三佐和ブログ


箱根 2017年10月10日
先週、箱根に行ってきました。昨年も同じ日に箱根を訪れたのですが昨年と今年では箱根の自然に少し変化を感じました。大涌谷から昇る噴気は昨年と比べて多いようで大涌谷を通るロープウェイも止まることがありました。
箱根神社の鳥居から見た芦ノ湖も水位が昨年と比べて下がっていました。芦ノ湖は今から3100年前に箱根カルデラの外輪山である神山の岩屑なだれが山麓の仙石原一帯に流れ下り、湖尻付近でカルデラ内を流れていた早川を堰き止めたことで出来たそうです。(箱根ジオパーク ガイド4参照)
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仙石原は今から約4万年前、神山からの火砕流堆積物がカルデラ内を流れる早川をせき止めて出来た湖がその後、神山起源の火砕流堆積物などの影響で湖が縮小して約5000年前を過ぎるころに湿原になりました。(古仙石原湿原)そして3100年前の神山の岩屑なだれで早川がせき止められて一時的に陸化しましたが、再び湿原となったのが現在の仙石原だそうです。(箱根ジオパーク ガイド4参照)
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伊豆半島の本州への衝突が始まったのが今から100万年から200万年前と言われています。それ以来箱根火山は活動を続け今日の自然を形成してきました。わずか1年周期の間にも噴気や水位の変化が見られますが、これからも続く箱根の自然の変化を楽しく見守ってゆきたいと思います。10月5日撮影
輻射熱 2017年08月16日
台風5号の去った8月8日の夜、神宮球場でプロ野球を観戦しました。当日の東京は台風が運んできた熱風の影響で気温が30度を超える暑い日でした。
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野球を見た場所はネット裏の最上段、おそらく建物の4階ほどの高さに位置する場所でした。野球が始まるころにはセンター方向から風も吹いて暑さはそれほど感じられず、集中して野球を見ることが出来ました。
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神宮球場は土の上に人工芝を張ったグランドです。天然芝に比べて樹脂製の人工芝の表面温度は高いのですが、高い場所にいたせいでしょうかグランドからの熱気は感じられませんでした。野球が終了したのは9時過ぎでしたが暑さを忘れて野球を観戦した後、球場を出たとたんに地面のアスファルトからの輻射熱を体感しました。
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保水性の少ないアスファルトは気化熱の働きで表面温度を下げることが出来ないので、太陽光エネルギーがより多くが内部に蓄積され、輻射熱として空気中に放出されます。この日の東京の最高気温は33.9度でした。夜になっても気温があまり下がらず気温も高かったことからアスファルトからの輻射熱を体感することが出来たのでしょうね。 関連ブログ:アルベド 8月8日撮影
アルベド 2017年07月18日
アルベドとは地球に入射する太陽光エネルギーのうち反射する光のエネルギーの割合を言います。
地球に入射する太陽光エネルギーは地球全表面の平均で342w/㎡といわれています。その3割は反射され、2割は水の蒸散に使用されるそうです。地球を覆う海のアルベドは0.06,森林のアルベドは0.09から0.15、そして砂漠のアルベドは0.4だそうです。
    地表に届く太陽エネルギーとアルベド江頭教授東京工科大学工学部応用化学科blog参照
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以前ブログで外気温度が39度の時にコンクリート、アスファルトの表面温度が約60度、保水されたガーデンクリートの表面温度が43度であることをお話ししました。また外気温度が33度の時にコンクリートの表面温度が58.8度、芝生の表面温度が32.7度の測定記録についてもお話ししました。
コンクリートやアスファルトは砂漠と同じように水分の保水率が低く太陽光を反射するアルべドが大きいので表面温度も高いのでしょうね。そして芝生の表面は森林と同じように保水力があり水分を蒸散出来るのでアルベドが低いのだと思います。
P1360334.JPGそれでは保水されたガーデンクリートのアルベドはどのぐらいになるのでしょうか?アスファルトやコンクリートの表面温度が60度前後の時に保水されたガーデンクリートの表面温度は43度、そしてガーデンクリートの上の芝生の表面温度が33度前後でした。コンクリートやアスファルトのアルベドが砂漠のアルベドと同じとすると0.4,芝生のアルベドが森林と同じとすると0.09から0.15とすると、保水されたガーデンクリートのアルベドは0.25から0.3前後になるのかもしれません?ちなみに土のアルベドは0.2から0.3前後のようです。各種の裸地土壌 におけるアルベ ドと分光反射率の土壌水分依存性参照
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アルベドの数値を見てもガーデンクリートが土の性質に似ていることがわかりますね。
水は蒸散するときに地表の太陽光エネルギーを使用します(気化熱)。それにより地表の温度を低く保てるのです。植物の優れているところは、太陽光エネルギーを利用して光合成を行うだけでなく、水を利用して必要以上の太陽光エネルギーを蒸散させることで生命を維持する体温の調整機能を備えていることです。
このような機能を得るために生命は地球上で35億年以上の歳月を重ねてきました。
P1360497.JPG写真は今の季節の新宿御苑の様子です。木々の下を歩くと涼しく、芝生の上の照り返し温度がアスファルトよりも低く、まさにコンクリートジャングルとアスファルト砂漠の中の緑のオアシスですね。
6月の風のガーデン 2017年06月28日
6月に入り雨の日が多くなってきました。風のガーデンでは毎日継続されている灌水システムからの灌水量に加えて自然の雨の恵みも増えて植物たちの成長が旺盛になってきました。(風のガーデンの灌水システムは雨の日は灌水が自動的に停止される仕組みになっています。)
                            2か月ぶりに剪定作業を行いました。 剪定前の様子
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                  剪定後の様子
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                                                        剪定前の様子
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                  剪定後の様子

P1350935.JPG東京都内のビルの9Fに設置された風のガーデンで植物の成長が旺盛な理由は、ガーデンが建物の東に設置されていて、毎日朝日を浴びながら植物たちが活発に光合成を行える環境であること(光)  、ガーデンの北と南が吹き抜けになっていで一年を通して風の通りが良いこと(風)、自動灌水システムと自然の雨の組み合わせで、常に適量の雨水を植物が吸収できる環境であること(水)、そして通気性と保水性に優れた緑化基盤ガーデンクリート が常に植物の根に、適度の水と空気を供給すること(土)の要素がそろっているからだと思います。風のガーデンで育つ直物たちを見ていて、光、風、水、土のバランスがいかに大事であるかを感じます。 
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5月の風のガーデンのブログでお話しした柏葉アジサイが白い美しい花を咲かせました。6月27日撮影
  


             

4月のPIOのテラス 2017年04月25日
4月も下旬を迎えPIOのテラスの植物たちの生育も旺盛になってきました。今年の東京の4月は雨の日が多くテラスのお水番のタンクの水量もあまり減りません。3月6日にタンクの水位を測定してから50日経過した4月25日のタンクの水位が約11cmで約2cmの水位の変化でした。前回は14日で5cmの水位が下がったのに対して、今回は50日で2cmの水位の変化です。この違いは何が原因でしょうか? 3月のPIOのテラス参照
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2つの理由が考えられます。一つは降雨量の違いです。気象庁の数字を参考にするとPIOの近くの大田区羽田で観測された2月の降雨量は18mm(0.64mm/日)、3月が79mm(2.5mm/日)、4月が25日までに104mm(4.2mm/日)です。もう一つの理由は日本法蓮草の葉が大きくなった時期が2月の下旬であったことですね。(3月6日に撮影した日本法蓮草の葉)
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自然灌水システム「お水番」の優れているところは、植物の都合に合わせて水を供給出来ることです。植物が成長するためのエネルギーが必要な時期や、植物が大きくなり水分の蒸散量が増える時期にお水番の水の供給量も増えます。そして自然の恵みの雨が多い時は緑化基盤のガーデンクリートや土が雨を保水するので、植物は保水された水を利用して、お水番のタンクからの灌水量は減る仕組みです。 
                            日本法蓮草は美味しくいただき、イチゴが成長してきました。
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東京では5月のゴールデンウイークにかけて初夏の気候に変わります。この時期、陽ざしが強くなり気温も急に上昇しますので、お水番からの灌水量にも注意しながら植物たちの成長を見守ってゆこうと思います。
               4月に入り西洋芝ベントグラスが成長してきました。
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                    4月25日撮影
熱帯地方の都市人口の増加とガーデンクリート 2017年04月20日
以前のブログで、熱帯(地球の北回帰線から南回帰線に挟まれた地域)で人口が増えているという話をしました。熱帯の人口の増加と都市化
1950年の熱帯アジア(南アジア、東南アジア)の都市人口が1億人であったのが2010年には9億人に、熱帯アメリカ(中央アメリカ、南アメリカ)の都市人口が1950年に8千万人であったのが、2010年には5億人に、熱帯アフリカ(中央アフリカ、東アフリカ)の都市人口が5千万人であったのが2010年には3億人になりました。合計すると1950年に2億3千万人であった熱帯地方の都市人口が2010年には17億人に増えたと言う事です。
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さらに予測では2030年には熱帯アジアの都市人口が14億人、熱帯アメリカの都市人口が6億人、熱帯アフリカの都市人口が6億人で合計26億人の都市人口が熱帯地方で見込まれます。
地球規模で見て、2030年の都市人口が50億人と予想されている中で、熱帯地方の都市人口が26億人と言う事は、世界の都市人口の半分以上が熱帯地方に集中すると言う事ですね。
出典Tropical Urban Heat Island (Nyuk Hien Wlng Yu Chen共著)
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熱帯地方は暑いわりには一年を通して雨が多く緑にも恵まれているので、人々が生活できる環境を保っていますが、熱帯地方で都市化が進むと言う事は、緑豊かな熱帯のジャングルがコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われた保水力を失ったヒートアイランドに変貌すると言う事です。熱帯地方のヒートアイランド化は温帯地方のヒートアイランド化よりもより深刻な問題が生まれることが予測されます。
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幸い、熱帯地方には多くの火山があり軽石の入手が可能です。そして石灰石も豊富です。これから2030年に向けて、熱帯地方で都市化が進むとともに軽石と石灰石を原料としたガーデンクリートで熱帯地方の都市のヒートアイランド現象の緩和に貢献できればと思います。
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             関連サイト: 環境改善にガーデンクリート

ガーデンクリートによる建物と周囲の環境改善のご提案 2017年04月05日
ガーデンクリートにのプレゼン資料がPDFでアップされました。ホームページの資料ダウンロードからもダウンロードできます。ガーデンクリートによる建物と周囲の環境改善のご提案
これから地球が温暖化に向かうのか、寒冷化に向かうのか定かではありませんが、多くの人々が生活する都市環境はヒートアイランド現象の影響で温暖化に向かうことは間違いありません。そして地球規模で進む人口増加の影響で人々が都市に集まる傾向が続き、大都市の数は世界規模で広がってゆこうとしています。
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都市のヒートアイランド現象の大きな要因は人口の集中と都市の保水力の低下です。私が生活している東京も1000万人を超える人々が生活をしています。そして人々が快適に過ごせるように建物が建てられ道路の舗装が進んでいます。ビルや道路を作る素材であるコンクリートやアスファルトは土や木と比べて保水力が劣ります。それで都市はコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドになってゆくのです。
ガーデンクリートはコンクリートやアスファルトの弱点である保水力を補うと同時に植物を容易に育てることが出来るので、コンクリートジャングルやアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドを緑のオアシスに変えてゆきます。。 
            ユリカモメは東京都民の愛鳥です
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21世紀は都市化の時代と言われています。世界規模で進む人口増加により多くの人々が都市に集まり、それに伴い都市周辺のヒートアイランド現象も世界規模で広がってゆくことは間違いありません。
ガーデンクリートの原料は火山が作り出す天然軽石と石灰系固化材で構成されているので、世界規模で入手することが容易です。これからもガーデンクリートの普及を続け、都市の保水量を高めて緑化を進めることでヒートアイランド現象の緩和に貢献して行こうと思います。
植物はなぜ動かないのか 2017年02月09日
「植物はなぜ動かないのか」稲垣栄洋著ちくまプリマー新書という面白い本を読みました。テーマは「弱くて強い植物の話」です。植物たちの豊かな生き方が語られている本でとても興味深く読むことが出来ました。植物は発芽した環境から移動することはできません。自分が身を置いた環境の中で、根、茎、葉、花を駆使しながら光合成を行い種を残す生命活動を行いますね。

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私は事務所でガーデンクリートのフラワーポットでサトイモ科の熱帯植物デイフェンバキアを育てています。昨年の6月には育てて8年以上が経過して初めて白い花が咲きました。
          デイフェンバキアの花が咲く
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最初はデイフェンバキアを自宅の南側の窓辺やベランダで育てていました。そこは朝から夕方まで光が差し込み、葉も光合成をするのに光を容易に受け止めることが出来るところでした。         ガーデンクリートの鉢で植物を育てる   ハイビスカスの花が咲く
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                                                                  2014年5月撮影
デイフェンバキアを事務所に移して3年ほどが経つのですが、その間に葉は大きくなり葉の色も濃い緑色に変化しました。事務所の窓辺とベランダは西に面していて、自宅の窓辺やベランダのように太陽の光を多く取り込むことが出来ません。このような環境の変化の中で、デイフェンバキアはより多くの光が取り込めるように葉を大きくし葉緑素クロロフィルの量を増やして、環境の変化に適応したのではないかと思います。
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本来は動くことが出来ないデイフェンバキアですが、私の都合で育つ場所を変えられて、環境の変化に対応するために葉の大きさや色を変化させて生き続けているような気がします。
         2月9日撮影
1月のPIOのテラス 2017年01月13日
新春のPIOのテラスでは12月まで咲き続けていたマダガスカル原産の夏の花,ニチニチソウに代わりスミレがやってきました。スミレは寒さに強く、山間部から都会の道ばたでも顔を出す元気な花です。浅草寺様のフローラカスケードで咲いているビオラやパンジーはスミレから分化していった花のようですね。スミレ(Wikipedia参照) 
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スミレの隣で生育中の日本法蓮草は育つにつれて葉が繁り密集してきたので、チョッと可哀想ですが間引きました。
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間引かれた日本法蓮草はサラダにしてありがたくいただきました。取り立てのほうれん草の葉は甘みがあり、美味しかったです。
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1月に入り東京の気温も下がってきましたが、PIOで生育中の芝生やスミレ、日本法蓮草、そして浅草寺様のビオラも、周囲と比べてやや暖かいヒートアイランド東京の環境で元気に冬を過ごしています。
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                                                                   1月10日撮影
コンクリートジャングルとアスファルト砂漠 2 2017年01月05日
先週のブログで温帯に属する東京は、夏はヒートアイランド現象の影響で都市全体の気温が高くなり人が不快な思いをしますが、その他の季節は気温が暖かく推移する都市環境は植物や人にとって不快な環境ではなく、さらに植物にとっては成長に良い影響を及ぼすようなことを述べました。極論すると四季のある日本の都市では、ヒートアイランド現象の影響で人が不快な思いをするのは夏の3か月ほどで、春、秋冬の9か月ほどの間は生物が暮らすのには決して悪い環境ではないと思います。
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それでは熱帯や亜熱帯地方の都市環境はどうでしょうか?熱帯地方の気候は雨季と乾季に分かれている地域が多いようです。そして植物に覆われたジャングルは保水力も高く、雨水の循環も自然に行われるので、地表の温度が異常に高くなることはありません。ところが熱帯地方の都市は、東京と同じようにコンクリートジャングル、アスファルト砂漠に覆われて、雨季にはせっかく降ってきたスコールも地表に保水されることなく流失して蒸散効果も少なく、地表の温度は周囲の自然環境と比べて高く推移します。そしてこのような季節が6か月ほど続きます。さらに乾季は降雨量も雨季と比べて少なく、都市の気温は周囲の自然と比べてさらに高く推移するようです。

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保水性と通気性があるとともに、直射日光、紫外線に強い無機系の保水性素材として開発されたのがガーデンクリートです。ガーデンクリートでコンクリートジャングルやアスファルト砂漠を覆うことで一年を通してヒートアイランド現象に苦しむ熱帯、亜熱帯の都市環境を改善します。
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フローラカスケードは緑化基盤ガーデンクリートが表面に現れた緑化壁で、強い太陽光、紫外線が一年中降り注ぐ熱帯、亜熱帯の都市環境を緑で覆います。 浅草寺様の境内に設置されたフローラカスケード12月26日撮影
コンクリートジャングルとアスファルト砂漠 1 2016年12月27日
東京都内で緑化基盤ガーデンクリートの上に芝生をはじめ様々な植物を育てて10年以上が経過しました。コンクリートやアスファルトに囲まれた、都市環境の中でガーデンクリートで育つ植物を通して様々なことを学びました。そしてヒートアイランド東京は人にとってはネガティブな環境かもしれませんが植物にとってはポジティブな環境ではないかと思うようになりました。
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ヒートアイランド東京の大きな問題点の一つが保水力の著しい低下です。東京は年間およそ1600mmの降水量が見込まれます。一日当たり平均しておよそ4mmの降水量です。また東京に雨が降る日数は年間115日前後と言われています。3日に一度は雨が降る計算です。つまり3日に一度12mm前後の雨が降る計算ですね。
コンクリートジャングル、アスファルト砂漠に覆われた都内ではこの雨の多くが地面に浸透することなく排水溝を通して河川や海に流れてゆくのが現状です。
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コンクリートやアスファルトの上にガーデンクリートを4cm施工するとおよそ12mmの水を保水することができます。つまり東京のコンクリートジャングルとアスファルト砂漠の上をガーデンクリートで覆うことで、都内に降る雨水を保水して蒸散作用の働きで大気に戻し、雨水を河川や海に流す量を減らすとともに、ヒートアイランド東京の保水力も回復しますね。
真夏の昼間、コンクリートやアスファルトの表面温度が60度から50度の時に保水されたガーデンクリートの表面温度は40度前後です。さらにこの時のガーデンクリートの上で育つ芝生の表面温度は30度前後まで下がります。人が汗をかいて体温を調整するのと同じように植物も、自らの力で根から水を吸い上げて葉から蒸散させることで体温を調整するようですね。
         関連サイト:ヒートアイランド対策 関連ブログ:風のガーデンの温度測定
 
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ところで東京の気温が高く推移して人々が不快な思いをするのは6月中旬から9月中旬ぐらいまでの3か月の間です。そして自らの力で体温を30度前後に保つことができる植物にとって、この夏の季節は照り続ける太陽光を浴びながら光合成をおこないエネルギーを蓄える実り多い季節です。
                       今年の夏PIOのテラスのお水番で収穫されたピーマン
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そして11月下旬から3月中旬にかけて気温の下がる冬、東京都内の気温は周辺の地域と比べてやや高く推移するので人も植物もヒートアイランド現象で作り出された、やや暖かい冬を過ごすことができます。
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                                               冬の新宿御苑 12月27日撮影
動植物が快適にすごせる気温? 2016年09月22日
浅草寺様の境内や大田区産業プラザのテラスで、ガーデンクリートと灌水システムを組み合わせて花を育てていますが、四季の変化が見られる東京では、平均気温20度前後の気候が花の植え替えには適しているようです。浅草寺様の境内では6月の始めにニチニチソウを植えて今日まで咲き続けています。 東京の平均気温.pdf                         浅草寺様のニチニチソウ 9月20日撮影
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浅草寺様のヴィオラは東京の平均気温が20度を下回る10月から11月にかけて植えて来年の5月ごろまで咲かせ続ける予定です。   浅草寺様のヴィオラ 4月20日撮影
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マダガスカル原産のニチニチソウは、熱帯の気候では咲き続けて野生化するようですがこれから気温の下がる東京ではどこまで咲き続けることが出来るのか観察してみようと思います。以前のブログでもお話ししましたが西洋芝の最適生育温度は15度から24度の間だそうです。芝生の科学 
                              PIOのテラスのニチニチソウ 9月16日撮影
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つまり植物の生育に適した気温は20度を中心にして±5度の間にあるようですが、これは植物のみならず、我々動物にとっても快適な気温ですね。
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今日9月22日は秋分の日です。これから東京の平均気温も来年の2月ごろまで下がり続け、来年の春分の日には気温の上昇期を迎えます。 浅草寺様境内で見かけたヒガンバナ 9月20日撮影


東京の夏の暑さを決める太平洋高気圧 2016年08月25日
先のブログでもお話ししましたが、東京都荒川区西日暮里にある住宅展示場の屋根にガーデンクリートを施工させていただき温度をした2004年の夏は7月6日から8月14日にかけて、40日連続して最高気温が30℃を超えて、記録的な猛暑日が続きました。特に7月20日には最高気温が39.5℃、21日が38.1℃を記録しました。(気象庁のデータ)同じ日に私が測定した気温とガーデンクリートの表面や屋根の表面温度のデータは左記のとおりです。2004年7月温度測定.pdf 今振り返ってみると、私が温度を測定した2004年の夏は東京で最も気温が高い年でした。偶然とはいえその時期に気温やガーデンクリートの温度を測定できたことは、とても貴重な体験だと思います。

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2004年の夏の東京の気温が高かったのは6月から太平洋高気圧が日本に張り出していたことが大きな原因のようです。この年の台風の上陸地点はほとんどが西日本で、東京は太平洋高気圧に覆われ続けていたようですね。今年の夏の太平洋高気圧は日本の東の位置にあるようで、高気圧の西を巡ってやって来た台風が11年ぶりに関東地方を直撃しました。(8月22日 台風9号)
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ガーデンクリートを使用して都市のヒートアイランド現象を緩和する開発を本格的に始めたのが2004年でした。それ以来、東京の気候にはとても関心を持って今日まで来ましたが、これまでの経験を振り返ると、コンクリートジャングルやアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京の夏の暑さを決めるのは太平洋高気圧であることがよくわかります。
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太平洋高気圧に覆われたヒートアイランド東京の夏を植物の蒸散作用の力を借りて、温度を下げて緑のオアシスにするために、これからもコンクリートやアスファルトの上に直接施工できる緑化基盤ガーデンクリートの普及を進めてゆこうと思います。
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ヒートアイランド現象を緩和する植物の蒸散作用とガーデンクリートの保水性 2016年08月12日
大田区南鎌田にあります大田区産業プラザPIOのテラスと、台東区浅草の浅草寺様境内でガーデンクリートと灌水システムを組み合わせて芝生や野菜、花など様々な植物を育てています。ガーデンクリートには30%ほどの空隙があります。厚みが3㎝から6cm(フローラカスケード)のガーデンクリートの上で植物を育てるには、この30%の空隙内の保水性の継続が求められます。
               PIOのテラスのトマト
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芝生から蒸散される水量は、真夏で4mmから5mmと言われています。3cm厚みのガーデンクリートに保水される水量は9mmです。つまり2日に一度、雨が」継続して降る気候であれば3cm厚みのガーデンクリートの上でも植物は生命を繋いでゆくことが出来る計算ですね。(ガーデンクリートの保水性を補うために灌水システムが植物への灌水量を調整します。)    PIOのテラスの西洋芝
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一方、コンクリートやアスファルトは水分を内部に保水することが出来ません。降った雨も表面にとどまることがありません。以前、荒川区西日暮里にありますデベロッパーさんの住宅展示場の屋根にガーデンクリートを施工させていただき温度の測定をしたことがありました。測定した年は2004年の7月20日から8月14日にかけてでした。この時の測定データに基づき作成されたのが下記のグラフです。この年は東京で真夏日が7月6日から8月14日にかけて40日連続した年で記録的な暑さが続いた夏でした。グラフで示されているように外気温度が39℃のときに保水されたガーデンクリートの表面温度は43℃、そしてアスファルトやコンクリートの表面温度は60℃前後です。ガーデンクリートとアスファルトやコンクリートの表面温度に大きな差があるのはガーデンクリートに保水された水の蒸散作用の働きで表面温度が下がるからですね。
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そしてガーデンクリートの上で芝生を育てると、表面温度はさらに低くなります。文京区の建物のテラスでガーデンクリートと灌水システムを組み合わせて芝生や様々な植物を育てています。昨年の8月6日にここで、ガーデンクリートの上の芝生とコンクリートの表面温度を測定したのが下記の写真です。外気温が33度の時、芝生の表面温度は32.7℃、コンクリートの表面温度は58.8℃でした。
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植物は根から吸い上げた水の90%以上が葉などから蒸散されるといわれています。植物たちが生きてゆくために炭水化物を光合成で作り出すのに必要な水分量は3%前後のようです。植物たちは太陽の光から受ける熱量を下げるために葉などを通して体内に取り込んだ90%以上の水分を蒸散させるようですね。人間が暑い中で、汗をかいて皮膚の表面温度を下げて体温を調整するのと同じです。蒸散
P8120022.JPG夏の太陽光の下でも、芝生の表面温度が30度前後に保たれるのはこのような仕組みがあるからですね。
関連サイト:ヒートアイランド対策 関連ブログ:風のガーデンの温度測定 PIOのテラスの日日草 8月12日撮影
軽量緑化コンクリート ガーデンクリート 2016年07月22日
ガーデンクリートは土よりも軽く(900kg/m3),土よりも固く(圧縮強度3.22N/mm2),保水性は土と同等以上(300㍑/m3)の緑化基盤です。ガーデンクリートを利用した10年以上にわたる緑化の経験から厚み3cm~4cmのガーデンクリートの上で様々な植物が育っています。
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ガーデンクリートの上に2cmから3cmの土や砂をのせることで、種から芝生やパセリ、コマツナなどの野菜が育ちます。
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ガーデンクリートに穴をあけて植物を挿入することで立面でもニチニチソウやヴィオラなどの花が育っています。フローラカスケード
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がーデンクリートはコンクリートやアスファルトの上に直接施工が出来るので、灌水システムと組み合わせて、コンクリートジャングルやアスファルト砂漠が原因でヒートアイランド現象に苦しむ、東京、香港、シンガポールなどの都市の一部を緑に囲まれたオアシスに変えてきました。
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ガーデンクリートは天然の軽石を無機系の固化材で固めた緑化基盤なので、ウレタンや植物を使用した有機系の緑化基盤よりも耐候性、耐火性に優れ、屋外で長期にわたって使用しても紫外線や雨水による劣化が見られません。
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軽量緑化コンクリートガーデンクリートのサイト資料ダウンロードが掲載されましたのでご参照ください。


4月の風のガーデン 2016年04月28日
東京都文京区にあります建物9Fのテラスで、様々な植物を育てて今月でまる五年が経ちました。3cm厚みのガーデンクリートと灌水システムを組み合わせた上で、芝生、ハーブ、低木、季節の花々が育っています。
P4270046.JPG5年にわたる風のガーデンでの経験で様々なことがわかりました。まずは植物の生命力の逞しさですね。植物の生命を支えるのは、光、水、風(空気)です。そして光と水と空気の供給のバランスと継続性が重要です。
P4270048.JPGガーデンクリート都市緑化システムは底面から適度の水分と空気を継続して供給することで植物を根から支えてきました。そしてこれからも支え続けてゆくことでしょう。
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                     今、風のガーデンではミントブッシュが見頃を迎えています。 4月27日撮影
水の力 2016年04月07日
PIOのテラスにベランダガーデニングキットお水番を置いて白妙菊やパンジーを育てています。冬の間は天然の雨水による灌水でこれらの植物を育ててきましたが、春を迎え先週から久しぶりにお水番のバルブを開いて灌水を始めました。 写真はお水番による灌水を始める前の植物の様子 3月30日撮影
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一週間ぶりにテラスを訪れて植物の様子を見たところ、植物たちは驚くほど大きくなっていました。 4月7日撮影

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冬の間、天然の雨水だけで命を繋いできた白妙菊やパンジーにとって、お水番からの灌水は成長を促進させる大きな力になっているようですね。
以前もブログでお話ししましたが、植物は生命を維持するためのエネルギーを、に光合成を行いながらCo2を空気中から取り込み水(H2O)と結合して炭水化物エネルギー(C6H12O6 )を自らの力で作ります。       6CO2 + 12H2O → C6H12O6 + 6H2O + 6O2
水はCo2とともに植物の成長を支えるとても大切な要素です。関連サイト:ベランダガーデニングキットお水番
笹竹の命の源 2016年03月23日
先週から、台東区谷中の大泉寺様の墓所に生えている笹竹の処理のお仕事をさせていただいています。竹の生命力は逞しく、以前、世田谷区の知行院様の墓所のブミコン舗装をさせていただいたとき、筍がブミコンを持ち上げたことがありました。雑草という名の植物はない・植物の逞しさ
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地下茎から横に伸びた笹竹の根が広がってきたので、根のもとの部分を断ち切ろうとする作業です。作業をする皆さんの様子を見て、笹竹の凄まじい生命力を感じました。
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上の写真は地下茎からびっしりと伸びた笹竹の根の塊です。笹竹は、葉の光合成で作ったネルギーを地下茎に蓄えるとともに、地下茎から伸びた根を通して大地から水や栄養分を吸収しながら生命を繋ぎます。この写真にある地下茎と根はまさに笹竹の命の源ですね。
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                                                                 大泉寺 3月18日撮影
三佐和ブログ地球環編Ⅱ、都市環境編のPDFがアップされました 2016年03月16日
三佐和ブログ地球環境編のうち2013年10月4日以降のブログと、ヒートアイランド現象、ドライアイランド現象などをまとめた都市環境編のブログがPDFにまとめられました。読みやすく整理されていますので皆さんもご覧ください。フロントページ資料ダウンロードからダウンロードできます。


                                      隅田川のユリカモメ地球環境編Ⅱ
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                                           早朝の神宮外苑銀杏並木都市環境編

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                           関連PDF 地球環境の保護と再生を目指して   
             

啓蟄 2016年03月12日
3月5日は二十四節気の啓蟄でした。冬ごもりをしていた虫たちがはい出るという意味だそうですが、先日テレビを見ていたら虫の漢字のつく蛇や蛙など、冬眠していた爬虫類たちも動き出す時期のようです。                                           
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                                               PIOのテラスの芝生 3月3日撮影   
                                  
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                                                    PIOのテラス 3月7日撮影
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                                                   PIOのテラス 3月12日撮影
PIOのテラスと新宿事務所で西洋芝の種を蒔いて育てています。先週の3月3日にPIOのテラスで見たときは芝生が伸びているとは気がつきませんでしたが、3月7日に再びPIOのテラスの芝生を見たときは、芝生が伸びたことが目でも確認できました。
                                        
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                                        新宿事務所の芝生の発芽 3月7日撮影

新宿事務所では2月17日に芝生の種を蒔いたのですが、3月7日に発芽が確認できました。啓蟄を境にして虫の字のつく爬虫類も木の字のつく植物たちも冬眠や休眠から覚めて種も発芽を始めるのでしょうね。東京も来週の中ごろから気温が上昇するようです。本格的な春到来ですね。
                                           
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                                        新宿事務所の芝生の発芽3月8日撮影 関連ブログ 啓蟄に虫を見る


都市環境の保護と再生を目指して 2016年03月04日
"I always believed that a blighted urban landscape, a concrete jungle destroys the human spirit.We need the greenery of nature to lift our spirits."「都市の荒廃、コンクリートジャングルは人々の心を壊す。人々の心を高める(満たす)ためには自然の緑を必要とする。」私の尊敬するシンガポールの政治家Lee Kwan Yewが1995年に残したスピーチの一部です。
         ガーデンクリート緑化システムを使用した建物の周辺緑化(シンガポール セントーサ島)
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私はこれまでガーデンクリートと灌水装置を組み合わせた緑化システムでシンガポール、香港、そして東京の都市緑化を経験してきました。熱帯のシンガポール、亜熱帯の香港、温帯の東京と、それぞれの都市の環境には違いがありますが、これらの都市では、ヒートアイランド現象、ドライアイランド現象など共通した問題を抱えています。その原因の一つが冒頭にあげたLee Kwan Yewのスピーチにもあるコンクリートジャングルです。 
              ガーデンクリート緑化システムが採用された香港の中学校の屋上緑化です。
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先週のブログでもお話ししましたが、我々のご先祖様であるアウストラロピテクスがアフリカに誕生してからおよそ400万年の間、人類は植物に囲まれた自然の中で生存してきました。そして電気、ガス、水道などのライフラインの恩恵を受けながら人類が本格的な都市生活を始めて200年もたっていないでしょうね。
東京都文京区の建物のテラスでガーデンクリート緑化システムの上で様々な植物を育てて5回目の春を迎えました。
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人類がMr.Leeの言う自然の緑から離れて本格的な都市生活を始めてわずかな時間しかたっていません。400万年の生存の歴史を経過してきた人類には自然との深い結びつきを持ったDNAが流れているのです。ガーデンクリートの上で芝生を始め様々な植物を育てて10年ほどになりますが、コンクリートと植物の間にガーデンクリートを緑化基盤として薄く敷くことで、都市を覆うコンクリートジャングルを容易に緑のジャングルに変える経験を積んできました。
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今までの経験を活かしながら、ガーデンクリートを地面に直立させて植物を育てるフローラカスケードも実用化の目処がたちました。アウストロピテクスが直立歩行を実現させて大きな進化を遂げたように、これからもガーデンクリートを進化させて都市環境の保護と再生を目指します。  関連ブログ:Garden CityからCity in the Gardenへ
ガーデンクリートの保水性と通気性、そしてアルカリ性 2016年02月20日
大地の五億年(せめぎあう土と生き物たち) 藤井一至 ヤマケイ新書 山と渓谷社を読んでいます。「変化」と「酸化」をキーワードにして、地球を覆う土壌の5億年の歴史を語った興味深い本です。石灰石系固化材で軽石を固めたガーデンクリートで植物を育てる製品を開発している私にとり参考になる記述がいくつかありました。
「酸性とは水の中の水素イオンH⁺が多い状態を表す。日本のように降水量の多い地域では、生物の活動が盛んで、樹木や微生物による酸性物質の放出も盛んになるため、カルシウムなど中和に働く土の成分が溶かされ、雨とともに洗い流される。」
「植物はカリウムイオンK⁺やカルシウムイオンCa⁺などの陽イオンを吸収するために、代わりに水素イオンを根から放出する。」
微生物は落ち葉を分解すると、その一部を酸性物質(有機酸、炭酸、硝酸)として放出する。生き物が放出する酸性物質により土が徐々に酸性に変わってゆく。」
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上の写真はガーデンクリートでフラワーポットを作り、サトイモ科の熱帯植物ディフェンバキアを育てている様子です。フラワーポットの上のほうに白い粉のようなものが付着していますが、これは水酸化カルシウムのようです。ガーデンクリートの固化材に含まれているカルシウムが溶け出して、フラワーポットの表面に出てきたようですね。
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ディフェンバキアはこのフラワーポットで8年以上生育しています。その間、根と茎は残り、葉が何世代も交代してきました。ディフェンバキアの根は直径わずか9cmぐらいの穴の土から伸びてガーデンクリートの空隙に活着します。8年以上もの間ディフェンバキアが元気に育ってきたのはガーデンクリートの保水性と通気性が根に良い影響を与えたことが主たる要因ですが、ガーデンクリートから溶け出したカルシウムのアルカリ性が酸性の土を中性に変化させるとともに、根から吸収されてディフェンバキアの生育を支えているのかもしれませんね。
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フラワーポットの穴を並べて壁にしたのがフローラカスケードです。フローラカスケードにはガーデンクリートで作ったブロックに穴が開いていて、その中で様々な植物を育てることができます。写真はフローラカスケードでヴィオラを育てている様子ですがヴィオラたちも、ガーデンクリートの保水性、通気性、そしてアルカリ性に支えられながら元気に育っています。 2月19日撮影 関連ブログ:フローラカスケード

首を垂れる? 2016年01月22日
東京は1月18日の早朝、雪に見舞われました。浅草寺様境内のフローラカスケードも一時、雪に覆われヴィオラも花や葉が下に垂れて、まさに小滝のような姿でした。1月18日撮影
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その後天気も回復してフローラカスケードに太陽光が降り注ぐようになると、ヴィオラの花と葉は再び太陽に向かい成長を始めました。 1月21日撮影
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カスケードとは日本語で小滝を現わす言葉です。水は重力の影響で上から下に流れます。今回,ヴィオラたちの様子を見て植物は命がある限り、自力で光を求めて上に伸びてゆくことを改めて確認しました。光合成で蓄えたエネルギーは植物たちが重力に立ち向かうために使われるようですね。植物の生命力には頭が下がります。
関連サイト:フローラカスケードFlora Cascade 関連ブログ:フローラカスケード 関連SNS:lora Cascade
共生or淘汰? 2016年01月10日
今、PIOのテラスでは西洋芝とバジルがガーデンクリート緑化システムの1.5mx1.2mのスペースで、生存競争を繰り広げています。
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昨年の10月の中旬から西洋芝の種(ケンタッキーブルーグラス、ペレニアルライグラス、トールフェスク)の混合種(年中無休)を蒔いているのですが、同じ時期に緑化システムの周りのプランターで育てているバジルの種が混ざり込んだようで発芽してきました。
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芝生の種もバジルの種も発芽してまだ2ヶ月ほどですが、これから先、ガーデンクリート緑化システムの上で生存競争を続けながら共生できるのか、それともどちらかが淘汰されるのか見守ってゆこうと思います。 
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                           1月4日撮影




夏はベント、冬はライグラスを育てる東京の環境 2015年11月28日
PIOのテラスにあるガーデンクリート緑化システムでは今年は春から夏にかけてはベントグラスを育てました。そして秋から冬にかけては西洋芝混合種年中無休を蒔いて育てることにしました。
                          ベントグラスの種を蒔いて一月経った頃の様子。2015年6月6日撮影
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           西洋芝混合種年中無休の種を蒔いてほぼ一月経った様子。2015年11月27日撮影
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ベントグラスは英語ではcreeping bent grassと言ってホフク系(creeping)の芝でイネ科に属します。西洋芝混合種年中無休はペレニアルライグラス、トールフェスク、ケンタッキーブルーグラスがブレンドされた芝生の種です。米も麦も、トウモロコシ、大麦、ライムギなど狭義の穀物はイネ科に属するそうです。イネ科
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PIOのテラスでは1年を通してガーデンクリート緑化システムの上で様々な植物を育てています。コンクリートやアスファルトに覆われた東京でもイネ科の芝生、夏はベントグラス、冬はライグラスが育つと言う環境は、夏は米、冬は麦が育つ日本の風土につながるような気がします。これから来年の春に向けて、ライグラス、トールフェスク、ブルーグラスを混合した年中無休を大切に育ててゆこうと思います。 11月27日撮影
11月の風のガーデン 2015年11月20日
今年の東京はエルニーニョ現象の影響で暖かい日が続いています。それでなくとも都市のヒートアイランド現象の影響で気温がやや高めの東京では、今年は落葉樹の落葉の時期の幅が広がっているような気がします。事務所のそばにある新宿御苑では、ポプラやケヤキはすでに多くの葉を落としていますがイチョウやモミジはまだ紅葉の途中です。
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先日、文京区にあります風のガーデンを訪れました。ここではハギが落葉を始め高麗芝も休眠に入りつつあるようです。それでも風のガーデン全体の冬支度のタイミングは昨年の同じ時期とあまり変わらないような印象です。
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大地に育つ植物の環境と空中で育つ植物の環境には何か違いがあるのでしょうか?風のガーデンで様々な植物を育ててみて気がついたのですが、地面から30メートルほど上にある風のガーデンでは秋の七草であるハギや桔梗が6月ごろから咲いていていました。その原因は東京の気温がヒートアイランド現象の影響で周囲の自然環境よりもやや高からではないかと考えました。6月の風のガーデン
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この考え方にさらに進めると、コンクリートヤアスファルトに覆われた都市の地表と同じ場所の空中30メートルとでは温度差があるのではないかということです。コンクリートやアスファルトに覆われた地表の暖かい空気が上昇して、地上30メートルぐらいでは地表よりもやや暖かい環境になるのではないでしょうか?コンクリートやアスファルトに比べて熱伝導率の低い空気の影響で、空中にある風のガーデンでは、コンクリートやアスファルトの地表と比べて、一年を通しての寒暖の差が少なく、気温もやや高めに推移するのではないかということです。 そしてこの環境の違いを新宿御苑や風のガーデンの植物たちが、目に見える姿で教えてくれているような気がします。風のガーデン:11月17日撮影



若者を育てる神宮球場の風 2015年11月14日
明治神宮野球場は野球を志す若者を育てる球場ではないかと思います。私は神宮球場のそばに住んでいますが、このあたりでは夏は南風、冬は北風が吹く日が多いようです。神宮球場では本塁からセンターへの方角は南から北に向いているようですがアメリカのOfficial Baseball Rulesによると本塁は南西南から南の方角に位置するとあり、神宮球場の本塁はまさにセンターから向って南西南の方角に位置する設計です。野球場(Wikipedia)引用
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先月行われた日本シリーズ第3戦で、東京ヤクルトスワローズの山田哲人選手が3打席連続ホームランという快挙をなしとげました。私はテレビで実況を見ていて感動しましたが、当日の夕方は10月の下旬にしては暖かい南風が吹いていて、今日の試合はホームランが出そうだなと思いました。もちろん3打席連続ホームランは山田選手のプロ選手としての素晴らしい実力です。
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神宮球場はプロ野球のほかにも大学野球、高校野球と若者が野球をする機会が多い球場です。若者にとり神宮球場でヒットやホームランを打つことは大きな自信になることでしょう。東京の野球シーズンは風が本塁からセンターに向かって吹く南風が多い春から夏にかけての季節です。体も技もまだ成長過程にある若者にとり神宮球場に吹く南風は彼らの味方です。
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2020年の東京オリンピックの後、明治神宮球場は建て替えられる予定です。これから野球を志す若者を育てるためにも、新しい野球場は今と同じ位置、方向に建てられることを希望します。そしてグラウンドの芝生は天然芝にしたいですね。

朝倉彫塑館2 2015年11月06日
久しぶりに朝倉彫塑館に行ってきました。2008年の11月に訪れて以来、7年ぶりの再訪です。朝倉彫塑館当時私はガーデンクリートを素材とした屋上緑化システムの開発を始めていましたが、70年以上も前に自ら現場打ちコンクリートを打設してビルを立ち上げ、その屋上に菜園を作っていた朝倉先生の開拓精神は、軽石を使用した緑化コンクリートで建物の屋上を緑化する課題に取り組んていた私に勇気を与えてくれました。
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朝倉先生が屋上に菜園を作った当時、ドリップチューブやタイマーなどの灌水装置は日本にはなく、雨水と手まきによる散水で植物を育てなければなりませんでした。そこで先生は土の厚みを20cm位に設定したようです。
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土中の保水量を20%とすると20cm厚みの屋上菜園の保水量は40r㍑/m2です。現在の東京の年間降水量が約1500mmなので土中保水量を40㍑/m2を保つには年間約38日(1500÷40)の降水が必要です。つまり一年を通して10日に一度は雨が降るこを想定ですね/(365÷38)芝生などの植物からの水分蒸散量もおよそ4mm/m2日ですから、東京の年間降水量からすると雨水をあてにした自然灌水では 20cmの土厚は妥当な想定だと思います。
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私が開発してきたガーデンクリートと灌水システムを組み合わせた緑化では、ガーデンクリートと土の厚み合わせて5cm位の厚みで様々な植物が育てられます。灌水システムには灌水タイマーと雨センサーが組み合わされているので季節ごとに灌水時間を調整し、雨の日は灌水を中止します。これにより一年を通して必要最小限の水量で植物を育てられることが可能になりました。さらに緑化基盤のガーデンクリートはコンクリートやアスファルトの上に直接施工できるので、屋上はもちろんの事、建物の周囲、道路に面した接道の緑化も容易になりました。
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ガーデンクリートを素材とした緑化システムも開発が終了し各地で実用化が進んでいますが、7年前に出会った朝倉彫塑館の屋上菜園が、コンクリートやアスファルトに覆われた都市の砂漠で植物を育てる私の挑戦の心の支えになりました。関連サイト:ガーデンクリート都市緑化システム  土と比較したガーデンクリート緑化システムの特徴  関連ブログ:風のガーデン

