三佐和ブログ


内藤トウガラシ 2017年09月06日
4月の下旬に新宿御苑のインフォメーションセンターの前で売られていた内藤トウガラシの苗を大田区産業プラザPIOと自宅のベランダで育てています。
  PIOのテラスのガーデンクリート緑化システムの上に置いた内藤トウガラシの苗4月29日撮影
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    PIOのテラスの内藤トウガラシも大きく育ち実をたくさんつけました。8月27日撮影
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     自宅のベランダで育てている内藤トウガラシも実が赤くなってきました。9月6日撮影
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内藤トウガラシは江戸時代に徳川家康の家臣であった内藤清成が、その領地(東は四谷、西は代々木、南は千駄ヶ谷、北は大久保)を家康より拝領し、その後、内藤家の手により育てられたのが始まりだそうです。内藤トウガラシ
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事務所のそばにある新宿御苑は、内藤家の下屋敷があった敷地で、この地で内藤トウガラシの栽培が始まったという話があります。内藤トウガラシ



アルベド 2017年07月18日
アルベドとは地球に入射する太陽光エネルギーのうち反射する光のエネルギーの割合を言います。
地球に入射する太陽光エネルギーは地球全表面の平均で342w/㎡といわれています。その3割は反射され、2割は水の蒸散に使用されるそうです。地球を覆う海のアルベドは0.06,森林のアルベドは0.09から0.15、そして砂漠のアルベドは0.4だそうです。
    地表に届く太陽エネルギーとアルベド江頭教授東京工科大学工学部応用化学科blog参照
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以前ブログで外気温度が39度の時にコンクリート、アスファルトの表面温度が約60度、保水されたガーデンクリートの表面温度が43度であることをお話ししました。また外気温度が33度の時にコンクリートの表面温度が58.8度、芝生の表面温度が32.7度の測定記録についてもお話ししました。
コンクリートやアスファルトは砂漠と同じように水分の保水率が低く太陽光を反射するアルべドが大きいので表面温度も高いのでしょうね。そして芝生の表面は森林と同じように保水力があり水分を蒸散出来るのでアルベドが低いのだと思います。
P1360334.JPGそれでは保水されたガーデンクリートのアルベドはどのぐらいになるのでしょうか?アスファルトやコンクリートの表面温度が60度前後の時に保水されたガーデンクリートの表面温度は43度、そしてガーデンクリートの上の芝生の表面温度が33度前後でした。コンクリートやアスファルトのアルベドが砂漠のアルベドと同じとすると0.4,芝生のアルベドが森林と同じとすると0.09から0.15とすると、保水されたガーデンクリートのアルベドは0.25から0.3前後になるのかもしれません?ちなみに土のアルベドは0.2から0.3前後のようです。各種の裸地土壌 におけるアルベ ドと分光反射率の土壌水分依存性参照
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アルベドの数値を見てもガーデンクリートが土の性質に似ていることがわかりますね。
水は蒸散するときに地表の太陽光エネルギーを使用します(気化熱)。それにより地表の温度を低く保てるのです。植物の優れているところは、太陽光エネルギーを利用して光合成を行うだけでなく、水を利用して必要以上の太陽光エネルギーを蒸散させることで生命を維持する体温の調整機能を備えていることです。
このような機能を得るために生命は地球上で35億年以上の歳月を重ねてきました。
P1360497.JPG写真は今の季節の新宿御苑の様子です。木々の下を歩くと涼しく、芝生の上の照り返し温度がアスファルトよりも低く、まさにコンクリートジャングルとアスファルト砂漠の中の緑のオアシスですね。
洪積層と沖積層 2015年08月13日
事務所のある新宿は武蔵野台地の東端、淀橋台と呼ばれれる高台にあります。武蔵野台地は今から10000年前まで続いた更新世に形成された洪積層の地層で山の手とも呼ばれています。洪積層は沖積層に比べて地盤が強く、古くから日本の重要建築物は洪積層が露出した土地に建てられたようです。
  武蔵野台地の東に位置する新宿御苑は、江戸時代は信州高遠藩内藤家の下屋敷の敷地でした。

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武蔵野台地には最終氷河期に発達した河川や氷河により洪積層が削り取られて形成された河谷がありました。そして最終氷河期後期には海面が上昇し土砂が河谷に堆積して沖積層が形成されました。沖積層の地盤は洪積層の地盤と比べると地盤沈下、洪水、地震災害時の液状化などの被害にあいやすい場所です。私が事務所に行くときによく歩く外苑西通りは洪積層の河谷に土砂が堆積した沖積層で江戸時代、古川(恩田川ー渋谷川)が流れていました。恩田川は今でもの外苑西通りの下を暗渠として流れています。(千駄ヶ谷線)
      新宿御苑の東にある玉藻池から恩田川は流れ始めました。カメが甲羅干しをしています。
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その恩田川の地形上の源頭は、新宿事務所の南の新宿御苑の中にある玉藻池と下ノ池、中ノ池、上の池にあったようです。玉藻池は四谷大木戸門で分岐した玉川上水により出来た池だったようです。分岐された片方の水は暗渠を通り江戸市中に給水されたました。下ノ池、中ノ池、上の池の水は新宿御苑の西横にある天龍寺の境内の湧水から出来た池です。そしてそして玉藻池から流れた水と、下ノ池から流れた水が合流した場所が千駄ヶ谷駅の東にある外苑橋あたりだったようです。
この外苑橋のすぐそばには、今話題になっている国立競技場がありました。皆さん、国立競技場のある場所の住所をご存知ですか?新宿区霞ヶ丘町といいます。おそらく新宿御苑の2つの池から流れ出た水が合流したこの辺りはその昔、霞がたなびく沖積層の湿地帯だったのでしょう?

