいただいている役昌明先生の教えがあります。役先生は特許庁に奉職なされ今はエンテック特許事務所を立ち上げられてご活躍中です。役先生が各地で公演をなされるテーマの一つに"特許は成功事例の積み重ねノウハウは失敗事例の積み重ね"という話があります。ものづくりの本質を的確に述べられた名言です。
製品を作る時に、自然法則に基づいた新規性・進歩性が製品に認められるのが特許です。その新規性・進歩性は数値や言葉で表現され、特許の請求範囲が確定されます。(縄張りみたいなもので、縄の内側が発明者の特許の領域ですね。)そして、数値や言葉で表現された領域は公開されますので、だれもがその特許を知ることが可能です。ところがその発明を公開するまでには、製品開発上の様々な失敗があります。製品開発上の失敗があってこそ新規性・進歩性の領域に辿りつくことができるのです。そして、人には言えない失敗事例が、製造ノウハウとして積み重なってゆきます。昔から"秘伝の巻物"というものがありますがこれがノウハウですね。
当社の特許は天然砂利、軽石とセメントと水で、透水性・保水性のあるコンクリートを製造する技術ですが、実際に製品を製造するときには、特許で公開されている数値と、公開されていないノウハウの積み重ねが組み合わさることで、独創
性のある製品が製造されます。
| 砂漠のオアシス | 2008年05月21日 |
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昨年から当社の事務所では、ガーデンクリートライト、パミスサンド、潅水装置を組み合わせた砂漠のオアシスのミニチュアを作り植物を育成しています。この一年を通してヤシや竹、南方系の芋など熱帯植物を育成して来ましたが元気に育っています。今年度はいよいよ砂漠の緑化?に挑戦すべく五月の初めに西洋芝の種(ベントグラスとケンタッキーブルーグラス、トールフェスク、ペレニアルライグラスの混合種)を蒔いたところ20日が過ぎて元気に発芽してきました。
2008年5月21日撮影
| トライ&エラー&トライ | 2008年05月17日 |
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トライ&エラー&トライで実証型の創造企業を目指すというのが当社の方針です。そして「それは無理です」ということに日々チャレンジしています。
今、荒川区町屋のCity Hotelの屋上でガーデンクリートライトを基盤にした芝生の育成試験を行っています。過酷な気候条件である屋上で芝生を育てるのは、チョッと芝生には申し訳ないですが、芝生がどこまで厳しさに耐えられるか興味もありトライしました。試験に選んだ芝生は西洋芝ケンタッキーブルーグラスです。
寒冷地型の西洋芝は高温多湿の真夏の東京の環境には耐えられないというのが世間の常識ですが、その常識にあえて挑戦してみました。
試験場所の屋上は真夏の間、毎日7時間ほど直射日光が当り外気温も30度を越えますがケンタッキーブルーグラスは青々と育ち、根もガーデンクリートライトに活着しました。そして冬の間も枯れること無く春を向かえ、また元気に新芽が芽吹き始めています。一年を通してケンタッキーブルーグラスを育ててわかったことは、真夏の暑い時期でも継続して散水すれば芝生は育つということでした。そしてガーデンクリートライトの特徴である保水性と通気性がケンタッキーブルーグラスを根腐れから守り、根から水を吸収させるのに役立ったということですね。
西洋芝を育てるのに必要なのは、第1に水、第2に空気、そして第3に光ではないかと実感したこの一年でした。今年は昨年の経験を生かし、また新たな方法で芝生の育成にチャレンジする予定です。
| ハチドリ クリキンディとアフリカの言葉 | 2008年05月06日 |
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先の、ブログ"ドライアイランド現象"の中で"当社の商品ガーデンクリートシリーズの役割は都市の保水力を回復させることです。"と述べましたがそれを実行することは並大抵のことではないことは十分承知しています。
| ドライアイランド現象 | 2008年05月03日 |
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みなさんドライアイランド現象という言葉をお聞きになったことはありますか? 過去100年の間に東京の年平均の相対湿度は78%前後から62%前後に低下しているそうです。("異常気象はこう進む"浅井富雄 著小学館文庫)
そして東京の緑化率も20%前後に減少している模様です。
東京の環境はこの100年の間に土や緑地面積が減少し、それに伴い相対湿度も16%ほど低下しました。
皆さんご存じのヒートアイランド現象の話によく出てくる東京の平均気温もこの100年の間におよそ3℃ほど上昇しました。 (GISS東京の年平均気温の変動 参照)
この気候の変化は特に第2次世界大戦後の東京の都市復興期に顕著になりました。
東京は焼け野原からの復興期にアスファルトやコンクリートの面積を増やし土や緑の面積を減らしました。
都市でアスファルトやコンクリートの面積が増え、土や緑の面積が減少すると
都市の保水力は著しく低下します。
この保水力の低下が都市の気温の上昇や相対湿度の低下の大きな要因です。
当社の商品ブミコン・ガーデンクリートシリーズの役割は都市の保水力を回復させることです。
| 涼しい庭 | 2006年09月05日 |
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