毛細管現象を利用した植物の育て方 2015年10月10日
ベランダの隅に出来た水たまりを利用して、緑化ブロックの上で植物を育てながら水たまりを解消する方法をご紹介します。
IMG_2012.JPG緑化ブロックを灌水クロスで覆いその上に土をのせて植物を育てます。毛細管現象を利用した緑化ブロックと灌水クロスの保水性能、そして植物の根の吸水性能と葉の蒸散性能で水たまりもの水も有効に利用できます。
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  灌水クロスを通して緑化ブロックと土に伝わった水分を植物の根が吸い上げて葉から蒸散させる仕組みです。
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事務所のベランダでも緑化ブロックの上で植物を育てていますが、植物は天然砂利の方には向かわずに、保水性のある緑化ブロック目指して根を張り成長します。
PA100466.JPG土をあまり使用しない緑化ブロックの保水性能と植物の吸水性能、蒸散性能を利用してベランダを汚さずに効果的な水の循環を図る事が出来ますね。
自然法則に従い中道を行く 2015年09月20日
私が学んだ学校のモットーはPro Deo et Patria via Media 「神と国のために中道を行く」でした。「神と国のために」とは「神の知恵(自然法則)を謙遜なる心をもって探求し人類の幸福と福祉に貢献する。」。そして中道とは「道の真ん中を、真理を求めて歩く旅人。(あらゆる絶対主義をとらない。)」という意味だそうです。また法華経の「妙法蓮華」とは蓮の花が咲き実を結ぶように、自然法則に従って生きることが人生の妙(うまみ)だということだそうです。キリスト教も仏教もそれぞれの教えが言わんとすることは自然法則に従いながら生きることが、より多くの人々の幸福につながるという事ですね。
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現代の人間社会は喩えると龍虎、赤白源平の対峙の中にあるのではないかと思います。龍は国民主権、虎は国家権力、赤は左翼思想、白は右翼思想がそれぞれ対峙する形態です。幸い私が住んでいる日本という国は、龍が絶対支配しているわけではなく、虎が絶対支配しているのでもなく、また右も左も思想が極端に対峙している社会ではありません。
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我々は縦軸の龍虎と横軸の赤白が交わるど真ん中を、周囲の自然を感じながら自然が示す方向に向かい歩んでゆく事が人類の幸福と福祉に貢献する人生の妙ではないかと思います。 
  関連ブログ:自然法則を利用した技術思想の創造 写真:神宮の森と御苑の睡蓮 9月19日撮影

自然法則を利用した技術思想の創造 2015年09月07日
発明とは自然法則を利用した技術思想の創造です。その高度なものが特許で保護されます。発明者には一定期間、一定の条件のもとに特許権という独占的な権利を与えて発明を保護する一方、その発明を公開して利用を図ることにより新しい技術を人類共通の財産として行くことを定めて、これにより技術の進歩を促進し、産業の発展に寄与しようというものです。崇高な理念を持った制度ですね。特許庁ホームページより
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私もいくつか特許権をいただいていますが、確かにその製品開発の発想は自然法則の原理を利用したものでした。たとえば「ブミコン」は天然に存在する石灰石の凝固能力を利用して天然砂利を固める透水性コンクリートです。ブミコンは砂を使わないコンクリートなので砂利と砂利との間に空隙が出来て、そこを水が流れることで雨水を地面に浸透させます。そしてコンクリートやアスファルトに覆われた都市の保水能力を高めます。
            ブミコンの形は浅草名物の雷オコシに似ています。
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ガーデンクリートはブミコンの原理を応用した緑化コンクリートです。使用する骨材を天然砂利から軽石に変えることで、軽石の無数の空隙を利用してそこに水が保水される仕組みです。そして軽石に保水された水が蒸発するときに発生する気化熱の働きで、地表の温度を下げ都市のヒートアイランド現象の緩和に役立ちます。
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ガーデンクリートの空隙には植物の根が活着して植物を育てます。そしてガーデンクリートの保水性と通気性が根の成長を促進させます。ガーデンクリートはコンクリートやアスファルトの上に直接施工出来るので、様々な場所で都市の緑化を容易にします。さらに毛細管現象の働きを利用したドリップチューブと灌水クロスとガーデンクリートを組み合わせた緑化システムが、必要最小量の灌水量で植物を育てるとともに、緑化基盤の厚みを薄くすることが出来るので、屋上に施工しても建物への荷重を軽減します。また石貼りやコンクリート、アスファルトに覆われた歩道でも、土を使用したプランターの厚みの1/3から1/4の厚みで様々な植物を育てることが可能です。
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ガーデンクリート緑化システムの上で芝生や植物を育てている香港の中学校の屋上の写真です。土地が少なく高層の建物の多い香港では、建物の屋上を緑化することで,周囲の建物から緑が楽しめます。     関連サイト:ブミコン・ガーデンクリートについて ガーデンクリート都市緑化システム

乱層雲 2015年09月02日
乱層雲は降雨をもたらす雲の代表格で雨雲または雪雲と呼ばれます。地表付近から10,000mの間で発生するようです。(Wikipedia乱層雲)
先週末、神奈川県の箱根に行ってきました。東京の自宅を出発する時は空は雲に覆われていて雨の旅を覚悟しましたが、ロマンスカーで西に向かうにつれて天候は少しずつ回復してきました。途中、伊勢原付近で見かけた標高1252mの大山も半分ぐらいは雲に覆われていましたが青空も少し見えました。
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       そして標高723mの芦ノ湖では雨雲は抜けたようで青空が広がっていました。
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さらにロープウエイで昇った標高1483mの駒ケ岳の上では、山の下から昇ってくる雲を見ることが出来ましたが、まさに雲がわいて来るような感じでした。
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この日の夕方ホテルのテレビで見たニュースによると東京は雨模様だったようです。山の天気は駒ケ岳で見た雲の動きのように常に変化を続けますが、雨雲(乱層雲)の上と下では大きな違いが見られました。 8月28日撮影
洪積層と沖積層 2015年08月13日
事務所のある新宿は武蔵野台地の東端、淀橋台と呼ばれれる高台にあります。武蔵野台地は今から10000年前まで続いた更新世に形成された洪積層の地層で山の手とも呼ばれています。洪積層は沖積層に比べて地盤が強く、古くから日本の重要建築物は洪積層が露出した土地に建てられたようです。
  武蔵野台地の東に位置する新宿御苑は、江戸時代は信州高遠藩内藤家の下屋敷の敷地でした。

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武蔵野台地には最終氷河期に発達した河川や氷河により洪積層が削り取られて形成された河谷がありました。そして最終氷河期後期には海面が上昇し土砂が河谷に堆積して沖積層が形成されました。沖積層の地盤は洪積層の地盤と比べると地盤沈下、洪水、地震災害時の液状化などの被害にあいやすい場所です。私が事務所に行くときによく歩く外苑西通りは洪積層の河谷に土砂が堆積した沖積層で江戸時代、古川(恩田川ー渋谷川)が流れていました。恩田川は今でもの外苑西通りの下を暗渠として流れています。(千駄ヶ谷線)
      新宿御苑の東にある玉藻池から恩田川は流れ始めました。カメが甲羅干しをしています。
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その恩田川の地形上の源頭は、新宿事務所の南の新宿御苑の中にある玉藻池と下ノ池、中ノ池、上の池にあったようです。玉藻池は四谷大木戸門で分岐した玉川上水により出来た池だったようです。分岐された片方の水は暗渠を通り江戸市中に給水されたました。下ノ池、中ノ池、上の池の水は新宿御苑の西横にある天龍寺の境内の湧水から出来た池です。そしてそして玉藻池から流れた水と、下ノ池から流れた水が合流した場所が千駄ヶ谷駅の東にある外苑橋あたりだったようです。
この外苑橋のすぐそばには、今話題になっている国立競技場がありました。皆さん、国立競技場のある場所の住所をご存知ですか?新宿区霞ヶ丘町といいます。おそらく新宿御苑の2つの池から流れ出た水が合流したこの辺りはその昔、霞がたなびく沖積層の湿地帯だったのでしょう?

新宿御苑の南にある下ノ池から流れた水は千駄ヶ谷を通り外苑橋のあたりで玉藻池を水源とする恩田川に合流しました。
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そのような場所にキールアーチをかけるには沖積層の土をかなり掻き出さなければならないでしょうね。試算によると10トントラックで1日当たり100台搬出しても10年、1年でかたずけるとなると1日当たり10トントラックで1000台の搬出量になる話がTVで報道されていました。都心でこのような通交量があると道は傷むし一般の通行にも支障をきたすでしょうね。しかも国立競技場の横には地下鉄都営大江戸線、JR総武線が走っています。
  外苑西通りに隣接する国立競技場の跡地では整備作業が行われています。(8月5日撮影)
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建築物を作るには確かにデザインも大事ですが、実際に建物が建つことが前提です。今回の新国立競技場建設騒動のなかで、キールアーチ案が却下されたのは建築資材などの高騰が大きな要因とされていますが果たして本当なのでしょうか?建築物の提案をする場合、上っ面のデザインにこだわる前に、建築物を立てる場所の地層や、周辺の情報をしっかりつかんだうえで意匠(デザイン)考えるのが建築家の基本ではないかと思います!
ゲリラ豪雨対策 2015年07月19日
週刊ビル経営7月6日の特集「万全なゲリラ豪雨対策を 製品・サービス」で当社の活動が紹介されました。150717IMG.pdf
私が透水性コンクリートに出会った20年以上前、ヒートアイランド現象やゲリラ豪雨といった言葉はあまり馴染みのある言葉ではありませんでした。その後、東京では臨海地区に高層ビルの建築がはじまり海からの風の道が変わり、上昇気流で急に積乱雲が発生してゲリラ豪雨につながる環境が生まれました。またコンクリートやアスファルトに覆われた都市環境では、地面の保水能力の低下等が原因で発生するヒートランド現象が確認されて今日に至っています。

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当初は雨水を浸透させて快適な歩行環境を作る目的で開発された透水性コンクリートですが、その後の都市環境の変化によりゲリラ豪雨等による雨水を浸透貯留させることで、都市の排水能力を補完する役割が生まれました。台東区浅草にある浅草寺様ではブミコンで境内の環境整備のお手伝いをさせていただいています。
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次に当社が目を向けたのは、透水性コンクリートの骨材として軽石を使用することでさらに保水能力を高めて、植物の育成基盤となる緑化コンクリートの開発でした。当時、東京都は石原都政の下、都市環境の緑化が進められていました。当社の緑化コンクリート・ガーデンクリートの開発が東京都より中小企業創造法の認定を受け、東京都中小企業振興公社のビジネスナビゲーターの皆さんと一緒に、都内の町工場をを廻り、素晴らしい発想力、技術力のある中小企業の協力を得て商品開発を進めました。その間にシンガポールでの特許を取得したほか、今年の2月にはガーデンクリートを使用した緑化ブロックと灌水システムを組み合わせた緑化システムの特許が査定されました。
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緑化コンクリート・ガーデンクリートを使用した緑化システムは、工場やビルの屋上、テラス、ベランダはもちろんのこと、コンクリートやアスファルトに覆われた地面の上を容易に緑化します。そして熱や紫外線に強いガーデンクリートの耐候性は、熱帯のシンガポール、亜熱帯の香港等、一年を通し厳しい太陽光にさらされ、雨量の多い東南アジアで評価されています。
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新国立競技場の建設もようやく目処が立ち、2020年の東京オリンピックに向けて東京の環境整備が始まりました。オリンピックが開催される7月の東京はかなり暑いでしょうね。熱帯・亜熱帯の都市緑化に使われているガーデンクリート都市緑化システムで東京の環境整備のお手伝いをしたいと思います。
植物が育ちやすい都市環境を作ります! 2015年07月11日
6月27日のブログで東京都内にある風のガーデンでは秋の七草であるハギや桔梗が満開を迎えていることをお話しました。その理由としてヒートアイランド現象の影響で都内の気温が緑に囲まれた自然環境の気温よりも多少高めにあるからではないかと述べましたが、今回はその原因についてもう少し詳しく考えてみたいと思います。
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東京都内の屋上、テラス、接道にガーデンクリート緑化システムを施工して様々な植物を育てて10年を迎えました。もともと植物とはそれほど縁のなかった私ですが、都市環境の中で植物に接することで、植物の逞しさを感じると同時に都市環境は植物の生育に適しているのではないかと考えるようになりました。
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東京都内はコンクリート、アスファルトに覆われた面積が多く、ここ10年の間に臨海地域では高層ビルが立ちはだかり、海からの風の道にも影響が出てゲリラ豪雨といった現象も頻繁に発生するようになりました。都内では毎日、動く発熱機?自動車が走り回り1000万人の人間がうごめき、人体から発生する熱量(体温)やCo2の量もかなりの数値になっていることでしょうね。
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コンクリートやアスファルト、そして自動車から放射される熱量や人間が発生する熱量やCo2は植物の生育にとり決して悪い条件ではないと思います?それでは植物の生育に不都合な都市環境とは何でしょうか?それは圧倒的に地面を占有しているコンクリートやアスファルトの保水量が少ないからではないでしょうか。ゲリラ豪雨も保水することで植物の生育にはプラス要因にまります。ガーデンクリート緑化システムはアスファルトやコンクリートに不足している通気性と保水性を補い最適な灌水を継続することで植物が育ちやすい環境を作ります。
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人間にとって不都合なヒートアイランド現象も、一工夫することにより植物が生育するのに都合のよい環境に変わります。
気候カジノ 2015年05月31日
アメリカ人の経済学者W・ノードハウスが書いた気候カジノ「経済学から見た地球温暖化の最適解」日経BP社を読んでいます。著者は学生時代に読んだ「サムエルソン経済学」の共著者で経済学者の視点から地球温暖化をとらえていて興味を感じます。その内容をいくつか列挙してみます。
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人為システムとは資源の効率的かつ持続的な活用を確実にするため社会が策を講じているもの。
人為的エコシステム 農業。たとえば水耕栽培のように土を使わずに、制御された環境で水と栄養剤を使い植物を育てる農法。
・非人為システムとは人間の介入をほぼ受けずに機能しているシステム。
非人為的エコシステム 狩猟文化 気候パターンに大きく影響された。 
気候とは、何十年あるいはそれ以上の期間における、気温や降水量といった変数の統計的平均や変動性の事。
気象とは特定の日や年など短期間における実際の気候プロセス。
・世界全体では地域の平均気温が1度から3度上昇すると、食糧生産能力が増加すると予測される。
・気候変動に対応する緩和策。気温上昇と乾燥がもたらす負の影響の多くは二酸化炭素施肥によって補うことが出来ると考えられる。
・気候変動がもたらす主な影響 それぞれのシステムには、独自の動態や気候変動との関係がある。農業にとっては土壌水分量の問題であり、、ハリケーンにとっては海面温度が問題であり、海洋酸性化にとっては大気中の二酸化炭素濃度が問題となる。
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                                       写真は落羽松ラクウショウの気根 新宿御苑

暑い日が続くと二酸化炭素排出量の増加による地球温暖化の影響だと言ったり、寒い日が続くと太陽黒点の減少による地球寒冷化の影響だなどと身近な気象現象だけを見て短絡的に気候変動と結びつけたくありませんね。ある程度の温暖化や二酸化炭素の排出量の増加は農業にとっては好都合な環境を生み出します。また植物を育てるには土壌水分含有量が問題だという指摘には、緑化コンクリートと灌水システムを組み合わせて植物を育てる手法を開発している私にとってはとても心強い言葉です。しかし平均気温が3度以上上昇したとき、地球の環境は突然、正比例では予想できないカタストロフィックな変化を遂げるかもしれません。しかしその予想は難しいようです。

・あらゆるものは証明している。神が実は相当のギャンブラーだったということを。宇宙は壮大なカジノであり、そこでは常にサイコロが振られ、ルーレットが回されていることを。 スティーヴン・ホーキング

・リスクは知識に反比例する アーヴィング フィッシャー



大地が動く? 2015年05月18日
先日、長野県のパートナー企業である株式会社キクイチさんが施工されたブミコン舗装の現場をいくつか拝見してきました。キクイチさんがブミコン舗装を行っている長野県松本市近辺の自然環境は東京などの都市環境と比べて寒暖の差が大きい地域です。理科年表によると年間を通しての最高気温と最低気温の気温差の平均は東京が7℃であるのに対して松本は11.2℃と4.2℃もの開きがあります。              松本城
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物質は温度の変化に合わせて膨張収縮を繰り返します。温度の上昇によって物体の長さ・体積が膨張する割合を温度あたりで示した数値を熱膨張率と呼びます。透水性コンクリートブミコンに近い素材であるコンクリートの熱膨張率は12で鉄の熱膨張率12.1に近いですね。東京でも浅草寺様境内でブミコン舗装を行っていて気がついたことがあります。それは冬に施工したブミコンが気温が上昇するにつれて、ブミコン周囲の目地の一部が収縮しているのです。気温の上昇につれてブミコンが膨張したのでしょうね。まさにブミ・大地は動いているようです。             浅草寺様境内のブミコン3月撮影
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一年を通して寒暖差の激しい信州でブミコン舗装を行うキクイチさんは、自然環境の変化に対応した施工を目指して様々な工夫をされています。キクイチさんがブミコン舗装の様子や透水性試験の様子を動画サイトYouTubeにまとめてくださいました。当社のホームページでご覧ください。              ブミコン・ガーデンクリートについて
植物からの蒸散作用を肌で感じる? 2015年04月09日

2015年4月5日渋谷区の午前7時から9時にかけての天候は曇り時々雨でした。

7時半過ぎに神宮前の自宅を出た時は、雨をかすかに肌に感じましたが、傘をさすほどではありませんでした。自宅の周囲はコンクリートの建物とアスファルト舗装に覆われています。歩いて10分ほどのところに明治神宮がありますが、神宮にに入り20分ほど森を歩いている間雨がけっこう降ってきました。それから神宮の外に出てコンクリートとアスファルトに覆われた市街地に入ると雨足が弱まりました。  明治神宮 南参道

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次に緑の多い神宮外苑に入ると再び雨が体感できるほど降ってきました。10ほど雨の中を歩き外苑の外に出ると、また雨足は弱まりました。 緑の多い森の中では雨が強く、コンクリートやアスファルトに覆われた市街地では雨が弱かったようです私の住んでいる場所は緑地面積よりもコンクリートやアスファルトの被覆面積が多い環境です。そこから徒歩で10分ぐらいのところにある明治神宮や神宮外苑の森の緑地面積は80%以上ではないかと思います。         明治神宮 北参道

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YAHOO気象情報によると渋谷区の45日午前7時から9時までの天候は 気温9度、湿度95パーセント、降雨量1mmでした。当日は気温が低く空気中の水蒸気量もほぼ飽和状態で、降雨量1mmという数字を見ると雨が降り始める微妙なタイミングにあったようです。気温10度の時、空気の飽和水蒸気量は9.39g/m3です。このような気象条件の中で当日の朝、明治神宮や神宮外苑の降雨量が増えたのは植物の蒸散作用働きで、空気中の水蒸気が飽和水蒸気量(9.39g/m3)を超えて凝縮して雨となって降ったからではないかと思います。4月5日の散歩では、植物の蒸散作用を肌で感じる事が出来ました。そしてコンクリートやアスファルトに覆われた都市の環境がドライアイランド現象やヒートアイランド現象を生み出すことを実感することも出来ました。

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ふつう6月ごろに咲く花菖蒲が神宮外苑の横を走る外苑東通りの街路樹の脇に咲いていました。4月5日撮影
Garden CityからCity in the Gardenへ 2015年03月26日
私の尊敬するシンガポール建国の父Mr.Lee KuanYewが先日、91歳の生涯を終えました。Mr.Leeは緑の中にGarden Cityを作るという明確なヴィジョンを掲げ強力なリーダーシップを発揮して今日の緑豊かな都市国家を実現させました。植樹するリー首相 Trees of our Garden City  National Parks Publication引用 
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豊かな緑の中に都市を作ろうというMr.Leeの情熱とリーダーシップは若きSingaporean達を動かし、効率の良い官僚組織を作り、安定した国情と緑豊かな環境は海外から多くの投資を呼び込み今日のシンガポールの繁栄をもたらしました。

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        そしてMr.Leeに続く世代はシンガポールをCity in the Gardenにすることを目指しています。 

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             Gardens by the Bay  関連ブログ:シンガポール植物園2

新加波・香港・台北・東京の気候 2015年01月24日
寒い日が続いていますが理科年表を見ながらシンガポール・香港・台北・東京の気候を比較してみましょう。熱帯気候に属するシンガポールの1月の平均気温は26.6度です。亜熱帯気候にある香港、台北の1月の平均気温は香港が16.1度、台北は16.3度。そして温帯気候に属する東京の1月の平均気温は6.1度です。また年間平均気温はシンガポールが27.6度、香港が23.0度、台北が23.1度、そして東京は16.3度です。 シンガポールの街並み
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1月の降水量はシンガポールが246.3mm、香港が21.3mm、台北が103.5mm、東京が52.3mm。年間の降雨量はシンガポールが2199.0mm、香港が2246.1mm、台北が2534.0mm、そして東京は1528.8mmです。                   ヴィクトリア・ピークからみた夕日(香港)
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温帯気候の東京と亜熱帯気候に属する香港、台北、そして熱帯地方のシンガポールでは気温、降水量などに違いが見えますが、これらの都市に共通する点は、それぞれコンクリートやアスファルトに覆われた環境に置かれていることです。そして都市環境の大きな問題点は、集中豪雨時の洪水、都市を覆うヒートアイランド現象です。                 空からみた台湾の山々
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ブミコン・ガーデンクリートは、熱帯、亜熱帯、温帯にかかわらず、コンクリートやアスファルトトに覆われた都市の雨水の貯留・浸透性を高め、コンクリートやアスファルトの上を簡単に緑化する緑化基盤として都市の環境を改善を図ります。
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                 朝の新宿御苑 1月24日撮影



二酸化炭素Co2はとても大事な物質です 2015年01月03日
インターネットを見ていたら興味深いニュースを見つけました。二酸化炭素の排出量の増加が熱帯植物の成長を早めているという記事です。Mail online 熱帯の植物たちが吸収するCo2の量は年間15億トンで、世界中の植物が成長するために吸収するCo2の半分ほどを占めているようです。 Co2の増加により植物の光合成が活性化しているということですね。        写真Mail online引用
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「二酸化炭素は化学式がCo2とあらわされる無機化合物である。略 植物の光合成によって二酸化炭素は様々な有機化合物へ固定される。」Wikipedia参照
Co2は人間をはじめ地球上すべての生命を支える大事な物質です。植物は生命を維持するためのエネルギーとして、光合成を行いながらCo2を空気中から取り込み水(H2O)と結合して炭水化物エネルギー(C6H12O6 )を自らの力で作り出します。6CO2 + 12H2O → C6H12O6 + 6H2O + 6O2
そして我々人間は、植物が作り出したエネルギーを摂取することで自らの生命を長らえることが出来るのです。
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21世紀に入り地球の気候変動と人間が排出するCo2濃度の増加との関係が科学的賢智を超えて、Co2がネガティヴなイメージとして政治的に利用されているようです。Co2がいかに大事な物質であるかということを理解しなければいけませんね。特に次世代を担う若者たちにはCo2に対してネガティヴなイメージを持ってもらいたくありません。   関連ブログ:光合成と芝生の呼吸 二酸化炭素は魔女じゃない!
無理が通っても道理引っ込まず? 最近の地球の気候3 2014年12月13日
今年の夏の北極海を覆った氷面積は昨年に引き続き2012年の夏の氷面積を上回ったようです。National Snow&Ice Data Center

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よく話題になる世界のCo2排出量は2011年度のデータで318億トンだそうです。世界のCo2排出量が2011年以降に減ったとのニュースは聞いたことがないので世界のCo2排出量は今でも増えているのでしょうね。このような地球環境の中で北極海の氷面積は2012年に最少面積を記録した以降、増加傾向にあるようです。また南極の氷面積も1976年以降最大期を迎えているようです。JCCA(Japan Center of Climate Change Action)参照。
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大気中のCo2濃度の増加が地球の気温を高めているといった単純な正比例みたいな考え方が世界を風靡していますが果たしてそうなのでしょうか?46億年かけて築き上げられてきた地球の自然環境(道理)を300年程度の歴史しか持たない近代科学の分析手法だけで測定して、一次方程式で地球環境の変動を説明するのは無理ではないでしょうか?一時的に政治イデオロギーに近い地球温暖化理論で無理が通ったとしても、地球環境を取り巻くスケールの大きなの自然法則(道理)を引っ込めることはできませんね。
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                                     夕暮れの雲 渋谷区 12月5日撮影
G邸ブミコン舗装 2014年09月20日
先週は新築の建物でブミコン舗装の仕事をさせていただきました。建物の周囲は隣地境界との間にスペースを設けることが必要です。そしてこの場所の土がむき出しになっていると、雨が降るとじめじめしたり水たまりが出来たりします。
                            ブミコン舗装前
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                                                           ブミコン舗装後
IMG_1573.JPGこのような場所をブミコン舗装することで水たまりをなくし、からっとした環境を作ります。猫たちには申し訳ないのですが、ブミコンの表面は固まっているので砂利舗装とは違い砂利を掘り起こして用をたすことはできません。
IMG_1567.JPG今年の夏、東京ではデング熱騒動に見舞われましたが、じめじめした水たまりは蚊の発生源になります。都市環境をブミコンで舗装することで水たまりやじめじめした環境をからっとした環境に変えて蚊の発生も抑えることが出来ますね。
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                                   設計施工:隆建築設計様 9月13日撮影  参考サイト 地球と人の環境保護舗装材
デング熱とヒトのグローバル化 2014年09月06日
報道によると都立代々木公園周辺では、デング熱のウイルスに感染したヒトスジシマカを媒体にして、70人以上の方々がデング熱に感染しています。私もよく代々木公園周辺を散歩することがあります。 先月も朝の代々木公園を散歩して公園内の自然を撮影しましたが、幸いなことに今のところデング熱の症状は見られません。
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ブミコン・ガーデンクリートの開発の原点の一つには熱帯・亜熱帯の伝染病対策があります。ガーデンクリートライト 熱帯・亜熱帯地方の伝染病対策として、これらの地域の地面を透水性舗装にすることで水たまりの面積を最小限に抑え、伝染病を媒体する蚊の発生を抑えようとするものです。
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デング熱が東京で発生したことで東京の環境が熱帯化していると結論付けるのは早計ですね。報道によると今回の件でデング熱ウイルスを媒介している蚊は、ヒトスジシマカという日本中に生息している蚊のようです。熱帯・亜熱帯地方でデング熱を媒介している蚊の主役はネッタイシマカで、この蚊が代々木公園で大量に見つかるようであれば、東京の熱帯化も考えられますが、今のところネッタイシマカが発見されたというニュースはありません。これは私見ですが、今回の件は熱帯・亜熱帯地方でデング熱に感染したヒトが代々木公園に行き、そこでヒトスジシマ蚊に刺され、デング熱ウイルスが蚊に伝染し、そのヒトスジシマカが周囲のヒトを刺すことで広まったのではないでしょうか?

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東京が熱帯化することで蚊の生態系が変わったというよりも、交通機関などの利便性が高まりヒトの移動がグローバル化することで、ヒトを通して熱帯・亜熱帯固有のデング熱が東京にやってきたと考えられないでしょうか?でも都市環境を透水性舗装にすることで水溜りを減らし蚊の発生を抑えることは必要ですね。                                                               代々木公園と明治神宮 8月3日撮影

植物の習性 セミの習性 2014年08月29日
インターネットを見ていたら面白いニュースを見つけました。Science 北アメリカからのニュースですが、過去40年にわたりシラネバダ山脈からロッキー山脈の間に生息する約300の植物のうちのおよそ60%の植物が、気候が温暖化の傾向にあるにもかかわらず、生息区域を涼しい高原に向かわずに暑い低地に向かって生息しているとのことです。その理由は水の確保にあるようですね。
                                                               箱根 駒ヶ岳   
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先日、箱根に行ってきました。箱根湯本ではセミが盛んに鳴いていましたが高度が海抜700メートルほどのところにある芦ノ湖周辺ではセミの鳴き声が聞こえずに静かな雰囲気に包まれていました。 
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芦ノ湖は今から3000年ほど前に芦ノ湖の隣にある神山が噴火して山の一部が崩壊し川が堰き止められて出来た堰止湖です。       芦ノ湖と箱根神社の鳥居
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                         8月22日撮影

過酷な環境で芝生を育てる 2014年08月16日
今年の夏、芝生にとってはチョッといい迷惑ですが、過酷な環境で芝生を育てています。PIOのテラスでガーデンクリート緑化ブロックと灌水装置を組み合わせた緑化システムの上で、6月の始めから西洋芝を種から育てています。ここではこれまでに、ケンタッキーブルーグラスのソッド(発芽した芝生の葉と土のついた根)等を緑化ブロックの上で育てました。また芝生の種を蒔く時期も早春から初夏にかけて、または晩夏から秋にかけてと、種が発芽して根を伸ばすのに最適な時期を選んで種をまき芝生を育ててきました。 5月27日 ベントグラスの種を蒔く。
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今回は盛夏に向けて気温が上昇していく時期に、あえて西洋芝の中でも暑さに弱いといわれているベントグラスの種を蒔きました。夏のPIOのテラスは午前9時から午後3時の間は直射日光が容赦なく芝生に当たり芝生の表面温度も40度を超える事もあります。芝生表面温度.pdfこのような過酷な環境でも、ベントグラスは元気に発芽して成長を続けて来ました。 6月10日 発芽する。

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ヒトの都合で過酷な環境に置かれ、暑さの中で懸命に生き延びようとしているベントグラスには大変感謝しています。そして今回の試みで様々な経験を積むことが出来ました。これからも、この経験を活かししながら、都市環境という砂漠にも似た過酷な環境の下で、様々な植物を育ててゆこうと思います。
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                                            8月15日朝撮影 関連ブログ:植物の都合に合わせた環境づくり
2030年の地球環境 2014年08月06日
以前のブログでも述べましたが2030年には、50億人が世界中の都市で暮らすようになる予測があります。熱帯の人口増加と都市化ちなみに2030年の世界の人口予測はおよそ84億人なので半数以上の人々が都市に集まる計算です。現在の世界人口が約72億人でこれから2030年にかけて12億人の人口が増える見込みです。そして世界の都市人口のうち、およそ26億人の人々が熱帯で暮らす見通しです。ちなみに2010年の熱帯の都市人口は約17億人なので2030年にかけて熱帯の都市人口は9億人増える見込みです。

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熱帯地方とは北緯23度26分の北回帰線から南緯23度26分の南回帰線の間に位置する地域で、国としては熱帯アジア(南アジア、東南アジア)、熱帯アメリカ(中央アメリカ、南アメリカ)、熱帯アフリカ(西アフリカ、中央アフリカ、東アフリカ)が含まれます。これから都市で暮らす人が増えるということは、世界規模での都市化が進むことでもありますね。ちなみに都市化とは建築構造物や道路舗装面積の増加、人口や車の増加が進み、それに伴い自然環境(動植物や、鳥、昆虫、魚などの生息地)が減少することです都市の温暖化と地球の温暖化 今のところ熱帯地方は温帯地方に比べると、自然環境に恵まれて緑の宝庫と呼ばれていますが、この熱帯地方で都市化が進むということは、さらに動植物や、鳥、昆虫、魚などの生息地が減少してゆくということですね。
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これから先、地球の気候がどのように動いてゆくのかわかりませんが、人間の都合で都市化が進むのであれば、その都市の環境を出来る限り自然に近づける工夫が必要です。ますは都市の保水性を高めてドライアイランド現象を抑える工夫です。そのためには都市の緑化を出来る限り進める努力が必要ですね。そして貴重な雨水を出来る限り大地に貯留させる工夫も必要です。それには地道な作業の継続が求められます。ハチドリクリキンディのたとえ話ですね。
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                        神宮の森と代々木公園
最近の地球の気候 2 2014年08月02日
東京では真夏の気候が続いていますが地球全体の気候はどう動いているのでしょうか?よく話題にされる南極大陸の氷結面積は冬を迎え昨年に引き続き増加しているようです。南極大陸の氷結面積の推移2014年7月現在
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一方、夏の北極海の氷結面積もここに来て2012年と比べて増加しているようです。National Snow &Ice Data Center        北極海の氷結面積の推移2014年7月現在
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上記の二つのグラフの推移を見ると、南極大陸と北極海周辺の氷の面積が増えている事がわかります。地球全体の温度はあまり変化しないと考えた場合、南極と北極の気温が下がった分、他の地域の気温が上昇しているのでしょうか?それとも地球全体が寒冷化の方向に向かい始めたのでしょうか?

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 これから地球が温暖化に向かうのか現状の気候が維持されるのか、寒冷化に向かうのかわかりませんが生物は地球に誕生して以来、35億年かけて様々な環境に適応しながら命をつないできました。そしてこれから先も、地球が温暖化しようが寒冷化しようが、その時代の環境に適応できる生物が 命をつないでゆくことでしょうね。
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                         関連ブログ:最近の地球の気候 仏の教えと科学の眼3



植物の都合に合わせた環境づくり 2014年07月07日
大田区の企業の皆さんが開発した技術で大田区産業プラザPIOのテラスで植物を育ち続けて10年以上が経過しました。私も途中からこのプロジェクトに参加させていただきガーデンクリートを緑化基盤にして芝生やハーブなどを育てるお手伝いをしています。

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ビルのテラスや屋上を緑化する発想は人間の都合に合わせた考え方です。植物たちは自然の中で生きてゆきたいと思っていることでしょうね。植物が生きるために必要な自然条件とは、光、水、風、そして土のバランスが基本ではないかと思います。コンクリートやアスファルトに覆われた都市環境は植物にとり、いごごちの良い場所ではないようです。
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植物はしたたかで逞しく、ちょっとした悪条件でへこたれることはありません。しかしながら人間の都合に合わせた環境で植物たちが生きて行くには、先ほど述べた4つの条件を満たしてやることが重要です。都市環境で植物を育てるには植物の都合に合わせた環境作りが大事であることをPIOのテラスで学びました。
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                                7月8日撮影

神宮の森 2014年05月08日
先日、明治神宮の参道を歩いていたらハキ屋のおじさんが参道の落ち葉を掃き集めていました。お話を伺うとこの季節、シイやカシ、クスノキなどの常緑樹の新芽が発芽して、それに伴い古い葉が落ちるとのことでした。掃いてもはいても舞い落ちてくる落ち葉の掃除は大変な作業です。
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明治神宮の森は今から94年前の大正9年に創設されました。当初は代々木の地名の起こりとなったモミの木が1本立っていただけで,この地一帯「土地が荒れ果てて不毛の地であった。」そうです。「明治神宮の森」の秘密 小学館文庫この地に神宮を建設するにあたり、周囲を囲む木々として日光の東照宮のような杉の木が候補に上がっていたようですが、樹木の選定に当たり杉の木は「土地は適度に潤っていて水通しの良い渓谷地に生えるものなので、都会、特に工業地帯付近では,煤煙に生育がはばまれる」との理由で却下されたそうです。大正9年当時の東京は、神宮の北に当たる西新宿(当時の淀橋あたり)が工業地区で工場から多くの煤煙が排出され、神宮の最寄りの駅である原宿もまだ山手線が電化される前で蒸気機関車が煙を上げて走っていた時代でした。このような環境で杉ヒノキなどの針葉樹を神木として育てることは困難と認め、将来の主林木をカシ、シイ、クス等の常緑広葉樹と定めたそうです。
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神宮の森を歩いていると空気はすがすがしく木々の緑が心を和ませてくれます。私が様々な事を学んだGarden city Singaporeは今、緑化された都市空間ををさらに増やしCity in a Gardenに変貌を遂げています。神宮の森や新宿御苑を歩いているとまさにCity in a Gardenの雰囲気を感じることが出来ますね。私も微力ではありますがコンクリートやアスファルトの上を容易に緑化スペースにできるガーデンクリートを使用して都市の緑化空間を広げるお手伝いをしたいと思います。
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                4月29日撮影 関連bログ:シンガポール植物園2   神宮のクスノキ  明治神宮参道
石炭火力発電と原子力発電との安全性比較 2014年04月04日
インターネットを検索していたら面白い記事を見つけました。池田信夫さんという方が主催するアゴラ言論プラットフォームというサイトの子供版のニュースで「石炭火力は安全なの?」というタイトルです。詳細は記事ご覧頂くとして、ここで述べられている石炭火力発電と原子力発電の安全性について考えたいと思います。日本で年間に火力として使用される石炭から排出される水銀量はおよそ22トンだそうです。そのうちの1.3トンが火力発電から排出されているそうです。一方、今までに日本の原子力発電所から排出された核のゴミの合計は1万7000トンで、日本の石炭火力から出る年間のゴミの1/300だそうです。そして最後に原子力発電は石炭火力発電と比べて年間のゴミの排出量が1/1万だと述べていられます。
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これらの数値がどこまで正確かはわかりませんが、この記事を見て私はあることに気がつきました。池田さんも述べられていますが、今の日本の世相は原子力発電所の周りの放射線量についてはとても敏感ですが、石炭火力発電所から排出される水銀量についてどこまで敏感でしょうか?放射線も水銀も人間に影響を及ぼす物質であることは間違いありませんが、放射能だけがクローズアップされているのが現実のようです。以前私は「二酸化炭素は魔女じゃない」というブログを書きました。今から5年前のブログですが、その当時、地球の環境の温暖化が進み、その原因が二酸化炭素Co2であるという風潮が世界を風靡していたころです。

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環境問題とは政治問題だということをつくづく感じます。人間が生み出した科学技術を利用して自然を眺めることが出来るようになり、まだ200年から300年ほどしかたっていません。その間に培ってきた経験、知識、技術だけで46億年の時間をかけて作り上げてきた地球環境を全て把握することは難しいと思います。人間社会を維持してゆくためには様々な政治的解決が必要であることは確かです。ただその手段として科学を利用する場合は、まだ200年程度の経験技術の視野で自然を眺めているという自覚を持ち素直に自然と向き合う気持ちが必要ではないでしょうか?今の科学技術で地球環境を動かす無限に近い自然法則の中から解明できたものはまだまだ限られているようです。関連ブログ:都市の温暖化と地球の温暖化
国民公園 新宿御苑 2014年03月27日
先日、事務所のそばの中華料理屋で食事をしていたら、隣のテーブルに居合わせたおじさんに声をかけられ世間話をしました。話が新宿御苑に及び、おじさん曰く「新宿御苑は日本で一番小さな国立公園だ。」というのです。確かに新宿御苑は環境省の所轄で、法律上の国立公園とは違いますが国がかかわるところは似ていますね?でも正しくは国民公園 新宿御苑でした。
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私は時間にゆとりがある時によく苑内を歩きます。開門と同時に入苑し、朝の光に包まれた美しい自然を写真に撮るのも楽しみのひとつです。温室も自由に出入りすることができるので、一年を通して亜熱帯から熱帯にかけての植物に接することもできます。
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新宿御苑は自然に接する楽しみを味わさせてくれるだけではなく、自然について様々なことを教えてくれる場所あります。御苑の内と外の環境に接することで私の仕事のテーマである都市のヒートアイランド現象が体感できますし、園内に設置された標識の説明を見て、排気ガスを取り込み空気をきれいにする樹木についても勉強させてもらいました。
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新宿御苑は江戸時代、信濃高遠藩内藤家の下屋敷でした。大木戸門の横では長野県天然記念物である高遠小彼岸桜が満開です。3月29日撮影
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これからの季節、新宿御苑では桜が咲き、芝生をはじめ木々や草花が芽吹き新緑の季節を迎えます。皆さんもぜひ新宿御苑で春を満喫してください。
21世紀の主役エネルギーを! 2014年03月13日
日ごろからお世話になっているY先生に福島原発と黒部ダムの水力発電の発電量の数値を聞いて驚きました。事故を起こした1号機の発電量が46万KWであるのに対して黒部第4発電所の水力発電量は33.5万KWです。福島の1号機は古いタイプで発電量が少ないのですが(6号機は110万KW)それでも黒部ダムの水力発電量を上回る発電量です。黒部峡谷をせき止めて作った大規模な土木工事によって生まれたダムの発電量が今から40年以上も前に作られた一つの原子炉の発電量にも満たないとは大きな驚きです。またLNGを使用して発電する火力発電所の発電量も侮れませんね。千葉県にある富津火力発電所の発電量は504万KWです。(写真は富山県にあります黒部ダムWikipedia引用)
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原子力発電と火力発電にかかわるコストは会社の業績を示すバランスシートで例えることができます。日本では火力発電のエネルギーとなるLNGを海外から調達してきます。原子力発電所が使用できなくなっている現在、火力発電所の稼働率が高まり変動費であるLNGの購入量が膨らみ貿易収支に大きな影響を与えています。1年あたりの会社の収支をみる損益計算に似ていますね。それに対して原子力発電は、電気を作るための核燃料の変動費としてのコストはLNGよりも安いかもしれませんが、使用した核燃料の廃棄に膨大な費用がかかります。使用済み核燃料の廃棄費用は損益計算のように1年で決着することなく貸借対照表の減価償却のように将来に繰り延べられます。負の繰り延べ資産ですね。Y先生は放射能の半減期を早める発明ができないものかとおっしゃいますがその通りです。
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21世紀に入り、70年以上前に開発された20世紀の発明である原子力のエネルギーに変わる主役のエネルギーが実用化されることを願います。そして今、20世紀の遺産である原子力が引き起こした問題に対して、20世紀生まれの人間として向き合ってゆこうと思います。 関連ブログ:ホームアンドアウェイ 石油Peak Out!



2月の風のガーデン 2014年02月20日
2月14日から15日にかけて東京も大雪に見舞われました。4日が経った風のガーデンにも多少の雪が残っていましたが、芝生の上に積もった雪はコンクリートやアスファルトに積もった雪とは違い柔らかい感じがしました。その理由は溶けた雪が芝生を通して緑化ブロックに保水されるので雪の下が凍らないこと。そして芝生は生きているので体温(基礎代謝)があり表面がコンクリートやアスファルトよりも暖かいからではないでしょうか?
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今月、風のガーデンにやってきた植物はゴールデンクラッカー、アイビー、そしてミスカンシャスです。ゴールデンクラッカーは南アフリカ原産のキク科の植物です。
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2月も中旬を迎えましたがまだ寒い日が続いています。その中で昨年の秋に植えたクロッカスの球根の芽が出てきました。雪柳もつぼみが膨らみ風のガーデンにも早春の気配が漂ってきました。
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                                                              2月18日撮影
水がねばる? 2014年02月13日
大田区産業プラザPIOのテラスやマンションのベランダで緑化ブロックと自然灌水システム「お水番」を組み合わせて様々な植物を育ていていますが、冬になるといつも不思議に感じることがあります。それは灌水タンクからスリースバルブを経由して流れる水量が春夏秋と比べて少なくなる事です。スリースバルブ内の仕切弁と管との間の広さは変更していません。下記写真は止水弁が半分開いたスリースバルブです。
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「お水番」は仕切り弁と管との隙間を微調整して水を流します。水の流れる空間は仕切り弁と管に挟まれてとてもせまいので水は流れにく水滴状になって流れる仕組みです。そのような環境で冬になり温度が下がると水が流れにくくなるのは、温度変化に伴う水の膨張、収縮にヒントがあるのではないかと思います。
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PIOに設置してある60リットル容量の灌水タンクは春夏秋にかけて1週間で水がおよそ30リットル減水しますが今朝、水量を計ったところ1週間で約15リットル,つまり春夏秋の半分ぐらいしか減水していませんでした。水は4℃の時体積が最も小さくなります。言い合えると密度が最も大きくなるということですね。この水の性質が気温が下がるとスリースバルブから流れる水量に影響を与えているのかもしれません。温度が下がり水も粘るのでしょうか?
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新宿御苑の池の氷が水に浮かんでいます。水は4度以下になるとそれまで収縮してきた体積が再び増え始め氷になりますが、氷が水に浮くということは同じ体積当たり密度が水よりも軽くなるからからですね。2月12日撮影 関連サイト:マンションベランダガーデニングキット

水は素直である? 2014年02月07日
2月5日の朝、東京は寒気に覆われて朝の気温はマイナス1度でした。(渋谷区の気温 Google午前7時現在)新宿御苑の池の水も凍っているだろうと思い覗いたところ凍っていませんでした。先月、1月11日の朝の池が凍っていたのを覚えていたのでちょっと驚きました。
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                上の写真は2月5日の朝、下の写真は1月11日の朝です。
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1月11日の朝の気温もマイナス1度でしたがなぜ今回は池が凍らなかったのでしょうか?1月11日の前日まで1週間の平均気温は2.3度でした(渋谷区午前7時)。一方、2月5日前日までの1週間の平均気温は4.7℃でした(渋谷区午前7時)。この温度の差が氷結の有無につながったのでしょうね。2月5日は外気がマイナス温度を記録しても池全体の水温が高いために、池の表面が氷り始める0度まで下がらなかったのでしょうね。
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2013年の夏の北極海の氷の面積は2012年と比べて増えたようです。(上図参照)しかし1981年から2010年までの氷の平均面積と比べるとまだ少ないので地球の温暖化は進んでいるという意見が聞かれますが、海水温度の変化も考えなければいけません。これまで暖かかった海水温度がいきなり下がることはないでしょうね。それでも2013年の北極海の氷の面積が増えたということは、海水温度も下がり始めるターニングポイントを迎えたのでしょうか?私は生物が生活するには温暖な気候が好ましいと思います!  参考ブログ:最近の地球の気候
Plant is plant 2 2014年01月10日
新年を迎え大田区産業プラザPIOのテラスの芝生も葉の色の深みを増して元気に育っています。ここでは、テラスのタイルの上に緑化ブロックを敷き詰めて、自然灌水システム「お水番」と組み合わせ西洋芝を種から育てています。このシステムで芝生を育てて今年で6年目を迎えます。
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芝生への灌水は上の写真の奥に見える灌水タンクに一か月に一度、約240㍑の水を給水するだけで、あとはお水番が自然灌水を継続します。1日当たりの灌水量は約8㍑、芝生1㎡当たりの灌水量は約4.4㍑です。
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一日当たり約8リットルの水が常に流れているのですがタイルの表面が濡れることはありません。水は緑化ブロックや芝生の土も保水されますが、残りの水は常に芝生の根が吸い上げて葉から大気に蒸散されているのでしょうね。ここでは緑化ブロックが20枚(1.8㎡)、敷き詰められていますが芝生はブロック全面に広く根を伸ばして、送られてくる水を常に吸い上げるポンプの役割を果たしています。そして水を吸い上げる過程で緑化ブロックや土に含まれているカルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルも吸着して根や葉に貯めて栄養素として利用しています。
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先日ネットを見ていたらファイトレメディエーションという言葉を見つけました。植物が気孔や根から水分や養分を吸収する能力を利用して、土壌や地下水、大気の汚染物質を吸収、分解する技術だそうです。緑化ブロックとお水番を組み合わせた基盤の上に汚染土壌を乗せて芝生の種をまくことで汚染物質を取り除けるかもしれません。また灌水タンクに汚染水を入れてお水番の灌水システムを通して芝生の根に水を送ることで、汚染水から汚染物質を除去する事も可能かもしれませんね?