新宿御苑の南にある下ノ池から流れた水は千駄ヶ谷を通り外苑橋のあたりで玉藻池を水源とする恩田川に合流しました。
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そのような場所にキールアーチをかけるには沖積層の土をかなり掻き出さなければならないでしょうね。試算によると10トントラックで1日当たり100台搬出しても10年、1年でかたずけるとなると1日当たり10トントラックで1000台の搬出量になる話がTVで報道されていました。都心でこのような通交量があると道は傷むし一般の通行にも支障をきたすでしょうね。しかも国立競技場の横には地下鉄都営大江戸線、JR総武線が走っています。
  外苑西通りに隣接する国立競技場の跡地では整備作業が行われています。(8月5日撮影)
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建築物を作るには確かにデザインも大事ですが、実際に建物が建つことが前提です。今回の新国立競技場建設騒動のなかで、キールアーチ案が却下されたのは建築資材などの高騰が大きな要因とされていますが果たして本当なのでしょうか?建築物の提案をする場合、上っ面のデザインにこだわる前に、建築物を立てる場所の地層や、周辺の情報をしっかりつかんだうえで意匠(デザイン)考えるのが建築家の基本ではないかと思います!
自然樹と人工樹の育ちの違い 2014年12月19日
                  新宿御苑のフランス庭園には、丁寧に剪定されたスズカケの並木があります。
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      そしてほぼ同時期に植えられて自然に育てられたスズカケの巨木も見られます。

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巨木になったスズカケのそばに自然に育ったスズカケと人間が手を加えたスズカケの育ちの違いを説明したボードがありました。街路樹としてよく見かけるスズカケの木が人の手を加えられずに自然に育つとこれほど大きくなるとは驚きました。剪定作業で葉と枝が切り落とされたスズカケは光合成を行う工場(プラント)も切り捨てられるためスズカゲが本来持っている成長能力がそがれて、こじんまりとまとまった木になるんでしょうね。
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ヒトも社会で協調しで生きるための基本的教育はとても重要ですが、子供たちが規制や規格に縛られすぎるとこじんまりとした人間になるかもしれません。ヒトも自然に育てられたスズカケのようにおおらかに育てたいですね。12月17日撮影
御苑の紅葉 2014年12月05日
新宿御苑では初冬を迎え木々が鮮やかに紅葉しています。紅葉の原理はWikipedia紅葉によると、赤い葉の場合は、光合成により葉に蓄積されたブドウ糖や蔗糖が秋になると紫外線の影響でアントシアンという色素を発生することで葉が赤く見えるようです。

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一方、黄色い葉の場合はカロテノイドという色素が若葉のころから葉に含まれているのですが、葉を緑に見せるクロロフィルが秋になり気温が下がり日照時間が短くなり分解されることで見えやすくなるようですね。
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紅葉する植物はモミジやイチョウなどの落葉樹が有名です。夏の間に葉で作られた糖分やアミノ酸を葉が落ちる前に植物本体の根や樹皮に蓄えて、これらの栄養素が翌年、新芽の成長に使用されるようです。そして落葉した葉もバクテリア等に分解されて栄養分となり植物の根から吸収されて再利用されます。
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夏の暑さのなかで緑の葉で栄養素を作り植物本体に蓄え、寒い冬を迎えると落葉しその葉も栄養素として再利用する植物の逞しい生命力に敬服する限りです。12月3日撮影 新宿御苑
朝の新宿御苑 2014年10月18日
新宿御苑が40日ぶりに開園されました。デング熱騒動以来、芝生も長い休暇を取り良い状態に保たれています。
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温室に至っては夏の改修工事以来の植物たちとの再会ですが、手入れが行き届きみな元気でした。

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来月の始めからは菊花展が始まります。これからだんだん深まる、秋の自然の変化をじっくりながめて行こうと思います。
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                                 10月18日撮影
国民公園 新宿御苑 2014年03月27日
先日、事務所のそばの中華料理屋で食事をしていたら、隣のテーブルに居合わせたおじさんに声をかけられ世間話をしました。話が新宿御苑に及び、おじさん曰く「新宿御苑は日本で一番小さな国立公園だ。」というのです。確かに新宿御苑は環境省の所轄で、法律上の国立公園とは違いますが国がかかわるところは似ていますね?でも正しくは国民公園 新宿御苑でした。
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私は時間にゆとりがある時によく苑内を歩きます。開門と同時に入苑し、朝の光に包まれた美しい自然を写真に撮るのも楽しみのひとつです。温室も自由に出入りすることができるので、一年を通して亜熱帯から熱帯にかけての植物に接することもできます。
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新宿御苑は自然に接する楽しみを味わさせてくれるだけではなく、自然について様々なことを教えてくれる場所あります。御苑の内と外の環境に接することで私の仕事のテーマである都市のヒートアイランド現象が体感できますし、園内に設置された標識の説明を見て、排気ガスを取り込み空気をきれいにする樹木についても勉強させてもらいました。
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新宿御苑は江戸時代、信濃高遠藩内藤家の下屋敷でした。大木戸門の横では長野県天然記念物である高遠小彼岸桜が満開です。3月29日撮影
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これからの季節、新宿御苑では桜が咲き、芝生をはじめ木々や草花が芽吹き新緑の季節を迎えます。皆さんもぜひ新宿御苑で春を満喫してください。
仏の教えと科学の眼 3 2013年10月04日
10月に入り湿度も下がりさわやかな季節を迎えました。新宿御苑の芝生も美しい緑を保ちながらも冬にかけての準備を始めているようです。
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温室では今、睡蓮が白や紫の美しい花を咲かせています。白い蓮は仏教にご縁のある花ですね。Wikipediaによりますと法華経とは(「正しい教えである白い蓮の花」の経典の意)の漢訳の総称だそうで、漢文にすると妙法白蓮華になるのでしょうね。日ごろからお世話になっている大田区にお住いのF社長にお話を伺ったのですが,妙法蓮華經の意味するところは「蓮の花が実を結ぶように自然の流れ(経)にしたがって進むのが妙みのある生き方(法)である。」とのことだそうです。なるほど。
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今から35億年ほど前に地球に誕生した生命は、今日に至るまでこの蓮の花の喩えを繰り返しながら今日まで命をつないできました。そしてこれからも、この繰り返しを続けることでしょう。日ごろ地球上で活動している動植物をはじめとする様々な生命はこのように気の遠くなるような時間をかけて命をつなぐ活動をしてきました。これを自然法則と呼ぶのでしょうね。我々は生きるために毎日様々な選択をしますが、その判断基準の一つとしてこれまで生命が地球上で築き上げてきた自然法則に従って生きることが妙みのある生き方なのでしょう。
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                   新宿御苑温室にて10月3日撮影 関連ブログ:仏の教えと科学の眼   仏の教えと科学の眼2
梅雨の晴れ間 2013年06月29日
今日の東京は時々薄日が射す清々しい気候です。事務所の室内気温は冷房をつけない状態で25度で快適ですね。久しぶりに朝の新宿御苑を散歩しましたが植物たちも緑の深みを増しているようです。P6291378.JPG

5月の下旬から浅草寺様境内でブミコン舗装を行っています。現場で1日を過ごす機会が多いのですが、今年の東京の梅雨は気持ちの良い日が多いようですね。梅雨空の中での施工で作業が予定通り進むか心配でしたが、雨で仕事が中止になった日は少なかったようです。
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ブミコンは雨の日には施工ができません。そこで施工前の天気予報には気を付けています。東京アメッシュなどインターネットの情報を便利に利用させてもらっていますが、TVのニュースで気候予報士がする説明には時々違和感を感じます。天気予報が当たるか外れるかは、ネットで調べられるので別に気にしませんが、私が現場で感じる体感温度や湿度と彼らがTVで伝える体感温度や湿度はちょっと違うような気がします。
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何が原因なのかよくわかりませんが、クーラーの効いた室内で過ごす人たちと、クーラーのない室外で一日を過ごす環境の違いに一因があるのかもしれません。浅草寺様の境内にいると日差しが射すときは肌に当たる太陽光の熱を感じますが、雲が出ているときや日陰では意外と涼しいのです。
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例年の東京の梅雨は、しとしと雨で湿度も高い日が多いのですが、今年の東京は例年に比べて湿度や気温が低いような気がします。北から張り出している高気圧の影響でしょうか?来週から7月です。東京にも本格的な夏が近づいていますが、今年の梅雨の気候が東京の自然にどのような影響を与えるでしょうか?新宿御苑の蝉の鳴きはじめなどに気を付けてみたいと思います。
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                                                                        6月29日撮影
冬の新宿御苑ゴルフコース? 2012年12月29日
「昭和天皇のゴルフ」:田代靖尚著(主婦の友社)を読みました。昭和天皇が皇太子であられた大正時代から天皇になられて終戦を迎えた昭和20年までのご様子を、陛下にお仕えした侍従達が残した日記などを参考にしてまとめた本で、歴史とゴルフにご興味のある方は御読みになると良いと思います。文中に新宿御苑にあったゴルフコースのレイアウトが載っていました。以前から新宿御苑にゴルフコースの雰囲気を感じていた私とってとては興味深い資料です。コースは9ホール、パー32、1736ヤードのプライベートコースでした。ヒッコリーシャフトと糸巻きボールを使用していた当時のゴルフ事情から拝察して満足のゆく広さではなかったかと思います。(旧洋館御休憩所)
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歩幅0.8ヤードで歩測しながらコースをめぐってみようと思います、スタートホールはクラブハウスであった旧洋館御休憩所の前から、東南の方角に打ち出す122ヤード、パー3、のショートコースです。現在は桜の木が前方を覆っていますね。(1番ホールのティグランドであったと思われる場所からグリーン方向を望む)
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2番ホール 102ヤード パー3 1番ホールと同じく東南の方向に打ち出すパー3のショートホールです。この方角の先にはフランス式整形庭園が広がり御苑正門があります。
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3番ホール 126ヤード パー3  ショートホールが3つ続きます。西に向かってショットをしますが、左はフランス式整形庭園、右にはイギリス風景式庭園があり、御苑の中でも最も広々とした風景を眺めることができる場所です。
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4番ホール 204ヤード パー4   4番ホールは池越えのパー4のコースだったようです。今では木々が鬱蒼と茂る千駄ヶ谷駅付近の場所にグリーンがあったようですね。
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5番ホール 270ヤード パー4 5番ホールも池越えのパー4のコースです。池を越えた先にはレストハウスがあります。
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6番ホール 208ヤード パー4  6番ホールは見晴らしの良い場所にあります。旧洋館御休憩所がある北に向けてティショットを放ちます。ティグランドの左にはユリノキの巨木がありますが、このユリの木も陛下のゴルフを見ていたのでしょうね。
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7番ホール 262ヤード パー4 7番ホールは再び南の方角に打ち出すパー4のコースです。コースの途中の右手には東屋がありますが、陛下もここで休憩されたかもしれませんね。
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8番ホール 292ヤード パー4 8番ホールは新宿御苑ゴルフコースで一番長いコースだったようです。北に向けて日本庭園の右端の方向に打ち出すコースで、今では飛球線上に中央休憩所があります。
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9番ホール 150ヤード パー3 最終ホールは東に向けて打つパー3のショートコースです。今では前方を木々にふさがれていますが、静かな気配を感じさせるホールで旧洋館御休憩所に戻ります。
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新宿御苑ゴルフコースが使用されなくなり75年以上が経過しますが今でもコースの面影が所々に残っています。この次は芝生や木々が緑になる初夏のころにコースを歩いてみようと思います。12月26日撮影
温帯では温室 熱帯では涼室? 2012年12月06日
新宿御苑の温室が4年ほどの歳月をかけてリニューアルオープンしました。長かったですね。私が子供のころから慣れ親しんだ旧温室と比べるとややコンパクトになったと思いますが、耐震性などを考慮した結果なのかもしれませんね。新しい温室は入園料をとらないようなので手軽に熱帯の雰囲気を楽しむことができます。 (サラソウジュ)

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一方、熱帯の国シンガポールでも新しい植物園Gardens by the Bayが今年オープンしました。こちらにはCold forestというコーナーがあり標高1000メートルから3000メートルの山で育つ植物を楽しむことができるようですね。 (スイレン)
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日本であれば長野県をはじめ様々な場所で標高1000メートル以上の自然と親しむことができますし、赤道直下の熱帯の国シンガポールでは一年を通して熱帯の植物と親しむことができます。温帯の日本では冬になると温室の温度を室外より高く設定する必要があります。ちなみに新宿御苑温室の温度を測ったところ今の時期では22℃前後に管理されているようです。一方、シンガポールのCold forestの温度は、シンガポールの友人によると15℃前後で管理されているのではとのことです。(ディオーン・スビヌロム)