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植物には人間が作った技術では解決できない問題を解決できる様々な能力があります。それは地球に生存して数十億年という経験の中で築き上げた生きるための技ですね。植物の力を借りて緑化ブロック、お水番、そして芝生を組み合わせることで汚染土壌や汚染水から汚染物質を取り除くプラントを作り現代文明が生み出した問題を解決する一助になる事ができればと、新年の夢を膨らませました。 1月6日撮影  関連ブログ:Plant is plant!


気候変動の文明史 2014年01月04日
正月休みの間に「気候変動の文明史」安田善憲著:NTT出版を読みました。地層に堆積された様々な植物の花粉を分析することで人類の歴史を読み解こうという内容の本です。10年ほど前に出版された本ですが今、我々が直面している自然現象や社会現象を暗示しているようで興味深い内容です。21世紀は更なる人口増加に伴い、食糧、水、エネルギーの分配にストレスのかかる時代になりそうです。奈良の大仏様が建立された700年代、日本の気候は温暖で大仏温暖期と呼ばれています。
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気候変動は地球で暮らす人類をはじめとする生物にとって敏感かつ重要な自然現象です。著者は現代文明は「自然を支配し、自然から一方的に搾取することを文明の原理とする。」と述べています。確かに我々は地球の自然循環が生み出す水に支えられ、生きるのに必要なエネルギーである炭水化物は植物から、タンパク質は動植物から戴きながら命つないできました。現代文明はより多くの水や食料を自然から摂取する技術を開発して人口を増やしてきました。
法隆寺が建立され聖徳太子の活躍された600年代は後半から日本の気候は寒冷化に向かい政治的にも厳しい時代を迎えました。
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まだ人類は自らの技術で炭水化物を作り出すことはできません。そして海水を真水に転換する技術も雨水の自然循環には到底及びません。我々は太陽が作り出すエネルギーを中心とした自然体系の恩恵を受けながら日々の暮らしを続けています。
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                                                   写真引用 Facebook
その太陽が作り出す気候変動が地球上の様々な歴史事例を作り今日に至っています。著者は科学データを駆使しながら過去の気候変動と、人類の歴史の関係を述べられていてなるほどと思うことが多々ありました。気候変動期を迎えている今、我々はこれまでの気候変動と歴史事例の関係を読み取りながら、周囲で起こっている自然現象と社会現象の変化に応用させたいですね。 参考ブログ:最近の地球の気候 二酸化炭素は魔女じゃない





お年寄りが冬を暖かく過ごせる社会を! 2013年11月29日
インターネットを見ていたらちょっとショッキングなニュースを見かけました。イギリスのFinancial Timesのニュースなのですが2012年から2013年にかけてイギリスのEnglandとWalesでそれまで減少傾向にあった冬の死亡者の数が前年と比べて増えて30,000人を超えたようです。(その内75歳以上のお年寄りが25000人)その理由が建物の断熱不足とエネルギーコストの上昇による建物の寒冷化(cool house)にあるとのことです。建物が冷えることで心臓や呼吸器系疾患による病気が増えることが原因で、体温の低下による低体温症が原因ではありません。今年の3月のEnglandは1962年以来の寒さで平均気温が2.2度。これは1910年以来、2番目の寒さだったようです。しかし同じように寒い冬を迎えたドイツやフィンランドでは寒さによる死者の数は増えていないとのこと。その違いは建物の断熱普及率にあるようです。
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それでは日本の断熱普及率はどうでしょうか?数字が少し古いのですが1990年から2006年までの16年の間に日本の住宅着工数は165万戸から129万戸に減少(2012年現在ではさらに90万戸前後に減少)しているのに対して住宅用断熱材は面積ベースで2億7千6百万㎡から3億8千5百万㎡と、約1.4倍も増えているようです。(矢野経済研究所2007年9月27日データ参照
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FTのニュースが伝えようとしているポイントは、England,Walesで100年来、2番目に寒い冬を迎えた中、断熱化されていない寒い家で、エネルギーコストの高騰のために満足のゆく暖房が得られない環境で75歳以上の多くのお年寄りが亡くなったということです。日本では建物の断熱化はそれなりに進んでいるとはいえ最近では電気料金等のエネルギーコストが高くなってきています。これから寒い冬を迎えるのに、お年寄りたちが電気料金を気にしながら暖房費を節約することなく、暖かい環境で冬が過ごせる社会を作らなければいけませんね。

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                                                    River Thames London

最近の地球の気候 2013年11月08日
先週のブログで最近の日本の気候は温暖・多雨の傾向にあると述べました。確かに今年の日本の夏は太平洋の海水温度が上昇し太平洋高気圧が強く張り出し、さらにその上をチベット高気圧が覆う気圧配置の影響で日本各地で高温を記録したり、台風がたくさんやってきたりと大変な気候でした。しかしこのような気候が地球規模で起こっているわけではないようです。                                                 サイパン島の夕暮れ
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北極海の今年9月の氷の最少期の面積は535万k㎡で昨年2012年の同時期の氷面積363万k㎡よりも172万k㎡(約32%)ほど増えたようです。 (下のグラフ 破線グラフ2012年の氷面積の推移 灰色グラフ2013年の氷面積の推移 黒グラフ1981年から2010年までの平均グラフ 期間6月から10月)
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また地球温暖化の喩えとしてよく引き合いに出される南極の氷も今年は1981年から2010年の平均面積よりも3.6%ほど増えて1980万k㎡になったようです。 National Snow & Ice Data Center
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今年の夏、地球で起こった気象現象からいくつかの説明が唱えられています。たとえば地球の表層の温度はある場所では高くなっても他の場所では低くなり地球全体ではあまり大きな温度の変化は見られないという説。また2012年から今年にかけて地球の気候の変わり目を迎えこれからは地球が寒冷化に向かうという説。そしてさらに地球の温暖化が進むといった説。私は気候学者でも気象予報士でもないのでどの説が妥当なのかはわかりませんが、これから地球が寒冷化に向かうよりも温暖であるほうが生物にとり住み心地は良いでしょうね。
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大気を汚染する二酸化硫黄や二酸化窒素などの排出量は規制すべきですが、植物が光合成を通してエネルギーを作り出す原料になる二酸化炭素の量は増えても良いのではないでしょうか?またこれからの人間社会を支えるエネルギーとしては、プラスチックを作ることが出来る石油のエネルギーとしての使用は抑えてガス系のエネルギーに代替して行くのが妥当でしょうね。そして原子力に変わるエネルギーの開発も重要な課題です。 関連ブログ:都市の温暖化と地球の温暖化   二酸化炭素は魔女じゃない     
地球環境の保護と再生を目指して 2013年11月01日
「地球環境の保護と再生を目指して」をモットーに会社を設立してから10年、都市のヒートアイランド現象・ドライアイランド現象対策を目的とした透水性コンクリートと緑化コンクリートの開発を行ってきました。その間、多くの皆さんからのご協力を得ながら透水性コンクリート「ブミコン」、緑化コンクリート「ガーデンクリート」の商品化出来ました。気候変動の影響でしょうか、最近の日本の気候は温暖・多雨の傾向にあるようです。このような環境の変化の中で、都市のコンクリートやアスファルトに代わり雨水を透水・保水するブミコンや、土がなくてもアスファルトやコンクリートの上を容易に緑化できるガーデンクリートは都市のヒートアイランド現象・ドライアイランド現象、そしてゲリラ豪雨対策として都市の環境を改善する一助となります。                                                               浄土平 磐梯朝日国立公園
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これからは今の日本の自然が抱えている環境問題に取り組んでゆこうと思います。スケールの大きなテーマではありますが今まで培ってきた経験と技術を活かし、さらに多くの皆さんと共に自然との対話を通してこの問題の解決を目指します。
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三佐和ブログの中から地球環境をテーマにしたブログをまとめてみました。「地球環境の保護と再生を目指して」 当社のフロントホームページにある資料ダウンロードのコーナーからもpdfでご覧になる事ができます。皆さんも是非ご覧ください。
                                                           
仏の教えと科学の眼 3 2013年10月04日
10月に入り湿度も下がりさわやかな季節を迎えました。新宿御苑の芝生も美しい緑を保ちながらも冬にかけての準備を始めているようです。
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温室では今、睡蓮が白や紫の美しい花を咲かせています。白い蓮は仏教にご縁のある花ですね。Wikipediaによりますと法華経とは(「正しい教えである白い蓮の花」の経典の意)の漢訳の総称だそうで、漢文にすると妙法白蓮華になるのでしょうね。日ごろからお世話になっている大田区にお住いのF社長にお話を伺ったのですが,妙法蓮華經の意味するところは「蓮の花が実を結ぶように自然の流れ(経)にしたがって進むのが妙みのある生き方(法)である。」とのことだそうです。なるほど。
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今から35億年ほど前に地球に誕生した生命は、今日に至るまでこの蓮の花の喩えを繰り返しながら今日まで命をつないできました。そしてこれからも、この繰り返しを続けることでしょう。日ごろ地球上で活動している動植物をはじめとする様々な生命はこのように気の遠くなるような時間をかけて命をつなぐ活動をしてきました。これを自然法則と呼ぶのでしょうね。我々は生きるために毎日様々な選択をしますが、その判断基準の一つとしてこれまで生命が地球上で築き上げてきた自然法則に従って生きることが妙みのある生き方なのでしょう。
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                   新宿御苑温室にて10月3日撮影 関連ブログ:仏の教えと科学の眼   仏の教えと科学の眼2
三佐和ブログPowerPoint版を差し上げます 2013年09月12日

「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」これは平安時代の歌人、藤原敏行が詠んだ歌です。風の音を聞き季節が秋に移り変わる気配を敏感に感じて詠んだ歌ですね。(東京都神社本庁9月の歌参照)

私は透水性コンクリートや緑化コンクリートの施工、メンテナンスに立ち会うために、お寺の境内や建物の屋上やテラスで時間を過ごすことがあるのですが、そこで見た光や木々にそよぐ風や雲の動き、そして植物の様子などで移り行く自然の変化を感じることがあります。三佐和ブログはこのような自然の変化について気がついたこと、考えたことをブログにしたものです。

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19世紀、ヨーロッパでは絵の具の品質が改良されて、それまでは室内で絵を描いていた画家たちが屋外に出て、自分の目で見た自然の姿をその場で描くことができるようになりました。時が経て21世紀に入りインターネットやソーシャルネットワークが普及して、屋外で見たこと、感じたことをその場で文章や写真にして多くの人に発信することが容易になりました。しかしインターネットやソーシャルネットワークを通して伝わってくるのはあくまでも知識や情報にすぎません。皆さんも外に出て、ご自分の目や体で自然の変化を感じてください。三佐和ブログも2008年の5月から書き始めて350編以上になりました。今回はその中から「地球環境」と「風のガーデン」のブログを95編、編集してPowerPointにまとめました。ご希望の方にはCD-Rに焼いてお送りします。三佐和ブログが皆さんの自然との対話のヒントになることができれば幸いです。 お問い合わせ

リサイクル・循環社会の構築 2013年09月05日
先日、大阪の友人Uさんが東京にいらっしゃりいろいろお話をする機会がありました。Uさんは大手化学メーカーで石油製品の販売を手掛けられ今は独立してペットボトルキャップの再利用を中心とした事業の展開をなさっています。私もUさんが作られたペットボトルキャップを再利用したプラスチックトレーを緑化ブロックを作る型として便利に利用させていただいています。Uさんは石油製品の販売を通して石油の素晴らしさに気が付かれている方です。燃料として利用できる地球資源は石油のほかにも、石炭、天然ガスなど色々ありますが、燃料以外に利用できる資源はまりありません。石油はプラスチックとして様々な分野で利用されています。さらにプラスチックの良さはペットボトルキャップを利用したプラスチックトレーの型のように再利用することができるのです。
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Uさんのお話ではプラスチック製品の大半は廃棄後に燃やされているとのことでプラスチックの再利用率は低いようです。確かに経済合理性の観点に立てばプラスチックを再利用するよりも、燃やしてしまったほうがコストは低いかもしれません。しかし、限りある石油資源を1度の利用で燃やしてしまえば後に残るものはありません。経済合理性とは今を生きる人間の都合に良い考え方ですが、次の世代の都合は考えていませんね。限りある石油を再利用することで次の世代により多くの石油ストックを残そうというUさんのスケールの大きな志と日々の地道な活動に敬意を表します。

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                  関連ブログ:石油ピークアウト 水と石油1    水と石油2



ゲリラ豪雨の緩衝帯を作る! 2013年08月30日

当社は「地球環境の保護と再生を目指して」をモットーとして起業しました。当社で取得している特許は天然素材を利用した固化材と、天然砂利、天然軽石で透水性・緑化コンクリートを作ることです。これまでの10年は、この特許を基に表層材としての透水性・緑化コンクリートを製造・利用する技術を確立しました。これからの10年はこれまで蓄積した経験技術を利用して雨水の貯留性を高める基盤としての役割果たす事にに力を入れたいと思います。雨水を貯留するにはより多くの空隙が必要です。ブミコンやガーデンクリートを15cm施工すると空隙に約40mmほどの雨水を貯留することが可能です。

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より多くの空隙を確保するにはブミコン・ガーデンクリートをより厚く施工しなければなりません。それには製品としての経済合理性が必要ですがブミコンやガーデンクリートを作るには世界中の既存のコンクリート製造プラントが利用できます。そして使用する固化材や砂利、軽石も各地の素材が利用できます。出来上がったブミコン・ガーデンクリートは天然素材でできているので遠い将来に地球に戻っても天然素材としての性質を保ちます。さらに既存のブミコン・ガーデンクリートを剥がして骨材として再利用して新たな雨水の貯留基盤が作れます。このように経済合理性に見合ったブミコン・ガーデンクリートの基盤を厚くすることで、ゲリラ豪雨の緩衝地帯をつくり都市の排水機能を高めます。さらに透水性アスファルトを表層材として組み合わせることで都市の雨水の貯留面積は飛躍的に広がるでしょうね。

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写真はゲリラ豪雨時の浅草寺様ご本堂前のブミコン舗装の様子です。関連サイト・ブログ:ゲリラ豪雨/雷雨対策に 雨水の緩衝帯
8月の風のガーデン 2013年08月23日
風のガーデンがあります文京区は東京23区に位置します。過去30日の降雨量を調べたところ今年の都心の降雨量は76ミリでした。(8月22日現在:気象庁:期間降水量参照) 1日当たりの平均降水量に置き換えると2.5ミリですね。先月の23日に風のガーデンをを訪れて以来、ひと月過ぎましたが植物たちは皆元気でした。先月に芝刈りをした高麗芝もまた葉を伸ばしていました。
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なぜ風のガーデンでは植物たちが元気に育っているのでしょうか?いくつかの要因が考えられますが底面灌水により植物の葉を濡らすことなく、常に根に水を供給していることも植物の成長にとり都合が良いようです。植物は体温を調整するために気孔を通して水分を蒸散させています。そして吸水できる水分が少ないと気孔を閉めて水分の蒸散量を抑えます。また雨で葉が濡れると気孔は閉まるようです。植物は気孔を通して空気中の二酸化炭素を取り込み光合成を行うので、長雨で葉が常に濡れて気孔が閉まると光合成にも影響を与えるようです。
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風のガーデンの緑化システムは、その場所の環境に適した灌水量を設定して灌水します。今年の東京の都心ように降雨量が例年に比べて少ない場合でも、植物が育つのに必要な灌水量が常に根に供給されるので、植物も蒸散水量を確保できて気孔を閉める必要がありません。そして二酸化炭素を取り込む作業にもあまり影響が出ないので植物も元気に育つのではないでしょうか?
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   先月植えたキバナコスモスがきれいな花を咲かせました。キバナコスモスの花言葉は「野生美」だそうです。
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今日8月23日は処暑です。夏の気候も秋に向けて変わり目を迎えています。風のガーデンでも秋の七草ミヤギノハギ、アサガオ(キキョウ)、オバナ(ススキ)が咲き始めました。
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               関連ブログ:光合成と芝生の呼吸   7月の風のガーデン  8月20日撮影
正受院様の梵鐘 2013年08月10日
今週は新宿区にあります正受院様の境内のブミコン舗装と鐘楼周囲の透水性改善工事のお仕事をさせていただきました。鐘楼周囲の石畳のレベルを上げ勾配を付けて水の道を作るのが主な仕事ですが、7年前に施工したブミコン舗装の一部の透水性の改善工事も行いました。
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正受院様の梵鐘は五世住職覚誉上人により発願され八世住職抑誉上人により完成されたもので、宝永8年(1711年)に江戸神田の鋳物師河合兵部藤原周徳により鋳造されました。梵鐘は先の大戦中の昭和17年に金属供出されましたが戦後アメリカのアイオワ州立大学に保存されていて昭和37年に無事に戻ってきました。江戸時代に製作された梵鐘は金属供出されたものが多いようで、正受院様の梵鐘は江戸の職人の技を見ることができる貴重な作品です。
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正受院様には幕末の会津藩主松平容保公が、会津若松市にある松平院内御廟に改葬されるまでの20年ほど葬られた徳川所縁のお寺でもあります。
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正受院様は地下鉄丸ノ内線・都営新宿線の新宿三丁目駅から徒歩で5分ほどのところにあります。皆さんも江戸神田の職人の技である梵鐘をご覧になってみてはいかがでしょうか?ついでにブミコン舗装もご覧ください!正受院  関連ブログ:正受院様の境内でブミコンが舗装されました
7月の風のガーデン 2013年07月25日
              7月に入り風のガーデンも植物の成長も旺盛です。今月は伸びた芝生の芝刈りをしました。
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非接触赤外線表面温度計を使用して緑化表面と同じテラスにあるコンクリートの表面温度を測定しました。外気温が30度の時、コンクリート表面は50度、緑化表面は32度で18度の温度差がみられました。この温度差の要因は植物には生命を維持するために、体内の水分を蒸発させて気化熱を発生させることで表面温度を低く保つ働きがあるからですね。
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今月風のガーデンにやってきた植物はコスモスと桔梗です。コスモスの花言葉は「はかなく揺れる秋風の精」だそうです。貞三先生の花言葉この次に風のガーデンにやって来るのは8月の下旬です。そのころには秋風の精も姿を見せ始めているでしょうね。
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今年の東京の夏の気候は太平洋高気圧が南西に下がり北からのオホーツク海高気圧の張り出しが強くなりそうです。気のせいか風のガーデンにもかすかに秋の気配を感じます?
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                               関連ブログ:光合成と芝生の呼吸      7月23日撮影
放射率 Emissivity 2013年07月18日
都内の気温が高かった7月12日の午後、浅草寺様の境内で非接触赤外線表面温度計を使用してブミコンとアスファルトの表面温度を測定してみました。同じ時間、同じ場所で測定したところアスファルトの表面温度が55℃の時にブミコンの表面温度は52℃で3度の温度の開きがありました。この温度の違いはブミコンとアスファルトの放射率の違いによるものではないかと思います。
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放射率とは、物体が放射熱で放出する光のエネルギーを、同温の黒体が放出する光のエネルギーを1とした時の比です。また放射率(ε)と吸収率(α)は等しいようです。ε=αそして物体の厚みが十分にある時は吸収率(α)と反射率(σ)の和は1になります。α+σ=1これらの関係から放射率(ε)と反射率の和も1となります。 <アスファルト舗装の表面温度 7月12日 午後1時52分撮影>

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地表面のアスファルト舗装の反射率は15~20%、コンクリートの反射率は15~30%です。材料反射率つまりアスファルトの放射率は80~85%そしてコンクリートの放射率は70~85%になります。このアスファルトとコンクリートの放射率の約6%の差が表面温度の差となって表れるのでしょうね。<ブミコンの表面温度7月12日 午後1時52分撮影 測定場所 浅草寺様境内>
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都市のヒートランドアイランド現象を和らげるには、まず構築物や道路舗装に使用する素材を黒い素材よりも白い素材を使用することが第一歩ですね。そしてその素材に保水性を持たせることでさらに表面温度は下がります。
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地中海沿岸諸国、中近東、南アジア、東南アジアには白い建物が多いようですが、ここにも熱の反射率を高めて放射率を押さえる工夫が見られます。 関連ブログ:ブミコントアスファルトの表面温度測定  7月12日撮影
雑草という名の植物はない・植物の逞しさ 2013年07月11日
先週から今週にかけてブミコンとガーデンクリートを通して植物の逞しさをつくづく感じました。昨年の暮れにブミコンを施工した世田谷区の知行院様の墓所でブミコンの一部が隆起を始めたという話が今年の5月にありました。その後、隆起は収まりましたが下の写真の通り約1cmほどブミコンが隆起している様子がわかります。
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隆起した原因は下から筍が伸びてきてブミコンを持ち上げたからでした。7cmの厚みのブミコンが1.5㎡ほどの広さで隆起していましたが隆起した部分を壊たところ筍の跡がしっかりとありました。筍は残念ながらブミコンを突き抜けることはできませんでしたがその生命力に敬服しました。
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もう一つの事例は、夏になると雑草が2メートルほどの高さまで伸びる庭をガーデンクリート(4cm厚み)で覆ったところ、一部の雑草がガーデンクリートの空隙を抜けて成長していました。ガーデンクリートが持ち上がることはありませんでしたが、必死に生き抜こうとする雑草の粘り強さを感じました。
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雑草の名前はエノコロ草、俗にネコジャラシと言われている草です。ガーデンクリートには30%程の空隙がありますが、この空隙を通してわずかな光が射し込み、土の中のエノコロ草の種がこの光に反応して成長をはじめ、ガーデンクリートの隙間を抜けて地表に現れたのでしょうね。
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ガーデンクリートを施工した庭は昨年と比べて伸びてきた雑草の量は少なくなっているようですが、光に反応して地表に現れようとする植物の生命力は逞しい限りです。昭和天皇は「雑草という名の植物はない。」というお言葉を述べられたそうですが、日照りの中、与えられた生命力で必死に生き抜こうとする植物たちの姿を見ていると、雑草という一言で片づけてしまうのは申し訳ないですね。 7月4日、8日撮影

梅雨の晴れ間 2013年06月29日
今日の東京は時々薄日が射す清々しい気候です。事務所の室内気温は冷房をつけない状態で25度で快適ですね。久しぶりに朝の新宿御苑を散歩しましたが植物たちも緑の深みを増しているようです。P6291378.JPG

5月の下旬から浅草寺様境内でブミコン舗装を行っています。現場で1日を過ごす機会が多いのですが、今年の東京の梅雨は気持ちの良い日が多いようですね。梅雨空の中での施工で作業が予定通り進むか心配でしたが、雨で仕事が中止になった日は少なかったようです。
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ブミコンは雨の日には施工ができません。そこで施工前の天気予報には気を付けています。東京アメッシュなどインターネットの情報を便利に利用させてもらっていますが、TVのニュースで気候予報士がする説明には時々違和感を感じます。天気予報が当たるか外れるかは、ネットで調べられるので別に気にしませんが、私が現場で感じる体感温度や湿度と彼らがTVで伝える体感温度や湿度はちょっと違うような気がします。
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何が原因なのかよくわかりませんが、クーラーの効いた室内で過ごす人たちと、クーラーのない室外で一日を過ごす環境の違いに一因があるのかもしれません。浅草寺様の境内にいると日差しが射すときは肌に当たる太陽光の熱を感じますが、雲が出ているときや日陰では意外と涼しいのです。
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例年の東京の梅雨は、しとしと雨で湿度も高い日が多いのですが、今年の東京は例年に比べて湿度や気温が低いような気がします。北から張り出している高気圧の影響でしょうか?来週から7月です。東京にも本格的な夏が近づいていますが、今年の梅雨の気候が東京の自然にどのような影響を与えるでしょうか?新宿御苑の蝉の鳴きはじめなどに気を付けてみたいと思います。
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                                                                        6月29日撮影
6月の風のガーデン 2013年06月20日
文京区の建物の9Fテラスにあります風のガーデンも2年目の6月を迎え庭にボリューム感が出てきました。今年の東京は5月、6月と例年と比べ降雨量が少なかったようですが、風のガーデンでは今までの東京の年間降雨量を参考にして灌水量を設定しています。緑化ブロックと組み合わせて毛細管現象を利用し必要最小限の水を灌水し続けるのが風のガーデンの特徴です。
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ここにきて風のガーデンにも蜂や蝶などがやって来るようになりました。コンクリートの建物に囲まれた都内の9Fのテラスにも新たな生態系が生まれてきているようですね。(レースフラワーにやってきた蜂)
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光、風、水などのバランスが良いせいか風のガーデンでは植えた花が咲く期間が長かったり、昨年植えた花が再び咲いたりしています。 3月に植えたパンジーがまだ元気に咲いています。
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                     昨年の9月に植えた桔梗が再び咲き始めました。
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                   一年前の6月に植えたホリホックも花を咲かせています。
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                                2月に種をまいたポピーです。
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昨年の4月に植えたローマンカモミールも再び甘い香りを漂わせながら花を咲かせました。植物の寿命を長く保つように花を刈り込みましたがチョッと可哀想な気もしますね!
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今日の東京は意外と気温が低く心地よい日を迎えていますが明日は夏至です。いよいよ夏の到来ですね。これからも気候の変化をよく見ながら風のガーデンの植物たちが快適に過ごせる環境を作ってゆこうと思います。
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                                                                      6月18日撮影
浅草寺様境内の植物たち 2013年06月06日
2008年の浅草寺様御本堂落慶50周年の周年事業として境内のブミコン舗装をさせていただき今日に至っています。アスファルトやコンクリートに比べて透水性能の高いブミコンを舗装することで多くの雨水を地面に浸透させて植物にも快適な環境を提供します。
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現在、宝蔵門前でブミコン舗装が行われています。ここでは5年ほど前に植樹したシダレ桜が成長して大きくなり、桜を囲む土の輪を拡張するのに合わせてブミコンを打ち直しさせていただきました。
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ブミコンはアスファルトと比べて太陽光の輻射熱を低く抑えることが出来ます。地面からの照り返し温度を低く抑えられることは人や、犬などの動物はもちろんのこと植物にとってもありがたいですね。ブミコンとアスファルトの表面温度測定 シダレ桜と同じころ植樹されて成長中のタブノキ。タブノキは火に強く津波にも耐える日本の風土に適した木です。
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浅草寺様の境内は昭和20年3月10日の大空襲でj建物とともに多くの樹木が焼失されました。とても残念なことです。その中で生き残ったイチョウがたくましく命をつないでいます。境内では時間をかけて緑を回復する作業が続いています。 焼失を免れたオオイチョウ
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境内の花壇では季節の花々も楽しめます。五重塔の前の時計台の花壇ではかわいらしいデイジーの花が咲いていました。
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これからもブミコン舗装で浅草寺様境内の環境を快適に保つお手伝いを したいと思います。関連ブログ:コツコツ育てる植物への愛情                   6月6日撮影
ブミコンとアスファルトの表面温度測定 2013年05月22日
赤外線放射温度計を使用してブミコンとアスファルトの表面温度の比較をしてみました。場所は浅草寺様御本堂横です。測定日5月21日
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                   温度の測定には非接触赤外線表面温度計(家庭用)を使用しました。
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         ブミコンの表面から約50cmほど離れた所から測定した表面温度は32.2℃でした。(午後2時36分測定)
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                              同じ条件で測定したアスファルトの表面温度は38.5℃でした。
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ブミコンもアスファルトも乾燥した状態でしたが、それでも6℃以上の温度差がありました。温度差の原因はブミコンの空隙や、ブミコンとアスファルトの色の違いなどが考えられます。ブミコンが保水された状態であればさらに温度は低くなります。当日、境内ではブミコンの舗装を行っており、水を含んだ状態のブミコンの表面温度は25℃前後でした。
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ちなみにipad miniのサーモグラフィーを使用した写真は下記のとおりです。おそらくグラフィック用のソフトではないかと思いますが、なかなかうまくできていますね?
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アスファルト舗装をブミコン舗装に置き換えることで都市のヒートアイランド現象やドライアイランド現象を緩和することが出来ます。 関連ブログ:ドライアイランド現象  輻射熱と体感温度
太陽の黒点の活動と気候 2013年05月09日
ゴールデンウイークが終わっても東京ではなかなか気温が上がらないですね。2013年に入っても太陽の黒点運動はまだ活発になっていないようです。「穏やかな極大期、少ない太陽黒点」福島の原子力発電所の事故以来、日本の電力は火力発電に依存する比率が高まり、それに伴い化石燃料の消費量の増加による大気中のCo2濃度も増加しているに違いありません。Co2の増加は温暖化につながるといわれていますが私たちの身の回りではあまり実感できませんね。先日TVでマスコミのキャスターが、デジタル温度計を手に持って直射光をあてて真夏日だなどと騒いましたが、大気中の温度を測定する場合、太陽光を直射して測定する場合と、日陰で測定する場合では温度差が開きます。  
                                                        バリ島の夕陽
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眠りに就く太陽」桜井邦朋(祥伝社新書)を読みました。2010年に出版された本ですが太陽の黒点活動が地球に与える気候変化の仕組みが分かりやすく説明されています。太陽の黒点活動が活発な時は太陽が作り出す磁場が強く地球を覆い、それに伴い宇宙空間から地球に降ってくる宇宙線(主成分は陽子)の侵入を防ぐ傘のような役割を果たすのですが、黒点活動が弱まり太陽からの磁場も弱まると地球に降り注ぐ宇宙線の量も増えるそうです。そして宇宙線の中身である陽子などの微粒子が地球を覆う窒素や酸素の分子とぶつかり、窒素や酸素をイオン化して地表に漂う水蒸気を取り込み水滴に成長して雲が出来る仕組みだそうです。そして地球を覆う雲の量が増えると太陽光が雲に反射(アルベド)する量が増えて、地球に届く太陽光の量が減少して寒冷化に向かうという理論です。大気中に含まれる水蒸気の量は場所や時間で異なりますがおよそ4%から1%前後と言われています。「地球の大気」大気中のCo2の濃度が約0.03~0.04%ですから、水蒸気から作り出される雲があたえる地表温度への影響力は大きいと思われます。                                          瀬戸内海の夕陽
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                    関連ブログ 理科年表2012年版     地球寒冷化?
緑在華南 2013年04月25日
久しぶりに広東省の広州を訪問しました。最初に訪れたのが1980年代で、街には自転車があふれていましたが、今では街中をLexus,Mercedes,Audiなどが走り回っていました。今回は香港、深セン、東ガン、広州を巡る旅でしたが、こちらは気候が温暖なせいか植物の育ちも良いようです。香港の友人がガーデンクリートの上で芝生を種から育ててくれています。
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今回の旅を通して、広東省の位置する華南から赤道直下のシンガポールにかけては、緑化をはじめ断熱・保温効果のあるガーデンクリートや透水性舗装材ブミコンを利用する場所がいろいろあることが再確認できて有意義な時間を過ごすことが出来ました。
IMG_02671.JPG広州のビルの前では金色に輝くライオンが堂々と座っていました。当社のロゴもライオンです。中国の商標登録は済ませました!?
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                           4月15日撮影
ガーデンクリートの保水性とお水番 2013年04月12日
ガーデンクリートの毛細管現象の働きを測定してみました。4月5日の午前9時40分に試験体(4cmx7cmx23cm)を水につけて、毛細管現象によりガーデンクリートに伝わる水の様子を調べたところ1時間30分後に4cmほど上昇しました。

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そして1週間後の状況が下の写真です。測定を開始した時から比べて保水されたガーデンクリートが約6cmほど上昇しているようですね。
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1mx1mのガーデンクリートブロックで今回と同じ試験をしても、おそらく1週間で6cmほどの水分の上昇は見られると思います。ガーデンクリートの空隙率が約30%ですから、空隙に保水されるガーデンクリートの水量は18mm(60mmx0.3))と予想されます。
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自然灌水システムお水番で植物に灌水している水量が3~4mm/日ですからガーデンクリートの保水量は4日から6日の植物への灌水量に匹敵します。自然灌水システムお水番と保水されたガーデンクリートの上で芝生やハーブは毎日、太陽光を浴びて根から水分を補給して光合成を行います。太陽光による水の蒸散や光合成に使用する水分を、お水番で補給しながらなおかつガーデンクリートに保水されている水が、お水番による灌水量をバックアップするのがこのシステムの仕組みです。
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                 大田区産業プラザPIOテラス 4月11日撮影
スプリンクラー住宅 2013年03月15日
今週は隆設計様のお仕事で神奈川県横浜市に新築中の住宅の周囲をガーデンクリートとブミコンで舗装させていただきました。スプリンクラー住宅は屋根から水を流して建物を冷やす仕組みの住宅で、流れた水は周囲を囲むガーデンクリートやブミコンに保水されて、地面からの照り返しの熱も抑えるという画期的な仕組みです。庭や犬走りは保水性の高いガーデンクリートで舗装しました。保水されたガーデンクリートとコンクリートやアスファルトでは、夏の日中の照り返し温度が15℃ほど低く抑えることが出来ます。ヒートアイランド対策に
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カーポートは耐摩耗性に優れたブミコンで舗装しました。保水されたブミコンもコンクリートやアスファルトと比べると、真夏の日中の照り返しの温度を10℃以上低く抑えることができます。ブミコンとコンクリート・アスファルトとの温度比較.pdf
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ALCパネルや断熱材は素材の内部に空隙を設けることで、熱が伝わる時間を遅くすることが出来ますが、熱を下げることはできません。ガーデンクリートやブミコンは素材の内部にある水が蒸発することで温度を下げることが出来ます。1gの水が気体に変化するためには約540cal熱量が必要です。その熱量をガーデンクリートやブミコンの周囲から奪うことで気化冷却が起こり周辺温度が下がる仕組みです。 関連ブログ:輻射熱と体感温度 3月14日撮影
啓蟄に虫を見る 2013年03月07日
3月5日は二十四節季啓蟄でした。その翌日の朝、ベランダに面した室内で今年初めて団子虫をみかけました。ベランダで育てている西洋芝の中に眠っていた団子虫が動き出したのかもしれません。偶然とはいえ、自然とともに暮らしながら築き上げてきた昔の人々の暦には意味がありそうですね。PIOのテラスでも球根の芽が出始めています。
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大田区産業プラザPIOのテラスでは、緑化ブロックと自然灌水システム「お水番」を組み合わせて様々な植物を育てています。最初に設置した庭は5年目の春を迎えています。ここではひと月に一度、約250㍑の水を灌水タンクに貯水して灌水しています。1日当たりの灌水量は約4㍑/㎡です。年間灌水量は1440㍑/㎡で、東京の年間降雨量1530mmに近い数値ですね。
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緑化ブロックと自然灌水システムお水番があれば世界各地で、その土地の環境に見合った灌水量を設定することで、コンクリート、アスファルト、砂漠はもちろん土の上でも様々な植物を育てることが出来ます。啓蟄になると虫が活動を始めるように、植物もその土地の自然環境が作り出す水量で生命をつないでいるようです。自然の法則性を感じますね。3月5日撮影
観測機器は自然への窓 2013年02月15日
「観測機器(instrument)は自然への窓」とは、あのレオナルド・ダヴィンチの言葉だそうです。 温度センサーとデータロガーを使って、様々な季節、様々な場所で温度測定をする私にとってなるほどと思う言葉ですね。
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ダヴィンチの時代と比べて現代の観測機器は進化していて、自然現象を容易により詳しく観測できるようになりました。私が使用している市販の温度センサーは、芝生などの植物や、コンクリート・アスファルトの表面温度はもちろんのこと、土中温度や、室内の天井・壁から伝わる温度も容易に測定することが出来ます。
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さらにデータロガーという記録機は、温度変化の様子を秒の単位から記録することが出来ます。データロガーに記録された数値をパソコンでグラフに置き換えると、1時間、1日、1か月、1年の周期で温度変化の傾向をつかむことが出来ます。このグラフを眺めていると移りゆく自然の変化を実感できますね。温度測定グラフ
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屋上の温度の変化は波形のグラフとして見ることが出来ます。朝日が昇るにつれて温度も上昇し正午過ぎにピークを迎え、夜に向けて温度も下降して行く姿が波形として描かれます。さらに日本のように四季の温度変化がはっきりと感じられる自然環境では、今頃の2月に温度の最低値が記録され、これから夏に向けて温度は上昇します。そして秋から冬に向けて温度は降下を始めます。この1年周期の温度変化の波形も1日周期の温度変化の波形に似ています。
IMG_01831.JPG移りゆく温度変化の波形を眺めていると、地球が自転・公転を繰り返している姿が良くわかります。以前もブログでお話ししましたが、地球が誕生してから今日まで地球の自転・公転運動は続いています。これからも続いてゆくことでしょう。温度変化の波形を見ていると、諸行無常を感じます。今日2月15日はお釈迦さまが入滅された日だそうです。浅草寺様では御本堂に涅槃図を掲げご法要が行われます。関連ブログ:仏の教えと科学の目



輻射熱と体感温度 2013年02月07日
東京では雪が降り寒い日が続いていますが、今日は外気温度が30℃の真夏のブミコンとアスファルト、コンクリートの輻射熱(表面温度)の差による体感温度についてご説明しようと思います。添付の資料は東京都内のビルのテラスに、ブミコン、アスファルト、コンクリート、土を平板状にしたものを並べて表面温度を測定した時のデータです。季節は夏で、各素材に太陽からの直射光は当たらない状態で測定しました。ブミコンとアスファルト、コンクリートとの表面温度比較.pdf
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水をまく前、外気温度が28℃で各素材の表面温度は、アスファルトは48℃、コンクリートは45.5℃、ブミコンは42.5℃でした。この時点でブミコンとコンクリートやアスファルトとの表面温度には3℃から5.5℃の差が見られますね。
次に各素材の表面に水をまき60分経過した時の表面温度は、アスファルトは40℃、コンクリート37.7℃、ブミコンは27℃でした。アスファルトやコンクリートも水をまき1時間ほどするとおよそ9℃ほど温度が下がりましたが、ブミコンはさらに15.5℃ほど温度が下がりました。各素材の温度が下がった理由は、まいた水が気化するときに素材表面の熱を奪う気化熱の働きが考えられます。そしてブミコンにはアスファルトやコンクリートと比べて空隙があり、そこにより多くの水が保水されたことが数値の差として現れたのでしょうね。
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真夏に水打ちすると、外気温度は下がりませんが地表の温度が下がり、照り返しの輻射熱が減るので体感温度も下がります。ブミコンやガーデンクリートはアスファルトやコンクリートと比べて透水性・保水性が高いので表面温度の降下が大きく、輻射熱も減り体感温度がさらに下がります。夏の暑い日に地表近くを車いすで移動される方々や、乳母車に乗った赤ちゃん、はだしで歩くワンちゃんも楽になりますね。
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                                 関連ブログ:体感温度




体感温度 2013年01月04日
新年を迎え東京では寒い日が続いています。気圧配置の関係で寒気が北から流れて来ているからでしょうね。それと体に風が当たり肌から熱が奪われることで体感する寒さも影響します。また寒い中でも太陽からの放射熱が体に直接当たると体感温度は暖かく感じます。人間が寒さ暑さを感じるのは、周囲の気温のほかに、体にあたる風や太陽からの放射熱による体感温度の変化の影響もあります。人間の肌は暑さ寒さを感じる温度センサーのようなものです。物理的な温度変化と違った尺度で皮膚で感じた周囲の温度を体で感じているのでしょうね。
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夏季日中の日向と木陰では、木陰のほうが涼しく感じますが、日向より木陰の気温が低いために涼しく感じると一般には思われています。しかし実際には、木陰では日射や地面からの放射熱が低減されていることが涼しく感じる主たる要因です。このように、人の暑さの感じ方は気温以外にも日射などの放射熱に大きく影響されます。また、それだけでなく、湿度が高いことで発汗による放熱が抑制されます。風が強い場合には皮膚からの放熱量が増えるなど、多くの環境要素が人の熱の受容や放出に影響を及ぼしています。」ヒートアイランド対策マニュアル(平成24年3月環境省)
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よく夏になると打ち水をしますね。打ち水によって外気温はほとんど下がらないのですが、涼しく感じるのは、打ち水で地表面の温度が下がり、地面からの放射熱が減るからですね。もう少し詳しく説明すると、打ち水された水が地熱の影響で液体から気体に代わる時に、気化に必要な熱量540cal/m2の熱量を地面から奪うからです。それで地面から人に直接あたる熱放射量が少なくなり、涼しく感じるようです。
IMG_45511.JPGコンクリートやアスファルトは内部に水分を蓄えることがないので、蓄熱された熱を水で気化させて熱放射量を下げることはできません。しかしブミコンやガーデンクリートは透水することで水分を内部に保水させたり通気できるので、気化熱の働きで表面温度をコンクリートやアスファルトより低く保つことができるのです。 関連ブログ・サイト:ヒートアアイランド対策に ヒートアイランド現象と対策








白華の季節 2012年12月21日

東京も12月にはいり夜間の気温が5℃以下の日が続き白華 (efflorescence)の季節がやってきました。白華はこの季節にブミコンやガーデンクリートを施工するときに発生する自然現象です。白華が発生する仕組みは、ブミコンやガーデンクリートを作る石灰系固化材BGパウダーに水を加わえて化学反応を起こすときに、周囲の気温、湿度、風等の条件が微妙に重なり合い発現します。