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西洋芝を育てるのに最適な温度は15℃から24℃前後といわれています。芝に限らず、植物、動物、ヒトなど地球上で活動している多くの生物にとり15℃から25℃の間の気温は過ごしやすい環境なのかもしれませんね。 (ラン)
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     新宿御苑温室 12月5日撮影 関連ブログ:思い出の湘南博物館   温帯と熱帯の技術の融合
雲の動きと体感温度 2012年07月27日
7月17日から19日まで浅草寺様宝蔵門前で祭礼用の提灯櫓の足場を建てるための穴掘りとブミコン舗装をさせていただきました。7月17日、18日の浅草は雲ひとつない快晴で、穴掘り作業に携わる皆さんも1時間に一度は水分補給そしなければ耐えられない厳しい環境でした。
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ところが7月18日になると厳しい日差しの中でも雲が出始めて直射日光を遮るようになりました。雲が太陽を覆うと境内には涼しい風が流れ出し体感温度も下がります。前日までは1時間に一度は水分補給の休息が必要だった作業も2時間に一度の休息でも耐えられるようになりました。鉄板にあたる直射日光をガーデンクリートで遮ると10度から20度の温度差が得られます。ガーデンクリートDHパネルの製品特性 雲により直射日光がさえぎられることで生じる温度差で体感温度はかなり涼しく感じました。
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東京では9月から電気料金が値上げされます。理由の一つは福島の原子力発電所が稼動できなくなり生じた電力供給の不足分を、火力発電所等の稼働率を高めて補うために必要な化石燃料の費用とのことです。福島の発電所が作動停止してからおよそ1年半経過しましたが、火力発電による電力のバックアップ体制が続く中、おそらく大気中のCo2濃度もコストに比例して増加していると思います。でも私が生活している新宿、渋谷周辺では大気中のCo2の増加にともない気温が高くなったとはあまり感じられません。私は毎日午前7時台にiGoogleで発表される渋谷周辺の気温を記録していますが、昨年の6月、7月合計の平均気温は約23.7℃、そして今年の平均気温は約21.5℃で今年の平均気温の方が低いようです。
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新宿御苑のセミの本格的な鳴き声も今年は昨年よりもやや遅れているような気がします。太陽の直射光が射し込む境内で作業をしながら雲の動きによる太陽光の遮蔽効果を体感して、大気中のCo2濃度の増加がどれほど東京の気候に影響しているのか考えました。 新宿御苑7月28日撮影
次世代エネルギーの柱 2012年07月14日
先週ご紹介した物理学者中谷宇吉郎の「 原子爆弾雑話 」は終戦直後の昭和20年10月に文芸春秋に掲載された随筆です。原子爆弾が投下されてわずか2カ月足らずの間に書かれた文章ですが、 当時の 原子力の開発に関する日米比較、原子力エネルギーの構造などを一般人向けにわかりやすく書かれた内容で、発表から67年を経た今読んでも 著者の 原子力に関する洞察は色あせません。「火薬は化合物の分子の結合の際に出るエネルギー、爆薬は化合物の分子が破壊するときのエネルギー、そして原子爆弾は分子を構成する原子の崩壊によるエネルギーである。」そして原子の崩壊については「われわれの地球上ではその創生以来堅く物質の究極の中に秘められていた恐るべき力を、とうとう人間が解放したのである。開けてはいけない箱の蓋を開けてしまったのである。これは人類滅亡の第一歩を踏み出したことになるおそれが十分にある。」と述べられています。
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先日、電力中央研究所の方の講演会に参加したのですが、原子炉開発の歴史の話を聞いて民生用原子力発電所(軽水炉)、原子力潜水艦や航空母艦用の舶用炉、そして核兵器の開発に伴う技術とその統御システムはリンクしていて、原子力発電所の民生利用だけを切り離しては考えられないという印象を受けました。今回の福島の原子力発電所を襲った地震・津波被害とその後の経過を見て、原子力の平和利用とは人間の考えた方便ではないかと思いました。中谷先生のおっしゃるように原子を崩壊させるという事で、人類は自然法則の開けてはいけない箱の蓋を開けてしまったのです。
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原子力が開発利用されてすでに70年以上の年月が経過しています。その間に2度の大きな被爆体験した日本はこれからは当分の間、火力発電を始め様々な自然エネルギーのリリーフを仰ぎながらも原子力に代わる新たなエネルギーの柱を造り上げて行かなければなりません。開国以来150年、西洋の文明を学びながら様々な科学的発想と技術を日本社会は蓄積してきました。これからはこれらの経験を踏まえ日本の風土と自然に最も適したmade in Japan オリジナルのエネルギーの製造供給システムの確立を目指したいですね。写真 新宿御苑と芙蓉の花 7月13日撮影   関連ブログ:ホーム&アウェイ

木を見て森も見る 2012年07月07日
都市のコンクリートやアスファルトの上で植物を育てたり気温や灌水量の測定を継続して行っていると自然の移り変わる姿と法則性が見えてきます。「木を見て森を見ず」ということわざがありますが、一つの現象でも継続して追及すると、その現象の法則性が見えてきます。木を見続けることで森が見えてくるようですね。
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物理学者の中谷宇吉郎随筆集(岩波文庫)読みましたが、心に残る文章がいくつかありました。「科学は自然と人間との純粋な交渉であって、本来平和的なものである。そういう意味での科学は、自然に対する驚異の念と愛情の感じとから出発すると考えるのが妥当であろう。(簪を挿した蛇) 自然がその奥に秘めた神秘への人間の憧憬の心が科学の心である。(原子爆弾雑話)」
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インターネットで情報が瞬時に入手できる時代、様々な木を見ることは容易です。そしてコンピューターが作りだすバーチャル空間も楽しいですが、自然に目を開くには、まず自分をとりまく周囲の自然に好奇心を抱く事ですね。そしてその好奇心を持続させることで森が見えてくるのではないかと思います。
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毎朝通る新宿御苑正門では楠木が門番をしています。7月6日撮影 関連ブログ:インターネット・アウターネット?
宇宙からの恵み・自然エネルギー 2012年05月02日
以前ブログで地球の自転速度は1800km/時、公転速度は10万km/時である事をお話ししました。そして太陽系が天の川銀河をまわる速度は約79万km/時だどうです。「宇宙はなぜこんなにうまくできているのか」村山斉著集英社インターナショナル。地球は自転しながら太陽の周りを公転しますが、さらに太陽系も天の川銀河をまわっているようです。このように宇宙空間では恒星や惑星は常に運動していて,お互いに物質(原子)を引き寄せる万有引力が働いています。我々生命はこのとてつもない運動エネルギーに取り込まれながら日々の活動を 平然と営んでいるのですね。 新宿御苑の華吹雪 4月24日撮影 
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地球上には様々な自然エネルギーがありますが、その源には宇宙と地球を動かす運動エネルギーと万有引力の働きがあるようです。当社ではこの自然エネルギーを利用した商品を開発してきました。軽量保水性コンクリート「ガーデンクリート」は火山の噴火が造り出したケイ石を利用しています。ケイ石は石の間に熱伝導率の低い空気(0.024W/mK)が取り込まれていて建物の断熱性と保温性を高めます。またケイ石の空隙は水を取り込むこともできます。(保水性)この水が蒸発するときに発生する気化熱(540cal/水1g)の働きで、ガーデンクリート周囲の表面温度を下げるのです。 PIO6Fテラス 江戸の庭 4月25日撮影
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自然灌水システム「お水番」は毛細管現象を利用して必要最小限の水量で植物を育てる灌水システムです。風が吹き、雨水があまりあたらないマンションのベランダでも1日約3㍑/m2の水量を灌水し続けることで1年を通して西洋芝を青々と保つことができます。その灌水量はスプリンクラーや手まきによる灌水量の70%から50%ほどで済みます。ガーデンクリートを通して宇宙・地球からの恵みである自然エネルギーの有り難さを実感します。風のガーデン 5月1日撮影
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思い出の沼南博物館 2012年03月04日
シンガポールのLさんに教えられて「思い出の沼南博物館」E.J.H.Coner著 石井美樹子訳(中公新書)を読みました。1942年2月、日本軍の侵攻で大英帝国の統治が終了したシンガポールで、当時の総督シェントン・トーマス卿に植物園と博物館の保護を日本軍に懇請するように依頼された著者の、日本統治時代での活動を描いた回想録です。著者は博物館や植物園に蓄積された科学標本や観察記録、そして膨大な書籍が逸散するのを防ぐため チャンギ収容所に行く道を選ばずに、 捕虜の立場で日本人と行動を共にしました。(改装前のNational Museum of Singapore)
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統治者として博物館・植物園を運営した日本人科学者と、捕虜の立場で仕事に従事した著者をつないだものは、科学を追究する姿勢には敵も味方もないということでした。私は訳者があとがきで述べた次の言葉が印象に残りました。「英国の占領政策の第1歩は病院を建てること。次に博物館を建てた。占領地の自然と文化を熟知し研究することは占領政策を成功させるための不可欠の要素と考えるからである。」(206ページ) (Sir Thomas Raffles 像とVictoria theater and concert hall) 

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東インド会社社員ラッフルズがシンガポールを開拓をするために、ナツメグ、クローヴなどの香辛料をマレー諸島から移植して栽培する試験をしたのがシンガポール植物園の始まりである事を以前ブログで述べました。また南米アマゾン流域で生息していたゴムの木をシンガポール植物園に移植してマレー半島におけるゴムのプランテーション発展の先鞭をつけたのもシンガポール植物園での研究があったからです。 (ラッフルズ時代に最初の植物園があったFort Caning
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私の事務所のそばにある新宿御苑も明治の初頭、内藤新宿試験場として海外からの農作物や樹木を日本の環境で育てる研究がなされていたことを以前ブログでご紹介しました。その後、この試験場で育てられた樹木の苗木が日本各地に広がり都市の街路樹として利用されました。今、新宿御苑では新しい温室のガラスを貼る工事が行われています。大英帝国の時代、イギリスではキューガーデンという植物園が作られて今日に至っています。ここにもガラス張りの素晴らしい温室があるようです。 
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キューガーデンには、世界中に張り巡らされた大英帝国のネットワークの中から各地の植物を探し集めて、その植物の生育にふさわしい環境の植民地に送り商品化する司令塔としての役割がありました。先のゴムなどがよい例ですね。人口が増大し続ける21世紀は、人間の活動エネルギーになる植物を確保する時代でもあります。新宿御苑の新しい温室も美しい植物を見せるだけでなく、内藤新宿試験場の原点である植物研究の役割も果たしてもらいたいですね。 
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              開花準備中の桜 新宿御苑3月3日撮影 関連ブログ:シンガポール植物園2 百年の巨木
雪の朝の新宿御苑 2012年02月26日
東京では2月16日の夜半に雪が降り翌朝、新宿御苑では所々に雪がうっすらと残っていました。今年の日本の冬は気温が低く積雪量も多いようでした。しかし地球が公転 軌道に対して、 地軸を 約23.4度傾けながら運動しているおげで 季節は確実に春に向かっています。ちなみに地球は毎時約10万kmのスピードで公転軌道を回っています。

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春になると新宿御苑では雪が桜吹雪に変わります。桜の花びらも雪のようですね。今年の東京の桜の開花は3月末と予想されています。2012年開花傾向
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             関連ブログ:桜吹雪とアレロパシー 雪の朝2012年2月17日 桜吹雪2010年4月8日撮影
二十四節気 大寒 2012年01月22日
1月21日は二十四節気の第24大寒です。今年の東京は暦の通り寒い日が続いています。東京の1月の平均気温は6.1度で1年を通して最も気温が低い月です。東京から見て太陽の位置は冬至二十四節気の第22(南緯23.4度)の時が一番遠いのですが、東京の気温が一番低くなるのはそれから一月ほどのタイムラグ(時差)があります。それは地球を取り巻く空気の熱伝導率(0.024w/mk  ) が低く ,太陽光の熱エネルギーが地表に伝わるまでに時間がかかるからですね。最近の太陽の位置は 冬至から約8度ほど北上しています。  さらに 太 陽の位置は夏至二十四節気の第10(北緯23.4度)にむけて北上を続け東京の気温も上昇を始めます。
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寒い日が続く中、新宿事務所ベランダのローマンカモマイルとケンタッキーブルーグラスは冬でも光合成を続け、生きるために必要な炭水化物エネルギーを自らの力で作り続けています。植物のたくましさに敬服する限りです。一方、新宿御苑の高麗芝は夏の間に光合成で蓄えた炭水化物エネルギーを消費しながら命を保ち暖かい春を待っています。クマの冬眠に似ていますね。そして気温が高くなると再び緑色の葉が伸びて光合成を開始します。(1月18日撮影)
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二四節気は地球の公転と自然の変化の関係をうまく表現した暦です。大寒から2週間ほどすると二十四節気の第1立春です。この一番寒い時期を乗り切り立春が過ぎると、気候も徐々にゆるみ始め冬眠中の動植物たちも活動の準備を始めます。 関連ブログ:光呼吸(寒冷地型芝草と暖地型芝草の違い) 
季節の変化を数字で見ると! 2011年09月25日
今年は春からベランダで自然灌水システムの上で芝生を育てています。毎日の灌水量の変化を記録していますが参考までにGoogleの天気に発表されている東京の温度も記録しています。このデータを見ていて面白い事に気がつきました。夏に向けて東京の気温が20度を下回った最後の日が6月17日でその気温は19℃でした。それ以降東京の気温は20度以上で推移しましたが、今週の9月21日に久しぶりに19度を記録しました。東京が20度以上の気温を続け始めたのは夏至(6月22日)の時期で再び20度を割り込んだのが秋分(9月23日)を迎える時でした。夏至から秋分の日までの3ヶ月間、東京は20度以上の気温をキープしてきましたが、この気候を夏と呼ぶのでしょうね。そして季節は秋を迎えました。(夏の終わりを感じさせる新宿御苑9月17日撮影)