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化学式であらわすと、BGパウダーに含まれている水酸化カルシウムCa(OH)2が空気中の二酸化炭素CO2と反応して炭酸カルシウムCaCO3に変化する現象です。そして、結晶化された炭酸カルシウムに光が反射するときに、屈折角度の異なる周囲のBGパウダー本来の色や、顔料の酸化鉄などの屈折角度と異なり白く見えるのです。
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白華を解消するには白華面をクエン酸や塩酸などを含んだ水溶液で洗うと、化学反応を起こしてカルシウムイオン(Ca+)と炭酸水(H2CO3)に分解します。そして分解されたカルシウムを水で洗えば白華は消えるという仕組みです。
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理屈ではよくわかるのですが実際に冬の現場で白華が発生した時はちょっとマイリますね。でも様々な現象を分析して白華と対話しながら現場を仕上げてゆく予定です。 世田谷区:知行院様墓所 12月20日撮影


温帯では温室 熱帯では涼室? 2012年12月06日
新宿御苑の温室が4年ほどの歳月をかけてリニューアルオープンしました。長かったですね。私が子供のころから慣れ親しんだ旧温室と比べるとややコンパクトになったと思いますが、耐震性などを考慮した結果なのかもしれませんね。新しい温室は入園料をとらないようなので手軽に熱帯の雰囲気を楽しむことができます。 (サラソウジュ)

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一方、熱帯の国シンガポールでも新しい植物園Gardens by the Bayが今年オープンしました。こちらにはCold forestというコーナーがあり標高1000メートルから3000メートルの山で育つ植物を楽しむことができるようですね。 (スイレン)
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日本であれば長野県をはじめ様々な場所で標高1000メートル以上の自然と親しむことができますし、赤道直下の熱帯の国シンガポールでは一年を通して熱帯の植物と親しむことができます。温帯の日本では冬になると温室の温度を室外より高く設定する必要があります。ちなみに新宿御苑温室の温度を測ったところ今の時期では22℃前後に管理されているようです。一方、シンガポールのCold forestの温度は、シンガポールの友人によると15℃前後で管理されているのではとのことです。(ディオーン・スビヌロム)

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西洋芝を育てるのに最適な温度は15℃から24℃前後といわれています。芝に限らず、植物、動物、ヒトなど地球上で活動している多くの生物にとり15℃から25℃の間の気温は過ごしやすい環境なのかもしれませんね。 (ラン)
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     新宿御苑温室 12月5日撮影 関連ブログ:思い出の湘南博物館   温帯と熱帯の技術の融合
次の世代に引き渡す! 2012年10月24日
10月24日、当社は創業10年を迎えました。これまで当社の開発製品をご評価くださりお使いいただいたお客様の方々、当社の製品の製造・開発にご協力いただいた方々に心からお礼申し上げます。この節目の日に企業理念を改めて見つめ、これから目指す方向を確認したいと思います。創業から今日まで「地球環境の保護と再生を目指す」製品の開発を行ってきました。これからは開発してきた製品・技術を「次の世代に引き渡して行く仕組み」を築いて行こうと思います。キーワードは「人間力による地産・地消、小規模・分散型の製造・流通ネットワークの確立」です。企業理念 バリ島の棚田 インドネシア

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都市のコンクリート砂漠を緑のオアシスに 浅草寺様境内のコンクリートの上にガーデンクリート緑化ブロックを敷いてクリーピングベントを育てています。10月18日撮影
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都市のヒートアイランド・ドライアイランド現象対策に  アズビル様伊勢原工場の屋上でガーデンクリートの上に高麗芝を敷いて緑化していますが、緑化した階下の天井温度は、コンクリートむき出しの階下の天井温度よりも夏場で最大8℃、平均でも4℃の温度差が見られました。9月27日撮影
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都市をゲリラ豪雨による洪水から守ります ブミコンとガーデンクリートを組み合わせて施工することで地面の透水性と保水性が大幅に改善されます。例えば土の上にガーデンクリートを150mm施工してその上にブミコンを50mm舗装するとその保水性は70㍑/㎡、つまり70mmの雨水を保水することが出来ます。  雨の日の浅草寺様宝蔵門前のブミコン舗装
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コンクリート砂漠で寒冷地型の植物を育てるには 2012年10月12日
北海道の黒田ハーブ農園さんからクリーピングタイムの絨毯が東京にやってきて1年がたちました。今年の東京の夏は雨が降らずコンクリートも熱がこもりがちで寒冷地型の植物には厳しい環境でした。先のブログでもお話ししましたが、寒冷地型の植物が育つのによい環境温度は24℃が上限といわれています。 (大田区産業プラザのクリーピングタイムとケンタッキーブルーグラス 10月10日撮影)
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都内の様々な場所でガーデンクリートの上で寒冷地型の植物を育てましたが、今年の東京の夏は夜でも25℃以上の気温の日が続きました。日中は気温は30℃を超え、コンクリートの表面温度も50℃を超える時間帯がありましたが、東京のコンクリート砂漠で寒冷地型のハーブや西洋芝を育てるのに役立つ貴重なデータを集めることができました。 (浅草寺様境内のクリーピングベントグラス 10月11日撮影)
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ガーデンクリートの上で寒冷地型の植物を育てる環境も、マンションのベランダやビルのテラス、そしてコンクリートの地面と様々で、直射日光が一日中射し込む場所もあれば、ビル風が吹く場所もありました。そのような環境の中で、風に強い植物もあれば直射日光に強い植物もあるようで、彼らの過ごしやすい環境もわかってきました。(マンションベランダのクリーピンタイム10月12日撮影)
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今年の夏の貴重な経験を通してコンクリート砂漠で植物を育てるには、植物を支える緑化基盤に保水性と通気性(透水性)、コンクリートの地熱を遮る断熱性、そして適度な水が常に供給され続ける灌水が必要であることが改めて確認されました。 関連ブログ: 都市のコンクリート砂漠を緑のオアシスに  コツコツ育てる植物への愛情  

芝生の科学 2012年09月28日
以前、ターフ・サイエンス・セミナー2011という勉強会に参加したことがありました。講師はマイカ・ウッズ博士というアメリカ人の芝生の専門家ですが、芝生の光合成の仕組みや芝生の生育環境について科学的な視点に立った説明でとても勉強になりました。西洋芝の生育最適気温は15℃から24℃。そして西洋芝が,空気中のCo2を取り込んで活発に光合成をおこなう日中の気温は20℃から35℃だそうです。

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また西洋芝にとって日中の気温よりも夜間の地温が大事であることも参考になりました。日中の気温が40度を超えるアメリカのアリゾナ砂漠でも夜間の地温は25℃を下回るのでクリーピングベントグラスは育ちます。浅草寺様の境内のコンクリートの上でクリーピングベントグラスを発芽させて育てましたが、今年の夏の東京の日中気温は西洋芝の生育最適気温の上限である24度をはるかに超えました。日中のコンクリートの表面温度は50度を超えることもあり、まさにアリゾナ砂漠に似た環境です。そのような環境でクリーピングベントグラスが発芽して生育したのは、クリーピングベントグラスを下から支えるガーデンクリートの緑化基盤がコンクリートの地熱温度を遮ったことが大きな要因だと思います。保水されたガーデンクリートの裏面温度は真夏でも夜になると25℃前後、日中でも30℃前後で推移します。
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それと先のブログでもお話ししましたが、浅草寺様ではお寺の皆さんが毎朝芝生に水をまき続けてくださったことが種の発芽の大きな要因でした。そしてまかれた水が芝生の土に溜まることがなくガーデンクリートを通して排水された事も重要なポイントです。植物を育てるには土中の水分と空気量のバランスが大事です。ガーデンクリートは保水性があるとともに通気性があるので植物が必要とする水と空気をバランスよく供給できます。水を毎日まいても水がたまることがなく、コンクリートの地熱温度を断熱するガーデンクリートがコンクリート砂漠を緑のオアシスに変えます。

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          関連ブログ:光合成と芝生の呼吸  都市のコンクリート砂漠を緑のオアシスに 9月21日撮影
9月の風のガーデン 2012年09月21日
9月の風のガーデンにやってきた花は桔梗とクレオメです。桔梗は秋の七草のひとつで万葉集では「あさがお」として歌われています。花言葉は「変わらぬ愛、気品、誠実、従順」だそうで日本の女性を現しているような花ですね?
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クレオメはフウチョウソウ科の一年草で、南アフリカが原産地だそうです。花言葉は「秘密のひと時、あなたの容姿に酔う、秘密の愛」だそうです。
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風のガーデンも雨の少なかった東京の夏を無事に乗り越えて、庭ではハギの花が咲きススキが風に揺れて秋の気配が漂い始めました。
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もうすぐ中秋の名月です。風のガーデンから眺める東京の月はとても美しいでしょうね。皆さんも月餅Mooncakeを召し上がりながら静かな秋のひと時をお過ごしください。今年の中秋の名月は9月30日です。



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                             9月18日撮影
都市のコンクリート砂漠を緑のオアシスに 2012年09月15日
先のブログでポコポコ方式による灌水システムのフィールドテストのお話しましたが、8月の下旬にクリーピングベントグラスの種をまいて3週間ほどで発芽してきました。 8月24日撮影
IMG_3846.JPG                 びっしりと発芽したベント芝は動物の毛並みに似ています。9月13日撮影
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ポコポコは大田区にお住まいの藤重元信さんが10年の歳月をかけて開発してきた自然灌水です。 私が藤重さんを御紹介いただき当社のガーデンクリートと藤重さんの灌水技術を組み合わせて緑化システムを開発して5年が経過しました。 その間に大阪の宇川さんを始め様々な方のとコラボレーションで開発が続いています。製品開発のキャッチコピーは「都市のコンクリート砂漠を緑のオアシスに!」 です。                    
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この度、藤重さんを始め工業立国日本を支える熟練技能者の活躍を描いた「職人学」 小関智弘著が日経ビジネス人文庫から出版されました。この本は10年前に初版が出版されましたが、それから10年経過した皆さんの現況が「文庫本のためのあとがき」 で紹介されています。その中で、藤重さんと我々の新たなチャレンジも少し紹介されていますのでご興味のある方は是非お読みください。        
カチャカチャ、ポタポタそしてポコポコ? 2012年08月17日
ガーデンクリートと自然灌水システム「お水番」を組み合わせて東京を中心に様々な場所で緑化を行って5年以上が経過しました。その間にコンクリートやアスファルトの上にガーデンクリートを敷いで様々な植物を育てる経験を蓄積してきました。この度、自然灌水システム「お水番」の種類ごとに名前がつけられましたのでご紹介いたします。(お水番「カチャカチャ」で育つクリーピングタイム 8月16日撮影)
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お水番「カチャカチャ」は当社で最初に開発された自然灌水システムです。ガーデンクリートとタイマー、スプリンクラー、灌水チューブ、クロス等を組み合わせて屋上やテラスなどを緑化します。カカチャカチャはタイマーが作動する音をイメージしました。水源は主に水道水を使用しますが、水圧の少ない雨水貯留タンクや灌水タンクからの水を植物に送る新システムが完成しました。新タイプのカチャカチャの完成で雨水を貯めたタンクから水を植物に自動灌水する方法が容易になりました。
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お水番「ポタポタ」はバルブを利用したドリップ式の簡易型灌水システムです。手動による微妙な水量調整が求められますが、最適な灌水量が決まると必要最小限の水が一定量、植物に灌水されます。1週間に一度ほど、灌水タンクを満水にすることで水が流れ続けますので、家を空けて小旅行をすることも可能です。ポタポタはバルブを通して水が滴る音です。お水番

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お水番「ポコポコ」は植物が求める水量に応じて水を灌水します。そして植物が水を必要としないときは灌水もストップする究極の自然灌水システムです。ポコポコとは灌水タンクの水が流出すると同時に流入する空気の気泡です。室内における試験は終了しました。これから屋外におけるフィールドテストが始まります。
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当社ではコンクリートやアスファルトの上を緑化する場所の光や風の流れを見て、植物の選定からガーデンクリートの設置方法、そして最適な灌水方法をご提案するサービスを行っております。ご興味のある方はご連絡ください。お問い合わせフォーム  
DHパネルの機能と用途 2012年08月10日
岩手県紫波町にあります「けやき学園」様で製造されたDHパネルが養生期間を経て無事に新宿事務所に届きました。
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DHパネルはガーデンクリートとプラスチックトレーを需要地に送ることで製造ができる、地産・地消の小規模分散型の製品です。左官用ミキサーとコテ等があれば作れますので、製造に必要なイニシャルコストも少なく子供たちから大人までが製造に参加できる、新しい雇用も生み出す製造システムです。
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さらに日本全国にきめ細かく張り巡らされた宅配便による配送ネットワークを使用することで各地の皆様に製造されたDHパネルをお届けすることもできます。
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屋根に乗せると断熱・保温パネル、都市のアスファルトやコンクリートの上を緑化する緑化ブロック、そして非常時には非難用の透水性コンクリートブロックとしてなど、様々な機能と用途が考えられるDHパネルの製造と用途開発に皆さんも参加しませんか!  参連サイト:ガーデンクリートDHパネル 防災への応用  緑化ブロック製作キット  久が原小学校 DHパネル規模分散型製法
雲の動きと体感温度 2012年07月27日
7月17日から19日まで浅草寺様宝蔵門前で祭礼用の提灯櫓の足場を建てるための穴掘りとブミコン舗装をさせていただきました。7月17日、18日の浅草は雲ひとつない快晴で、穴掘り作業に携わる皆さんも1時間に一度は水分補給そしなければ耐えられない厳しい環境でした。
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ところが7月18日になると厳しい日差しの中でも雲が出始めて直射日光を遮るようになりました。雲が太陽を覆うと境内には涼しい風が流れ出し体感温度も下がります。前日までは1時間に一度は水分補給の休息が必要だった作業も2時間に一度の休息でも耐えられるようになりました。鉄板にあたる直射日光をガーデンクリートで遮ると10度から20度の温度差が得られます。ガーデンクリートDHパネルの製品特性 雲により直射日光がさえぎられることで生じる温度差で体感温度はかなり涼しく感じました。
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東京では9月から電気料金が値上げされます。理由の一つは福島の原子力発電所が稼動できなくなり生じた電力供給の不足分を、火力発電所等の稼働率を高めて補うために必要な化石燃料の費用とのことです。福島の発電所が作動停止してからおよそ1年半経過しましたが、火力発電による電力のバックアップ体制が続く中、おそらく大気中のCo2濃度もコストに比例して増加していると思います。でも私が生活している新宿、渋谷周辺では大気中のCo2の増加にともない気温が高くなったとはあまり感じられません。私は毎日午前7時台にiGoogleで発表される渋谷周辺の気温を記録していますが、昨年の6月、7月合計の平均気温は約23.7℃、そして今年の平均気温は約21.5℃で今年の平均気温の方が低いようです。
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新宿御苑のセミの本格的な鳴き声も今年は昨年よりもやや遅れているような気がします。太陽の直射光が射し込む境内で作業をしながら雲の動きによる太陽光の遮蔽効果を体感して、大気中のCo2濃度の増加がどれほど東京の気候に影響しているのか考えました。 新宿御苑7月28日撮影
次世代エネルギーの柱 2012年07月14日
先週ご紹介した物理学者中谷宇吉郎の「 原子爆弾雑話 」は終戦直後の昭和20年10月に文芸春秋に掲載された随筆です。原子爆弾が投下されてわずか2カ月足らずの間に書かれた文章ですが、 当時の 原子力の開発に関する日米比較、原子力エネルギーの構造などを一般人向けにわかりやすく書かれた内容で、発表から67年を経た今読んでも 著者の 原子力に関する洞察は色あせません。「火薬は化合物の分子の結合の際に出るエネルギー、爆薬は化合物の分子が破壊するときのエネルギー、そして原子爆弾は分子を構成する原子の崩壊によるエネルギーである。」そして原子の崩壊については「われわれの地球上ではその創生以来堅く物質の究極の中に秘められていた恐るべき力を、とうとう人間が解放したのである。開けてはいけない箱の蓋を開けてしまったのである。これは人類滅亡の第一歩を踏み出したことになるおそれが十分にある。」と述べられています。
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先日、電力中央研究所の方の講演会に参加したのですが、原子炉開発の歴史の話を聞いて民生用原子力発電所(軽水炉)、原子力潜水艦や航空母艦用の舶用炉、そして核兵器の開発に伴う技術とその統御システムはリンクしていて、原子力発電所の民生利用だけを切り離しては考えられないという印象を受けました。今回の福島の原子力発電所を襲った地震・津波被害とその後の経過を見て、原子力の平和利用とは人間の考えた方便ではないかと思いました。中谷先生のおっしゃるように原子を崩壊させるという事で、人類は自然法則の開けてはいけない箱の蓋を開けてしまったのです。
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原子力が開発利用されてすでに70年以上の年月が経過しています。その間に2度の大きな被爆体験した日本はこれからは当分の間、火力発電を始め様々な自然エネルギーのリリーフを仰ぎながらも原子力に代わる新たなエネルギーの柱を造り上げて行かなければなりません。開国以来150年、西洋の文明を学びながら様々な科学的発想と技術を日本社会は蓄積してきました。これからはこれらの経験を踏まえ日本の風土と自然に最も適したmade in Japan オリジナルのエネルギーの製造供給システムの確立を目指したいですね。写真 新宿御苑と芙蓉の花 7月13日撮影   関連ブログ:ホーム&アウェイ

木を見て森も見る 2012年07月07日
都市のコンクリートやアスファルトの上で植物を育てたり気温や灌水量の測定を継続して行っていると自然の移り変わる姿と法則性が見えてきます。「木を見て森を見ず」ということわざがありますが、一つの現象でも継続して追及すると、その現象の法則性が見えてきます。木を見続けることで森が見えてくるようですね。
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物理学者の中谷宇吉郎随筆集(岩波文庫)読みましたが、心に残る文章がいくつかありました。「科学は自然と人間との純粋な交渉であって、本来平和的なものである。そういう意味での科学は、自然に対する驚異の念と愛情の感じとから出発すると考えるのが妥当であろう。(簪を挿した蛇) 自然がその奥に秘めた神秘への人間の憧憬の心が科学の心である。(原子爆弾雑話)」
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インターネットで情報が瞬時に入手できる時代、様々な木を見ることは容易です。そしてコンピューターが作りだすバーチャル空間も楽しいですが、自然に目を開くには、まず自分をとりまく周囲の自然に好奇心を抱く事ですね。そしてその好奇心を持続させることで森が見えてくるのではないかと思います。
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毎朝通る新宿御苑正門では楠木が門番をしています。7月6日撮影 関連ブログ:インターネット・アウターネット?
都市の環境は植物のパラダイス? 2012年06月29日
香港のパートナーからガーデンクリートと灌水システムを組み合わせた上で芝生の種が発芽した写真が送られてきました。種をまいて一月ほどですが芝生が元気に育っていますね。香港の平均気温は23.3℃だそうです。亜熱帯気候の香港では植物の成長も旺盛です。コンクリートとアスファルトに覆われた大都市東京の平均気温はこの100年で3度ほど上昇したようですが最新の情報では東京の平均気温は16.3℃です。そして東京より平均気温がおよそ3度低い場所は福島(13℃)です。(理科年表2012年度版)
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都内の様々な場所でガーデンクリートと自然灌水システムを組み合わせて芝生やハーブなどの植物を育てて5年以上が経過しましたが最近あることに気がつきました。それは東京の都市環境は植物の生長に適しているのではないかということです。先ほどの香港の事例のように気温の高い場所では植物の成長も旺盛です。また1000万人を超える人々が蠢き合いながら数十万台の車と共に排出するCo2は光合成でエネルギーを作る植物にとってはごちそうですね。 
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大都市を覆うヒートアイランド現象もひと工夫すれば、植物が育つのに好都合な環境になるのではないかと思います。それには常に水が植物に供給される事が必要ですね。私の事務所のそばにある新宿御苑のように土の豊富な場所では水が地面に十分に吸収されるので植物は元気に育ちます。東京の年間降水量が1528.8mmですから1日当たり約4mmの水が地面にしみ込む計算です。コンクリートやアスファルトに覆われた場所でも、水が安定して供給できるシステムが確立できれば植物は育つのではないかとの発想からガーデンクリートと自然灌水方式を組み合わせた緑化システムが開発されました。
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もちろん日蔭の問題や風通しなどの要因も大事ですが、基本的には太陽光がそこそこあたり、水が安定して供給できる環境で植物は元気に育つようです。気温が周囲よりも高くCo2が豊富な大都市東京は植物にとってパラダイスです?大田区産業プラザの江戸の庭も、ケンタッキーブルーグラス、クリーピングタイム、ローマンカモミールが 夏の装いを見せ始めました。   6月27日撮影  関連ブログ・サイト: 光合成と芝生の呼吸  ガーデンクリート都市緑化システム  マンションベランダガーデニングキット
火山の名について 2012年06月08日
寺田寅彦の「火山の名について」という随筆があります。寺田寅彦随筆集第三巻(岩波文庫)著者が日本から南洋にかけての火山活動の時間分布を調べているうちに、火山の名前の中には 互いに似通ったものがある事に気づき、科学者でありながら言語学者のような視点で考えを展開されていてなかなか面白いエッセイです。例えば日本の火山、アソ、ウス、オソレ、アサマ等A、O、U母音とS子音で表現された火山が古くからありますが、カムチャッカにはウソン、マリアナ群島にはアソンソン、スマトラにはオサールという名の火山があるようですね。 写真 浅間山( 引用 Wikipedia)
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一方南の島々で語られているオーストロネシア語には、ニュー・ヘブリデス諸島のエファデではAso(燃える)、Asu(煙)、という言葉があり、インドネシア・マレー語では煙の事をアサップ(asap)と言います。また日本語の火(ヒ)、はポリネシアではアフィ(afi)、インドネシア・マレー語ではアピ(api)と言います。このような事例を見ていますと日本の火山の固有名詞がオーストロネシア語に似ているのは偶然とは思えません。 写真 マダガスカルの朝 マダガスカルはオーストロネシア語圏の西端です。
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太古の時代、我々のご先祖様が日本にやってきたルートは南の島々から黒潮に乗ってやってきた道と、氷河期に大陸から陸伝いにやってきた道があったようです。太古の道のりで日本にやってきたご先祖様に続いて今日に至るまで、様々な人々が日本にやってきました。そして日本にやってきた人もいれば日本から海や陸を渡り海外に出て行った人々もたくさんいた事でしょうね。                    写真 お台場に停泊する日本丸
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太古の時代から、ヒトは風や海流などの自然エネルギーを利用して舟や筏を動かし移動していたようです。我々は船舶や飛行機などの交通手段の発展はもちろんのこと、インターネットを通して情報が自由に世界を飛び交う時代を迎え、国境を越えて活動するグローバルな時代を迎えていますが、それは太古の人間の活動圏に戻っているのかもしれませんね。 関連ブログ:ヒトは西からホネは東から

空気の発見 2012年05月26日
「空気の発見」三宅泰雄著(角川ソフィア文庫)を読みました。地球を取り巻く空気に対する科学的研究が本格化したのは、ガリレオ・ガリレイが空気には重さがある事を見出してからでした。そして17世紀から19世紀にかけてヨーロッパを中心に様々な科学者たちが空気の研究をしました。電気のなかったこの時代、目に見えない空気の姿を様々な発想と手法で解明していった科学者たちの姿が描かれた本で、これから科学を学ぼうとする中学生や高校生はもちろんの事、オジサンにも読みごたえのある本です。                   <PIOの緑のピラミッドも葉の成長が旺盛です。5月23日>
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この本の初版が発行されたのは昭和37年ですが、その当時、今では地球環境のカタキ役のように扱われるCo2(二酸化炭素)が「生命のもととして、我々は空気中の二酸化炭素のおかげで生きていると言っても良いくらいである」と著者は述べています。良識的な見解ですね。21世紀に入り10年以上経過した現在、そろそろ地球温暖化にかこつけてCo2をネガティブに扱う風潮から目覚めてCo2の大事さ(植物の光合成により作られる、活動エネルギーのもとである糖分の原料としての役割)を次世代の子供たちに伝えてゆくべきだと思います。     < 香港の友人Hさんが送ってくれた福音豆が発芽しました。5月20日>
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そして著者が学生たちに向けて語った言葉が印象的でした。「みなさん、私は君たちの中から、第二のラヴォアジェ、第二のドールトンの生まれることをどんなにか、たのしみにまちのぞんでいるでしょう。しかし、私がもっときみたちにのぞみたいことは、たとえ、むくいられることがなくとも、また、たとえめざましい研究ではなくとも、科学の巨大な殿堂のかたすみに、ただ一つでも誠実のこもった石をおく人に、なってもらいたいということです。」(97ページ) 今の世の中、目先の利益を得るために、地球や宇宙の自然法則を歪めて利用しようとする輩が世界中にいるようですね。著者の言葉に救われます。参考図書:「地球温暖化神話ー終わりの始まりー」渡辺正著(丸善出版)参考ブログ:「光合成と芝生の呼吸」 「二酸化炭素は魔女じゃない」 「都市の温暖化と地球の温暖化」

宇宙からの恵み・自然エネルギー 2012年05月02日
以前ブログで地球の自転速度は1800km/時、公転速度は10万km/時である事をお話ししました。そして太陽系が天の川銀河をまわる速度は約79万km/時だどうです。「宇宙はなぜこんなにうまくできているのか」村山斉著集英社インターナショナル。地球は自転しながら太陽の周りを公転しますが、さらに太陽系も天の川銀河をまわっているようです。このように宇宙空間では恒星や惑星は常に運動していて,お互いに物質(原子)を引き寄せる万有引力が働いています。我々生命はこのとてつもない運動エネルギーに取り込まれながら日々の活動を 平然と営んでいるのですね。 新宿御苑の華吹雪 4月24日撮影 
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地球上には様々な自然エネルギーがありますが、その源には宇宙と地球を動かす運動エネルギーと万有引力の働きがあるようです。当社ではこの自然エネルギーを利用した商品を開発してきました。軽量保水性コンクリート「ガーデンクリート」は火山の噴火が造り出したケイ石を利用しています。ケイ石は石の間に熱伝導率の低い空気(0.024W/mK)が取り込まれていて建物の断熱性と保温性を高めます。またケイ石の空隙は水を取り込むこともできます。(保水性)この水が蒸発するときに発生する気化熱(540cal/水1g)の働きで、ガーデンクリート周囲の表面温度を下げるのです。 PIO6Fテラス 江戸の庭 4月25日撮影
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自然灌水システム「お水番」は毛細管現象を利用して必要最小限の水量で植物を育てる灌水システムです。風が吹き、雨水があまりあたらないマンションのベランダでも1日約3㍑/m2の水量を灌水し続けることで1年を通して西洋芝を青々と保つことができます。その灌水量はスプリンクラーや手まきによる灌水量の70%から50%ほどで済みます。ガーデンクリートを通して宇宙・地球からの恵みである自然エネルギーの有り難さを実感します。風のガーデン 5月1日撮影
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夏は断熱・冬は保温 2012年04月06日
アズビル株式会社様(旧㈱山武)伊勢原工場の屋上で温度測定を続けて1年が経過しようとしています。昨年の夏からは緑化(ガーデンクリートを基盤として、シバを植栽)した屋上とコンクリートの屋上の直下階の天井温度も測定を始めました。夏から秋、そして冬と温度測定を続けてとても興味深い温度データが採れました。夏から秋にかけて、緑化した階下の天井温度は、コンクリート階下の天井温度よりも低く(冷房・省エネルギー)推移しましたが、気温が下がり冬になると逆転して今度は、コンクリート階下の天井温度が緑化階下の天井温度よりも低く(暖房・省エネルギー)なりました。一例として、9月では最大で約8度、平均で約3℃、緑化した階下の温度が低く、1月では逆に最大で約4℃、平均で約2℃、緑化した階下の温度が高くなりました。 9月24日撮影
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夏の暑い間は、屋上に直接降り注ぐ太陽エネルギーを、保水した芝生やガーデンクリートの蒸散作用で、芝生の表面温度をコンクリートより低く保つことができます。さらにガーデンクリートとコンクリートの熱伝導率の差が、太陽の直射熱を建物の内部に伝わりにくいよう断熱します。そして冬になり気温が下がると、今度は芝生やガーデンクリートの熱伝導率とコンクリートの熱伝導率の違いが保温効果につながります。保水されたガーデンクリートの熱伝導率は0.3W/mk,コンクリートの熱伝導率は1.6W/mkです。    3月1日撮影
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温度は高いところから低いところに向かって伝わります。夏の昼間は屋外の気温が室内よりも高いので、室内に向けて熱は伝わります。一方冬は、温度の高い室内から室外に向けて熱は移動します。保水されたガーデンクリートや芝生を屋上に被覆することで、夏は断熱、冬は保温効果が得られます。参考として、省エネルギーセンターの資料では、エアコンの設定温度を1℃上げることにより10%の節電になるといわれています。 尾瀬林業株式会社様と共同実施   関連サイト:ガーデンクリートが温度を下げる仕組み ガーデンクリート屋上芝緑化の温度測定


地球を動かすエネルギー 2012年03月11日
3月8日から9日にかけて太陽フレア(太陽表面の爆発現象)で発生したプラズマ(電離ガス)が時速640万kmの速さで地球にも向かっているとのことです。時速640万kmとは秒速にして約1800kmで、とてつもない早さですね。ちなみに地球の自転速度が約1700km/時、公転速度が約10万km/時です。
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東日本大震災が発生して1年がたちました。今回の地震発生の仕組みは、太平洋プレートが東日本を乗せた北米プレートの下に沈み込んでゆく過程で発生した「プレート境界地震」だそうです。「超巨大地震に迫る」大木聖子著NHK出版新書より。地球の表面に浮いているプレートが地球の内部を対流しているマントルに乗って互いに動いているからのようですね。プレートテクトニクス

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それではマントルを対流させている運動エネルギーは何でしょうか?私は地球物理学者でないので詳しい仕組みはよくわかりませんが、地球を自転、公転させている運動エネルギーもマントルを対流させている運動エネルギーに何か影響を与えているのではないかと思います?何しろ自転速度1700km/時は旅客機の巡航速度の約1.7倍、公転速度10万km/時は100倍の速度です。
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我々生命はこのとてつもない速さで運行している地球という舞台の上で平然としていられる仕組みを、生命誕生から35億年かけて作り上げてきたのかもしれませんね。 関連ブログ:仏の教えと科学の眼 ヒトは西からホネは東から

思い出の沼南博物館 2012年03月04日
シンガポールのLさんに教えられて「思い出の沼南博物館」E.J.H.Coner著 石井美樹子訳(中公新書)を読みました。1942年2月、日本軍の侵攻で大英帝国の統治が終了したシンガポールで、当時の総督シェントン・トーマス卿に植物園と博物館の保護を日本軍に懇請するように依頼された著者の、日本統治時代での活動を描いた回想録です。著者は博物館や植物園に蓄積された科学標本や観察記録、そして膨大な書籍が逸散するのを防ぐため チャンギ収容所に行く道を選ばずに、 捕虜の立場で日本人と行動を共にしました。(改装前のNational Museum of Singapore)
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統治者として博物館・植物園を運営した日本人科学者と、捕虜の立場で仕事に従事した著者をつないだものは、科学を追究する姿勢には敵も味方もないということでした。私は訳者があとがきで述べた次の言葉が印象に残りました。「英国の占領政策の第1歩は病院を建てること。次に博物館を建てた。占領地の自然と文化を熟知し研究することは占領政策を成功させるための不可欠の要素と考えるからである。」(206ページ) (Sir Thomas Raffles 像とVictoria theater and concert hall) 

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東インド会社社員ラッフルズがシンガポールを開拓をするために、ナツメグ、クローヴなどの香辛料をマレー諸島から移植して栽培する試験をしたのがシンガポール植物園の始まりである事を以前ブログで述べました。また南米アマゾン流域で生息していたゴムの木をシンガポール植物園に移植してマレー半島におけるゴムのプランテーション発展の先鞭をつけたのもシンガポール植物園での研究があったからです。 (ラッフルズ時代に最初の植物園があったFort Caning
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私の事務所のそばにある新宿御苑も明治の初頭、内藤新宿試験場として海外からの農作物や樹木を日本の環境で育てる研究がなされていたことを以前ブログでご紹介しました。その後、この試験場で育てられた樹木の苗木が日本各地に広がり都市の街路樹として利用されました。今、新宿御苑では新しい温室のガラスを貼る工事が行われています。大英帝国の時代、イギリスではキューガーデンという植物園が作られて今日に至っています。ここにもガラス張りの素晴らしい温室があるようです。 
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キューガーデンには、世界中に張り巡らされた大英帝国のネットワークの中から各地の植物を探し集めて、その植物の生育にふさわしい環境の植民地に送り商品化する司令塔としての役割がありました。先のゴムなどがよい例ですね。人口が増大し続ける21世紀は、人間の活動エネルギーになる植物を確保する時代でもあります。新宿御苑の新しい温室も美しい植物を見せるだけでなく、内藤新宿試験場の原点である植物研究の役割も果たしてもらいたいですね。 
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              開花準備中の桜 新宿御苑3月3日撮影 関連ブログ:シンガポール植物園2 百年の巨木
雪の朝の新宿御苑 2012年02月26日
東京では2月16日の夜半に雪が降り翌朝、新宿御苑では所々に雪がうっすらと残っていました。今年の日本の冬は気温が低く積雪量も多いようでした。しかし地球が公転 軌道に対して、 地軸を 約23.4度傾けながら運動しているおげで 季節は確実に春に向かっています。ちなみに地球は毎時約10万kmのスピードで公転軌道を回っています。

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春になると新宿御苑では雪が桜吹雪に変わります。桜の花びらも雪のようですね。今年の東京の桜の開花は3月末と予想されています。2012年開花傾向
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             関連ブログ:桜吹雪とアレロパシー 雪の朝2012年2月17日 桜吹雪2010年4月8日撮影
春の兆し 2012年02月12日
立春を過ぎて太陽の位置も緯度を日に日に北上を続けています。角度も高くなってきたようでPIOのテラスの鉄板に直射する太陽光の温度も再び20度を超えるようになりました。
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先週開催された「おおた工業フェア2012」で展示された緑のピラミッドとケンタッキーブルーグラスのソッドをPIO6Fテラスで育て始めました。昨年から花を育てているガーデニングキットとの横に緑化ブロックを敷き詰めてンタッキーブルーグラスのソッドを並べました。
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緑化ブロックはおもちゃのレゴブロックのようにブロックを継ぎ足して並べることで、緑化面積を自由に広げてゆくことが出来ます。ベランダやテラスの改修時には、ブロックを他の場所に移動し保管して、改修工事が終了すると再びベランダやテラスに敷きつめて緑化基盤として使用できます。当社では改修工事に合わせてブロックを移動・保管・再敷きこみをするサービスも承っています。(東京、千葉、埼玉、神奈川地区)
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太陽光のあたらない場所では土に霜柱が立つ中で、パンジーイベリススイートアリッサムが寒さに耐えながら春の訪れを待っています。冬の花々は健気でいてたくましいですね。2月9日撮影



緑のピラミッド 2012年02月05日
昨日まで大田区産業プラザPIOで開催された「 おおた工業フェア2012 」で 、PIO6Fテラスで展示中の緑化システムの技術を利用した緑のピラミッドが紹介されました。「 ものつくりの町おおた 」の皆さんが組み立てた骨組に西洋芝を貼ったピラミッドの模型です。
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ピラミッドの骨組みを覆う西洋芝ケンタッキーブルーグラスは寒さでで固くなった土から切り出したので厚みがありました。実際にピラミッドの骨組みに芝生を貼る作業をやって見て感じたのですが、三角形の面と面を直角に重ねる作業が難しかったですね。2トン以上もある石を積み上げて造られた古代のピラミッドの建設には、とてつもなく優れた技術が駆使されたことと思います。
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緑のピラミッドの隣に並んでいるのは、第23回大田区中小企業新製品・新技術コンクールで復興支援特別賞を受賞した土嚢スタンド「大田の輪」(ホワイト・テクニカ社製)です。災害地での復興支援に活躍中です。 大田のものつくりの力は災害復興支援の製品から緑のピラミッドまで、豊かな創造力と素早い実行力に支えられています。
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今月の中旬から「ピラミッド5000年の嘘」という刺激的なタイトルの映画が上映されるようです。面白そうですね! 関連ブログ:地球の歳差運動 緑のオアシス
雪の朝の境内 2012年01月29日
東京では1月23日の夜半に雨が雪に変わり翌日の午前2時ごろまで降り続きました。翌朝1月24日午前8時30分ごろの浅草寺様境内の写真をご覧ください。

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浅草寺様は周囲の遮蔽物が少ないので都心でも雪の積もりやすい場所です。ここで一つ面白い現象を見つけました。昨年、宝蔵門前をブミコンで舗装させていただいた場所の雪の量が、土や敷石などの上よりも少なくブミコンが現れている場所もありました。ここは朝日が直接当たり雪解けが早い所でもありますが、それでも他の場所と違います。
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理由は、宝蔵門前のブミコンの透水性がほかの場所よりも良く、融けた雪が氷になって固まる量が少なかったことが考えられます。この時期の東京の最も気温が低い時間は午前5時から6時の間です。午前2時ごろに雪が降り止み、最低気温を迎える午前5時ごろまでの3時間ほどの間の雪融け水がブミコンの内部に浸透する量が多かったために、ブミコンの表面で氷になる量が他の部分よりも少なかったからだと思われます。
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理屈では分かっていることが、実証されるのはちょっと嬉しいですね。土やコンクリート・アスファルトの場所をブミコン舗装することで、雪の日でも歩きやすい歩行環境を作ります。関連ブログ:地球の運行を計測する? 1月24日撮影

二十四節気 大寒 2012年01月22日
1月21日は二十四節気の第24大寒です。今年の東京は暦の通り寒い日が続いています。東京の1月の平均気温は6.1度で1年を通して最も気温が低い月です。東京から見て太陽の位置は冬至二十四節気の第22(南緯23.4度)の時が一番遠いのですが、東京の気温が一番低くなるのはそれから一月ほどのタイムラグ(時差)があります。それは地球を取り巻く空気の熱伝導率(0.024w/mk  ) が低く ,太陽光の熱エネルギーが地表に伝わるまでに時間がかかるからですね。最近の太陽の位置は 冬至から約8度ほど北上しています。  さらに 太 陽の位置は夏至二十四節気の第10(北緯23.4度)にむけて北上を続け東京の気温も上昇を始めます。
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寒い日が続く中、新宿事務所ベランダのローマンカモマイルとケンタッキーブルーグラスは冬でも光合成を続け、生きるために必要な炭水化物エネルギーを自らの力で作り続けています。植物のたくましさに敬服する限りです。一方、新宿御苑の高麗芝は夏の間に光合成で蓄えた炭水化物エネルギーを消費しながら命を保ち暖かい春を待っています。クマの冬眠に似ていますね。そして気温が高くなると再び緑色の葉が伸びて光合成を開始します。(1月18日撮影)
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二四節気は地球の公転と自然の変化の関係をうまく表現した暦です。大寒から2週間ほどすると二十四節気の第1立春です。この一番寒い時期を乗り切り立春が過ぎると、気候も徐々にゆるみ始め冬眠中の動植物たちも活動の準備を始めます。 関連ブログ:光呼吸(寒冷地型芝草と暖地型芝草の違い) 
東日本大震災と生物多様性 2012年01月15日
先週ご紹介しました理科年表2012年度版には3.11東日本大震災に関連したデータが特集として記載されています。地震発生のメカニズムから生物多様性や放射線の発生まで、数値に基づき科学的に表現されていて 中学生から社会人までが理解しやすい内容です。TVでよく見かけるガレキの山の総重量は約2,300万トンで日本全国の一般廃棄物年間発生量5,000万トンの約半分の数量です。それと津波とともに海から打ち上げられた堆積物(ヘドロ、汚泥、土砂など)の量が1,300万トンから2,300万トン推定されるという数値に驚きました。ちなみに石灰石を主原料とするセメントの 日本の 生産量は4,000万トン弱(2010年)です。
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「日本近海は生物多様性が極めて高くバクテリアから哺乳類までを含めた生物種数は155542種と推定され、全海洋生物の14.6%にあたる。日本近海が全海洋の0.9%に過ぎないことを考えると日本近海が生物多様性のホットスポットであることが良くわかる。」(理科年表2012年度版1032ページ)この豊かな海の底の堆積物が津波で陸地に押し上げられ、さらに陸地の構築物が海に押し流された今、東北の海の生物多様性は大きな変動の局面を迎えています。
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以前、ブログで日本の太平洋沿岸には石灰石の産出される場所が多い事について「北米プレート太平洋プレートフィリピン海プレートに乗って海底やサンゴ礁に堆積されたサンゴ虫(刺胞動物)や有孔虫等の骨が日本にたどり着き、時間をかけて石灰石になったからでしょうね。」というお話をしました。(ヒトは西からホネは東から) この石灰石の中には、カンブリア紀の初期のころのサンゴ類も見かけられるようです。カンブリア紀から現代まで約5億4千万年かけてサンゴ虫の骨は太陽エネルギーと地球の自転や公転等の運動エネルギーの働きで石灰石に変化してきました。今回の地震と津波で大きく変化した東北の海も、これから壮大な時間をかけて変化し続けて行くことでしょう。これもまた諸行無常です。

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写真は上から北太平洋上の海、マダガスカルから見たインド洋、そしてケアンズ(オーストラリア)から見た南太平洋です。            関連ブログ:仏の教えと科学の眼
理科年表2012年版 2012年01月08日
理科年表2012年度版が発売されました。気象部10年ぶりの大改訂だそうです。この改訂版で  2001年から2010年までの 日本の各地の 平均気温が加わりました。 都市部に限られたデータですがこれで1971年から2010年までの平均気温の推移が分かります。平均気温1971年~201年

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このグラフを見てどのような印象を受けるか皆さんも想像力を働かせて見てください。私はこの40年間の気温の推移のグラフを見て、最初の20年間である1971年から1990年までの平均気温はほぼ横ばいに推移した後に、1991年頃に温度が上昇してその後の20年間もほぼ同じ温度の変動の範囲の中で推移しているように見えます。また那覇の平均気温の推移をみると、この40年間、それほど大きな変化はないような気がします。
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気温の測定ポイントが、札幌、東京、広島などの大都市なので、都市化(コンクリート、アスファルトの被覆面積の増加、車両の増加、人口の増加)によるヒートアイランド現象の要因が加わっていて、地球全体の気温の変化と単純に比べることはできません。東京の過去40年の気温の変化が、ここにきて広島などの地方の都市と近づいてきたということは、東京のヒートアイランド現象が一息ついたのか、それとも日本の地方都市のヒートアイランド現象が進んだと考えるのか、どちらでしょうか?ちなみに1971年から2000年までの富士山頂の平均気温は-6.4℃南極昭和基地の平均気温は-10.5℃、1981年から2010年までの富士山頂の平均気温は-6.2℃、南極昭和基地の平均気温は-10.4℃です。
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21世紀に入り世界中で地球の温暖化が叫ばれていますが、気温変化の傾向を数字で観ることで今、我々が置かれている立ち位置を冷静に確認してみてはいかがでしょうか。写真は香港の友人Hさんが送ってくれた南米チリのアタカマ砂漠(Atacama desert)にあるジャノス・デ・チャジェ(Llanos de Challe)国立公園の様子です。ここは世界で最も乾燥した砂漠と呼ばれているそうですが例年にない降雨で200種類もの希少な植物が一斉に花を咲かせているとの事。気候は地球上の様々な場所で常に変動を続けています。 関連ブログ: 都市の温暖化と地球の温暖化
灌水量と気温の変化の関係 2012年01月01日
昨年の4月から 緑化ブロックと自然灌水システム「お水番」を組み合わせて、マンションのベランダで芝生を育てています。12月末日までの9か月の間におおよそ1000リットルの水を灌水しました。灌水タンクから水量調整バルブを通して灌水される一日当たりの灌水量は約3.7リットル、1時間当たりの灌水量は約155ccです。< 西洋芝ケンタッキーブルーグラス> 
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9月を過ぎて気温が下がり始めると灌水量も少なくなるようになりました。自然灌水システム「お水番」は水量調整バルブを手動で調整しながら水を流し続けるシステムです。8月以降はバルブの調整は行っていません。それにもかかわらず灌水量が減少するのは、灌水量が気温の変化に影響されているからでしょうね。灌水量の変化.pdf <クリーピングタイム>
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                       新宿事務所<ローマンカモマイル>  
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昨年は温度センサーとロガーを使い、ガーデンクリートを使用した様々な場所で温度を測定しました。同じく「お水番」 の灌水量も毎日測定しています。 毎日変化する温度や水量を数字に記録してグラフで見てゆくと、地球が動いていることを実感します。常に移り変わる自然の変化に諸行無常を感じますね。今年もこれらのデータに基づき、省エネ機能に優れたガーデンクリートを使用して緑豊かな潤いのある都市空間を御提供する予定です。 関連ブログ:地球の運行を計測する?12月29日、30日撮影
立冬 2011年11月13日

11月8日は立冬でした。暦の上ではこの日から立春までの間を冬と呼ぶようです。今年の4月から毎朝Googleで東京の朝の温度を記録していますが面白い事に気がつきました。先のブログでも」お話ししましたが夏至のころから東京の朝の気温は20℃を下ることなく上昇し秋分のころにようやく20℃を割り込みました。 「季節の変化を数字で見ると!」そして立冬の11月8日の朝の気温は13℃で初めて15℃のラインを下回り,体感温度も初冬の冷たさを感じ始めました。これからも12月の冬至、そして2月の立春まで、気温がどのように変化するか数字で見るのが楽しみです。

IMG_1383.JPG  今年は山武azbil伊勢原工場様のご協力をいただき、ガーデンクリートと芝生で緑化した屋上と屋上下の室内の温度測定を続けています。夏のお盆の休み、工場の操業が止まっている間の室内温度にとても興味あるデータが測定できました。 「ガーデンクリート屋上芝生緑化の温度測定」これから冬にかけても引き続き温度の変化を計測する予定です。

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暖地型芝草である高麗芝は気温が15℃を下回り始め、夏の間に光呼吸と光合成で蓄えた炭水化物エネルギーを使いながら生命を保ちつつ冬眠に入ります。関連ブログ:「光呼吸(寒冷地型芝草と暖地型芝草の違い」 11月10日撮影

北海道からの香り! 2011年10月02日

待ちかねていたベランダガーデンの主役、ハーブカーペットが北海道からやって来ました。札幌市にあります黒田ハーブ農園さんで育てているローマンカモミールとクリーピングタイムが新宿事務所に届きました。早速、事務所のベランダに用意したガーデニングキットの上に敷きこみましたがすがすがしいハーブの香りが漂ってきました。 まさに北海道からの香りですね。

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クリーピングタイムは我が家のベランダで育てることにしました。ケンタッキーブルーグラスと比べてハーブは灌水量は少なくて済むようです。灌水タンクのバルブもハーブ用に調整して灌水します。

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関連ブログ 水の番人  10月1日撮影
季節の変化を数字で見ると! 2011年09月25日
今年は春からベランダで自然灌水システムの上で芝生を育てています。毎日の灌水量の変化を記録していますが参考までにGoogleの天気に発表されている東京の温度も記録しています。このデータを見ていて面白い事に気がつきました。夏に向けて東京の気温が20度を下回った最後の日が6月17日でその気温は19℃でした。それ以降東京の気温は20度以上で推移しましたが、今週の9月21日に久しぶりに19度を記録しました。東京が20度以上の気温を続け始めたのは夏至(6月22日)の時期で再び20度を割り込んだのが秋分(9月23日)を迎える時でした。夏至から秋分の日までの3ヶ月間、東京は20度以上の気温をキープしてきましたが、この気候を夏と呼ぶのでしょうね。そして季節は秋を迎えました。(夏の終わりを感じさせる新宿御苑9月17日撮影)

IMG_0936.JPG今年の夏はインターネットからの温度情報とは別に、神奈川県伊勢原市にあります山武azbil伊勢原工場様のご協力を頂き、ガーデンクリートに芝生を載せた屋上の下と、コンクリートむき出しの屋上の下の階の天井温度を測定しました。そこで解った事がいくつかあります。2011年夏伊勢原.pdf関東地方では気温が30度を超えても、保水されたガーデンクリートや芝生の下の温度は30℃前後以上にはならないということです。2004年の夏に東京都荒川区で保水されたガーデンクリートの下の温度を測定した時も温度は30℃前後で推移しました。2004年夏東京.pdf
 
 
heat_04.jpg今回の測定では、コンクリートむき出しの下の階の天井温度が太陽が昇るとともに上がり沈むと下がる様子が、波形の連続グラフでとらえられました。またガーデンクリートに芝生を載せた下の階の天井温度とコンクリートむき出しの下の階の天井温度では、平均気温で4℃も差がある事が確認されました。冷暖房設定温度と消費エネルギーの関係で、冷暖房それぞれについて設定温度を1度変更すると、熱源で消費されるエネルギーがそれぞれ約10%削減されるといわれています。(出典:財団法人エネルギーセンター)平均温度で4℃の差があるということは大きな省エネ効果が得られそうですね。
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我々を取り巻く自然現象の変化を数字で捉えると、そこには地球の運行や気化熱の働きなど、自然の原理に基づく法則の影響が見られます。屋上から望む大山の自然も秋を迎えています。 9月24日撮影 関連サイト:ヒートアイランド対策に ガーデンクリート屋上芝生緑化の温度測定 ガーデンクリートが建物の温度を下げる仕組み

水の番人 2011年09月18日

ミュージカル「回転木馬」(Carousel)の中でStar keeperという不思議なキャラクターが登場します。日本語訳は「星の番人」でした。それではGreen keeperは「芝生の番人」、または「緑の番人」とでもいうのでしょうか?なかなか的を得た表現ですね。新宿事務所の近くには玉川上水の水番所跡があります。江戸時代、この辺りには玉川上水から開渠で送られて来た水を、石樋や木樋でできた水道管を地下に埋設して江戸の町へ給水する水番所がありました。水の番人が一人いて水門を調節し水量を管理したり、ゴミを除去して水質を保持したりして貴重な水の番をしていたようですね。

 

IMG_0921.JPG新宿に事務所を置いて2年が経過しました。この間の仕事のテーマの一つは、コンクリートやアスファルトで覆われた都市環境で植物を育てる緑化システムを完成させる事でした。水分を含んだ土の上では多くの植物は自然に育つことが出来ますが、アスファルトやコンクリートは植物が土から水を吸収するルートを遮断してしまいます。この問題をクリアするために多くの方々のご協力を得ながら、ガーデンクリートを緑化基盤としてコンクリートやアスファルトを覆い、その上で植物を育てる緑化システムを開発しました。
 
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植物が生きるには植物に水を供給し続ける環境が必要です。そこで毛細管現象の原理を利用して、細く長く水を供給するシステムを作りました。使用する水は水道水はもちろんのこと、水道管がひかれていない場所でも灌水できるように、貯水タンクを利用したシステムも開発しました。雨水も利用できるように様々な工夫が施されています。

IMG_0901.JPG以前ブログでもお話ししましたが、コンクリートやアスファルトで覆われた都市で植物を育てるということは砂漠で植物を育てるようなものです。この都市環境で植物たちが生きながらえられるように、供給する水量を調整する水の番人の役割を果たす自然灌水システムが完成しました。
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新宿事務所のベランダの自然灌水システムでは秋の植物をを迎える準備が整いました。主役の登場か楽しみです。         関連ブログ 砂漠の緑化から都市の緑化へ  インターネット・アウターネット?  人間力による雇用の創造  9月15日撮影

自然に逆らわずに生き延びる! 2011年08月21日

先日TVを見ていたら、アメリカでは人間は神により創られたという旧約聖書に描かれている物語を信じている人がかなりいるようで、その数は大統領選にも影響を及ぼす趣旨の報道がなされていました。アメリカはプラグマティズムの国だと思っていましたが驚きです。私が学んだ学校のモットーはPro Deo et Patria(For God and Country)「神と国とのために」でしたが、この言葉が漠然と頭に残っていました。しかしこの数年、一年を通して屋上で芝生を育てたり温度を測定したりするうちに、ようやくその言葉の意味がわかってきたような気がします。 (山武azbil様 伊勢原工場 8月5日撮影)

 

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 以前のブログでも紹介しましたが、データロガーとセンサーを利用することで一年を通して気温や建物の温度変化を数値でとらえることができます。そしてその数値をグラフに置き換えると、そこには規則性が見られます。一日の気温の変化はだいたい夜明け前の3時から4時頃に最低温度が測定され、正午から午後1時にかけて最高気温が測定されます。それから夜明け前に向けて徐々に気温は下がります。この温度の変化は地球の自転が続く限り繰り返されます。地球の運行を計測する?

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 冬至から春分そして夏至から秋分と季節が変化するとともに気温も変化します。地球の軸が傾斜しながら、公転を続けることで生まれる変化ですね。特に北回帰線から北にある日本では、四季の温度変化にメリハリがついていて、1年単位でグラフ化すると毎日の温度変化のような曲線を描きます。この運動は地球が誕生した時から今日まで続いています。そしてこれからも続くことでしょう。このように地球の運動には法則性があります。この地球を動かすエネルギーや法則を神と呼ぶのではないでしょうか? (写真:早朝の成田に向かうANAの翼の下に富士山の頂上がかすかに見えて来ました。)

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また地球には無数の生物が生息しています。それは今からおよそ46億年前に宇宙を漂っていた隕石がぶつかり合いながら地球が形成されて、左巻きに自転し、同じく左巻きに太陽の周りを公転しながら膨大な時間をかけて生命が生存できる環境を作りあげてきた結果です。この生物が活動できる環境を国と呼ぶのではないでしょうか。ヒトも地球に生息する生物の一種類として生命をつないできました。これからもヒトは自然の法則に逆らうこと無く、他の生物と競争・共存しながら生き延びる知恵を見出さなければならないでしょう。


観天望気 2011年07月24日

各地のゴルフコース管理をコンサルティングされていらっしゃるSさんから観天望気という言葉を教えていただきました。観天望気とは自然現象や生物の行動の様子から天気を予想することです。夕焼けの次の日は晴れであったりツバメが低く飛ぶと雨といったように、周囲の自然現象の変化を見て天気を予測する、昔から伝承されてきた人間の知恵ですね。自然に囲まれて働くグリーンキーパーさんは、空の様子や身の回りの動物の行動を見て天気を予測することができるようです。

IMG12.jpg私が生まれ育った新宿の職安通りは今はコリアンタウンとして活況を呈していますが、子供時代を過ごした昭和30年代はまだ戦後の焼け跡の面影がありました。またそこは都会の中に自然が残された場所でもありました。雨上がりの水たまりに長靴で浸かりながら、風のそよぎでできたさざ波を見ていると自分が動いているような錯覚を起こしたり、夕方になると赤く染まった西の空に金星がはっきり見え、コウモリが飛ぶのも時々みかけました。季節になるとツバメが倉庫に巣を作っていました。
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あれから50年ほどが経過して東京は都市化が進み、ヒトや車の数が増えると共に建物や地表の舗装面積も増え続けました。それに反比例してツバメやコウモリ等、観天望気を予測する自然の指標は減少し続けてきました。それでも7月も中旬を過ぎて、夕暮れの神宮外苑を歩いていると今年もセミの鳴き声がチラホラと聞こえ始めました。

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                 夕暮れの神宮外苑 7月21日撮影  関連ブログ:都市の温暖化と地球の温暖化
新宿御苑 午前9時開門・午後4時30分閉門 2011年07月12日

私の好きな場所の一つである新宿御苑の今年の夏の開園時間は午前9時から午後4時30分までのようです。御苑の入口に下記の写真の内容の掲示がありました。内容を良く見ますと昨年は公開時間が延長されていたようですね。そこでインターネットで詳しい内容を調べたところ2008年に公開されたお知らせがありました。新宿御苑の夏季開園時間の延長についてお知らせの趣旨は夏になり日が長くなり、人々により多くの時間を自然に親しんでもらおうという事と、新宿御苑はクールアイランド効果で周囲より2度ほど温度が低いので、人々に冷房に頼らないでも涼しい空間を楽しんでもらおうという、とても素晴らしい内容の趣旨でした。それがどのような経過で今年は中止になったのか定かではありませんがとても残念なことですね。

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今年は国の要請で民間の企業や家庭に15%の節電が求められています。これに応じて民間企業では土日の休日を変更したり始業時間を早めたりして、暑い夏を乗り切るための様々な工夫や試みがなされています。それならば国も応援して、日が長くなった分だけでも開園時間を延長して、周囲より2度低い、涼しいクールアイランドの環境を国民の皆さんに提供してみてはいかがですか?

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 開園時間を長くして人々に涼しい環境と提供しようとした2008年の新宿御苑の試みは、暑い夏を節電で乗り切ろうとする、今年の日本の置かれた環境に最適です。是非素早い対応を見せてもらいたいものですね。そして将来は、夏の間だけでも開園時間を午前7時から午後7時までに、もしくは明治神宮のように午前5時から6時30分まで開門したり、さらにシンガポール植物園のように午前5時から深夜の0時まで開園できるようなサービス体制を整えていただきたいものです。

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新宿御苑台湾閣7月12日撮影 関連ブログ:一年中サマータイム?  明治神宮日の出開門・日の入り閉門                    
明治神宮 日の出開門・日の入り閉門 2011年07月10日
節電による夏の暑さを人々が凌ぐために,国や自治体が運営している公園などの公共の施設を、夏至から秋分の日の間は午前7時~午後7時まで解放してみてはいかがでしょうかとブログで紹介しました。一年中サマータイム季節の変化に対応した柔軟な施設の運営を提案したのですが、すでに明治神宮では日の出に開門し、日の入りに閉門するこが実施されていました。日の出・日の入りという地球の運行に合わせて開門・閉門するという自然に則した運営は素晴らしいですね。日本の八百万の神々は自然の中にいらっしゃいます!
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神宮の森の自然は私に様々なヒントを与えてくれました。透水性コンクリート舗装を開発するのに、明治神宮の参道に敷きつめられている砂利がとても参考になりました。参道に敷かれた砂利を固化材で固めてブミコン舗装にすると、雨の日でも着物の裾が汚れません。着物を着ても安心してお参りができますね。
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また真夏でも涼しい木々に覆われた参道を歩いていると、植物の素晴らしさを実感します。太陽の光エネルギーを利用して、大気中のCo2と水を原料として、植物が生きるために必要なエネルギーである炭水化物を作り出す光合成。葉から水分を蒸散して気化熱を発生させることで、植物に直射する太陽光が植物の内部温度を高めることを防ぐ蒸散作用。植物の蒸散作用のおかげで、我々も木々から降りてくる冷気を感じることが出来ます。光合成と芝生の呼吸
IMG_9994.JPG サマータイムシフトで働く皆さんも、早く仕事を終えて自然のクーラーが効いた神宮の森を歩かれてみてはいかがですか?木立に覆われた静かな参道を歩くと木々との対話、自然との対話、そして神々との対話ができるかもしれませんね?!今の季節の開門は午前5時、閉門は午後6時20分です。明治神宮の開閉門時間 7月4日撮影  関連ブログ明治神宮参道 東京の香り・日本の香り? 神宮のクスノキ

地球・大地の呼吸 2011年06月19日

アスファルトやコンクリートの上を緑化したり、透水性を改善する仕事をしていると、地球・大地の呼吸を感じる事があります。例えば土の上に芝生を張る場合、土に含まれている水分と雨水だけで芝生は育ちますが、アスファルトやコンクリートの上では無理な話です。保水性と通気性の良いガーデンクリートは雷おこしのような形をしていて空隙があり、そこに根が活着して植物は育ちますが適度の灌水を継続しないと植物は生きながらえません。そこでガーデンクリートの上で水分を継続して補給できる自然灌水システムを作りました。ガーデンクリート都市緑化システム 今回は、ガーデンクリート都市緑化システムを水道栓のないご家庭のベランダでもご利用いただけるように、製品をキット化してお届けするシステムを開発しました。ベランダガーデニングキット 写真はベランダガーデニングキットの上に芝生を載せてタンクからの自然灌水で芝生を育てる方法と、土の上で芝生を育てる方法を比較をしているところです。

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一方、浅草寺様の境内では透水性コンクリート・ブミコンの舗装をしながら、お寺の建物の屋根のスケールの大きさをつくずく感じました。お寺の建物には雨樋が無く、屋根に降った雨水は地面に滝のように流れ落ちて来ます。
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ブミコンの表面に降る雨はだいたいは透水させることができますが、屋根に降った雨が地表の御影石などを伝いながらブミコンに流れ込むと、一時的にオーバーフローをして水たまりができます。今回はこの問題を解決するために砂利の粒度を調整したり、排水枡の応援を頼みながら屋根からの大量の雨水を処理する方法を工夫しました。

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都市を覆うコンクリートやアスファルトを緑化コンクリートや透水性コンクリートに変えることで都市の緑化面積を広げたり透水性能を改善したりするのが私の仕事ですが、現場で工事に立ち会っていると、その下に無言で控えてる地球・大地の気配を感します。でも私たちが科学的な物の見方で対応することで、地球・大地は問題を解決する方向性も示してくれるようです。ちなみにブミコンのブミとはインドのサンスクリット語で地球・大地を意味する言葉です。

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 境内の雨水のホットスポット、宝蔵門前の水たまりもオーバーフローが改善されて、雨水もブミコンを通して大地に吸収されるようになりました。6月17日撮影

 


木の下で会議をしよう? 2011年06月12日

浅草寺様境内のお水舎・受香所周囲のブミコン舗装も終了しました。毎日、大勢の参拝客が通る横での工事なので気を遣いましたが、工事に携わってくれた作業員の皆さんとの連係プレーで事故もなく無事に舗装が終了しました。

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 現場では午前10時と午後3時に休憩をかねて境内の木陰の下でお茶やコーヒーを飲みながら皆さんと作業工程等いろいろな話をします。作業をする職人さんの豊富な経験に基づく柔軟な発想は学ぶ所が多いですね。
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会議も仕事の一つですが、今年の夏はオフィスを離れて屋外で会議をして見てはいかがでですか?天然のクーラーである木の下で会議をすると、フィトンチットの影響もうけて活き活きとした会議になると思います?


IMG_9714.JPG今年は企業や自治体の自主的な判断で節電しながら夏を乗り切るために、仕事時間を早めたりいろいろと工夫がされています。それならば節電で空調や照明の滞った室内で会議をするよりも、屋外の木の下で新鮮な空気の中で会議をしてみてはいかがでしょうか。若者からベテランまで外に出て、さわやかな気分で会議に臨み、さらに国や自治体も協力して公園など屋外の公共施設を柔軟に提供することで、日本も風通しが良くなると思います?  関連ブログ インターネット・アウターネット?  明治神宮参道

夏の早朝と夕方に憩える場所 2011年06月05日

東京は梅雨に入りましたが浅草寺様境内のブミコン舗装が始まりました。今回はお水舎・受香所周囲をブミコンでスロープを付けて、滑りにくく車椅子でも容易に近づけるバリアフリーの環境を作っています。

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先週のブログで人々が早朝や夕方に憩える場所を考えましたが、浅草寺様の境内もその一つです。ここでは朝の6時過ぎからお寺の方々が境内の掃除を始め、いつも綺麗な状態が保たれています。境内は24時間開放されていて早朝の散歩を始め、夕方には夕涼みも楽しめます。徳川時代からの名残なのでしょうか、ワンちゃんを連れている方の姿をよく見かけます。ペットをお供に散歩が出来るのはいいですね。

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境内にはお年寄りから子供たちまで多くの人々がくつろげる公園の機能が備わってきました。藤棚やスノコで日陰を作ったり、木を囲む石も座れるように工夫がされていて、人々が木陰で涼むことが出来ます。浅草寺様もシンガポール植物園も、そして東京ディズニーランドもお客様に満足していただくお客様主義の運営をしています。


 

IMG_9525.JPG新宿御苑の現場で働く皆さんたちも、自分たちの持ち場の仕事を丁寧にされているようです。最近スーパークールビズが話題になっていますが,何を着て働くかは民間企業や自治体、そして国に務める現場の若者たちの自主性とファッションセンスに任せれば済むことです。それよりも政治家や国や自治体は、出来る限り国民の視点に立ち、公共の施設を運営してもらいたいものです。暑い夏はすぐそこまでやってきています!

一年中サマータイム? 2011年05月29日

1981年12月31日、大晦日の午後11時30分、シンガポールは時刻を1982年1月1日午前0時0分に変更しました。その時私は時計の針を30分進めた事を覚えています。隣国のマレーシアが、ボルネオにある東マレーシアとマレー半島にある西マレーシアの時刻を東マレーシアに合わせた事が理由のようでしたが、それ以来およそ30年、この時間が続いています。

IMG_5258a.jpgシンガポールでは朝の7時ごろでも外はほの暗いのですが、夕方は7時を過ぎても明るくスポーツや散歩を楽しむことが出来ます。涼しいうちに仕事を始めてアフターファイブをゆっくり過ごすサマータイムは熱帯の環境に最適です。それが1年中続きます。ヨーロッパなど地球の極に近い地域で行われているサマータイムは夏の間だけの時間変更ですが、赤道を中心に南北回帰線に挟まれた熱帯では、夏と冬の日の出、日の入りの時間差が極地に近い国ほどではなく、時間を早めて戻さなくても生活にあまり影響がないのかもしれませんね?
IMG_5269x.jpg今年の夏,日本では消費電力を抑えるためにサマータイムを実施してはという意見もありますが、具体的にはならないようです。それでも暑い夏はすぐそこまでやってきています。そこでサマータイムを実施しなくてもサマータイムを楽しむ方法をご提案いたします。私の好きな場所の一つである新宿御苑の開園時間は午前9時~午後4時30分ですが、これを夏至の6月22日から秋分の日の9月23日までの3ヶ月間、午前7時~午後7時にするのはいかがでしょうか?今年の夏、国民は暑い中で節電を求められています。それならば全国の公共の施設、特に有料の公園の開園時間を早め、終了時間を遅らせて、国民が涼しく過ごせる場所を提供してもらいたいですね。新宿御苑と同じように私が好きな場所の一つであるシンガポール植物園は毎日午前5時~午前0時まで開園されています。しかも入園料は無料です。
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  写真はシンガポールのセントーサ島に最近オープンしたアミューズメントiFLY Singaporeです。ここではスカイダイビングが楽しめます。建物周囲の緑化にガーデンクリート都市緑化システムが採用されています。 関連ブログ:熱帯のガーデンクリート施工 百年の巨木  シンガポール植物園2

箱モノから現場へ! 2011年05月16日
先週のブログで津波を想定した防波堤が流されたのに対して、津波を想定した避難訓練の繰り返しで、高台まで逃れ人命が助かったというお話を紹介しました。この二つの事例は今後、被災された地域の復興に向けてヒントを与えてくれる話です。

これから被災地が復興してゆくには、被災地が直面している問題を解決するハードとソフトを提供する事が大事です。ハードも、単に西洋で役立っているからから日本に持ってくるというような一昔前の発想ではなく、被災地が必要としているものは何か見極め、被災地の風土に合ったハードやソフトを構築してゆくことですね。冒頭の例のように、津波を防ぐ防波堤というハードも大事ですが、人間がいかにして津波から逃げるかというソフトを築き上げることも大事です。自然と対峙するのではなく、自然と対話しながら行動する柔軟な現場力を重視する社会を築きたいものです。
 
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平成の時代を迎え日本各地では多くのコンサートホールが新設されました。新しいホールでは素晴らしい音響の中でゆったりと音楽が楽しめるのはありがたいのですが、ある違和感も感じます。それは豪華なパイプオルガンを備えた施設が増えたことですね。パイプオルガンは宗教音楽にはつきものの楽器です。ヨーロッパでは各地の教会に素晴らしいパイプオルガンが備わっているようですね。キリスト教の儀式の中でパイプオルガンの果たす役割は重要で、今でも多くの人々の生活と密着して活用されているようです。以前、私はブログで「風力発電はヨーロッパの風土が作り上げた発電システムです。」と述べました。ホーム&アウェイパイプオルガンもヨーロッパの風土と文化が作り上げた楽器です。
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私もパイプオルガンのスケールの大きな響きは大好きです。しかし日ごろコンサートホールで楽しむ音楽のスコアでパイプオルガンが活躍する場面はそれほど多くはないのです。一方、本来であれば パイプオルガンが活躍すべきき礼拝などの現場で、質素なオルガンが頑張っているのが日本の現状です。
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今回の地震、津波、原子力発電所の破壊で日本は大きな被害をこうむりました。ここから立ち上がるには、もう無駄な箱モノに資力を分配するゆとりはありません。そして世界中で始まっているエネルギー争奪戦の中で日本が生き残るには、石油や原子力が利用できるうちに自然と向き合いながら、人間の小さなエゴを克服して日本の風土に最も適したエネルギーを見つけ活用して行かなければ!写真は上からザルツブルグ大聖堂のドームとパイプオルガン アウグスティーナ教会 ウィーン オーストリア               関連ブログ:黒船効果  天災と人災 国立公園  
次の世代が活躍できる社会へ! 2011年05月15日
テレビを見ていて津波でわかった今の日本の実力と、これからの国造りの方向を示す二つの象徴的なニュースが報道されていました。ひとつは、東大の地震学の先生が被災されたある海辺の町を調べたところ昭和30年代に作られた防波堤がしっかり残り、近くにある昭和50年代に作られた防波堤が流されていたというニュースです。浅草寺様の御本堂をはじめ、昭和30年代の戦後復興期に作られた構造物の品質の良さと、その仕事に取り組んだ人々の技に改めて敬意を表すとともに、流された堤防を作ったその後の建築・土木技術の推移に疑問を感じました。
 

IMG_0516.jpgもう一つは、釜石市ではなかったかと思いますが、ある中学校の津波を想定した教育です。先生が津波に対して日ごろから生徒たちに、1.想定を信じるな、2.ベストを尽くして逃げろ、3.自らが率先して逃げることで周囲に人への警鐘となれ、というような内容の避難訓練を繰り返えし行なっていたようです。ハザードマップでは津波の想定外にあったその中学校にも津波は襲いかかりましたが、その前に中学生たちは自主的に訓練通り高台に全力で逃げ始め、それを見て小学生や町の人々も高台に逃れて助かったという話です。
 


IMG_0517.jpg「激変する核エネルギー環境」池田 清彦著KKベストセラーズを読みました。冒頭、池田先生が原子力発電にたいして日本を支配してきた絶対賛成と絶対反対いう対立に対して、「絶対賛成とか絶対反対とかは政治もしくは宗教であって科学ではない。そのことに思い至ればもう少し何とかなったのではないかと思うが、福島第一原発に対してはもはや手遅れだ。」と述べていらっしゃいます。破壊された原子力発電所の周辺の方々の事を思うと、原子力発電に対して絶対賛成、絶対反対の対立で硬直した状況を作り問題を隠したり先送りにしてきた当事者たちはもちろん反省と対処をする責務がありますが、何もできなかった国民の一人として、これから何かしなければと思います。

  IMG_0513.jpg本の中で池田先生がおっしゃっていますが、エネルギー問題は人口問題です。いま地球上には68億人の人間が生活していますが、さらに人口は増え続けています。これから先、石油資源に限界が見えた中で、地球規模での資源の激しい争奪戦がすでに始まっています。世界が大きく変動している中、日本国内で様々な問題に対して絶対賛成、絶対反対といった不毛の議論をする暇はありません。一方、今回の災害で、東北をはじめとする日本の若者たちの様々な行動に未来に対する希望を感じました。これからは一人の国民として次の時代を担う若者たちが活躍できる社会の仕組を作る協力をして行こう思います。
 
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写真は裏磐梯高原を中心とした美しい福島の自然です。(上から磐梯山、浄土平、五色沼)関連ブログ:坂の上の網 石油Peak Out!  熱帯の人口増加と都市化  



Plant is plant! 2011年05月08日

5月4日は「みどりの日」。事務所の近所の新宿御苑も入場料無料で開放されて、さわやかな朝の散歩を楽しみました。

IMG_9353.JPGなぜ多くの植物は緑色に見えるのでしょうか?その理由は植物の葉を構成している葉緑素クロロフィルにあるようです。クロロフィルは植物が光合成で光エネルギーを効率よく吸収して化学エネルギーへと変換する、光アンテナとしての役割をもつそうです。(Wikipediaクロロフィルより転記) この時に赤と青の光がエネルギーとして吸収され利用されます。それ以外の光は葉から反射するのですが、この光がヒトの目には緑色に見えるようです。 IMG_9363.JPG 英語で植物のことをplantと呼びます。別の意味は工場ですね。植物は光合成で太陽の光をエネルギーとして利用し、水と空気中の二酸化炭素を原料にして炭水化物を作り出す工場です。Plant is plant! IMG_9341.JPG 植物は自らの力で自然エネルギーを利用して炭水化物作り出し、生きるためのエネルギーとします。自らの力で炭水化物を作り出す事の出来ない我々動物たちは、植物から生きるためのエネルギーをいただくのです。新宿御苑 4月30日、5月4日撮影  関連ブログ: 光呼吸(寒冷地型芝草と暖地型芝草の違い) 光合成と植物の呼吸

仏の教えと科学の眼 2 2011年04月17日

以前のブログで諸行無常とは「すべての作られたものは常に流動変化して一瞬たりともとどまることが無い。」という考え方をご紹介しました「仏の教えと科学の眼」。先週のブログで「気体や液体は、圧力、体積、温度などの物理的性質と、粒子数(物質量)でとらえることが出来ます。」とご説明しました。我々を取り巻く自然環境の中で、気圧、温度は常に変化しています。それに伴い気体や液体の体積も変化します。その中で体積当たりの粒子数(質量)は常に一定なので、体積が増ると気体になり、体積が圧縮されると液体になるんでしょうね。このような自然現象の変化を表現するのに「諸行無常」は的確な言葉です。Chettiar Hindu Temple Singapore                                                             

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今回は仏教の考え「三法印」中の「諸法無我」という言葉について考えてみたいと思います。諸法無我とは字のごとく諸々の法則には我が無いということではないかと思います。たとえば地球は北極星から見て毎日、反時計回りに1回転します(自転)。また同じく1年をかけて反時計回りに太陽の周りを周ります(公転)。これらの運動は今から46億年ほど前に地球が生まれて以来、今日まで続いています。そしてこれからも地球の自転、公転運動は続くでしょう。Qutb complex New Delih India

  

P3090128_edited.JPG地球は46億年前に誕生して以来、生命が生まれる35億年前までの11億年の間、まさに諸法無我の法則で動いていました。そして地球に生物が生まれると共に我も生まれたのでしょうね?生物は自分の生命を維持するために様々な形でエネルギーを取り込んだり作り出したりします。植物は、太陽エネルギーを利用して自らの力で、炭水化物を作り出すことができます。(光合成)。動物は自らの力で炭水化物やたんぱく質を作り出す事が出来ないので、生命を維持するために他の生物から炭水化物やタンパク質を奪います。つまり生物は無我では生き続けることはできないのです。(アボリジニ のアートKuranda Queensland Australia)

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「今、我々が生きているこの場所は祖先からの遺産ではありません。これから生まれてくる我々の子孫からお借りしているものです。この場所を大切に使い子孫に引き渡さなければなりません。」というアフリカに伝わるといわれることわざがあります。この考え方はアフリカのみならず、アボリジニなど自然の中で生きている人間の考え方でもあります。自然の中で生きる動物たちは生命をつなぐのに、自然界から必要な量だけの食物を摂取しているようです。人間も自然の中で生きてゆくには、生命を維持するのに必要な量だけの食物を摂取することで、自然のバランスを保ちながら次の世代が生存できる環境をつないで来た知恵ですね。                                          鳩森八幡神社 渋谷区 東京都 4月12日撮影

IMG_9089.JPG今、日本が直面している自然災害という厳しい現実の中で考え行動しなければならない事は、厳しくとも素晴らしい恵みを与えてくれる自然環境に対して驕ることなく謙虚な気持ちで接し、次代の日本人が元気に活動できる社会環境を造り引き渡して行くことです。 関連ブログ「都市の温暖化と地球の温暖化」 

 

 

ピットからの漏水を止めるには?2 2011年04月16日

今日(4月16日)のYahoo Newsによりますと、福島第1原子力発電所の汚染水対策に、吸着性のあるゼオライトを土嚢袋に詰めて取水口に投入するというニュースが流れていました。福島をはじめとする東北地方はゼオライトの産地です。豊富なゼオライトを地元の危機にガンガン利用してください!

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福島第一原子力発電所のピットの亀裂による漏水が海に流れているようです。今のところコンクリートや高分子ポリマーを流し込んでも漏水は止まっていないようです。専門家の方々が対応しているので、様々な方法が検討されているとは思いますが、昔から日本の堤防などで使用されていた「じゃかご」に漏水を抑えるヒントがあるような気がします。「じゃかご」を造るのが間に合わなければ、石より軽く持ち運びが容易な軽石や木炭を土嚢袋に詰めて亀裂のあるピットに流し込み、水の流量を少なくしてからコンクリートや高分子ポリマーを流せば亀裂からの漏水を抑える事が出来るかもしれませんね。シンガポールでのガーデンクリートの施工には、インドネシアで軽石を50リットルの土嚢袋に詰めたものを使用しています。軽石や木炭、ヤシガラ炭には吸着性があるので、放射性物質もある程度は吸着することが出来るかもしれませんね? インドネシアの軽石(50リットル/袋) このほかにやしガラ活性炭、やしガラ炭、木炭、さらに木のチップなどを、写真のような土嚢袋に詰めて亀裂からの漏水による流水量を抑えてからコンクリートや高分子ポリマーが流せればいいですね。(4月4日)

 

気体・液体・都市冷却 2011年04月10日

今年の夏は関東地方を中心に約1500万KWの電力が不足する予想だそうです。夏の家庭で使用される電力の用途はがエアコンが25.2%,冷蔵庫が16.1%、照明が16.1%、そしてTVが9.9%という数値が報道されていました。家庭で使用される電力の約40%がエアコンや冷蔵庫で消費されているようですね。そこで今回は電力がどのようにしてエアコンや冷蔵庫で使用されているか、Wikipediaなどインターネットで収集した情報を整理してご紹介いたします。気体液化ヒートポンプの仕組み(図:Wikipedia参照)      

     1.凝縮器 2.膨張弁 3.蒸発器 4.圧縮器 (赤が高温、青が低温)

750px-Heatpump_svg.pngエアコンや冷蔵庫は液体が気体に、そして気体が液体に変わるときに発生するエネルギーを利用して温度を下げたり上げたりしています。気体や液体は、圧力、体積、温度などの物理的性質と、粒子数(物質量)でとらえることが出来ます。例えば1リットルの容器に空気を入れて1/10リットルの体積に圧縮すると、エネルギー保存の法則で、その空気に含まれている粒子数(エネルギーと表現しておきます)は変わりませんが、単位体積当たりの熱量は10倍になります。エアコンの室外機では室内から送られてきた気体が圧縮ポンプで圧縮されて液体になるのですが、このときに熱が発生するのはこの原理によります。さらに室外機では圧縮され発熱した液体に送風機で風を送り熱を冷まします。こうして圧縮され冷まされた液体が室内機に送られ気体として元の体積に戻るときに、室内よりも涼しい空気が生まれるのです。 つまり気体を圧縮して発熱した液体に風を送り冷ますのに電気エネルギーが使用されるのですね。

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一方、保水されたガーデンクリートの表面温度が、コンクリートやアスファルトよりも低いのはなぜでしょうか?ここでも、液体が気体に変わるときに発生する自然エネルギーの働きがあります。太陽光に含まれている熱エネルギーは建物や舗装されているコンクリートやアスファルトに蓄積されるのですが、ガーデンクリートのように内部に水が保水できる場合、太陽エネルギーを利用して水が気体に気化するのです。1グラムの水が気化するためには540カロリーのエネルギーが必要です。ガーデンクリートに保水された水が太陽エネルギーの働きで気化されるので、表面温度がコンクリートやアスファルトよりも低くなるのです。コンクリートやアスファルトは水を保水来ることが出来ません。

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コンクリートやアスファルトに覆われてヒートアイランド現象化が進んだ都市では、都市の保水性を回復して水の持つ液体から気体への相移転による自然エネルギーを利用して、都市を冷やし潤いを与えるのはいかがでしょうか? 参考ブログ:水の循環の素晴らしさ

水の循環の素晴らしさ・有難さ! 2011年03月27日

大気中の水蒸気は雨になり地球に降り注ぎます。そして雨は再び水蒸気に気化して大気中に戻ってゆきます。気化した水は地球表面(地面・海面など)に吸収されている太陽エネルギーを気化熱として大気を通して宇宙に放出します。地球に入射したた太陽エネルギーの約51%が地面や海面に吸収されるのですが、そのうちの23%ほどが海面や、地面に含まれている水の気化により気化熱(蒸発熱)として大気や雲に運ばれ宇宙に放射されます。 地球のエネルギー収支(Wikipedia引用)

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地球の表面が海に覆われていたり植物や保水された土に覆われたりしていると水の循環が行われ,地表に吸収された太陽エネルギーは、水蒸気を通して宇宙に放出されます。海や、植物や保水された土に覆われた地表から1グラムの水が蒸発するときに地表面から約540calの熱を奪うのは、このような水の循環があるからですね。そして地表の温度が下がります。水の循環が失われると地表の保水面は失われ気化冷却も失われ、気温が上がり砂漠化が進み生命の生息出来る環境が失われます。                                                                                                                                                                                                                砂漠に沈む夕日Dubai

 

IM000042 (2).jpg コンクリートやアスファルトに覆われた都市環境は、雨水の透水性や保水力が低下して水の循環のバランスが崩れます。透水性や保水性の少ないコンクリートやアスファルトに吸収された太陽エネルギーが水の気化を通して大気に放出される量も減ります。気化冷却面積の少なくなった都市の気温は上がり湿度が低くなりヒートアイランド現象ドライアイランド現象を引き起します。                                                                               

                                                                                                                  マラッカ海峡 Singapore

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「雨」→「水たまり」→「川」→「海」→「海よ」という水の循環を、詩人の言葉と作曲家の音楽で歌い上げた作品があります。 岩手大学の皆さんの素晴らしい演奏を全曲ユーチューブで聴くことが出来ます。ご興味のある方はどうぞ。水のいのち                   ヒートアイランド現象とその対策のブログをまとめました。ヒートアイランド現象対策製品 トップページのタグからも入れますのでご覧ください。 

Spring is just around the corner! 2011年03月20日

もうすぐ春分の日ですね。2月の初めの立春にガーデンクリートブロックの上の砂に、ベントグラスの種を播いたのが発芽して芝生が元気に育ち始めました。新宿事務所のベランダではガーデンクリートブロックと自然灌水システムを組み合わせて芝生を育てています。2年ほど前から西洋芝ケンタッキーブルーグラスが育ち、昨年は高麗芝が育ちました。高麗芝は冬になると枯れるのですが、ここのベランダでは一部の高麗芝が青く育って冬を越しました。今年はベント芝に挑戦します。 3月18日撮影

IMG_8779.JPG                                                 下の写真 1月28日撮影

IMG_8178.JPG   当社で開発している緑化灌水システムは毛細管現象という自然エネルギーを利用して、ガーデンクリートブロックの上で植物を育てます。西向きの5階のベランダで、太陽の光が午後1時から1時間ぐらいしか当たらない環境ですが、適度な光、風、そして水 のバランスが良いせいか1週間に1度ほどの灌水で植物が生き続けています。

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日本は今、大規模な自然災害に見舞われていますが季節は移り、春が すぐそばまでやって来ています。被災地で寒い日々をお過ごしの皆さん、頑張ってください!Spring is just around the corner !