IMG_0936.JPG今年の夏はインターネットからの温度情報とは別に、神奈川県伊勢原市にあります山武azbil伊勢原工場様のご協力を頂き、ガーデンクリートに芝生を載せた屋上の下と、コンクリートむき出しの屋上の下の階の天井温度を測定しました。そこで解った事がいくつかあります。2011年夏伊勢原.pdf関東地方では気温が30度を超えても、保水されたガーデンクリートや芝生の下の温度は30℃前後以上にはならないということです。2004年の夏に東京都荒川区で保水されたガーデンクリートの下の温度を測定した時も温度は30℃前後で推移しました。2004年夏東京.pdf
 
 
heat_04.jpg今回の測定では、コンクリートむき出しの下の階の天井温度が太陽が昇るとともに上がり沈むと下がる様子が、波形の連続グラフでとらえられました。またガーデンクリートに芝生を載せた下の階の天井温度とコンクリートむき出しの下の階の天井温度では、平均気温で4℃も差がある事が確認されました。冷暖房設定温度と消費エネルギーの関係で、冷暖房それぞれについて設定温度を1度変更すると、熱源で消費されるエネルギーがそれぞれ約10%削減されるといわれています。(出典:財団法人エネルギーセンター)平均温度で4℃の差があるということは大きな省エネ効果が得られそうですね。
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我々を取り巻く自然現象の変化を数字で捉えると、そこには地球の運行や気化熱の働きなど、自然の原理に基づく法則の影響が見られます。屋上から望む大山の自然も秋を迎えています。 9月24日撮影 関連サイト:ヒートアイランド対策に ガーデンクリート屋上芝生緑化の温度測定 ガーデンクリートが建物の温度を下げる仕組み

新宿御苑 午前9時開門・午後4時30分閉門 2011年07月12日

私の好きな場所の一つである新宿御苑の今年の夏の開園時間は午前9時から午後4時30分までのようです。御苑の入口に下記の写真の内容の掲示がありました。内容を良く見ますと昨年は公開時間が延長されていたようですね。そこでインターネットで詳しい内容を調べたところ2008年に公開されたお知らせがありました。新宿御苑の夏季開園時間の延長についてお知らせの趣旨は夏になり日が長くなり、人々により多くの時間を自然に親しんでもらおうという事と、新宿御苑はクールアイランド効果で周囲より2度ほど温度が低いので、人々に冷房に頼らないでも涼しい空間を楽しんでもらおうという、とても素晴らしい内容の趣旨でした。それがどのような経過で今年は中止になったのか定かではありませんがとても残念なことですね。

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今年は国の要請で民間の企業や家庭に15%の節電が求められています。これに応じて民間企業では土日の休日を変更したり始業時間を早めたりして、暑い夏を乗り切るための様々な工夫や試みがなされています。それならば国も応援して、日が長くなった分だけでも開園時間を延長して、周囲より2度低い、涼しいクールアイランドの環境を国民の皆さんに提供してみてはいかがですか?

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 開園時間を長くして人々に涼しい環境と提供しようとした2008年の新宿御苑の試みは、暑い夏を節電で乗り切ろうとする、今年の日本の置かれた環境に最適です。是非素早い対応を見せてもらいたいものですね。そして将来は、夏の間だけでも開園時間を午前7時から午後7時までに、もしくは明治神宮のように午前5時から6時30分まで開門したり、さらにシンガポール植物園のように午前5時から深夜の0時まで開園できるようなサービス体制を整えていただきたいものです。

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新宿御苑台湾閣7月12日撮影 関連ブログ:一年中サマータイム?  明治神宮日の出開門・日の入り閉門                    
Plant is plant! 2011年05月08日

5月4日は「みどりの日」。事務所の近所の新宿御苑も入場料無料で開放されて、さわやかな朝の散歩を楽しみました。

IMG_9353.JPGなぜ多くの植物は緑色に見えるのでしょうか?その理由は植物の葉を構成している葉緑素クロロフィルにあるようです。クロロフィルは植物が光合成で光エネルギーを効率よく吸収して化学エネルギーへと変換する、光アンテナとしての役割をもつそうです。(Wikipediaクロロフィルより転記) この時に赤と青の光がエネルギーとして吸収され利用されます。それ以外の光は葉から反射するのですが、この光がヒトの目には緑色に見えるようです。 IMG_9363.JPG 英語で植物のことをplantと呼びます。別の意味は工場ですね。植物は光合成で太陽の光をエネルギーとして利用し、水と空気中の二酸化炭素を原料にして炭水化物を作り出す工場です。Plant is plant! IMG_9341.JPG 植物は自らの力で自然エネルギーを利用して炭水化物作り出し、生きるためのエネルギーとします。自らの力で炭水化物を作り出す事の出来ない我々動物たちは、植物から生きるためのエネルギーをいただくのです。新宿御苑 4月30日、5月4日撮影  関連ブログ: 光呼吸(寒冷地型芝草と暖地型芝草の違い) 光合成と植物の呼吸

インターネット・アウターネット? 2010年08月15日

Windows95の登場以来、インターネットには大変お世話になってきました。インターネットを通して必要な情報を瞬時に入手することが出来ますし、様々な人と情報を交換することも出来ます。最近ではSkype等のビデオ電話を通して、きめ細かな情報交換も手軽にできるようになりました。

 

IMG_6833.JPG 今から140年ほど前の19世紀の印象派の芸術家たちは、屋外に広がる自然の光の動き、変化をいかに表現するかに夢中でした。そしてその光の変化や動きを、絵画や音楽で表現することに成功したようです。コンピュータの中に構築された世界を仮想世界(仮想現実・バーチャルリアリティ)と呼びます。コンピュータ・インターネットが作り出すバーチャルな空間も素晴らしいですが、インターネットから外(アウターネット?)に目を向けて、自然の中を移りゆく光の変化を実感するのも楽しいですね。 