IMG_8762.JPG               参考ブログ:光呼吸(寒冷地型芝草と暖地型芝草の違い) 

熱帯のガーデンクリート施工 2011年02月27日

雪の浅草寺様の境内から、日中の気温が30℃を越える北緯1度21分の熱帯にやって来ました。シンガポールでガーデンクリートの施工が始まりました。太陽が真上で輝いています。気候の違いを実感しますね。 

IMG_8489.JPGセントーサ島に建築中のアミューズメントiFLY Singaporeの周囲を緑化するプロジェクトで、日本でも実績をつけてきたガーデンクリート都市システムが採用されました。まずは緑化基盤ガーデンクリートの施工です。 

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シンガポールは高層ビルが立ち並ぶ都市国家のイメージが強い国ですが、およそ今から200年ほど前、イギリス東インド会社の職員、スタンフォード ラッフルズが上陸した当時の浜辺はこのような場所ではなかったと思います。iFly Singaporeは3月中旬にオープンする予定です。スカイダイビングを模擬体験できる世界で一番大きな施設だそうで、子供から大人まで楽しめます。皆さんもセントーサでスカイダイビングを体験しませんか。 セントーサ島Siloso Beach 2月22日撮影

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               関連ブログ シンガポール植物園2  温帯と熱帯の融合

地球の運行を計測する? 2011年02月20日
大田区産業プラザPIOのテラスで温度測定をしています。ロガーという計測器と温度センサーを使用して芝生、土、ガーデンクリート、コンクリート、外気温の温度変化を10分ごとに記録しています。芝生、土、ガーデンクリート、コンクリート、そして気温の変化にはそれぞれの特徴があり大変興味深いデータが得られました。(2月16日 PIOテラス)

IMG_8396.JPG温度が変化するのは地球が動いているからですね。朝昼晩と温度が変化するのは地球が自転しているからです。また日本のような温帯では、春夏秋冬を通して温度が変化しますが、これは地球が地軸を傾けながら太陽の周りを公転するからです。ロガーで計測された膨大な数値を見ながら、留まることのない地球の運行と諸行無常を少し実感したような気がします?次は熱帯の温度の変化を測定してみようと思います。


IMG_8366.JPG先週の浅草寺様のブミコン舗装は、雪という思わぬ伏兵に遭遇しましたが、何とか予定の施工を行うことが出来ました。うっすらと雪の積もった朝の境内は墨色の美しい雰囲気を醸し出していました。 今週末までには施工を終了して、参拝にいらっしゃる多くの皆さんが歩きやすい舗装を目指します。 (2月15日撮影)
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                                     (2月16日撮影) 関連ブログ 仏の教えと科学の眼  温帯と熱帯の技術の融合

                                         

仏の教えと科学の眼 2011年02月13日

季節は立春を迎え浅草寺様境内のブミコン舗装が始まりました。今回は御本堂前、向かって左横の舗装です。まずアスファルトを剥がす作業を行いました。昨年の秋に御本堂前、向かって右横のブミコン舗装をさせていただきましたが、今から50年以上前、御本堂建設当時の堅牢なコンクリートと格闘しました。それに比べるとアスファルトは剥がすのが容易でした。

 

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2月15日はお釈迦さまが入滅された日だそうです。御本堂では涅槃図を掲げ御遺徳をしのぶ報恩感謝の法会「釈尊涅槃会法要」が行われます。仏の教えを特徴づける三宝印「諸行無常」「諸法無我」「涅槃寂静」という考え方がありますが、これらの考え方には科学の物の見方と通じるところがあるようです。諸行無常とは「すべての作られたものは常に流動変化して一瞬たりともとどまることが無い。」という意味ですが、これは今からおよそ137億年前にビッグバンで時空間が誕生して以来続く宇宙の運動や、生命の歴史を喩えるのに的確な言葉です。

 

IMG_8273.JPGビッグバンからおよそ91億年後(現代からさかのぼること46億年前)に地球が誕生しました。それから11億年後に生命が誕生し、さらに29億年後(現代からさかのぼる6億年前)、 地球は全球凍結という壮絶な環境の変化に遭遇しました。しかし35億年前に誕生した生命は凍結した海の下、火山の周りなどでしぶとく生き延びて、今日まで命の火をつないできました。これからも生命は地球という舞台の上で、次の世代に命の火をつないで行く事でしょう。また地球の自転・公転運動をはじめ、宇宙の運動もとどまることなく続きます。         <北太平洋上の夜明け> 関連ブログ:地球の歳差運動 億劫

 

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 ニュートン別冊「地球 宇宙に浮かぶ奇跡の惑星」を読んでいます。地球46億年の歴史が的確な構成と、解りやすいイラストで描かれていて、子供から大人まで楽しめる本です。  

光呼吸(寒冷地型芝草と暖地型芝草の違い) 2011年01月30日

光呼吸とは植物が光合成する回路を稼働させるエネルギーを作るための呼吸のことです。寒冷地型芝草(ケンタッキーブルーグラスやベント芝など)は光呼吸で空気中から酸素を取り込み、葉身にある炭水化物をエネルギーに変えて光合成を行います。人間が呼吸により空気中から酸素を取り込み体内の炭水化物をエネルギーにして活動するのと同じですね。寒冷地型芝草は光合成により造られた炭水化物を葉身にあまり貯めることができません。そこで常に光呼吸で光合成を行い必要なエネルギーを作り出すので、冬でも青々と緑を保つことができるのです。寒冷地型芝草の最適光合成温度は20℃から35℃です。                                                    (杉並区久我山 T邸屋上の西洋芝 12月28日撮影)

 

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一方、暖地型芝草(高麗芝やバミューダグラス等)は外気温度を利用して光合成活動を行い炭水化物を葉身に貯め込みます。光呼吸をしない暖地型芝草は光合成の活動期間が外気温度に制約されます。日本のように秋以降の気温が20℃以下になる気候では寒くなると芝草は光合成を休止します。暖地型芝草の最適光合成温度は30℃から45℃です。                                                      (渋谷区千駄ヶ谷 東京体育館前の高麗芝 1月26日撮影)

 

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最適光合成温度が20℃から35℃の寒冷地型芝草にとって、真夏の東京のように平均気温が27℃以上の環境は、植物の光呼吸が活発になりすぎて消耗度も高まります。寒冷地型芝草の光呼吸により消費される炭水化物の量は、光合成により造られる炭水化物の量の最大値で30%になるそうですが、真夏の東京では光呼吸の最大値のエネルギーが消耗されます。さらに真夏の暑さの中で寒冷地型芝草は、体内の水分を葉脈を通して蒸発さえて気化熱の働きで葉身の温度を下げる活動のために、蓄えられた炭水化物を消費します。(大田区産業プラザPIO の西洋芝8月30日撮影)

 

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コンクリートやアスファルトに覆われた真夏の東京は、寒冷地型芝草が生きながらえるためには過酷な環境です。このような環境の中でガーデンクリート都市緑化システムは、寒冷地型芝草が生育できるように様々な工夫がされています。      (新宿事務所のベランダ: ガーデンクリートと灌水システムで育てている芝生の様子です。左が西洋芝、右が高麗芝 1月28日撮影)

 

IMG_8178.JPG太陽からの光量の少ない冬の間は葉を長くのばして、なるべく多くの光が葉の葉緑素に取り込まれるようにしています。                                                                  関連ブログ:光合成と芝生の呼吸  猛暑の夏を乗り切って

 

ガーデンクリートと断熱材との違い 2011年01月16日

個体では熱は熱源から温度の低い所に向けて伝わります。熱伝導率(W/mK)は厚さ1mの素材の両端に1度の温度差があるときに、その素材1㎡を通して1秒間に流れる熱量を表す数値です。建物の屋上を緑化することで建物に直接あたる太陽からの放射熱を和らげます。建物の躯体によく使われるコンクリートの熱伝導率は1.6W/mKです。これは乾燥した空気(熱伝導率0.024W/mK)を閉じ込めた断熱材グラスウールやポリエチレンフォーム等の熱伝導率0.038W/mKと比べると42倍も高くそれだけ太陽からの放射熱を建物内部に伝えやすいという事ですね。そこでコンクリートの建物の屋上にはこれらの断熱材を使用して太陽からの放射熱を断熱するケースが増えています。しかしコンクリートの熱伝導率が高いということは、建物の内部の熱を外部に放射しやすいという特性もあります。真夏の東京でも夜になると建物の外部の気温は30度以下になりますね。昼間の太陽からの放射熱でコンクリートの内部にこもった熱も、夜になると気温の下がった外気に放射されます。ところがコンクリートの外側に断熱材があると、この放射熱が遮られる事も確かです。

 

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屋上にガーデンクリートが敷かれている場合はどうでしょうか?ガーデンクリートの比重は乾燥状態で約900kg/m3前後です。またガーデンクリートの熱伝導率は0.16W/mKでコンクリートの1/9、そしてグラスウールなどの断熱材と比べると約4.5倍ほど高い数値です。また保水されたガーデンクリートの比重は約1200kg/m3で熱伝導率は0.3W/mKです。 heat_08.gifのサムネール画像

 

保水されたガーデンクリートがコンクリートと同じように太陽からの放射熱を直接に建物の内部に伝えるかというとそうではありません。 ここで気化熱という素晴らしい自然エネルギーの特性が発揮されるのです。1グラムの水が蒸発するときに約540カロリーの熱を表面から奪います。太陽からの放射熱を直接受けた保水されたガーデンクリートの表面温度がコンクリートや鉄板の表面温度よりも10度ほど低い理由はそのためですね。(上図グラフ参照) 保水されたガーデンクリートは、およそ300㍑/㎥の水を保水します。そしてガーデンクリートに保水された水が、気化熱の働きで建物に伝わる太陽からの放射熱を軽減します。また夜になると、熱伝導率がグラスウールなどの断熱材より高い、水を含んだガーデンクリートが建物にこもった熱を屋外に効率よく放射します。 

 

IMG_2313.JPG熱伝導率の低い素材は熱伝導率が高い素材よりも時間当たりに伝導される熱量が少なく、熱が伝わる時間を遅らせることはできますが、熱量そのものを減らすことはできません。ところが保水したガーデンクリートは水が気化するときに、表面にある熱エネルギーを水1グラム当たり540カロリー奪うことができるのです。 一年を通して太陽から大量の放射熱が当たる熱帯では、ガーデンクリートの保水性を維持し気化熱の働きを利用して温度を下げるのが効果的な利用方法です。                                                          参考ブログ:自然エネルギーを利用した温帯の技 ガーデンクリート屋上芝生緑化の温度測定

自然エネルギーを利用した温帯の技 2011年01月09日

日本の夏も高温多湿の熱帯に似た環境です。このような気候の中で、かやぶき屋根や京都の坪庭のような自然エネルギーを利用した住環境の整備の技が伝統的に継承されて来ました。ガーデンクリートを屋根や屋上に乗せてスプリンクラーで散水したり芝生などの植物を育てることで、太陽からの放射熱が建物に直接当たるのを防ぎ、かやぶき屋根と同じような冷却効果を生みます。耐火性のあるガーデンクリートは防火性性能が求められる都市環境に最適で現代のかやぶき屋根の役割を果たします。

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山武様伊勢原工場の屋上ではガーデンクリートの上で芝生を育てていますが、屋上の下の階の天井の温度を測定したところ、芝生とガーデンクリートで覆われた場所の真下の天井の表面温度と、コンクリートがむき出しになった屋上の真下の天井の表面温度との間におよそ1度から2度の温度差が見られました。これは芝生とガーデンクリートに含まれた水分が、太陽の放射熱で蒸発(気化)するときに、水1グラム当たり約540カロリーの熱エネルギーを屋上の表面より奪うからです。(芝生とガーデンクリートに覆われた屋上の真下の階の天井の表面温度 26.5℃~29.2℃)

図7.jpg 冷暖房設定温度と消費エネルギーの関係で、冷暖房それぞれについて設定温度を1度変更すると、熱源で消費されるエネルギーが約10%削減されるといわれています。壁面の温度差も加味しなければ正確な数値はわかりませんが、気化熱という自然エネルギーを使用することで、化石燃料の消費を押さえることが可能です。(コンクリートむき出しの屋上の真下の階の天井の表面温度28.8℃~30.6℃ 写真提供:尾瀬林業様)

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またミサワホーム東京様と共同開発して、灌水システムを埋め込んだガーデンクリートを敷きつめて、京都の坪庭に似た環境を作り、自然の風が起きる庭を作りました。 heat_05.jpg

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これら日本の自然環境から生み出された技術を熱帯の都市でも活したいものです。                                                                                             参考ブログ・サイト 朝倉彫塑館  ヒートアイランド対策に    ガーデンクリート屋上芝生緑化の温度測定

温帯と熱帯の技術の融合 2011年01月02日

熱帯の国々の多くが第2次世界大戦後に独立を果たし新しい都市造りを進めてきましたが、その参考となったのが欧米の都市構造です。主に温帯の自然の中で形成された欧米の都市造りの技術が熱帯に移転されて都市の近代化が図られましたが、それに伴い熱帯環境に適した従来からの技術が失われたのも確かです。熱帯の伝統的な住環境ではヤシなどの植物を利用して木陰を作ったり、自然な風の流れを採りいれたりして結構快適な暮らしをしていたようです。住宅と店舗が一体化した建物を回廊で繋いだ伝統的なショップハウスも、熱帯の環境にに対応した建物です。店を繋ぐ回廊は直射日光を遮り風通しも良く、心地よい空間を提供します。                                   ( Little India : Singapore)

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欧米を中心に築かれてきた都市構造では、建物の内部と外部の環境を遮断してエアコン等を利用して快適な室内空間を作り出します。暑い夏にはエアコンで室内を冷し冬は暖房します。熱帯の建物では一年を通してビルの内部をエアコンで冷房していますが、室内の快適な環境を維持するために電力の50%以上が冷房用のエアコンの稼働のために使用されているようです。              (イギリスの植民地時代の雰囲気を残す天井の高いコロニアルな回廊 Singapore)

 

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今、熱帯の都市では、自然エネルギーを活用して快適な生活環境を維持してきた熱帯の伝統的な住環境の手法と、温帯の発想に基づく電力など人為的なエネルギーで快適な生活環境を作り出す手法とのコラボレーションが始まっています。 

PICT0098_edited.JPG                   果物のドリアンに似たドーム型の建物 esplanade Singapore

 

熱帯の人口増加と都市化 2010年12月26日

Tropical Urban Heat Islandというレポートを読んでいます。(Nyuk Hien Wong. Yu Chen)19世紀初頭、世界人口の3%が都市に住んでいました。20世紀に入り世界の都市人口は増え始め、この1世紀の間に世界の都市人口は14%から47%に増加し、このまま推移すると2030年には50億人が都市生活を送る見込みです。21世紀を迎えて地球上のおよそ半数の人口が都市に集中してきました。                                  (Arab street  Singapore)

 

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一方、この50年の間に熱帯(北回帰線から南回帰線の間の地帯)の都市人口も著しく増加しました。1950年の熱帯アジア(南アジア、東南アジア)の都市人口は約1億人、熱帯アメリカ(中央アメリカ、南アメリカ)が約8千万人、熱帯アフリカ(西アフリカ、中央アフリカ、東アフリカ)が約5千万人で合計が約2億3千万人でした。それが2010年には熱帯アジアが約9億人、熱帯アメリカが約5億人、熱帯アフリカが約3億人で合計約17億人になりました。このまま推移すると2030年には熱帯アジアが14億人、熱帯アメリカと熱帯アフリカがそれぞれ6億人で合計26億人の都市人口が見込まれるようです。 世界の都市人口のおよそ半分が熱帯に集まって来るようですね。          (アンタナナリボ マダガスカル) 

 M70-アンタナナリボ繁華街 サロンドテ_edited.jpg

これまでは北回帰線以北の温帯が人類の活動の中心でしたが、これからは多くの人類が熱帯の都市を中心に活動する時代を迎えようとしています。                              

365.JPG                              (ケアンズ オーストラリア)

 

 

 

 

雨水の緩衝帯 2010年12月12日

法乗院深川ゑんま堂様のブミコン舗装も無事に終了しました。施工面積約250㎡、ブミコン80mm、下地路盤100mmの構造で約30mmの雨水を貯留します。境内に施工されたブミコンと路盤に約750リットルの雨水が貯留される設計です。

 

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  東京都の下水道は時間50mmの雨水を貯留・排水する能力があるといわれています。昨今のゲリラ豪雨で都市が冠水する理由は、都市を覆う透水能力の低いアスファルトやコンクリートの表面に降った雨水が、地中に浸透することなく下水道に直接流れ込むからです。そのために下水道に流れ込んだ雨水が、下水道の貯留・排水処理能力を超えて地上にあふれてしまいます。

 

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アスファルトやコンクリートより雨水の透水・貯留能力の高いブミコンで都市が舗装されると、ゲリラ豪雨が突然発生しても安心ですね。まずブミコンに雨水が貯留されて徐々に下水道に排水されてゆきます。ブミコンが下水道に流れ込む雨水の緩衝帯としての役割を果たして都市を冠水から防ぎます。

 

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人間社会でも国境には緩衝地帯がありますね。緩衝地帯があることで国と国との緊張が緩和されます。ブミコンが雨水の緩衝帯となることで、突然発生するゲリラ豪雨から都市を守ります。

 

 

 

IMG_8015.JPG                                                         参考:ゲリラ豪雨/雷雨対策に 雨の恵み2

 

100年前のレシピ 2010年12月05日

法乗院様のブミコン舗装もほぼ終了しました。あとは山門や境内のお化粧作業が残っています。

 

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法乗院様があります深川は日本の近代セメント工業の発祥の地でもあり、跡地には100年以上前の明治28年(1894年)に作られたコンクリートブロックが寂しそうにたたずみ、その横にはコンクリートを作った時の配合(レシピ)が紹介されていました。セメント1:砂2.8:砂利5.2(容積比)で水セメント比は40%ほどのようです。透水性コンクリートであるブミコンの配合比はこのレシピとは違いますが、先人達が残してくれたレシピはとても参考になりました。

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東京都内には浅草寺様御本堂、谷中の朝倉彫塑館、そして お茶の水の聖橋など今から50年以上前に作られた多くのコンクリート構造物が現役で東京の街を支えています。これらのコンクリートが作られた 当時は、現場で天然砂利を使用しながら手作業で丁寧にコンクリートが練られていました。コンクリートの歴史をさかのぼるとローマンコンクリートをはじめ最近ではエジプトのピラミッドもコンクリートで作られたという説まで出てきました。それに比べると東京のコンクリートはまだ出来たてといった感じですね。

おゑんま様はお地蔵様 2010年11月28日

 法乗院深川ゑんま堂様のブミコン舗装が始まりました。新品のミキサーの初おろしなので、お酒でお清めをしました。お寺様の境内でのお清めでしたが安全に仕事が出来ることを願ってのことなので、仏様もお許しくださる事と思います?天然砂利を使用するブミコンや軽石を使用するガーデンクリートを作るには、この左官用ミキサーが最適です。

 

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 左官用のミキサーで水を少なめにして硬い材料を作り、左官コテで丁寧に表面を仕上げるプロの技でブミコンが舗装されます。人に備わった五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚)と五体(頭、首、胸、手、足)という素晴らしい能力を生かして丁寧に作業することで、高品質の製品を作ることが出来ます。高度経済成長が終わり、大量生産の産業構造が変わりつつある日本国内では、これから豊かな時空間を生かして、人の手による丁寧なものつくりで、高品質の製品を生み出す社会に産業構造を転換してゆきたいですね。

IMG_7744.JPG法乗院様の境内には閻魔様についての説明がなされた看板があります。 閻魔さまと言えば人の生前の生きざまを裁く裁判官というイメージがありますが、本当は慈悲深いお地蔵様だそうです。人が生前に行った悪行を厳しく裁くことで、その因果が孫子の代に及ばないようにするのが目的のようです。

 

IMG_7753.JPG 以前あるご住職様からお伺いした話ですが、仏教の用語で地球のことを地蔵と言うそうです。マトを得た表現ですね。地球には金、銀、銅、石油、石炭、石灰など様々なお宝が埋蔵されています。我々はこの地の蔵に蓄えられた資源を利用して日々の生活を送っています。地球からの贈り物を必要な量だけ大切に使用して,お閻魔さまのお裁きを受けることなく次の世代に引きついてゆきたいものです。

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                                                         東京ディズニーシーのお地蔵様?

GARDEX2010 2010年10月31日

千葉県幕張で開催された国際ガーデンEXPOに今年も秋田県の栗山ケイ石さんが出展されました。

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今からおよそ1000年前に噴火した十和田火山の火砕流十和田湖の南面を覆い、やがて土が堆積して現在では牧草地になっています。ちなみにこの時の噴火は、過去2000年の間に起こった日本最大の大噴火だったようです。 写真引用 Wikipedia

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牧草地を1mほど掘り下げると火砕流の層が現れ、この層から当社でも使用させていただいている軽石が採取されます。人間が石を発泡させて軽石(パーライト、メサライト等)を作るには、製造設備の建設のために数十億円の投資と、石を焼成する火力エネルギーが必要です。軽石は火山の噴火活動によって作り出された、まさに神より給わった自然の恵みです。社会の需要を満たすのに必要な量を、大事に採取して使用してゆきたいですね。

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                         10月29日撮影

 

 

砂漠の緑化から都市の緑化へ 2010年10月24日

ガーデンクリートを緑化基盤とした灌水システムを作り上げて来ましたが、そこにはイスラエルの灌水技術が様々な場所で生かされています。イスラエルの砂漠緑化の技術と、ガーデンクリートの緑化基盤が組み合わさって都市の緑化が始まりました。イスラエルの砂漠緑化の歴史がどこまでさかのぼるか定かではありませんが、第二次大戦後に海外から多くのイスラエルの人々が約束の地に入植して、広大な砂漠を緑化して来た技術と経験が今、世界中で生かされています。 

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「物語イスラエルの歴史 アブラハムから中東戦争へ」高橋正男著(中公新書)を読みました。旧約聖書に描かれている物語から、現代に至るまでのイスラエルの人々の4000年に及ぶ壮大な興亡史です。もともとイスラエル人とアラブ人は、それほど対立することもなく暮らしていたようですが、その後にヨーロッパで勃興した西洋文明に翻弄された末に、お互いが対立する今の関係に追いやられてしまいました。 荒れ果てた砂漠を緑豊かな土地に変えてゆくには、人々の独立心にあふれた気概とともに、自然現象を分析して、そこに緑が育つ技術を生みだす出す英知が必要です。砂漠に入植したイスラエルの人々の現場で培われてきた英知と技術の結晶が、都市の緑化に生かされています。   緑化が進むイスラエルの砂漠   (写真引用 Wikipedia)

Beit_Guvrin.jpg友人のNさんに、母校の創立者である福沢諭吉翁の生き様を描いた国を支えて国に頼らす」という本を教えていただきました。私がお世話になった学校の創立者ウイリアムズ主教のモットーはPro Deo et Patoria(神と国とのために)ですが、ここて言う神とは宇宙・地球を動かす自然法則、そして国とは人間を含めた地球に生存する生物の生態系を現わす言葉ではないかと私は思います。この二人の生き様に、江戸から明治の時代を生きた人間の気概を感じますが、それと同時にイスラエルの人々の生き方にも、この言葉に通じるものを感じます。

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IMG_7406.JPG中央区明石町には、先の二人を記念するモニュメントが道を一つ隔てて並んでいます。私たちも江戸から明治の時代を駆け抜けた人々の気概と、イスラエルの人々の粘り強いたくましさを学びたいものです。 参考ブログ: 坂の上の網 黒船効果 天災と人災

 

 

ドロミーティ 2010年10月17日

先日TVでイタリアのチロル地方にある世界遺産、ドロミーティが紹介されていました。東アルプスに属する山群で、その昔アフリカプレートがヨーロッパ側のユーラシアプレートにぶつかり、海底が隆起してできた山々です。インド・オーストラリアプレートがユーラシアプレートを押し上げて、ヒマラヤ山脈を形成したのと同じ原理で、地球活動のスケールの大きさを感じさせます。

 

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海底が隆起してできた石灰層の主成分は、貝殻やサンゴなど海で棲息する生物が積み重なってできた石灰(炭酸カルシウムCaCo3)ですが、ドロミーティを形成している石灰はちょっと違います。海が隆起したドロミーティでは、石灰層を形成する過程で海水に含まれているマグネシウムが炭酸カルシウムと反応してドロマイト(苦石灰)CaMg(CO3)2 という、炭酸カルシウムよりも硬い石灰層が形成されました。ちなみにドロミーティの名前は、この石灰よりも硬い苦石灰(ドロマイト)を発見したフランスの地質学者ドロミューの名前に由来するようです。                                        ドロマイト

 

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同じくイタリアはナポリ周辺の海辺の町ポゾリ(Pozzuoli)では、ヴェスヴィオ火山から噴出した火山灰を炭酸カルシウムを焼成・水和した水酸化カルシウムに加える事で、石灰よりも強度の強いローマンセメントが作られました。(CaH2SiO4)火山灰に含まれているシリカSiやアルミナAlが水酸化カルシウムと反応して強度が水酸化カルシウムよりも高くなる現象・ポゾラン反応ですね。                                                                                               ポゾリの火山灰

 

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ドロマイト、ローマンセメント、そして現代使用されている様々なセメントにはある共通点があります。それは地殻を構成するシリカ、アルミナ、鉄、マグネシウム、ナトリウム等を石灰(炭酸カルシウム)に加えることで石灰の強度を高めることです。石灰のもとになる炭酸カルシウムも地殻を構成する元素のひとつカルシウムが、生物の中で炭素と反応して作り出されます。生物が作り出した炭酸カルシウムと地殻を構成する元素が結びつくことで、石灰より強く耐候性の高い様々なセメントが作り出されます。セメントの故郷である古代ローマ・ギリシアの文明には、現代文明に役立つ大きなヒントがまだ隠されているような気がします。                                                                                        ミケーネの獅子門    

参考ブログ: ローマンセメント ヒトは西からホネは東から Pozzuoli  Romacon&Bumicon ルネサンス ブミコンとベンガラ                     写真引用 Wikipedia

植物を育てる光と風と水、そして愛 2010年10月10日

大田区南蒲田にあります大田区産業プラザPIOの6階テラスでは、芝生をはじめとして春菊やルッコラなどの野菜、そしてラベンダーやローズマリーなどのハーブ等、様々な植物が育っています。これらの植物を育てる灌水システムには大田区の匠の技が生かされています。

 

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PIOのテラスで芝生を育てて2度目の夏を越しましたが、様々な経験をさせていただきました。特に今年の夏は、東京都内でも8月の中旬にまとまった雨が降るまで、ひと月以上にわたり雨が降らない天候が続きました。このテラスでは雨水タンクの水を利用する灌水方法を採用しているので、水の補給には大変苦労しました。 IMG_7317.JPG

大地がコンクリートやアスファルトに遮断された上で植物を育てるには、植物を育てる緑化基盤と灌水システムの組み合わせが必要です。それは劇場の舞台装置に似たところがあります。緑化基盤と灌水システムが舞台装置で、その上で主役の植物たちが美しい姿で人々の目を楽しませます。さらに植物を育てるには、風と光、水のほかに、大地が生み出す自然の営みを補う何かが必要であることがわかってきました。

IMG_7307.JPG それは 植物を育てようとする気持ちですね。植物も動物と同じように、私たちが愛情をかけるとそれに応えてくれるようです。今年、PIOの屋上の植物たちが無事に夏を越す事が出来たのは、灌水システムを作られた大田区の匠、藤重プラスチック工業の藤重元信社長の、植物に対する深い愛情があったからではないかと思います。

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今、様々な場所で藤重社長をはじめ多くの方々の愛に支えられながら緑化基盤であるガーデンクリートの上で植物が育ち始めています。 10月8日撮影

ブミコンとベンガラ 2010年10月03日

最近のブミコン舗装の施工事例です。豊かな自然に囲まれた信州・長野県では着色したブミコンで家周りを舗装する事で、周囲の自然と調和した美しい色調を造り出します。  長野県佐久市平林 K邸  施工 木次工務店様 DSCN3038.JPG

                  長野県安曇野市 Y邸カーポート 施工木次工務店様

DSCN3013.JPGブミコンを着色する顔料としてベンガラ(酸化鉄)を使用します。先日ある本を読んでいたら、地球の表面を覆う地殻を構成する元素についての説明がありました。「森が消えれば海も死ぬ」松永勝彦(ブルーバックス)地殻を作る元素の構成比は酸素46%、ケイ素28%、アルミニウム8%、鉄6%、カルシウム4%,ナトリウム2%,マグネシウム2%,カリウム2%,だそうです。酸素が46%というのは意外な数字でしたが、酸化鉄Fe2O3や軽石の主成分である二酸化ケイ素SiO2のように、他の元素との組み合わせで地殻を構成しているようですね。今から10000年以上も昔の古代の芸術家達は、アルタミラの洞窟を始めとして世界中の様々な場所で、ベンガラを絵具にして壁画を描いていたようです。地球から採取した素材を絵具にして描かれた絵画は、10000年以上を経過しても色褪せることはありません。抜群の耐候性ですね! 写真提供 キクイチ様

屋上緑化の温度測定結果 2010年09月12日

今年の夏は暑い日が続きました。その中で8月13日に神奈川県伊勢原市にあります山武様伊勢原工場の屋上と、屋上下の階の部屋の天井の温度を尾瀬林業さんのご協力で測定しました。工場は休日で室内のエアコンも作動しおらず測定には最良の環境でした。

 

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測定データを分析しますと、外気温度が35度から36度のときに、屋上の芝生の表面温度は37度から43度、屋上のコンクリートの表面温度が47度から53度で,コンクリートと芝生では10度近くの温度差が見られました。この数字は保水されたガーデンクリートとコンクリートやアスファルトの表面温度の差が10度ぐらいある測定値と似ています。(ヒートアイランド対策に参照)これらのデータを元にご提案できることは、ベランダやテラス、建物の周囲、そして街や公園の歩道を緑化したり保水されたガーデンクリートで舗装することで真夏の照り返しの温度をコンクリートやアスファルト舗装と比べて10度ほどは下げる事が出来るということです。                         

 

                               芝生表面温度 

図3.jpg                                                  コンクリート表面温度

図4.jpg さらに、今回の測定で得た貴重なデータは芝生とガーデンクリートで舗装された屋上の真下の天井の温度と、コンクリートむき出しの屋上の真下の天井の温度を測定できたことでした。測定結果は外気温度が35度から36度のときに芝生下の天井温度は26.5度から29.2度、そしてコンクリート下の天井の温度は28.8度から30.6度で、芝生下とコンクリート下の温度差は1.4度から2.3度でした。

 

図2.jpg冷暖房設定温度と消費エネルギーの関係で、冷暖房それぞれについて設定温度を1度変更すると、熱源で消費されるエネルギーがそれぞれ約10%削減されるといわれています。(出典:財団法人エネルギーセンター) 今回は屋上の下階の壁面温度については測定しなかったので一概には言えませんが、芝生下とコンクリート下の1.4度から2.3度の温度差は熱源として消費されるエネルギーを約10%から20%削減できるということになりそうですね。詳しくはを「屋上緑化の温度測定結果」ご参照ください。                                                                                                                                                                                                             

                                       

                                                                                         芝生下 天井の表面温度                                                

図5.jpg                                                   コンクリート下 天井の表面温度

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放置人工林と平準化作用 2010年09月05日

雑誌WEDGE9月号に"日本の森林「孤独死」寸前"という見出しで特集が組まれていました。日本の森林の現況を簡潔にまとめた読みごたえのある内容です。その中で気になったキーワードがありましたのでご紹介させていただきます。戦後日本の国土に植林されたスギ・ヒノキを中心とする人工林が現在1000万ヘクタールを超え全国の森林の約4割を占めているのですが、この中で手入れ不足になっている人工林があるようです。人工林は放置され間伐が遅れると木が込み合い、日光が林内に入らず、下草が育たなくなります。落ち葉や下草が作られる土壌が貧弱になると、林地に表面侵食が起き土砂崩れが起きやすくなり、森林の洪水緩和機能も低下します。このように放置されている人工林のことを「放置人工林」と呼ぶそうです。

 

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「平準化作用」とは、雨水を一時的に保水し、川や地下水にゆっくりと流してゆく作用です。この作用は、大雨の一部を保水し下流に流れる作用を抑えることで、「洪水緩和機能」にプラスに働き、雨が降らない期間、川にゆっくり水を流し続けることで「水資源涵養機能」にもプラスに働きます。平準化作用は森と水との関係を研究する森林水文学の基礎的な知見だそうです。

 

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平準化作用は、木の樹冠ではなく林床の土壌の状態で決まるため、落ち葉や下草がないために土壌が流出し、根が地表に見えているような放置人工林では、平準化作用が小さくなります。その結果、総保水力が管理人工林より小さくなり、洪水緩和機能も小さくなります。(以上の内容は雑誌WEDGE9月号27ページから30ページにかけての「問題は荒れた人工林」の内容の一部を記載させていただきました。)

 

 

保水性能の高い軽石を固化材BGパウダーで固めたガーデンクリートを放置人工林のむき出しになった土壌の上に舗装するのはいかがでしょうか?根が地表に見える放置人工林から流出した土壌は、河川からやがては海に流れ込み、川や海に生息する動植物にも影響を与えるようですね。健全な森林は雨水を200~300mm/hほど保水するようです。透水性と保水性のあるガーデンクリートを70cm舗装すると保水力は約210mm/h前後です。

 

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放置人工林の表面をガーデンクリートで舗装することで土壌の流出は防げます。さらにガーデンクリートの平準化作用でガーデンクリートに保水された水が、少しずつ流れ出すことで洪水緩和機能も改善されると思います。やがて緑化基盤としてのガーデンクリートの表面に落ち葉が重なり下草が生えて森の機能もよみがえるかもしれませんね。浅草寺様の境内の一部でも、ガーデンクリートをこのような目的で舗装させていただいてますが、何処かの放置人工林でも実験してみたいものです。

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芝生を育てる光と風と水と砂 2010年08月29日

茨城県立カシマサッカースタジアムへ行ってきました。グラウンドの芝生の維持管理業務をなさっているIGM Co.,Ltdの鈴木社長さんに,スタジアムでの芝生のメインテナンスについていろいろなお話をお聞かせいただき有意義な一日を過ごしました。

 

IMG_6921.JPGカシマサッカースタジアムでは約10,000㎡の広大なピッチが、西洋芝で維持管理されています。散水はJリーグ公式戦スタジアムとしては国内で初めてフィールド内に散水設備としてスプリンクラーを設置しました。またグラウンドに太陽光が最大限取り入れられるように、南面の屋根膜には透明のポリカーボネイト板を採用しています。さらに四方をスタンドで取り囲まれたグラウンドに風が流れるような工夫もされており、一年を通して美しい芝生の緑を保つプロの技に感動しました。

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茨城県の鹿島は良質の鹿島砂の産地です。芝生を育てる基盤には水はけの良さが求められます。カシマサッカースタジアムの西洋芝も水はけのよい砂で育てられています。鈴木社長のお話をうかがいながら、水はけのよいガーデンクリートの上に西洋芝のソッドを載せて芝生を育てる方法が間違っていないことを改めて感じました。

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当社ではIGM社とローヤルターフカンパニーさんのご協力を得て、カシマサッカースタジアムのナーセリーで生育されている良質なケンタッキーブルーグラスのソッドを、宅配便で皆様のお手元に届けるサービスを開始いたします。プロのサッカーフィールドの芝生をご自宅でもお楽しみください。お問い合わせはこちらまで

 

厳しい環境・穏やかな環境 2010年08月22日

今年の夏は、町屋のホテルの屋上のガーデンクリートの上で面白い現象が起こっています。ここではスプリンクラーで芝生を育てるグリーンルーフとスプリンクラーなしに植物を育てるブラウンルーフがあります。昨年の夏はブラウンルーフもスプリンクラーで灌水していたのですが、今年は植物にはかわいそうですが春先から灌水をやめて、あえて厳しい環境にしました。 (灌水なしの真夏のブラウンルーフで育つ本当にタフな植物たちです。)

   IMG_6886.JPG皆さんもご存じのように今年の夏は、東京も猛暑で雨が降らない日が続いています。その中で朝晩スプリンクラーで灌水しているグリーンルーフでは、ガーデンクリートの上で植物が元気に育っていますが、そこにブラウンルーフで育てているバミューダグラスや、様々な植物が越境して繁殖を始めたようです。今年はブラウンルーフの灌水がストップしたので、植物も厳しい環境から逃げ出して、常に水分を吸収できるグリーンルーフの穏やかな環境に避難してきたのかもしれません。

 

IMG_6899.JPGその昔、海に囲まれて雨水と自然に恵まれた蓬莱の国に、気候変動による厳しい環境の変化を逃れて、大陸から多くの人々が渡って来たようです。植物も人間と同じように厳しい自然環境を逃れ、穏やかな環境を目指して移動するのかもしれませんね。                                              8月17日撮影

インターネット・アウターネット? 2010年08月15日

Windows95の登場以来、インターネットには大変お世話になってきました。インターネットを通して必要な情報を瞬時に入手することが出来ますし、様々な人と情報を交換することも出来ます。最近ではSkype等のビデオ電話を通して、きめ細かな情報交換も手軽にできるようになりました。

 

IMG_6833.JPG 今から140年ほど前の19世紀の印象派の芸術家たちは、屋外に広がる自然の光の動き、変化をいかに表現するかに夢中でした。そしてその光の変化や動きを、絵画や音楽で表現することに成功したようです。コンピュータの中に構築された世界を仮想世界(仮想現実・バーチャルリアリティ)と呼びます。コンピュータ・インターネットが作り出すバーチャルな空間も素晴らしいですが、インターネットから外(アウターネット?)に目を向けて、自然の中を移りゆく光の変化を実感するのも楽しいですね。 

  IMG_6834.JPG新宿御苑の北隣り、新宿門から大木戸門にかけての散策路には玉川上水が復元されて流れています。江戸時代、ここ四ツ谷大木戸水門から上水は地下に潜り、江戸の町を水のネットで結んでいました。

落ち葉や間伐材の再利用 2010年08月08日

先週のブログで、落ち葉や芝生を集めて何処かに持って行くところまでお話ししましたが、その先はどうしたらよいでしょうか。燃やしてしまうか、有機コンポストとして再利用するか?剪定した間伐材は、チップ材、住宅用木材、プランターとしての再利用等その用途は様々です。< 高所作業車を使用した木の剪定作業風景です。木登り名人のなせる業ですね。新宿区立花園公園8月4日>

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長野県のパートナーキクイチ社では、小学校の給食などから出る残飯や生ごみを、学校に持ち込んだ特製の生ごみ処理機に入れて微生物(土壌菌)の働きで分解・発酵させます。それを定期的にメイン工場に持ち込んで、さらに熟成させ軽量土壌とブレンドして培養土にして販売しています。落ち葉や芝生もこのようなリサイクルシステムで集めて加工して、有機コンポストにして土に混ぜることで地力の増進を図ることができますね。都内でも、落ち葉を有機コンポストにして欲しい人に無償提供している公園があるようです。

 

 

IMG_6788.JPG間伐材の再利用については、大坂のパートナーR&G社が取り組んでいるペットボトルキャップなど石油製品の再利用にヒントがありそうです。(水と石油)いずれは間伐材の再利用にもチャレンジしてみたいですね。

IMG_6814.JPG高木も枝が剪定されてずいぶんとサッパリしました。やはりプロの技は素晴らしい!ところで剪定された枝や葉はどこへ行くのでしょうか?  

木の葉の価値 2010年08月01日

コンクリートの建物やアスファルトに囲まれた都市で芝生を育てるには、ヒトの手による芝刈りと水やりが必要です。同様に街路樹をメインテナンスするには落ち葉の処理や枝の剪定など、手間暇のかかる作業の連続です。都市を緑化するということは、人間が植物と共棲して行くことですね。動くことが出来ない植物の葉を掃除したり、枝を剪定したりする作業はヒトに課せられた役割です。

 

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都市の緑を増やして行くにつれて、ヒトによる植物のメインテナンス作業も増えます。この課題にどのように対処したらよいでしょうか?公園や街路樹など公共の資産は、自治体に委託された業者さんが定期的にメインテナンスを行います。これから街路樹を増やして行けば、公共事業として植物のメインテナンスの仕事も増えて、雇用の創出にもつながるのではないかと思います。

 

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しかし、これから都市の緑化をさらに進めてゆく中で、植物のメインテナンス作業は専門の業者さんだけで対応できるのでしょうか?学校の校庭緑化が推進されていますが、芝生のメンテナンスは地元の方々の協力がないと続きません。また商業地区や住宅地の緑化が進んだ場合、自分の家や建物の周りの落ち葉の処理は誰がするのでしょうか?植物が生きる限りメインテナンスは10年、20年と継続する作業です。学校周辺の皆さんや住宅地、商業地区の皆さんの善意のボランテアで、いつまでも続くような作業ではありません。

 

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ヒトが芝刈りや落ち葉拾いをする作業に価値を見出すことができれば、それは仕事として継続してゆくのではないでしょうか?私は芝刈りをして集めた芝生を見ていて、これが食べることができないかなといつも考えます。西洋芝を刈り取ると細い芝生の緑が美しく、おひたしにでもできそうですが無理のようですね。キツネやタヌキであれば、木の葉をお金に変えてしまうことができますが、ここにヒントがあるような気がします。

 

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例えば街の落ち葉や校庭で刈った芝生をビニール袋に入れて、自治体のどこかの部署にもって行きポイントに換算してもらい、そのポイント数で自治体に収める税金をを引いてもらうとか、子供の給食費に充ててもらうとか、いろいろな方法が考えられます。落ち葉が価値をもつようになれば、街を歩いていてヒトはそれを拾うのではないでしょうか?そのようになれば、都市の緑化もより一層広がるような気がします!

百年の巨木 2010年07月25日

信州高遠藩内藤家の中屋敷であった新宿御苑は明治の初頭、内藤新宿試験場として農業の振興を図っていた時代があったようです。新宿駅東口にある高野フルーツパーラーも創業当時、新宿御苑で出来た果物を販売していたという話を聞いたことがあります。現在の新宿御苑内で一番高い木はモクレン科のユリノキで、明治9年(1877年)に植樹され、明治40年(1907年)にはこの種木から、街路樹用の苗木が全国に広まっていったそうです。

 

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新宿御苑には同じく、樹齢100年を超えるプラタナス(モミジバスズカケ)が元気に育っていますが、このプラタナスの木も明治の初めに海外から移植され、研究開発た後に街路樹として送り出されて都市を緑で満たしてきました。新宿御苑もシンガポール植物園と同じような役割を果たした時代があったようですね。

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 東京もユリノキやプラタナスが街路樹として、都市に涼しい空間を作り出しています。これらの街路樹が巨木に育つ100年後の東京の姿をイメージすると壮観ですね。目指せCity in a Gardenです!

 

 

間伐材のプランター 2010年07月18日

大田区産業プラザPIOのテラスに,から松の間伐材で作った素晴らしいプランターがやって来ました。長野県のパートナー企業キクイチさんが開発した新製品「からまつ緑華」です。信州の山で育った天然木、から松の間伐材を有効利用した手造りのプランターです。

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IMG_6572.JPG 先日新聞を読んでいたらこれからの日本に必要な事業のひとつとして、林道の整備が重要であると提言なさっていた方がいらっしゃいましたがその通りだと思います。以前のブログで戦後の日本の国土の緑化面積が増えていることをご紹介しました。(森の主役交代)詳しい話はブログをお読みいただければと思いますが、日本国内で消費される目的で植林されたスギなどの人工林が有効利用されないまま、間伐もされずに 放置されているようです。芝生も人間の髪の毛も、時々散髪してすっきりさせると気持ちがいいですね。木も同じです。森をメンテナンスするための林道を日本全土にきめ細かく張り巡らすことで、自然林の間伐もしやすくなることでしょう。

IMG_6586.JPG  新宿御苑の千駄ヶ谷門から新宿門に抜けるおよそ1kmの間にスダシイ、マテバシイ、シラカシ等の常緑広葉樹から落羽松、メタセコイア、レバノンスギ、ヒマラヤスギに連なる森が続きます。木々の葉からの蒸散作用で冷気が降りてきて、とても気持ちがよい散歩道です。ハキ屋のおじさんが大きなホウキで木の葉を掃除してくれるので、道もすっきりしています。このような木立に囲まれた道が、日本全土の森から都市の街路まで張り巡らされる姿が見られるようになるまで、これから30年、50年、100年かかるかもしれませんが、今からその作業を開始しなければ話は進みませんね。シンガポールでは、先の首相Lee Kwan Yewが自らの手で植樹を開始して、およそ50年をかけて都市の半分を緑化しました。シンガポール植物園2

 

ゲリラ豪雨/雷雨対策に(透水性舗装)がアップされました 2010年07月12日

ホームページで透水性舗装ブミコン・ガーデンクリートを使用したゲリラ豪雨/雷雨対策のサイトが紹介されています。ガーデンクリートの空隙率は30%です。ガーデンクリートを200mm厚みで舗装すると60㍑/㎡の雨水がガーデンクリートの内部に保水される計算です。東京都23区、そしてシンガポールの国土の約半分である約300平方キロメートルがガーデンクリートで200mm舗装されるとその保水量は1800万立方メートルで、小河内ダムの貯水量約18,000万立方メートルの10%ほどの量になる計算です。

 

        今年は日本全国で豪雨に見舞われていますが、シンガポールや香港など南の国々でも例年にない激しいスコールに見舞われています。

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IMG_6176.JPG シンガポールの新築の建物も激しいスコールに,なす術もありません。Gardencreteの出番です!(Orchard Roadに面した建物のオープンフロア)

シンガポール植物園 2 2010年06月20日

シンガポール植物園はイギリス人が作った植物園なのでEnglish Gardenの面影が今も残っています。イギリス東インド会社の社員スタンフォード・ラッフルズがシンガポールの開拓を始めた時代、まずナツメッグ、クローブなど香料の栽培が始まり、次にココア、コーヒー、サトウキビ等がこの地にもたされました。そしてロンドンのキューガーデンからシンガポール植物園に送られてきた、アマゾン流域のゴムの木の栽培の研究開発が行われて、その後のマレー半島のプランテーションの発展に大きな役割を果たしたようです。そして今、シンガポール植物園ではランの品種改良の研究が進んでいます。

 

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先の首相Lee Kwan Yewが1963年に街路樹の植樹を始めて以来、シンガポール植物園ではGarden Cityの創造を目指して、街路樹の研究開発の役割が担われてきました。そして街路樹の普及は進み1986年には国土(666平方キロメートル)の36%が緑化されました。さらに2007年には47%まで緑化面積が広がりました。シンガポールは今Garden CityからCitiy in a Gardenに変貌しています。( 植物の根のカーテンですが、すだれの中を通り抜ける感じです。シンガポール植物園では、日本ではあまり見かけない不思議な植物に接することができます。)

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シンガポールでは、Park Connector Network が国中に張り巡らされています。人々が憩う公園と公園を、街路樹に覆われた緑の回廊で結び、人々が歩いたり自転車で行きかうことが出きるようにするプロジェクトで、2009年までに112kmの緑の回廊が出来ました。そしてこの緑の回廊を2015年までには300kmまで伸ばそうとしています。 参考図書:Trees of Our Garden City (NParks'Publication)

 

IMG_6229.JPG  ヤシの木陰から夕陽を見ると懐かしい気分になりますね。我々のご先祖様の一部はその昔、南の島々から黒潮に乗ってやって来たのかもしれません。

 

シンガポール植物園 1 2010年06月12日

 

シンガポール植物園は1859年に開設されて以来、人々が憩う場所であるとともに、この土地で育つのに適した経済的に価値のある植物、たとえばゴムなどの研究開発がされて来ました。まさに植物plantを栽培するplantationという言葉が似合う植物園です。 IMG_6263.JPG

シンガポールの中心地にある植物園は人々が身近で自然に親しむ場所として、朝の5時から夜中の零時まで無料で開放されています。夕方になると気温も下がり、厚ぼったい空気が甘く園内に漂います。

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植物園の中にあるEvolution Gardenでは、40億年以上に及ぶ地球の歴史を岩石と植物を通して探ります。火山岩に苔が生えている様子ですが、苔が生えた御嶽山の火山岩に似ていますね。こちらの苔は、日本の苔よりも平べったくやや大きいようです。

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                                         Singapore Botanic Gardens

 

 

木曽御嶽山の火山岩 2010年05月30日

長野県は木曾の御嶽山のふもと王滝村で、砂利の採取と製造をなさっているFさんがいらっしゃいました。王滝村を流れる王滝川には、御嶽山から噴出した火山岩が大量に転がっています。

IMG_4556.JPG御嶽の石には空隙があり、石の表面に水が保水されます。この石の表面に苔が生えて、まさに「さざれ石の巌となりて苔の生すまで」の静かな時間の流れと、自然の深みを感じますね。御嶽の火山岩は天然の石より軽く、これもひとつの軽石です。

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大田区のFさんが主宰する緑の匠のコラボでは、植物を育てる様々なシステムを開発していますが、この御嶽の石を載せる容器に工夫を凝らし、石の表面が常に湿っている環境を作るのに成功しました。これで自然の中で育つ苔を身近で楽しむことができるようになりました。

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水と石油 2 2010年05月09日

我々の次の世代、更にその次の世代が活躍する時代では、石油に代わるエネルギーが社会を支えることになるでしょう。しかしそのエネルギーには、プラスチックのような素材を生み出す事が出来ないのです。それなら今の時代、この貴重な石油素材を無駄に廃棄・焼却することなく再利用したり金塊のように塊にしてして、次の世代の人々に残しておく事は出来ないでしょうか?

                                                                               清流の中で育つわさび 大王わさび農場 長野県安曇野市

IMG_5798.JPG プラスチックを回収して、洗浄しチップに粉砕して、金属を取り除きペレット化するにはコストがかかります。経済合理性が価格を決める社会では受け入れられる価格では無いかもしれません。また次の社会では、石油のほかにも生物資源(バイオマス)由来の生分解性プラスチックが普及する技術も確立されているでしょう。

IMG_5778.JPG だからと言って、プラスチックの塊が無駄になるとは思いません。市場にあふれているプラスチックを今の時代に燃やしてCo2にしてしまうのではなく、それをストックして次の世代、更に次の世代が再利用するのか、燃やしてエネルギーにするのか判断を託してみてはどうかと思います。石灰系の無機素材を扱うものとして、エネルギー源としてはもちろんのこと、プラスチックとして再利用、さらに再々利用できる石油の素晴らしさを実感します。

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水は重力の影響で高いところから低い所へ流れます。そして高低差がある限り、水力はエネルギーとして一度利用しても、エネルギーが低減すること無く再利用できます。昔から人々はこの自然エネルギーを水車を通して利用してきました。山や谷が無数に張り巡らされ、一年を通して豊富な雨水に恵まれる日本の風土は、この自然エネルギーを利用するのにとても適しています。水車の原理を参考にした小規模・分散型のエネルギーシステムも、少しずつに普及されようとしています。食糧やエネルギーなどの資源を海外に頼りきってきた日本にも、そろそろ方向転換をはかる時代が始まろうとしています。

 

 

 

水と石油 1 2010年05月02日

石油に代わるエネルギーとして、原子力、太陽光、風力、水力、地熱などのエネルギーが挙げられます。石油がこれらのエネルギーと決定的に違う点は、石油にはエネルギーとしての利用の他に、高分子化合物として合成樹脂、合成繊維等の物質を作り出し、日常生活の様々な場所で利用されていることです。そして高分子化合物には、再生利用、さらには再々生利用ができるという素晴らしい特性があります。

 

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ペットボトルキャップを再生して緑化ブロックのトレーにするプロジェクトを通して、大坂のUさんからペットボトルキャップの素材であるポリエチレンやポリプロピレンがとても利用価値のある素材である事を教えていただきました。最近ではペットボトルキャップを回収する運動が全国的な広がりを見せていますが、それでも回収されたキャップが再利用される割合は、生産量の10%にも満たないとのことです。残り90%以上のペットボトルキャップがゴミとして焼却されたり捨てられたりしているのでしょうね。モッタイナイ!回収運動が進んでいるペットボトルキャップでさえこのありさまです。(ちなみにペットボトル本体の回収率は70%前後)おそらく今、地球上では膨大な量の石油由来の素材が再利用される事なく焼却・廃棄されていることと思います。

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確かにエネルギー効率の視点から考えると、石油製品を回収して再利用するよりも、ゴミとして燃やしてしまったほうが効率的なのかもしれません。しかし資源として先が見えはじめた石油で出来た製品を今、この時期に燃やすだけで良いのでしょうか?何億年もかけて形成されてきた石油も、燃やしてCo2を出してしまえばおしまいです。石油由来のプラスチックは、燃やさなくても備蓄ができ、しかも再利用ができる大変ありがたい素材です。

IMG_5787.JPG長野県の安曇野は、北アルプスからの清冽な伏流水が流れ出しています。山が多く周囲が海に囲まれた日本の風土は、大陸からの冬の高気圧や偏西風、そして南の海からやってくる台風などの自然現象と呼応して豊富な雨や雪がもたらされます。この風土と自然現象がある限り、日本は豊富な雨や雪に恵まれた環境を保つでしょう。日本の強みですね。安曇野市大王わさび農場

 

Co2で地球を暖める? 2010年04月25日

今年の春は寒い日が続いています。先日はアイスランドの火山が噴火して、火山灰がヨーロッパを覆いました。火山灰がこれからどのような動きをするのか気がかりです。今から20年ほど前の1991年にフィリピンのピナツボ火山が噴火した時、火山灰は25~35km上空の成層圏まで届き滞留しました。そのため、地球に届く太陽エネルギーの量を減少させ2年間にわたり地球の平均気温は0.5~0.8℃ほど下がったようです。また最近では太陽の黒点の数も減少しているようですね。(地球寒冷化)

                                                           瀬戸内海に沈む夕日  

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これまで社会を風靡してきた論調は、地球が温暖化しているのは人間が排出するCo2の量が増加しているからだという事でした。このまま地球の気候が寒冷化に向かうようであれば、Co2をもっと増やして地球を暖めようという理屈がまかり通るのでしょうか?(二酸化炭素は魔女じゃない)そろそろCo2の排出量と地球の温暖化の因果関係を切り離して,実態を見る時が来ているようです。Co2の排出量を減すホントの理由は、地球にストックされている石油の埋蔵量に限りが見えてきたからではないでしょうか。(石油Peak out!) 今必要なのは、先の見えた石油エネルギーに依存しきった社会から、脱石油エネルギー社会を構築するビジョンを確立して実行に移すことだと思います。(ホームアンドアウェイ)                                  

                                                                                                Botanic Garden Singapore

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都市の温暖化と地球の温暖化も切り離して考えるべきですね。今、世界には人口が1000万人以上の大都市(メガシティ)が約20ほどあるそうです。一つの都市で1000万人以上の人々の体から発せられる熱エネルギーも膨大ですが、都市では人々が快適に暮らせるように、建物には冷暖房設備が備わり、移動には車などが使われます。これらから発せられる熱エネルギーも都市の大気中に滞留します。また地面も舗装されて保水面積が減り、都市の保水力も低下しています。さらに建物の高層化は太陽熱を蓄熱する表面積を増やします。このような現象の積み重ねが都市のヒートアイランド現象を引き起こし、都市が温暖化しているのでしょうね。(都市の温暖化と地球の温暖化)このように変化している地球環境の中にあり、ささやかではありますが都市の保水性を高め、緑化面積を広げて人々の心を癒そうというのが、ベンチャー企業としての当社の役割です。参考図書「地球温暖化」論に騙されるな!(丸山茂徳著 講談社

 

198.JPG                                                                       ケアンズ近郊キュランダの街並み オーストラリア                                                   

桜吹雪とアレロパシー 2010年04月11日

今年の春は気温が低い日が続き、新宿御苑の桜も例年よりも長く咲き続けましたが、ようやく花びらも散り始めました。その景色ははうっすらと雪が積もったようで、なかなか良い眺めです。

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散った花びらが積もっている木の下をよく見ると、土がむき出しになっています。そこは芝生はもちろん、草もあまり生えていません。以前、芝生に詳しい方から、木の下や周辺に植物が生えないのは、木から分泌される物質が原因らしいと伺ったことがあります。アレロパシーと呼ばれる現象で、木から微量の化学物質が空気中や地中に分泌されて、他の植物の繁殖を抑えたり昆虫などを遠ざけたりするようです。木が自分の縄張りを主張しているようですね。

IMG_5676.JPG木の下は日陰になりやすい場所ですが、芝生が生えない理由は太陽光の影響だけではなさそうです。桜も自分が生きながらえるために化学物質を分泌して、芝生に栄養分を取られないようしているのでしょうか?

IMG_5696.JPG事務所のそばの大木戸門の横には大型の観光バスが停まる駐車場があり、海外から大勢の団体客が御苑を訪れてています。皆さん、朝のすがすがしい空気の中で桜を見て感動しているようです。何を話しているのか良くわかりませんが、元気で楽しそうですね。

 

IMG_5660.JPG                         4月8日撮影

ブラウンルーフ 2010年03月14日

「欧州における屋上緑化」長瀬彩子さん(千葉大学園芸学部)の講義を受講してきました。(緑と水の市民カレッジ:サテライト講座2009)。スイス、イギリス、ドイツ、スエーデンの屋上緑化事情を写真を交えてわかりやすくご講義いただきましたが、そのなかで、スイスのブラウンルーフについて学ぶところがありました。屋上緑化と言いますと、緑のカーペット、グリーンルーフにこだわってしまいますが、屋上緑化には緑化スペースの普及と同じように「生物多様性・生態系の創出」という役割があるという話にとても深い印象を受けました。

 

IMG_3410.JPG スイスのバーゼル市内では、ライン川の川岸や空き地が、クモ類や甲虫類、その他の生物にとっての貴重な生息地でしたが、開発によりその空き地が減少傾向にあるようです。この問題を解決する一手段として「屋上に河川と似た環境をデザインして植物を育て、生物が生息できる環境を作り出す」。このようにして出来た生物の生息地をブラウンルーフと呼びます。

IMG_3254.JPG年間を通しての降雨量や気温などの自然環境が ヨーロッパの国々とは異なる日本では、屋上で生息する植物や、動物、昆虫などの生態系も違いますの恵み)。しかしながら、「屋上で多様な生物が共存できるような植栽デザインを工夫することが重要である。」という話は大いに参考になりました。屋上向けの植栽デザインとは、「培地の厚さを一定にせず、異なる培地の厚さを取り入れ、植物の構成に様々な階層を持たせ、植物を植えないオープンスペースを作ること」です。

 

IMG_3255.JPG イギリスでもロンドンを流れるテムズ川流域の開発が進み、そこに生息するクロジョウビダキをはじめとする鳥や昆虫等のための、多様な生息地を屋上に求めているようです。川辺の環境を都市の屋上に作り生物の生息地を守る発想は、大いに学ぶと所があります。グリーンルーフが人間の心を癒す場所であるのに対して、ブラウンルーフは生物が生息するための場所ですね。

自然と文化を形成した水の役割 2010年03月07日

軽量緑化基盤ガーデンクリートの上で植物を育てる仕事をしていますが、雨水が生命を維持するのにいかに大切であるかを実感しています。ある本を読んでいて、日本列島に降る雪や雨が日本の風土と自然、そして文化の形成に如何に大きな役割を果たして来たか、簡潔に述べた文章があったのでご紹介します。日本古代政治史を専攻される大山誠一さんがお書きになった「天孫降臨の夢」NHKブックスという本です。その中で大山さんが考古学者である渡辺誠さんの「よみがえる縄文人」学習研究社からの内容を要約されたものですがご参照ください。<縄文時代からの雰囲気を感じる信州の自然 御嶽山と濁川 長野県王滝村>

 

IMG_4563.JPG今から六千年ごろ前の縄文海進(地球の温暖化現象)により、それまで朝鮮半島やサハリンとつながっていた日本列島が大陸から離れ、朝鮮海峡から日本海にとうとうと暖流が流れ込み、その暖流がシベリア寒気団とぶつかり、日本の脊梁山脈に豪雪をもたらすようになった。雪は春に溶け、さらに梅雨があり、秋には台風も来る。こうして年間を通して豊かな清らかな水に恵まれ、温暖化した豊かな森林が成長する。巨大な黒潮のお陰で、外敵もなく、疫病さえ到達できない。そういう平和で豊かな島国が奇跡的に成立したのである。(大山誠一著「天孫降臨の夢」149ページ)

IMG_4553.JPG「天孫降臨の夢」の本題では、 我らがヒーロー聖徳太子の伝承が、政治的に作り上げられたイメージであるという説には驚かされましたが、最近の考古学上の発見や、隋書等の日本書紀以外の歴史書との比較を根拠とするその内容には十分納得がゆきます。海外からの歴史情報や、フィールドワークによる考古学の調査情報が豊富に入手できる現代、従来からの凝り固まった歴史の定説に固執することなく、真摯に情報を見つめ直す事で新たな日本の姿が浮かび上がりそうですね。

                     聖徳太子ゆかりの四天王寺では今でも聖徳太子様への信仰が生きています。大阪市 天王寺区 四天王寺

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大阪 2010年02月21日

 大坂は父の生まれ故郷です。東京生まれ東京育ちの私ですが、子供のころから私の周りでは父や祖母たちが話す大阪弁が飛び交っていました。夕暮れの梅田界隈を歩いていると、その大阪弁が耳に飛び込んできて懐かしさがこみ上げてきます。味気ない標準語やハギレが良い江戸弁に比べて、大阪弁にはやわらかい抑揚とリズムがあり人懐っこさを感じます。

                                                                                              阪急 梅田駅

 

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阪神タイガーズとお笑いの町大阪?しかし、その薄皮をひと皮をむくと、そこには太閤さんと商人の町、そして宗教の町としての世界が広がっています。逢坂にある一心寺は浄土宗の開祖法然上人が、この地からなにわの海に沈む美しい夕日を見て、庵を開き西方浄土に想いを描いたようです。大阪冬の陣・夏の陣では徳川家康たちが陣を構えたお寺です。一心寺 天王寺区 逢坂                                                            

IMG_5240.JPG住吉区にある住吉大社はその昔、遣隋使や遣唐使が大陸に向かう時に祈りをささげた神社です。現在、梅田の北ヤードでは大規模な地域再開発が始まっています。そこにアジア太平洋研究所というシンクタンクを設立する構想があるようです。 江戸・東京は黒船来航以来およそ160年にわたり、欧米からの文化や技術を取り込む窓口としての役割を果たしてきました。これからアジア太平洋諸国とのつながりが深まる時代を迎え、再び大坂が大陸や太平洋からの人や情報の集積場所としての役割を果たす日が来るかもしれませんね。

             住吉大社  住吉区 住吉

                                                                                 

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都市を緑化する目的は? 2010年01月24日

1月23日に配信されたYahoo newsによると、都市の芝生緑化が地球温暖化を加速するという記事が載っていました。記事の内容を整理すると芝生が吸収するCo2の量よりも、芝生を手入れするための芝刈り機の燃料に含まれるCo2の排出量や、芝生に撒く肥料に含まれているN2O(一酸化二窒素)の排出量が多いので、温暖化効果が高まるというストーリーです。しかし以前のブログでも述べましたが、都市の温暖化の原因は別の所にあるのではないかと思います。(都市の温暖化と地球の温暖化)

                                                              明治神宮外苑の新緑(東京都新宿区)

IMG_0024.jpg植物はCo2を吸収するだけでなく、その成長の段階で呼吸を通してCo2を体外に吐き出します。(光合成と芝生の呼吸参照)また枯れた植物が燃えるときもCo2は排出されますし、バクテリアによる無機物への分解を通してもCo2は大気に排出されます。そもそも植物を育てることでCo2が削減されるという考え方が間違っていますね。                                                                                 

 

                  権田原坂の新緑(東京都港区)

 

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都市を緑化する目的は、コンクリートやアスファルトに覆われた空間に自然の潤いを取り戻し、保水性を高めることだと思います。緑の空間が増えることで雨水は植物の葉や、植物を支える土などの緑化基盤に保水されます。そして保水された水は葉を通して大気中に蒸散されるのです。     元赤坂迎賓館前の新緑(東京都港区)

 

IMG_0022.jpg ガーデンクリートもコンクリートやアスファルトに覆われた都市で、自然を支える緑化基盤として保水性を高めることで、都市環境の問題であるヒートアイランド現象やドライアイランド現象の低減に役立てたいと思います。        

 

地球の歳差運動 2010年01月10日

以前,ブログで天女や鳳凰が長い時間をかけて天から地上に舞い降りてきて、再び長い時間をかけて天に昇る話を紹介しました(億劫)。仏教やHinduに伝わる神話です。この正月休みにある本を読んでいたところ、これと似たような話が古代エジプトにも伝わっていました。「創世の守護神」(小学館文庫)エジプトでは不死鳥フェニックスが火の中からよみがえり天に昇り、長い年月をかけて再び地球に回帰するストーリーです。

                                        Quwwat-ul-Islam Masjid(破壊したHindu寺院の石材を利用したインド最初のイスラム寺院です。)New Delhi  India       

P3090003_edited.JPG神話として伝わってきたこのような自然現象を科学的に表現すると,地球の歳差運動という言葉になります。歳差運動は、地球の自転軸がコマの首振り運動のように回転するために、春分点・秋分点が、長い年月をかけて、黄道に沿って少しずつ西に向かって移動する現象です。この歳差運動の影響で地球から見て、黄道上にある12の星座がおよそ26000年かけて、黄道を一回りして来るように見えます。現代の地球では、春分の日の夜明けに太陽が昇る方角は魚座から水がめ座にかけてのあたりですが、13000年前の春分の日に太陽が昇る場所はおとめ座から獅子座にかけてのあたりでした。

                                                            ライオン像 香港上海銀行 香港本店   Hong Kong                                                                                        

IMG_0847.JPG黄道は天の赤道に対して約23.4度傾斜していています。今からおよそ13000年ほど前の春分の日、獅子座周辺の方角から太陽は昇りました。この時、黄道と天の赤道が接する春分点に獅子座の周辺はありました。それからおよそ6500年ほど前の春分の朝、太陽の昇る方角は雄牛座周辺に移りました。その時獅子座は夏至点にありました。さらに6500年ほど経過した現代、春分の朝、魚座から水がめ座にかけてのあたりに太陽が昇り、獅子座は再び天の赤道(秋分点)に接近してきました。

                                                                                                                                                                 富の象徴 ゼブ牛   Madagascar

 

 

M11-マダガスカルの富 ゼブ牛_edited.jpg 地球の歳差運動は様々な要因が絡み合っていて理解するのが難しいのですが、獅子座は約13000年かけて西に向かって黄道を回ってきました。これから数百年後に、獅子座はおとめ座に変わり秋分点に入ります。そしてさらに約13000年かけて、獅子座は冬至点を経て再び春分点に向けて天を駆け巡ります。地球の自転軸が揺れ動くことが原因で、天空の無数の星々が法則性を持って動いているように見える現象を、古代の人々は天女や鳳凰、不死鳥が地上に舞い降り、再び舞い上がる姿に喩えたのでしょうね。

                                                          Raffles Hotel  Singapore                             

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コンクリートから人へ、そしてガーデンクリートへ 2009年12月06日

「コンクリートから人へ」のキャッチフレーズが広まる中で、コンクリートが悪役を引き受けているようですが、コンクリートは悪くありません。コンクリートは砂利と砂がセメントやアスファルトなどのバインダーで固められ愚直に自分の役割を果たしているのです。ヒト社会はこの自然からの恵みを利用して社会基盤を作ってきました。コンクリートは我々の生活を毎日支えてくれているのです。反省すべきは私を含めて戦後の高度成長期に社会基盤を作り、そのうえで快適な生活を享受してきたヒトにあると思います。特に社会が必要とする需要以上の無駄な社会基盤を作る仕事に群がった人々は大いに反省すべきですね。

 

  IMG_4748.JPG明治神宮外苑の絵画館前には、わが国最古の車道用のアスファルト舗装が今も残っています。大正15年(1926年)1月に完成しました。アスファルトはなんと秋田県豊川産の国産品が使用されています。 国産の石油製品はとても珍しいですね。一方、セメントの原料である石灰石は日本列島の太平洋岸を中心に豊富に蓄えられてきました。

IMG_4141.JPG浅草の浅草寺様の境内ブミコンで舗装させていただいています。それまで砂利舗装であった境内は、ブミコン舗装をすることで雨の日でも水がたまらず、多くの人が歩きやすくなりました。 

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   ガーデンクリートは屋上はもちろんのこと、接道のアスファルトやコンクリートの上で植物を育てることができる軽量緑化基盤としてご利用いただけます。都市を覆うコンクリートやアスファルト舗装の中で、透水性が求められる場所はブミコン・ガーデンクリートで、また緑化が求められる場所はガーデンクリート都市緑化システムで保水性を高めたり緑化することで、ヒトはもちろんのこと植物や生物が過ごしやすい自然環境を再生してゆきたいですね。

 

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事務所の近くの新宿通りから新宿駅方面を見た風景ですが、都心の街並みはどこも似通った雰囲気を感じます。都市をコンクリートで覆う仕事の一翼を担ってきたものとして、これからはガーデンクリートでこの街並みに植物を育て、色彩と潤いを取り戻したいと思います。

 

東京の香り・日本の香り? 2009年11月29日

 

JR山手線原宿駅は神宮の木立に囲まれて、新鮮な空気の香りが漂っています。特に夜、電車から外に出たときに空気の違いを感じます。もしかすると、夜になり木々の光合成が始まり、炭水化物を作るときに発生する新鮮な水分や酸素が、木々の葉から降りてくるからでしょうか?ちょっと考えすぎかもしれませんが、原宿駅は都心で空気の違いを感じることができる駅です。                                  

IMG_4718.JPG 駅のプラットホームには、明治天皇と昭憲皇太后が詠まれた四季折々の歌が掲示されています。和歌の素養のない私にとり、歌の意味はわかったようなわからないような感じですが、すがすがしい空気の中で、日本の香りに触れたような気分になります。

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先日、フランスのトゥルーズ・キャピトル国立管弦楽団とドイツのバイエルン放送交響楽団の演奏を聞きました。(サントリーホール港区)オーケストラの世界もグローバルスタンダード化が進み、演奏のレベルは上っているようでが、国や都市に根づいた個性ある響きは薄れていると言われます。しかし今回二つのオーケストラを聴いてみて、やはりフランスのオーケストラは、木管や金管の個人技に優れ、明るく美しいラテンの響きを醸し出していましたし、ドイツのオーケストラはズッシリとした弦の響きに支えられながら、迫力ある演奏をゆとりを持ってドライヴして、ゲルマンの底力を感じました。次はわが町、江戸・東京のオーケストラがどのような響きを醸し出すのか、じっくりと聴いてみたいですね。 

   Symphonieorchester Bayerischen Rundfunks (BR-online)          

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Garden City 2009年10月18日

シンガポールでガーデンクリートのデモンストレーションをしてきました。太陽光が強く激しい雨に見舞われるこの地では、ヤシの繊維や軽量土壌で作られた緑化基盤は、紫外線による劣化や土壌の流出にさらされているようです。軽石と石灰系の固化材で出来ているガーデンクリートは、耐候性が強く、土壌の流出がなく、植物の根がガーデンクリートに活着することが評価されました。

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Garden Cityシンガポールで生まれたガーデンクリートの卵が東京で孵化して再びGarden Cityに戻ってきたような気がします。デモンストレーションに当たっては、長年のパートナーであるZenecon.Pte.Ltdとデモンストレーションの機会を提供してくださったNyee Phoe Flower Garden Pte Ltdに心から感謝いたします。 シンガポールではこれから2030年に向けて建物の80%を緑化しようという壮大な計画があります。

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今回の訪問で感銘を受けた場所にMarina Barrage(堰)があります。平坦な地形のシンガポールでは激しいスコールと満潮の時間が重なると、町を流れるSingapore Liverや運河から水があふれて洪水になることがありました。またシンガポールでは年間2000mmを超える降雨量があるにもかかわらず、この雨水を効率よく貯留することができずに、水をマレーシアから購入してきました。Marina Barrageが海を堰き止めて海水と真水が混ざり合うことが無くなり、雨水を貯留できるようになりました。水が貴重な国のスケールの大きなプロジェクトですね。シンガポールとほぼ同じ面積である東京23区では、雨に恵まれた気候のおかげなのでしょうか、かなりの量の雨水が貯留されることなく海に流れているようです。これでよろしいのでしょうか? (雨の恵み2)

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光合成と芝生の呼吸 2009年10月04日

光合成は光合成色素(葉緑素)を持つ植物が行う生化学反応のことです。太陽の光エネルギーを化学エネルギーに変換す化学反応のことで、この化学エネルギーを使って、水と空気中の二酸化炭素から炭水化物を合成します。6CO2 + 12H2O → C6H12O6 + 6H2O + 6O2

  また植物の呼吸とは、植物の細胞が酸素を用いて、植物を構成する炭水化物(C6H12O6 )を分解・消費して、二酸化炭素を放出する生化学反応だそうです。C6H12O6 + 6O2 →6CO2 +6H2O  Botanic Garden Singapore

 

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光合成で出来た炭水化物を利用して植物は生長しますが、出来た炭水化物の量と、植物の呼吸により消費される炭水化物の量のバランスが植物の葉や茎、根の成長に影響を与えます。また植物の呼吸速度は温度に比例するそうです。そして植物の呼吸活性は、同じ温度では熱帯性の植物より温帯性植物のほうが高いそうです。日本の夏の気候では寒冷地型芝草であるケンタッキーブルーグラスなどの西洋芝のほうが、暖地型芝草である高麗芝よりも呼吸活性が高く、炭水化物の消費が多いので、葉の成長があまり進まないのでしょうね。

 

IMG_3805.JPG夏の同じ時期に切り出したケンタッキーブルーグラスをホテルの屋上事務所のベランダで育てています。真夏の東京の屋上では、スプリンクラーによる灌水とガーデンクリートの通気性で芝生は枯れることはありませんが、葉の成長はあまり活発ではありません。北極圏に生息する白クマが東京で、暑さに喘ぎながら夏を過ごすようなものですね。

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一方、風通しがよく午後の西日が適度に当たる事務所のベランダでは、ケンタッキーブルーグラスはよく成長しています。これから秋が深まり気温が下がると植物の呼吸速度も下がり、光合成による炭水化物の合成量が呼吸活性による消費量を上回り、屋上でも芝生の成長は活発になるのでしょうね。

 

                                                                           校庭芝生リーダー養成講座テキスト(特定非営利活動法人21世紀校庭緑化研究会 編集)参照

緑のオアシス 2009年09月20日

新宿事務所のベランダでケンタッキーブルーグラスを育てています。青海事務所では室内で芝生とヤシなど観葉植物でオアシスを作りましたが、新宿事務所は屋外に芝生のじゅうたんを敷き詰めた緑のオアシスです。 IMG_4212.JPG

西向きのベランダでは午後になると明るい日差しが芝生を照らし、水のじゅうたん方式の灌水が適度な水で芝生を潤します。そしてガーデンクリートの緑化基盤が芝生の下で通気性を保ち、芝生は元気に育っています。

 

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水のじゅうたん方式の灌水なので、ベランダが濡れることなくドレインに余分な水が流れ込むこともありません。伸びた芝はハサミで刈り込みます。

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ピラミッドがあるサハラ砂漠の気候がまだ湿潤で緑に覆われていた時代、ライオンも元気に草原を駆けまわっていたのではないでしょうか?コンクリートとアスファルトに覆われた東京の環境は砂漠に似たところがありそうです。様々な場所に緑を張り巡らすことで、都会の砂漠にオアシスの潤いを甦らせたいですね!

東京23区 2009年09月06日

当社で開発した透水性・保水性コンクリート「ブミコン・ガーデンクリート」の役割は都市の透水性・保水性を回復することです。東京都23区の面積は約620平方キロメートルです。 23区の緑面積と公園・緑地面積の合計が約220平方キロメートル、残りの約400平方キロメートルは都市化された面積です。(雨の恵み2)東京23区の約36%が緑地・公園等の自然環境で残りの64%が都市化に伴うの構築物や舗装面積と考えられます。東京23区は都市化に伴い、人口や都市交通・自動車等の輸送手段も増え、その結果として100年の間に、平均気温はおよそ3度上昇し湿度は約16%減少しているようです。(ドライアイランド現象

 

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                                                         代々木、 西新宿方面の風景

                                                     

東京は年間降水量1466.7mmという雨の恵みを受けています。豊富な雨水は日本の貴重な天然資源です。この雨水をいかに地下に透水したり地表に保水させるか?ハチドリ・クリキンディの気持ちになってブミコン・ガーデンクリートで都市の保水性を回復させることを目指したいと思います。砂漠の都会をオアシスに!

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IMG_4130.JPG       浅草寺様の境内もブミコンの舗装をして1年が経過しました。(台風接近中8月31日午後撮影)

国立公園 2009年08月16日

先週のブログでお話しました地熱発電は、火山国日本の地の利を活かせる有望な代替エネルギーです。その仕組みは、地下数キロの深さにあるマグマだまりの熱エネルギーから発せられた蒸気を使ってタービンを回し発電するもので、日本のいたるところで発電所を作ることが出来るそうです。そして、この地熱エネルギーを活用できる土地の80%が国立公園や温泉地にあるそうです。                             (本当のエネルギー問題 池田清彦著 KKベストセラーズ)

 

IMG_0003.jpg 地熱エネルギーが普及するには、国立公園の自然保護法や国有林(農水省管理)等の様々な法の網と折り合いをつけなければなりません。合理的な見方に立てば、これから海外からの石油エネルギーの調達に限界があるのであれば、日本国内で調達できる地熱エネルギーを有効に活用すべきだという結論が引き出されます。一方、博愛的な見方に立つと自然は保護しなければならないという意見になるでしょう。そこに木材としての利用や、温泉を観光資源として利用しようという人間の思惑が絡み合って、地熱エネルギーの普及に重たい網がかかっているようです。                                                                                                                                                                                                                                                 

          浄土平 磐梯朝日国立公園                                                                                                                                                                                                                          

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美しい日本の自然は地球からの贈り物です。これを次の世代に引き継いでゆくのが我々の役目であることは間違いありませんが  先のブログで日本の森林面積は、この50年の間に数字上は増えていることを紹介しました。日本国内で使用されることを目的に植林された木材(針葉樹)が使われることなく、ある時期から海外から木材が輸入されるようになり国産の木材の需要は落ち、森林は放置され日本の森は荒れました。人の国の自然を奪いながら、自国の環境を守る事は出来ません。自然の中で生きる人々は、自分たちの暮らしに必要なだけのエネルギーを自然から摂取して生きてきました。 昨今よく聞かれる「地産・池消」(地域生産・地域消費)につながる生活習慣です。                                                                                                      弥六沼から見た磐梯山               

                                                                                                                                                                    

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森は水力、地熱等、資源の宝庫です。次世代の日本人のエネルギー資源を確保するためにも、森を丁寧に手入れして、つまらぬ利権に縛られたり、新たに利権を生むことなく、きめ細かく活用することが必要ではないでしょうか?何度も繰り返しますが、石油エネルギーに先が見え、地球規模で人口が増加している中、海外を当てにしたエネルギー、食料の調達は厳しさを増すでしょう。まだ日本に活力があるうちに、エネルギーや食料の自給できる社会システムの構築を目指し英知を結集してゆかなければ! 

                                            五色沼 磐梯高原

 

IMG_0001.jpg                                        

 

ホーム&アウェイ 2009年08月09日

先週のブログでスペインの風車をご紹介しました。英語名windmil。.風力を利用した小麦粉を挽く装置です。ヨーロッパの広々とした平原と台風などの影響の少ない気候のもとで培われた技術が、風力発電として現代社会で実を結びました。風力発電はヨーロッパの風土が作り上げた発電システムです。                 写真引用 Wikipedia                             

Daio_wasabi_farm02c.jpg風車と同じように自然エネルギーを利用した装置に水車があります。お米の脱穀などに使用された日本人にとってもなじみが深い動力ですね。水力は日本の狭い国土、山から海までの距離が短く高低差が大きい地形と豊富な雨に恵まれた気候が生んだ天然資源です。水位の差を利用した水車発電はエネルギーが減衰することがありません。ホームグラウンドの風土に適したエネルギーです。

  IMG_0015.jpg最近、風力発電システムが日本の各地で採用されていますが、塔が強風で折れたり民家の近くでは低周波音?による健康被害などの問題も起き始めました。ヨーロッパの地形や気候に適した風力発電が日本の地形や気候で稼働するのは、ヨーロッパのサッカーチームがアウェイの地で戦うようなものですね?

 

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火山国日本が誇る自然エネルギーとして地熱エネルギーを忘れることはできません。ホームで戦う日本チームの強力なメンバーです。世界中でエネルギーの争奪戦が始まった今、これからも日本が快適な生活水準を維持してゆくには、水力、地熱、そして海洋といった日本の強みを最大限に活かしたエネルギーシステムを作り上げて行くことです!                                     磐梯山(裏磐梯高原から望む。)

アルハンブラ宮殿の空中庭園 2009年08月02日

水は地球の引力の影響で高い所から低い所に流れます。スペインはグラナダにあるアルハンブラ宮殿の空中庭園では、宮殿の南東のシェラネバタ山脈を水源とする水脈と、宮殿の水位の差から生まれる水圧を利用して水が庭園をめぐっています。アルハンブラ宮殿の空中庭園には、砂漠の地からやって来たアラビア人の水と緑への愛着と英知が感じられますね。                         アルハンブラ宮殿のライオンの中庭 写真引用:Wikipedia

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 大田区産業プラザPIOの屋上にあるアイチャックガーデンでは、アルハンブラ宮殿の空中庭園と同じ原理が使われています。アイチャックガーデンでは、雨水の貯留タンクから灌水パイプを通して、水が芝生にまんべんなく行き渡りますが、この仕組みに水位の差を利用した一工夫があります。          

 

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                                                                    渋谷にありますスペイン料理店エル・カステリャーノでは、店主のビセンテ・ガルシアさんと息子さんのヴィクトル君のもてなしで美味しい料理が楽しめます。季節の食材を活かしたカステーリャ地方の家庭料理やパエリヤが素晴らしい!お米を使うパエリヤもアラビア人がもたらしたアジア・アフリカからの贈り物です?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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                                                店の名前「エル・カステリャーノ」は歴史的な地名です。別名ラ・マンチャ。ラ・マンチャはアラビア語で「乾いた土地」。風が強く、ドンキホーテの時代から風車が活躍しています。  写真引用:Wikipedia 

地球からの贈り物 2009年07月12日

東京ディズニーシーのセンター・オブ・ジ・アースに乗ってきました。ジュール・ベルヌの代表作「地底旅行」をモチーフにしたアトラクションで、地底走行車でプロメテウス火山の中に広がる世界を探検します。途中、ラーバモンスター(Lava Monster)に追いかけられ、噴火口から飛び出す瞬間は最高の気分です?Lavaは溶岩、火口から流れ出す物質を意味する言葉です。火山から噴出するのは溶岩だけではありません。空中に高く舞い上がる火山灰軽石も地球から飛び出してきた自然の恵みです。軽石はインドネシア語でBatu Apung(浮き石)。水に浮くほど軽い石を人間が作るには、真珠岩黒曜石といった、水分を含んだガラス質の石を、高温で焼成しなければ出来ません。その工程はトウモロコシを加熱発泡させてポップコーンを作るのに似ています。軽石は火山が作るポップコーン、まさに地球からの贈り物ですね。

                                                             インドネシアの火山 Bromo (East Java) Wikipedia 引用

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                                            東京ディズニーシーの入り口では美しい地球が出迎えてくれます。

 

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地球寒冷化? 2009年07月05日

朝日新聞の夕刊に「弱る太陽200年ぶり水準?」という記事が載っていました。(夕刊6月1日 インターネット6月3日)新聞の見出しには「黒点減少ミニ氷河期前兆?」となっていましたが、地球温暖化の論調を推し進めるマスコミが、地球寒冷化の記事を一面のトップに持ってきた編集を評価したいですね。人間によるCo2の排出量の増加が地球温暖化の大きな原因であるというのがのが世間一般の風潮ですが、これから地球が寒冷化に向かうとしたら、Co2の排出量をもっと増やせという風潮になるのでしょうか?11世紀初頭、ヨーロッパの気候が温暖化であった時代、人々は比較的豊かな暮らしをしていたようです。それが新聞の記事にもあるように17世紀から18世紀にかけてのヨーロッパはミニ氷河期を迎え、厳しい自然環境だったようです。「二酸化炭素は魔女じゃない!」                    ケアンズの熱帯雨林 オーストラリア

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                                                                               地球温暖化の原因を人間が排出するCo2の増加のせいにするのは無理があると思います。大自然の営みのスケールは途方もなく大きいのです。 「地球の呼吸」 我々が Co2の排出量を抑えなければいけない本当の理由は、人類による石油の消費量が増え続ける中で、地球に埋蔵されている石油資源の埋蔵量に先が見えて来た現実にあるのではないでしょうか。 「石油ピークアウト」                 冬のウィーン オーストリア

 

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                                                       私は無駄なCo2の排出量をを削減しましょうという社会運動を否定はしませんが、それより優先しなければならない事があると思います。それは、地球が温暖化しようが、寒冷化しようが、これから先の地球では、石油に依存したエネルギーや食料の生産・分配システムを維持するには限界があることを見極めることです。この問題の解決のために「ヒト、モノ、カネを集中させて新たなエネルギーや食糧生産のシステムを創る事を最優先にすることが必要だ。」と指摘なさる先生方がいらっしゃいますが私も同感です。       「ほんとうのエネルギー問題」池田清彦著KKベストセラーズ 

ルネサンス 2009年05月24日

新しい事務所の建物の名前はルネ御苑プラザといいます。ルネのゆわれはルネサンスだそうです。ルネサンスは再生。14世紀にイタリアから始まり、古代ローマ、ギリシアの文明・文化を復興させて新たな文明・文化が生まれました。ローマンセメントもローマ帝国の終焉とともに深い眠りにつきましたが18世紀の終わりに、英国の聖職者James Parkerによって蘇りました。なぜ英国国教会の牧師さんがローマンセメントを復活させて特許を取得したのか?興味深い話です。

IMG_0843 (2).JPG香港島にあるSt.John's Cathedralは典型的な英国国教会(Anglican Church)の教会ですが、南国の建物らしく天井から木製の扇風機が まわりコロニアルlな雰囲気が漂っています。St.John's Cathedral Hong Kong

 

 

 

 

ハノイ大教会St.Joseph Cathedralはゴシック調の教会です。中世以降のヨーロッパの建物は,ゴシック建築を始めとして組積造の技術が広く普及しました。ローマンセメントのノウハウも石積み職人(メーソンリー)により面々と受け継がれて来たのが、18世紀の末にイギリス人の牧師さんによって特許として世に公開されたのではないかと思います?St.Joseph Cathedral  Hanoi Vietnam 

ROMACON & BUMICON 2009年04月26日

ローマ帝国時代に使用されていたローマンコンクリートのサイトを見つけました。ローマンコンクリートは消石灰(水酸化カルシウム )に火山灰(Pozzolana)を加えてモルタルを作り、そこに砂利を加えてコンクリートを作ります。いつもながら感心するのですが、古代ローマ人の素晴らしいところは建物の場所により混ぜる砂利の種類を使い分けている事です。ローマにパンテオン(Pantheon)という建物がありますが、建物の上のドームは建物にかかる荷重を軽くするために砂利として軽石と凝灰岩を使用しています。その比重は1350kg/m3です。建物の基礎の部分は玄武岩の砂利を使用して比重は2200kg/m3とどっしりした重みです。天然砂利を使用した透水性コンクリート"ブミコン"(Bumicon)の比重は2000kg/m3,軽石を使用した緑化コンクリート"ガーデンクリート"の保水した比重が1200kg/m3でどこか似ていますね。パンテオンには古代ローマの神々が祭られているそうですが、ブミ(地球)の語源のサンスクリットはヒンドゥの神々の言葉です。ローマンコンクリートRomaconも地球コンクリートBumiconも古代の神々にご縁がありそうです!ちなみに、現代のイタリアでもROMACONS という名前でローマンコンクリートを復元させるプロジェクトが行われているようです。

                                                            

  パンテオン 写真引用 Wikipedia

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               Sri Thandayuthapani Temple  Singapore                            

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石油 Peak Out! 2009年04月19日

人類が消費してきた石油の累積生産量が近い将来、埋蔵量(これから開発される見込みの石油埋蔵量と、すでに開発された石油埋蔵量の合計)の半分を超えるpeak out の時期を迎えようとしているようです。「地球最後のオイルショック」デヴィット・ストローン著(新潮選書)今、我々が直面している課題は石油の埋蔵量に先が見えてきた現実と向かい合い、これから如何に地球と折り合いをつけて行くかということですね。とても重たい課題ですが次の世代のためにも克服しなければ!石油を消費する社会システムは人類が築き上げた文明です。やがて訪れる石油のピークアウトに向けてどのように活路を開くかは人類に課せられた大きなテーマです。私も微力ですが企業理念をよりどころにして、できる限り自然素材と自然エネルギーを活用しながら都市の保水性を高めることで、ヒートアイランド現象ドライアイランド現象の緩和と都市の緑化に寄与したいと思います。 

PB120148.JPG                                                 National Museum Singapore
 
                                            参考ブログ:ハチドリ クリキンディとアフリカの言葉 
二酸化炭素は魔女じゃない! 2009年04月05日
イギリス生まれの人類学者ブライアン・フェイガン著のThe Little Ice Age日本名:歴史を変えた気候大変動」(河出文庫)を読みました。今は氷に覆われているグリーンランドが牧草に覆われていた11世紀初頭の温暖期から、小氷河期を迎えたヨーロッパの姿を気候学と歴史学の視点から描いた読みごたえのある本です。小氷河期を迎えた中世のヨーロッパでは、寒冷化で飢饉になると、その原因を魔女のせいにして多くの女性が犠牲になったようです。かわいそうな事ですね。気候変動を科学的に把握することができなかった当時の人々は、気候の変化で引き起こされた飢饉等の社会的な不安要因を、魔女狩りという政治的な手法で対処しました。最近の地球温暖化の原因を二酸化炭素に集中させる風潮に、中世のヨーロッパで行われた魔女狩りに似た気配を感じてしまいます。それにしても小氷河期を迎えた中世のヨーロッパは、飢饉やぺストなどの疫病に 苦しむ悲惨な時代だったようですね。それに引き換え、11世紀初頭の地球温暖化の時代のヨーロッパ人は、グリーンランドから北米まで生活圏を広げて、自然に恵まれた豊かな生活をしていたようです。 
                 
2009_0210_115612-CIMG0529.JPG                                            Salzburg  Austria
Pozzuoli 2009年03月29日

イタリアのナポリの西にポゾリPozzuoliという海辺の町があります。今から2000年ほど前にヴェスヴィオ火山の噴火で噴出した火山灰がこの町にも降り注ぎました。古代ローマ人の素晴らしいところは、この火山灰(Pozzolana)を石灰(水酸化カルシウム)に混ぜると、石灰の強度が増すことを発見して利用した事です。ローマンセメントの誕生ですね。火山灰に含まれるシリカとアルミナが水酸化カルシウムと反応する現象を、この町の名前にちなんでポゾラン反応と呼びます。シリカ(SiO2)やアルミナ(Al2O2)が水酸化カルシウムCa(OH)2と反応してカルシウムシリケート水和物を生成する化学反応です。ガーデンクリートに使用する軽石にもシリカやアルミナがたっぷりと含まれていています。ガーデンクリートは天然素材の化学反応を利用して強度を増す、自然法則の理にかなった製品です。

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                ポンペイの遺跡から見たヴェスヴィオ火山 (写真引用Wikipedia)
神宮のクスノキ 2009年03月22日

久しぶりに神宮の森を散歩しました。今の季節、外苑のイチョウ並木や表参道のケヤキ並木はまだ落葉中ですが、神宮の森はクスノキなどの常緑落葉樹が緑を保っています。クスノキ(楠)は字を見ての通り南の木です。遠い昔、南の国から渡って来たんでしょうね。太い幹がずっしりと伸びて葉がこんもりと茂り、見ていて清々しい木です。この時期、神宮の森は花粉の心配をせずに心地よく木々の香りを楽しむことが出来て気分も爽快です。

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クスノキも若葉が出ると共に枝に茂る黄色い葉が落葉します。これからの季節は参道を掃除するハキ屋さんが、毎日はいてもはいても葉が落ちてくる作業の繰り返しです。ご苦労様です!(3月15日撮影)

森の主役交代! 2009年03月01日

この50年の間に日本の森の主役は広葉樹林から針葉樹林に交代したようです。1960年に1,394万ヘクタールあった広葉樹林は2000年には1,108万ヘクタールに減少しました。一方の針葉樹林は936万ヘクターであったのが2000年には1,259万ヘクタールに増加しました。この間、天然林としての広葉樹林も針葉樹林も減少しましたが、針葉樹の人工林(人間の手による植林)が585万ヘクタールから1,012万ヘクタールと倍増したのが大きな要因です。そして広葉樹林と針葉樹林を合わせた面積は2,330万ヘクタールから2,366万ヘクタールとわずかながら増えています。(理科年表参考)この数字から二つのことが読み取れます。そのひとつは、今の季節になると猛威をふるうスギ花粉の大発生です。そしてもう一つのストーリーはわれわれ日本人が消費する目的で植林してきた針葉樹林がうまく活用されることなく、南洋(特にフィリピン、マレーシア、インドネシア)から大量の木材を切り出して日本国内で消費し続けたことでしょうね。おかげでフィリピン、ボルネオの森はかなり消失されました。50年の間に日本の国土の森が消失されることなく、わずかながら増えているこの数値を見て、フィリピンやインドネシア、マレーシアの人はどう思うことでしょうか?