  IMG_6834.JPG新宿御苑の北隣り、新宿門から大木戸門にかけての散策路には玉川上水が復元されて流れています。江戸時代、ここ四ツ谷大木戸水門から上水は地下に潜り、江戸の町を水のネットで結んでいました。

木の葉の価値 2010年08月01日

コンクリートの建物やアスファルトに囲まれた都市で芝生を育てるには、ヒトの手による芝刈りと水やりが必要です。同様に街路樹をメインテナンスするには落ち葉の処理や枝の剪定など、手間暇のかかる作業の連続です。都市を緑化するということは、人間が植物と共棲して行くことですね。動くことが出来ない植物の葉を掃除したり、枝を剪定したりする作業はヒトに課せられた役割です。

 

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都市の緑を増やして行くにつれて、ヒトによる植物のメインテナンス作業も増えます。この課題にどのように対処したらよいでしょうか?公園や街路樹など公共の資産は、自治体に委託された業者さんが定期的にメインテナンスを行います。これから街路樹を増やして行けば、公共事業として植物のメインテナンスの仕事も増えて、雇用の創出にもつながるのではないかと思います。

 

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しかし、これから都市の緑化をさらに進めてゆく中で、植物のメインテナンス作業は専門の業者さんだけで対応できるのでしょうか?学校の校庭緑化が推進されていますが、芝生のメンテナンスは地元の方々の協力がないと続きません。また商業地区や住宅地の緑化が進んだ場合、自分の家や建物の周りの落ち葉の処理は誰がするのでしょうか?植物が生きる限りメインテナンスは10年、20年と継続する作業です。学校周辺の皆さんや住宅地、商業地区の皆さんの善意のボランテアで、いつまでも続くような作業ではありません。

 

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ヒトが芝刈りや落ち葉拾いをする作業に価値を見出すことができれば、それは仕事として継続してゆくのではないでしょうか?私は芝刈りをして集めた芝生を見ていて、これが食べることができないかなといつも考えます。西洋芝を刈り取ると細い芝生の緑が美しく、おひたしにでもできそうですが無理のようですね。キツネやタヌキであれば、木の葉をお金に変えてしまうことができますが、ここにヒントがあるような気がします。

 

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例えば街の落ち葉や校庭で刈った芝生をビニール袋に入れて、自治体のどこかの部署にもって行きポイントに換算してもらい、そのポイント数で自治体に収める税金をを引いてもらうとか、子供の給食費に充ててもらうとか、いろいろな方法が考えられます。落ち葉が価値をもつようになれば、街を歩いていてヒトはそれを拾うのではないでしょうか?そのようになれば、都市の緑化もより一層広がるような気がします!

百年の巨木 2010年07月25日

信州高遠藩内藤家の中屋敷であった新宿御苑は明治の初頭、内藤新宿試験場として農業の振興を図っていた時代があったようです。新宿駅東口にある高野フルーツパーラーも創業当時、新宿御苑で出来た果物を販売していたという話を聞いたことがあります。現在の新宿御苑内で一番高い木はモクレン科のユリノキで、明治9年(1877年)に植樹され、明治40年(1907年)にはこの種木から、街路樹用の苗木が全国に広まっていったそうです。

 

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新宿御苑には同じく、樹齢100年を超えるプラタナス(モミジバスズカケ)が元気に育っていますが、このプラタナスの木も明治の初めに海外から移植され、研究開発た後に街路樹として送り出されて都市を緑で満たしてきました。新宿御苑もシンガポール植物園と同じような役割を果たした時代があったようですね。

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 東京もユリノキやプラタナスが街路樹として、都市に涼しい空間を作り出しています。これらの街路樹が巨木に育つ100年後の東京の姿をイメージすると壮観ですね。目指せCity in a Gardenです!

 

 

間伐材のプランター 2010年07月18日

大田区産業プラザPIOのテラスに,から松の間伐材で作った素晴らしいプランターがやって来ました。長野県のパートナー企業キクイチさんが開発した新製品「からまつ緑華」です。信州の山で育った天然木、から松の間伐材を有効利用した手造りのプランターです。

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IMG_6572.JPG 先日新聞を読んでいたらこれからの日本に必要な事業のひとつとして、林道の整備が重要であると提言なさっていた方がいらっしゃいましたがその通りだと思います。以前のブログで戦後の日本の国土の緑化面積が増えていることをご紹介しました。(森の主役交代)詳しい話はブログをお読みいただければと思いますが、日本国内で消費される目的で植林されたスギなどの人工林が有効利用されないまま、間伐もされずに 放置されているようです。芝生も人間の髪の毛も、時々散髪してすっきりさせると気持ちがいいですね。木も同じです。森をメンテナンスするための林道を日本全土にきめ細かく張り巡らすことで、自然林の間伐もしやすくなることでしょう。

IMG_6586.JPG  新宿御苑の千駄ヶ谷門から新宿門に抜けるおよそ1kmの間にスダシイ、マテバシイ、シラカシ等の常緑広葉樹から落羽松、メタセコイア、レバノンスギ、ヒマラヤスギに連なる森が続きます。木々の葉からの蒸散作用で冷気が降りてきて、とても気持ちがよい散歩道です。ハキ屋のおじさんが大きなホウキで木の葉を掃除してくれるので、道もすっきりしています。このような木立に囲まれた道が、日本全土の森から都市の街路まで張り巡らされる姿が見られるようになるまで、これから30年、50年、100年かかるかもしれませんが、今からその作業を開始しなければ話は進みませんね。シンガポールでは、先の首相Lee Kwan Yewが自らの手で植樹を開始して、およそ50年をかけて都市の半分を緑化しました。シンガポール植物園2

 

桜吹雪とアレロパシー 2010年04月11日

今年の春は気温が低い日が続き、新宿御苑の桜も例年よりも長く咲き続けましたが、ようやく花びらも散り始めました。その景色ははうっすらと雪が積もったようで、なかなか良い眺めです。

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散った花びらが積もっている木の下をよく見ると、土がむき出しになっています。そこは芝生はもちろん、草もあまり生えていません。以前、芝生に詳しい方から、木の下や周辺に植物が生えないのは、木から分泌される物質が原因らしいと伺ったことがあります。アレロパシーと呼ばれる現象で、木から微量の化学物質が空気中や地中に分泌されて、他の植物の繁殖を抑えたり昆虫などを遠ざけたりするようです。木が自分の縄張りを主張しているようですね。

IMG_5676.JPG木の下は日陰になりやすい場所ですが、芝生が生えない理由は太陽光の影響だけではなさそうです。桜も自分が生きながらえるために化学物質を分泌して、芝生に栄養分を取られないようしているのでしょうか?