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P1010223_edited (2).JPG                                 シンガポールの植物園で見かけたカポックの木です。未来に残すべき自然環境遺産ですね。

雨の恵み2 2009年02月08日

東京都の面積が2200平方キロメートル、23区が620平方キロメートルです。そして23区の緑面積がおよそ180平方キロメートル,公園・緑地面積が40平方キロメートルといわれています。ここでちょっと荒っぽい試算をしますが、23区の緑面積と公園・緑地面積以外の面積約400平方キロメートル(620-180-40=400)がアスファルトやコンクリート等に覆われていて、雨水を地面に保水、浸透できずに、排水溝などを伝わって河川や海に流出すると仮定すると、その年間水量は約580,000,000㎥となります。(1466.7mm x 400平方キロメートル)東京都の小河内ダムの有効貯水量が185,400,000㎥ですので23区に降った雨水が河川や海に流れ込む量は、小河内ダム約3杯分になる計算です。(580,000,000㎥÷185,400,000㎥=3.1)また30万トンタンカーに水を乗せるとタンカー約2,070隻分(580,000,000㎥÷280,000㎥=2,070)に相当します。

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雨の日の浅草寺様境内  浅草寺様の境内にはおよそ4,500㎡のブミコンが舗装されています。境内全体のブミコンと路盤を合わせたの保水量が約123750リットル。1平方メートル当たりに換算すると約27.5mmの雨水を保水します。東京都内23区の都市化された面積約40,000ヘクタールをブミコンやガーデンクリートライトで10cm舗装すると、およそ10,000,000㎥(小河内ダムの有効貯水量の5.4%、30万トンタンカー36隻分)の水が保水できる計算です。

雨の恵み 2009年02月01日

東京の年間降水量は1466.7mm。世界の主な都市の年間降水量は,北京575.2mm,シンガポール2087.1mm,ニューデリー779.1mm,モスクワ705.1mm,カイロ26.7mm,ローマ778.3mm,ロンドン750.6mm,ニューヨーク1122.8mm,シカゴ930.8mm,サンフランシスコ500.9mmといったところです。(理科年表参照)熱帯のシンガポールの降雨量が多いのは別として、東京の降雨量が他の都市と比べて多いことがわかります。日本が豊富な雨の恵みを享受できるのは、地球の中緯度高圧帯(亜熱帯高圧帯)を西から東に向けて流れる偏西風が、ヒマラヤ山脈で北ルート南ルートに二分される気流と、日本を囲む大陸と海が生み出す気候のバランスの上に日本列島があるからだそうです。 P3090095 (2).JPG

New Delhi India    インドの北西部にあるニューデリーは、中央アジア高原への入り口への雰囲気が漂う街です。訪れたのが3月初旬だったので気温はまだ穏やかで、空気は乾燥して清々しい気候でしたが、埃っぽかったことを覚えています。

 

 

 

 

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Little India Singapore  熱帯の国シンガポールは、湿気をたっぷり含んだ厚ぼったい空気に包まれていて、どこからともなく甘い香りが漂う南洋のGarden Cityです。

黒船効果 2009年01月25日

先のブログで東京湾の海進と海退のお話をしましたが、今から20,000年前に東京湾を埋め尽くしていた土地が、今から6,500年ほど前には、埼玉県栗橋町の利根川まで後退したとは、温暖化による海面上昇のダイナミズムを感じます。最近では人間による二酸化炭素の排出量の増加が地球温暖化をもたらし海面を上昇させて、陸地の一部が沈むといったような話が聞かれます。でも当時の我々のご先祖様たちは,槍をもって野山を駆け巡っていたはずなので,彼らが出す二酸化炭素の量は大したことはなかったでしょうね。それなのにこれほどのスケールで温暖化が進んだ背景には、二酸化炭素以外にも太陽の黒点活動、地軸の振れによる歳差運動など様々な温暖化をもたらす要因があったと思われます。人間による二酸化炭素の排出量の増加が地球温暖化の主要因であるという説は、20年ほど前に欧米の一部の学者の意見が報告されたのがきっかけのようです。人間社会の営みが排出する二酸化炭素の増加だけで,地球温暖化の傾向を結論ずけるのは疑問です。海外からの情報を鵜呑みにするだけでなく、もっと広い視野に立ち自然のダイナミズムを検討評価できる,ふところの広い社会でありたいですね。  「日本人はなぜ環境問題にだまされるのか」武田邦彦著PHP新書参照 IMG_1869 (2).JPG

 

皆さんは黒船効果という言葉をお聞きになったことがありますか?日本から海外に渡ったものが海外で評価され、それが日本で再評価される現象です。例えば陶磁器の包装用紙として海外に渡った浮世絵がいい例ですね。この背景には,日本人の海外(特に欧米)の文化文明に対する畏敬の念とコンプレックスがあったと思います。維新から140年が経過して、西洋の文化文明の恩恵を受けながら、江戸時代から続く日本の文化文明と融合させて今の社会が築かれてきました。これからは、いつまでも西洋におもねることなく自信を持って日本の意見を主張し、東洋、南洋、そして北洋の文化文明とも向かい合う気概を持ちたいですね。

 

 

IMG_1835 (2).JPG東京湾に浮かぶ台場砲台跡  台場は1853年に浦賀に来航したペリー艦隊に脅威を感じた幕府が、東京湾に築いた海上砲台です。まさに黒船効果第1号の作品です!

江戸東京湾の海進と海退 2009年01月18日

先のブログで玉川上水の話をしましたが両国にある江戸東京博物館に行くと,江戸の町で使われていた上水井戸の木桶や木樋が見られるという話を教えていただき行ってきました。汐留の大名屋敷跡から発掘された実物が展示されていましたが、都市と建物の緑化システムを開発している者として、江戸の町に水の給水網を張り巡らせた当時の技術者と、施工に携わった人々の技術と忍耐力に敬服します。同じフロアーに、今から13万年ほど前から現代までの東京湾の変遷を説明した展示がありましたがこれも勉強になりました。13万年前の東京は23区はすべて海の底で、西東京あたりに浜辺があったようです。房総半島もありません。その後、東京は氷河期を迎えて2万年前には最も水位が低下して、東京湾の底が地表に現れました。それから6,500年ほど前にかけて水位は再び上昇して、東京湾の奥は埼玉県の栗橋町のあたりまで広がったようです(縄文海進)。その後、海進も止まり利根川から運ばれた土砂などで、関東平野が形成されたとの事です。そして江戸時代になると、当時の江戸城の前にあった浜辺の埋め立てが始まり今日に至っています。築地は、まさに地が築かれたところですね。私が住んでいる東京も13万年という大きな時間の流れの中で、水位の上昇と下降による海進、海退という自然現象のダイナミックな変化の中に巻き込まれていることが良くわかります。

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                           台場公園から見た東京湾

 

 

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                                              レインボーブリッジから眺めた東京湾

 

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                                       レインボーブリッジからは今も続く埋め立て工事の様子がよく見えます。

 

 

 

坂の上の網 2009年01月11日

昨年の暮,来日したシモン・ボリバル・ユースオーケストラ・オブ・ベネズエラ(Simon Bolivar Youth Orchestra of Venezuela)のコンサートに行きました。創設者のホセ・アントニオ・アブレウ博士の"貧しくても音楽を学びたい子供たちに、わけ隔てなく楽器を与え集団で練習することで団結と規律の精神を養い、若い演奏家を育て演奏の場を作る。"という理念のもと、音楽教育のエル・システマはベネズエラにしっかりと根付き豊かに実ったようです。若者たちの演奏技術も一流ですが、音楽の楽しさを伝えようとする 気持ちが、彼らの目の輝きとともに伝わって来て感動しました。この若者達の生き生きとした表情を見て、ふと司馬遼太郎の「坂の上の雲」を思い出しました。この小説に描かれている若者たちは、新しい国家を作るために時代を駆け抜けて行きましたが、彼らが活躍した時代、坂の上には青空にポッカリ浮かぶ白い雲を見ることができる社会の雰囲気があったのでしょうね。維新から140年を経過した現代、新国家の形成と発展のために張り巡らされて来た様々な制度やしきたりの網は、平成の坂の上に重くのしかかっているようです。その中には、これからの社会を築いてゆくのに役割を終えた制度やしきたりの網が無数にあるようです。

 

 

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京王井の頭線の渋谷駅改札口前には、岡本太郎作のとてつもなく大きな壁画「明日の神話」があります。岡本画伯がメキシコで制作されたものだそうですが、一人でこの大作をお描きになったとは、まさに"芸術は爆発だ!"の気迫が迫ってきます。この絵を見て我々も岡本画伯の元気をいただき、青年諸君から中年、壮年の皆さんまでが連携して、今の社会を覆っている役割を終えた様々な網を整理して、次代の若者たちが再び坂の上の青空に浮かぶ雲が眺められる社会を作ろうではありませんか!

 

 

 

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コンサートが終わり席を立つときに、私の後ろの席で演奏を聴かれていたアブレウ博士にBravo!と声をかけたところ、にっこりと笑いながら会釈して下さいました。(当日の演奏会の模様は2月20日の夜、NHK教育テレビで放送されるそうです。是非ご覧ください!)

人間力による雇用の創造 2 2009年01月07日

ガーデンクリートは、透水性、通気性、保水性、軽量性のある環境基盤材です。これからは,時間軸を長くとり、人間力を活用した環境基盤を創る製法を開発して行こうと思います。具体的には,ガーデンクリートの素材である石灰系の凝固材、天然砂利、軽石は従来の手法で機械力のメリットを発揮して、経済的な費用で製造し需要地まで運んでもらいます。これから先、素材を加工して仕上げる工程で、人間力をフルに活用する仕組みです。より多くの人々に参加してもらえるような製造の仕組みを創るのが課題です。それには私が今まで取り組んできた建築材料の製法、お菓子や食品の製造に似た製法にヒントがあるようです。多くの人が職を求めている今、時間軸を活用して機械力に勝る人間力の緻密性、柔軟な対応力を発揮した製品を開発して、お客様に届けるビジネスモデルを確立したいと思います。

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江戸名物人形焼きの製造風景です。人形の形をした金型に小麦粉ベースのペーストを流し込み、餡を入れて焼きあげます。素材の調合、焼き加減に微妙な感覚が求められる職人芸が手作りの豊かな風味を作ります。(浅草仲見世)
人間力による雇用の創造 2009年01月01日

江戸・東京の代表的な土木事業として玉川上水があります。江戸時代の初期1652年に工事が始まりました。東京都羽村市にある多摩川の取水堰を水源として新宿四谷の大木戸までの43km、高低差100メートルを露天掘りした上水道を、大木戸の水番所から木樋、石樋で地下水道を通して江戸市中へ給水したプロジェクトです。今から300年以上も前の土木工事ですので、人間の持つ能力を発揮した技術が使用されたようです。例えば、水勾配をつけるのに夜間、提灯に火をともし目安として測量をしたという話を聞いたことがあります。今の世ではGPS、レーザー光線、光学機器を利用した測量が容易にできますが、人間の目に勝る光学機器はありませんね!当時は、土を掘削するにしても人力が中心でした。一日当たりの仕事量は、機械が人力に勝りますが、時間をかければ人力でも工事は完成できます。(エジプトのピラミッドがいい例ですね。)そして人力による仕事のほうが機械を使うよりも、より丁寧な仕事ができることも確かです。(それには仕事を継続させる忍耐力が必要ですが。)今迄のように右肩上がりに人口が伸びてきた時代では、それに伴い増えた需要に早く追いつくために機械力を投入して社会基盤の構築が進められましたが、人口の伸びもピークを超えたこれからの社会では、江戸時代から戦前の東京で行われたように、時間軸を長くとり人間力を利用して質の高い環境基盤を作る手法はいかがでしょうか?浅草寺様の境内では、左官職人の手作業でブミコンの施工をさせていただきました。ヒトの目視による、きめ細かなレベルの調整とコテによる丁寧な押さえ作業でブミコンの表面は平滑に仕上がり、朝の光も眩しく反射しています。

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                  新宿御苑前にある四谷大木戸門跡の石碑は、水を江戸市中に配った石樋でできています。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

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 玉川上水を流れてきた水はこの四谷大木戸にあった水番所から、木樋や石樋などを通して江戸の市中に給水されました。 番所の跡には立派な水道碑がありますが、碑の上にある大きな篆字は徳川家定公のものだそうです。

青海・台場 伊豆八島? 2008年12月28日

事務所のある江東区の青海に行くには、浜松町の貿易センタービルバスターミナルから都バスに乗って、竹芝桟橋、日の出桟橋、芝浦ふ頭を抜け、レインボーブリッジを渡るのが経済的です。海を渡るので伊豆七島の第一島にでも行くような気がします。途中、自由の女神像まであり、行ったことはないですがニューヨークのマンハッタン島からブルックリンブリッジを渡る気分です?もともと、世界都市博覧会を予定して開発された地区なので、このようにテーマパークみたいな雰囲気を感じるのですが、東京オリンピックを目指すには、表面的なミニチュア都市の雰囲気を脱して、環境都市・江戸に学んだ都市造りのコンセプトと技術を世界に発信したいですね。

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                青海地区は明るい海の光ににつつまれて船を近くに眺める事もでき、良い発想も浮かびそうです?

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                フランス政府公認の自由の女神 レプリカ

武蔵野の雑木林 2008年12月21日

技術的な協力をお願いしている、東洋大学工学部環境建設学科がある川越キャンパスは都心から電車で1時間ほどのところにあります。キャンパスでは校門から教室に向けて武蔵野の雑木林が続きます。木立の中には新鮮な空気が漂い、勉強に向かう学生諸君も頭をすっきりさせて授業に臨むことが出来ることでしょう。東京都産業労働局主催の中小企業向けの技術相談会がご縁ですが、この地に持ち込まれたガーデンクリートの種は育ち、大学の名前のようにアジアの各地で芽を出し始めました。

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皇居・江戸城跡 2008年12月14日

東京都千代田区にあります皇居は皇室が住まわれている皇居と、国民に開放されている皇居外苑、皇居東御苑、北の丸公園により構成されています。その面積は皇居が115ヘクタール、外苑、御苑、公園が115 ヘクタール、合わせて230ヘクタールの緑の聖域です。(1ヘクタールは10,000㎡)東京都23区の面積が62,122ヘクタール、23区の屋根の面積は16,491ヘクタールと言われています。皇居の面積は23区の約0.37%、23区の屋根面積の約1.4%になります。23区の屋根が1.4%緑化できると都内に皇居ひとつ分の緑地ができるという計算ですね。数値参考(常緑キリンソウ普及協会)  皇居外苑パンフレット(環境省皇居外苑管理事務所)

                                    難攻不落の江戸城を支えたお濠。

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                                        桜田門の石垣 見事な石積みの技ですね。  

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                                      丁寧に手入れが施された皇居外苑の芝生と松。    

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本州は島の集合体だった! 2008年12月07日

最近、養老孟司先生の本を読んでいて目から鱗が落ちる話を見つけました。養老先生は虫がお好きな方ですが、虫は局地的に生息する習性があるようです。その昔、本州が東北・関東・中部・近畿・中国の五つの大きなブロック(島)に分かれていた時代、虫の生息する分布が各地のブロックに綺麗に反映するそうです。もともと琵琶湖は中国という島と中部という島の境であったようで、その名残として今の琵琶湖が形成されたようです。虫を追って自然の形態の違いに気がついた人がもう一人いました。イギリスの博物学者アルフレッド・ラッセル・ウォレスです。インドネシアのバリ島とロンボク島の間を北上し、カリマンタン(ボルネオ)島とスラウェシ(セレベス)島の間を抜けてゆくウォレス線という自然環境の境界線があります。この境界線を境にして西と東では動植物の生態系が大きく異なるのです。バリ島、カリマンタンにはアジアからの動植物が生息しています。例えばサルや、象などです。ところがウォレス線以東のオーストラリア区ではカンガルーなどの有袋類が多く生息します。昔から、このバリ島とロンボク島の間には動物には越すに越されぬ深い海溝があり、このウォレス線がアジアの動物が東進する行き止まりでした。おかげで、オーストラリア区ではのんびりした有袋類が大型哺乳類と生存競争をすることなく、今日まで生き永らえたといいます。我々が生活する自然環境も、太古の昔からの地殻の変動に影響されることがわかります。 「ほんとうの環境問題」池田清彦 養老孟司著 新潮社

P1010178_edited.JPG逗子海岸から見た伊豆半島と富士山  伊豆半島も今から、およそ200万年から100万年前ごろにフィリピン海プレートに乗って本州にたどり着いたそうです。そして関東山地や丹沢山地が隆起しました。その丹沢も600万年から400万年ほど前に同じようにして本州にたどり着いたようですね。

朝倉彫塑館 2008年11月23日

台東区谷中にあります朝倉彫塑館も、私に様々なヒントを与えてくれた場所の一つです。昭和3年から7年をかけて建築された鉄筋コンクリートつくりのアトリエは、材料を現場でミックスした強靭なコンクリートで現在でもしっかり建っています。現場で材料を調合するブミコン・ガーデンクリートも、この彫塑館のコンクリートの作り方を参考にさせていただきました。朝倉彫塑館の屋上には屋上庭園があります。最近でこそ屋上緑化が注目されていますが、戦前から屋上緑化を実現された朝倉先生の発想と行動力は素晴らしいですね。建物の緑化を生業の一つとする私にとり、この建物の屋上は勇気を与えてくれる場所です。朝倉彫塑館を構成するもう一つの場所は数寄屋造りの和風の建物と、建物に囲まれた池です。池を囲むように建物を建てることで、夏の暑い時には池の冷気が建物に流れてゆきます。この仕組みを参考にして、ガーデンクリートライトと潅水装置と組み合わせた涼しい庭をミサワホーム東京様と開発しました。(特許出願中) 

IMG_1394 (2).JPGコンクリート造りのアトリエの屋上から眺めた木造数寄屋造りの建物と池です。この日本の伝統的なの家の造りが天然の冷気を室内に送ります。

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島津山ハイツ 2008年11月19日

東京都品川区にあります島津山ハイツの屋上にガーデンクリートライトを施工して3年が経過しました。最上階にお部屋をお持ちの施主様から天井のコンクリートを通して直射日光の熱が部屋に充満して暑いので対処したいとのご要望でした。コンクリートの熱を下げるには建物を水で冷やすのが一番です。屋上のコンクリートスラブにガーデンクリートライトを4cm施工して、夏場はスプリンクラーで散水して温度を下げる方法をごご提案しました。ガーデンクリートライトは約12リットル/㎡(4cm厚み)保水できます。その後の経過をお聞きしたところ、夏場の部屋の温度が下がったそうです。建物の温度を下げるのが目的であれば、ガーデンクリートライトを施工して水を保水させる事をお勧めします。                保水されたガーデンクリートライト

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屋上に降った雨は、ガーデンクリートライトに保水されてから、排水パイプを通して3日ほど滴り落ち続けます。森の木々が降った雨を葉っぱに保水するのと似ていますね。東京都23区の屋根の総面積はおよそ16,491ヘクタール※あるそうです。屋根をすべてガーデンクリートライトで被覆(4cm厚み)するとおよそ200万トンの水を保水することができる計算になります。( 16,491 ha x 10,000㎡ x 12ℓ(kg)/㎡ x 1/1000 = 約200万トン) ※常緑キリンソウ普及協会資料参考

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鴨立つ沢の秋の夕暮れ? 2008年11月16日

事務所のある江東区青海には青海南ふ頭公園という海上公園があります。公園の隣には大きなコンテナーターミナルがあるのですが、木々にさえぎられていてその気配を感じさせないユニークな公園です。ここでは様々な樹木が育っていて、四季折々の風情を楽しむことが出来ます。藤棚から眺める池に鴨がたたずんでいました。秋も深まり水辺の植物も枯れ始めた中で見るその風景に、西行法師の有名な"心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮れ"という歌を思い出しますが、ここにいるのはではなくでした!新橋からユリカモメに乗ってテレコムセンター駅で降りて徒歩5分ほどのところに、深け行く秋を静かに感じられる空間があります。

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新宿御苑 2008年11月09日

新宿御苑は幼いころからの思い出がいっぱい詰まった場所です。小学生のころ、近所の友達と御苑の池にアメリカザリガニを捕りに行ったことがありました。スルメを縛った糸を池に入れるとザリガニがハサミでスルメを挟み、簡単に捕まえられます。バケツ一杯のザリガニを持ち帰りましたがお咎めを受けた記憶はありません。縛りが強くなった現代の管理社会ではご法度の行為ですね。この縄を解きほぐし穏やかな空気が漂う社会環境を蘇らせたいものです。新宿御苑で私が好きな場所の一つに台湾閣(旧御涼亭)があります。雨の日にここから眺める日本庭園には、雨に煙る墨色の風情が感じられます。 IMG_1332 (2).JPG

IMG_1336 (2).JPG           新宿御苑では都内であまり見かけなくなった様々な巨木が元気に育っています。

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ヒトは西からホネは東から 2008年11月02日

先日、久しぶりに上野の科学博物館に行ってきました。ここでは46億年に及ぶ地球の歴史の様々な物的証拠を眼にすることができます。化石、鉱物、恐竜、etc,あまりにも多岐にわたる分野の品々が並んでいるので、目的を持って見物すると良いですね。私は日ごろからお世話になっている石灰の歴史をたどってみようと思い、地球館の地下2階にあります"地球環境の変動と生物の進化"の石灰関係の展示を見学してきました。そこには"サンゴ類の中では石灰質の骨格をもつものはカンブリア紀の初期から現在までの豊富な化石記録を持つ"という説明書きと共に、サンゴの化石や有孔虫の化石などが並んでいました。栃木県の葛生や岩手県の大船渡で採集されたフズリナの化石がありましたが、葛生、大船渡は今でも良質の石灰石を産出しています。なぜ、日本の太平洋岸では石灰石が多く産出するのでしょうか?それは、北米プレート太平洋プレートフィリピン海プレートに乗って海底やサンゴ礁に堆積されたサンゴ虫(刺胞動物)や有孔虫等の骨が日本にたどり着き、時間をかけて石灰石になったからでしょうね。ヒトは黒潮に乗って南西の方角から日本にやってきました。サンゴや有孔虫等の骨はプレートに乗って南東の方角から日本にたどり着いたのです。 

 

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  北西太平洋上の朝 この海の下に横たわる無数のサンゴ虫や有孔虫 等の骨がそのうち日本にたどり着くのでしょうか?

緑の海に眠るピラミッド 2008年10月26日

青海事務所のオアシスがジャングルになりつつある状況を先のブログで紹介しましたが、夏を越えて植物はさらに成長して本当にジャングルになってしまいました。8月、9月、10月は浅草寺様のブミコン舗装の工事で事務所を離れる事が多く植物たちも伸び放題です。(チョット言い訳がましいですが!)でも灌水タンクとパミスサンドの毛細管現象の働きのおかげで週に一度ほどの水の補充で植物は枯れることもありませんでした。特にヤムイモ系とツル系植物の成長が著しいようです。おかげでミニチュアのピラミッドやライオンも植物の中に埋もれてしまいました。おそらく太平洋やインド洋の島々、そして中南米のジャングルに潜むピラミッドや巨石文明の遺跡も、青海のオアシスと同じようなプロセスをたどり今は緑の海に眠っているのではないでしょうか?

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香港上海銀行のライオン像 2008年09月20日

香港上海銀行 香港本店ビルの前には2頭のライオンの像があります。その横たわる姿は三越のライオン(ロンドンのトラファルガー広場のライオン)に似ています。顔は一頭は口を開き一頭は口を閉じていて中国の伝統の獅子の阿形、吽形の形をしています。頭が中国の獅子、胴はイギリスのライオン、どこかに似たようなライオンがいましたね。そう、スフインクスです!もとはライオンの姿をして横たわっていたスフインクスはその後、頭をエジプトの王様が勝手に自分の顔に変えてしまったと私は思います。スフインクスがライオンであった時代、エジプトの気候は雨が降り緑が豊かな自然に恵まれていました。その証拠に石灰石で作られたスフインクスには、雨が降って流れた跡が残っているようです。その後、エジプトの気候は大きく変動して土壌も砂漠化しました。緑に囲まれた自然の中で東の空を見つめている巨大なライオンの姿をイメージすると気分も壮大になってきますね。参考:海を渡ったピラミッド ロバート・ショック著(NHK出版)

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大気が温室効果をもたらす仕組み 2008年09月07日

太陽から地球に届くのエネルギーの約半分が地球に吸収されます。そしてこのエネルギーが地球放射(赤外線放射)として地表から大気に向けて放射されます。放射エネルギーの波長は約5μmから100μmの範囲にあります。この放射エネルギーが大気中のCo2に接触するとCo2の分子が振動して熱エネルギーになります。熱エネルギーは大気中にとどまり温室効果を生み出します。ただしCo2が捉える事が出来る放射エネルギーの波長は12μmから18μmの範囲のエネルギーに限られます。今後、大気中のCo2濃度が2倍、3倍になろうとも、この範囲以外の放射エネルギーをCo2は捉えることは出来ません。地球から放射されるエネルギー量を104単位とすると、雲(水蒸気)やCo2等の温室効果ガスによって大気中に捉えられるエネルギー量が100単位、捉えられずに宇宙に逃げてゆくエネルギーが4単位、捉えられても宇宙方向に再放射されるエネルギー量が12単位です。そして最終的に地球方向に再放射されるエネルギー量が88単位だそうです。この数値が意味することは、すでに地球上の温室効果ガスの働きで地球からの放射エネルギーの100単位は捉えられていて、大気を素通りして宇宙に逃げているエネルギーは4単位しかありません。また大気中の水蒸気量が1%、Co2が0.003%前後という数値から見てもわかるように、大気中の温室効果ガスとして最も影響が大きいのは雲や水蒸気であり、温度上昇の80%から90%は水蒸気によるようです。「地球温暖化論への挑戦」薬師院仁志著(八千代出版)参考


DSC00236 (2).JPG                                            北太平洋上の朝           

億劫 2008年08月31日

先日、菩提寺のご住職様とお話をしていた時に仏教の時空間の大きさについて話が及びました。"天女が一万年に一度、天から舞い降りて羽衣の裾で岩をさっと一撫でして天に戻る。そしてまた一万年後に天から舞い降りて来て同じ事をして天に戻る。この繰り返しで岩が砂になるまでの年数を億劫というそうです。"團伊玖磨さんのエッセイ"パイプの煙では、"鳳凰が一万年に一度天から舞い降りて須弥山の山上の岩を羽で一撫でして天に戻り、また一万年後に再び天から降りて同じ事をして天に戻る。この繰り返しで岩がなくなるまでの年月をサンスクリット語で"カルパ"という話もあります。気の遠くなるような時空間を感じます。地球上で起こっている日々の自然現象の変化も大きなスケールで感じ取る度量が必要ですね。

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                                                           東京ジャーミイ 代々木上原
明治神宮参道 2008年08月24日


明治神宮の参道は私に様々なヒントを与えてくれました。透水性コンクリート ブミコン・ガーデンクリートの原型は明治神宮の参道にあります。参道に敷かれている砂利は三分砂利という砂利ですが、この砂利を固化材で固めると、透水性と歩行性の良いブミコン・ガーデンクリートが出来ます。

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明治神宮の森は椎や樫、楠木などの照葉樹で覆われています。この照葉樹に生い茂る無数の葉に太陽の光があたり、葉の水分が蒸発すると、葉の表面の重たい空気が冷気となり降りてきます。木陰を歩いているときに涼しさを体感するのはこの冷気のおかげですね。まさに自然のクーラーです。神宮の森が気化熱という自然エネルギーの素晴らしさを教えてくれました。

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分銅紋 2008年08月17日

我が家に伝わる家紋は分銅紋です。ご先祖様が関西で商人の象徴ですね。私はこの家紋を気に入っていますと共に自分の仕事の指針にしています。私の仕事は天然砂利、軽石、セメント、水を配合してコンクリートを作る事です。セメントの水和反応を利用して天然素材を固める単純な原理ですが、砂利、セメント、水の配合比がとても重要な役割を果たしています。使用する素材を正しく計量することで透水性・保水性・軽量性のある良質なコンクリートが得られます。正しく計量する象徴としての分銅紋はこれからも私の仕事の支えとなってくれると思います。

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Lion City 2008年08月03日

シンガポールは古くはTemasek、その後Singapuraと呼ばれるようになりました。はサンスクリット語で、Singaはライオン、puraは町、Lion Cityです。シンガポールの有名な観光名所マーライオンは世界の3大ガッカリと言われています。頭はライオン、胴体は人魚の姿をしてSingapore riverの河口で海に向かって水を吐いるその姿はちょっと変ですね。やはりライオンには足がなければ!大英博物館のホームページを見ていたらマーライオンによく似た彫像がありました。19世紀に英国で活躍した彫刻家Alfred Stevensの作品だそうです。どこか似ていると思いませんか!(写真右)。もっともこの彫像もインドの国章になっているアショカ王柱頭の獅子によく似ています。8月の星座はLeo、8月生まれの私もライオンのように威厳と風格を持って生きたいですものですが?

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P1010125.JPG                                                                Singapore riverにたたずむネコ                         

 

地球の大気 2008年07月27日

人間活動の活発化で大気中のCo2濃度が上昇し,気温も上昇しているのか?それとも、地球の気温が上昇して、植物の光合成が活発になったり、海水から放出、吸収されるCo2の量が増加しているのか?大気中に含まれているCo2濃度はおよそ0.037%です。ちなみに地球の大気に含まれている成分の78%は窒素、21%は酸素、水蒸気は1%です。 大気中の水蒸気量が1%、Co2が0.03%前後という数値から見てもわかるように、大気中の温室効果ガスとしての雲や水蒸気の影響はかなり大きいようですね。             599px-The_Earth_seen_from_Apollo_17[1].jpg                                                                 アポロ17号から見た地球  写真引用Wikipedia  IMG_0120_edited.jpg                                       

地球の呼吸 2008年07月20日


地球上で営まわれている植物の光合成や、海水から放出されたり吸収されたりする炭素量のスケールの大きさを数値で実感してください。光合成によって大気から生物圏に吸収される炭素量110ギガトン/年。植物から大気に放出される炭素量50ギガトン/年。植物の枯死体や土壌有機物の分解により大気に放出される炭素量 60ギガトン/年。大気から海洋に吸収される炭素量105ギガトン/年。海洋から大気へ放出される炭素量102ギガトン/年。 人間が化石燃料を燃やして大気中に放出している二酸化炭素は近年、炭素量で5.5ギガトン/年。森林破壊によって大気中に放出される炭素量は1~2ギガトン/年。つまり、地球の呼吸(光合成や海水の呼吸)で、年間約215ギガトンのCo2が吸収され、212ギガトンのCo2が放出されています。これに対して人間が排出する炭素量は年間約7ギガトンです。(1ギガトンは10億トン)

 参考"地球温暖化論への挑戦"薬師院仁志著(八千代出版)"
                             "温暖化する地球"田中正之著(読売新聞社)

P1010195_edited.JPG                                             Botanic Garden Singapore

都市の温暖化と地球の温暖化 2008年07月13日

都市の温暖化は人為的な影響が大きいようですが、地球の温暖化も人為的な影響で説明することができるのでしょうか?私が生まれ育った東京は、子供の頃と今とでは都市の様相がかなり変わりました。幼い頃、自宅のあった新宿区の職安通りの家の2階の窓から富士山が見えたことを覚えています。その後の東京は都市化(建築・構造物や道路舗装の面積の増加、人口や車の増加等)が進み、それに伴い自然環境(植物や、鳥、昆虫、魚などの生息地)が減少したのは確かです。人為的な原因による都市環境の変化が、平均気温の上昇や保水率の低下によるヒートアイランド現象やドライアイランド現象の原因になっているという説明には納得できます。しかし地球の温暖化となりますと、様々な要因が重なり合っているようです。最近では大気中のCo2濃度の増加が地球温暖化の大きな原因になっていると言われていますが、地球上で営まわれている植物の光合成や海水中のCo2の排出、吸収などのスケールの大きな自然現象の中で人間の活動に起因するCo2の排出量が地球にどれほどの影響を与えているのでしょうか?皆さんもこの問題をお考えになってみてはいかがですか?"地球温暖化論への挑戦"薬師院仁志著(八千代出版) 参考になりました。いずれにせよ地球が温暖化しようが寒冷化しようが、人間は自然に対して謙虚になる事が大事ですね。日本人は昔から自然には八百万の神が宿る気配を感じていました。今の我々にはこの感覚が求められると思います。

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                          モザンビーク海峡に沈む夕日

天災と人災 2008年07月06日

ミャンマーのサイクロン、中国の四川省や日本の東北地方の大地震。サイクロンも地震も人間の手に負えない自然現象です。天災ですね。しかし災害後の対応を誤ると被害が広がり人災になります。ミャンマー政府の対応は、被害を広げてしまった人災です。  私が学んだ学校の建学の精神は"神と国とのために"という言葉でした。建学者がアメリカ人の宣教師の方で、ここで言う神はキリスト教の神ですが最近、私は神とは宇宙や地球に脈々と流れている自然法則に基づいた現象を意味し、国とは人々が暮らす生活環境ではないかと考えます。人間の日々の営みは自然現象に囲まれた中で行われています。我々は驕ることなく自然と接する事で、自然も我々に豊かな生活環境を与えてくれるのではないでしょうか。

P3090001_edited.JPG                             Qutab Minar Complex New Delhi India 

火山と軽石 2008年06月29日

建物で使用できる軽量緑化コンクリートの素材に軽石を選んだ経緯には、父からのアドバイスと友人から借りた一冊の本が大きなヒントになりました。 父は植物が好きな人で、私が最初に取り組んだ天然砂利を使用した透水性コンクリートの技術を屋上緑化に生かせとアドバイスしてくれました。父が現役のころ屋上のコンクリートには大島や榛名山の軽石を混ぜていたことを話してくれたのを覚えています。昔の屋上のコンクリートは軽石と砂とセメントを混ぜていたようですが、砂を抜いて軽石とセメントだけで透水性コンクリートを作ると重さはかなり軽減できるなと考えました。事実、軽石を使用したガーデンクリートの比重は普通コンクリートの半分以下です。そして同じころ、友人から"インドネシアを齧る"という面白い本を紹介してもらい読んでいたところ、インドネシアのジャワ島にある火山Gunung Merapi(インドネシア語で火の山)の山腹では軽石が水を貯水しているという記述がありました。植物が育つには水が保水できる基盤が必要ですね。この二つの出来事が同じころに重なり、緑化コンクリートの素材として軽石を使用しようと思い付いたわけです。窯業系軽量骨材として、パーライトやメサライト(膨張性頁石を焼成して発泡させた軽量骨材)がありますが、軽石は製造エネルギーも火山(地球)が負担してくれたありがたい素材で、まさに自然が生んだ天然軽量骨材です。

 

800px-Blethrow_merapi1[1].jpgのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像                                      (写真引用:Merapi Indonesia  Wikipedia)

ブミはインドの言葉です 2008年06月15日

Bumiは地球、大地を意味するインドのサンスクリット語です。
私が初めてこの言葉に出会ったのは今から25年ほど前、シンガポール、マレーシアで仕事をしていたころでした。当時のマレーシアでは先の首相マハティールさんが首相に就任されたばかりでBumi putra(土地っ子)政策を打ち出してその後のマレーシアの発展の基礎を作られていました。私も彼のランドマーク的なプロジェクトDaya Bumi(大地の力)complexやUMNO Head-quartersの建築に参加させていただきました。Daya Bumi complexは白と黒のコントラストを基調としたアラビア風の美しい建物です。当時はBumiというのはマレー語だと思っていたのですがその後インドネシア語を学んでいたら、語源がサンスクリット語であることがわかりました。インドネシア語はAustronesia(東はイースター島から西はマダガスカルまで広がる南の島々)で語られる言葉を基層に、アラビア、インド、中国の言葉を吸収した奥の深い言葉です。我々の日常生活の中でもサンスクリット語は思いがけないところで使用されています。以前、シンガポールのリトルインディアを歩いていたら、心地よいインドの歌が聞こえてきました。歌のフレーズに時々ナムーナムーという言葉が聞き取れます。音源のCDショップで、その歌のCDを買ったのですが、ジャケットはインドの言葉でどのような内容の歌だかよくわかりません。そこでインドの友人に尋ねてみると、ナムーは神の前でひざまずく言葉だと教えてくれました。その後あるご住職様にお尋ねしたところ、南無とは仏様に叩頭すること(頭を地につけ礼拝すること)と教えていただき、なるほどと思いました。                    南無観世音菩薩...合掌

PICT0309_edited (2).JPG                        Sri Srinivasa Perumal Temple Singapore   Bumicon

ローマンセメント 2008年06月08日

山から採れる石灰石は別名炭酸カルシウムといいます。化学式はCaCO3
これを加熱しますと二酸化炭素が分離して酸化カルシウム(生石灰)CaOになります。
CaCO3⇒加熱⇒CaO+CO2
酸化カルシウム(生石灰)に水を加えると水酸化カルシウム(消石灰)になります。
CaO+H2O=Ca(OH)2
原始時代の人間が石灰石CaCO3の上で焚き火をしたところ、石が割れて生石灰CaOになった。そこに雨H2Oが降ってきて化学反応を起こして消石灰Ca(OH)2となり固まった。これが石灰系セメント誕生のストーリーですね。消石灰に粘りを出すために海藻を使用した糊を加えたのが漆喰です。ローマ時代からフレスコ画の下地として使用されています。古代ローマ人は石灰石に火山灰を加えて漆喰よりも耐候性、強度にすぐれたローマンセメントを発明しました。火山灰の成分はシリカSiO2、アルミナAl2O3などです。今、広く普及しているポルトランドセメントも石灰石にシリカ、アルミナ、鉄などが含まれています。ガーデンクリートは火山が生んだセラミック、軽石に石灰石ベースの凝固材を加えたものでローマンセメントに似ていますね?ローマ帝国はローマンセメントを手に入れた事で帝国の版図を広げる事が出来たとか?現代のローマンセメント"ガーデンクリートを世に広めることで都市の保水性を高めてゆきたいと思います。


Lime_Kiln_1.jpgのサムネール画像                                               Lime Kiln  写真引用Wikipedia

サンゴと石灰 2008年06月01日

石灰岩(炭酸カルシウム)は太古の昔にサンゴや貝殻などが堆積して出来ました。
日本の石灰岩の産地は太平洋岸に多いようですが、太古の昔から海で生成されたサンゴ礁がフィリピンプレートや太平洋プレートに乗って日本にたどりつき、時間をかけて現在の石灰岩になったからでしょう。
神奈川県に連なる丹沢山地はその昔、プレートに乗り北上して日本にぶつかって出来たとのことです。今から600万年ほど昔のことだそうで、丹沢が日本にぶつかった時代、伊豆半島ははるかかなた、今の小笠原諸島の位置にあったとか。                「南の海からきた丹沢」神奈川県立博物館編 有隣新書
地球規模の動きは時間のスケールがとても大きいですね。地球規模で起こっている自然の変化は目先の現象に惑わされることなく大きな時間の流れの中でとらえる視点が必要ですね。
先日、友人に知らせてもらい上野の科学博物館で開催されているダーウィン展を見学してきました。生物の変遷の歴史にはとてつもなく長い時間が費やされていることを感じました。出展されていたシーラカンスのはく製が思いのほか大きくとても素晴らしい展示でした。皆さんもご覧になってみてはいかがですか?

 

M16-朝の海岸_edited (2).jpg                        朝の海岸(マダガスカル)                                          インド洋に浮かぶマダガスカルも太古の昔からのサンゴや貝殻が堆積して隆起した島です。石灰石が溶けて無数の針山のように並んだツィンギが有名ですね。

特許は成功事例の積み重ね、ノウハウは失敗事例の積み重ね 2008年05月25日

先のブログ"トライ&エラー&トライ"の所で、"トライ&エラー&トライで実証型の創造企業を目指すというのが当社の方針です。"と述べましたが、この考え方の基本には、私が特許の指導をいただいている役昌明先生の教えがあります。役先生は特許庁に奉職なされ今はエンテック特許事務所を立ち上げられてご活躍中です。役先生が各地で公演をなされるテーマの一つに"特許は成功事例の積み重ねノウハウは失敗事例の積み重ね"という話があります。ものづくりの本質を的確に述べられた名言です。
製品を作る時に、自然法則に基づいた新規性・進歩性が製品に認められるのが特許です。その新規性・進歩性は数値や言葉で表現され、特許の請求範囲が確定されます。(縄張りみたいなもので、縄の内側が発明者の特許の領域ですね。)そして、数値や言葉で表現された領域は公開されますので、だれもがその特許を知ることが可能です。ところがその発明を公開するまでには、製品開発上の様々な失敗があります。製品開発上の失敗があってこそ新規性・進歩性の領域に辿りつくことができるのです。そして、人には言えない失敗事例が、製造ノウハウとして積み重なってゆきます。昔から"秘伝の巻物"というものがありますがこれがノウハウですね。
当社の特許は天然砂利、軽石とセメントと水で、透水性・保水性のあるコンクリートを製造する技術ですが、実際に製品を製造するときには、特許で公開されている数値と、公開されていないノウハウの積み重ねが組み合わさることで、独創 性のある製品が製造されます。

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ハチドリ クリキンディとアフリカの言葉 2008年05月06日

先の、ブログ"ドライアイランド現象"の中で"当社の商品ガーデンクリートシリーズの役割は都市の保水力を回復させることです。"と述べましたがそれを実行することは並大抵のことではないことは十分承知しています。皆さん、南米に伝わるハチドリ クリキンディの話をご存知ですか?"山火事で森が燃え、多くの動物が逃げ出す中でハチドリ クリキンディだけが小さなくちばしで消火作業をするのですが、それを見て逃げる動物たちが何故そんな事をするのかとクリキンディに尋ねると「私は私にできることをしているだけ。」とクリキンディは答えます。またアフリカに伝わることわざに、"我々が生活している場所は先祖からの遺産ではなく、これから生まれてくる子孫からお借りしているので、大切に引き継がなければならない"といった趣旨の話があります。ここでいう子孫とはこれから生命を受ける、全ての動植物の種のことでして人間はその中の一つの種にしかすぎません。この南米とアフリカに伝わる話を活動のよりどころとして、毎日を少しでも前向きに都市環境の保水性を高めることで自然環境の保護と再生を目指してまいりたいと思います。
 

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ドライアイランド現象 2008年05月03日

 みなさんドライアイランド現象という言葉をお聞きになったことはありますか? 過去100年の間に東京の年平均の相対湿度は78%前後から62%前後に低下しているそうです。("異常気象はこう進む"浅井富雄 著小学館文庫)そして東京の緑化率も20%前後に減少している模様です。
東京の環境はこの100年の間に土や緑地面積が減少し、それに伴い相対湿度も16%ほど低下しました。皆さんご存じのヒートアイランド現象の話によく出てくる東京の平均気温もこの100年の間におよそ3℃ほど上昇しました。(GISS東京の年平均気温の変動 参照)この気候の変化は特に第2次世界大戦後の東京の都市復興期に顕著になりました。東京は焼け野原からの復興期にアスファルトやコンクリートの面積を増やし土や緑の面積を減らしました。都市でアスファルトやコンクリートの面積が増え、土や緑の面積が減少すると都市の保水力は著しく低下します。この保水力の低下が都市の気温の上昇や相対湿度の低下の大きな要因です。
当社の商品ブミコン・ガーデンクリートシリーズの役割は都市の保水力を回復させることです。

 

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