IMG_5696.JPG事務所のそばの大木戸門の横には大型の観光バスが停まる駐車場があり、海外から大勢の団体客が御苑を訪れてています。皆さん、朝のすがすがしい空気の中で桜を見て感動しているようです。何を話しているのか良くわかりませんが、元気で楽しそうですね。

 

IMG_5660.JPG                         4月8日撮影

ケンブリッジ400年の芝生 2009年09月27日

数学者藤原正彦先生のエッセイ遥かなるケンブリッジ(新潮文庫)のなかで、藤原先生が同僚の先生と、手入れの行き届いたケンブリッジ大学のキャンパスの芝生を歩いていて、「どのようにしたら,このようにきめ細かな美しい芝生を保てるのか?」尋ねたところ、「四百年ほど丁寧に手入れを続ければこうなる。」という答えが返ってきました。Kings College Chapel  写真引用:Wikipedia KingsCollegeChapel.jpg

   400年とは驚きの長さですが、確かに芝生の育成は,日々の芝刈り、水やり、そして時々の施肥、オーバーシード(種の追い撒き)の繰り返しです。プロのグリーンキーパーさんによる日々の作業の連続が、美しいキャンパスの芝生を支えて来たのでしょうね。 当社では、皆さんがご自身の手で芝の育成が容易にできるように、緑化基盤、灌水システム、そして芝生のソッド、種、肥料、砂をご提供する方法を整えてきました。三佐和オンラインショッピング 次の課題は皆さんが楽しく芝生を刈れる方法を開発することです!           

  

 

 

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都内でも新宿御苑皇居外苑では誰もが、手入れの行き届いた美しい芝生を楽しむことができます。日本のグリーンキーパーさんの芝生を育てる技の素晴らしさを感じます。

IMG_4246.JPG新宿御苑ではその昔、昭和天皇が皇太子であられたころゴルフを楽しまれたという話を聞いたことがあります。確かに御苑の風景を眺めているとゴルフコースの雰囲気を感じますね?

青海から新宿へ 2009年05月17日

東京都産業労働局から中小企業創造法の認定いただき、東京都中小企業振興公社から青海事務所をお借りして5年がたちました。当初はガーデンクリートの透水性・保水性・軽量性を活かし、気化熱の働きで都市を冷やす技術を開発しました。その後、公社のビジネスナビゲータの皆さんをはじめ多くの方の協力を得て新しい機能を付加した製品が出来ました。この5年間て学んだことは毛細管現象という自然エネルギーを活用して、ガーデンクリートを植物を育てる緑化基盤として使用する技術を開発出来た事です。次の仕事はこの技術を、東京をはじめ様々な都市で利用していただくことです。そこで私が生まれ育った新宿に事務所を移すことにしました。青海という島での様々な出会いが、新しい製品を生みました。この機会を与えてくださった東京都と中小企業振興公社、海外特許取得の支援をしてくださった東京都知的財産総合センター,そして東京で暮らしていらっしゃる皆さん、働いていらっしゃる皆さんに心から感謝いたします。

                                                                                                                     青海南ふ頭公園  5月1日撮影 IMG_3069.JPG

                         新宿御苑  5月14日撮影

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坂の上の網 2009年01月11日

昨年の暮,来日したシモン・ボリバル・ユースオーケストラ・オブ・ベネズエラ(Simon Bolivar Youth Orchestra of Venezuela)のコンサートに行きました。創設者のホセ・アントニオ・アブレウ博士の"貧しくても音楽を学びたい子供たちに、わけ隔てなく楽器を与え集団で練習することで団結と規律の精神を養い、若い演奏家を育て演奏の場を作る。"という理念のもと、音楽教育のエル・システマはベネズエラにしっかりと根付き豊かに実ったようです。若者たちの演奏技術も一流ですが、音楽の楽しさを伝えようとする 気持ちが、彼らの目の輝きとともに伝わって来て感動しました。この若者達の生き生きとした表情を見て、ふと司馬遼太郎の「坂の上の雲」を思い出しました。この小説に描かれている若者たちは、新しい国家を作るために時代を駆け抜けて行きましたが、彼らが活躍した時代、坂の上には青空にポッカリ浮かぶ白い雲を見ることができる社会の雰囲気があったのでしょうね。維新から140年を経過した現代、新国家の形成と発展のために張り巡らされて来た様々な制度やしきたりの網は、平成の坂の上に重くのしかかっているようです。その中には、これからの社会を築いてゆくのに役割を終えた制度やしきたりの網が無数にあるようです。

 

 

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京王井の頭線の渋谷駅改札口前には、岡本太郎作のとてつもなく大きな壁画「明日の神話」があります。岡本画伯がメキシコで制作されたものだそうですが、一人でこの大作をお描きになったとは、まさに"芸術は爆発だ!"の気迫が迫ってきます。この絵を見て我々も岡本画伯の元気をいただき、青年諸君から中年、壮年の皆さんまでが連携して、今の社会を覆っている役割を終えた様々な網を整理して、次代の若者たちが再び坂の上の青空に浮かぶ雲が眺められる社会を作ろうではありませんか!

 

 

 

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コンサートが終わり席を立つときに、私の後ろの席で演奏を聴かれていたアブレウ博士にBravo!と声をかけたところ、にっこりと笑いながら会釈して下さいました。(当日の演奏会の模様は2月20日の夜、NHK教育テレビで放送されるそうです。是非ご覧ください!)

新宿御苑 2008年11月09日

新宿御苑は幼いころからの思い出がいっぱい詰まった場所です。小学生のころ、近所の友達と御苑の池にアメリカザリガニを捕りに行ったことがありました。スルメを縛った糸を池に入れるとザリガニがハサミでスルメを挟み、簡単に捕まえられます。バケツ一杯のザリガニを持ち帰りましたがお咎めを受けた記憶はありません。縛りが強くなった現代の管理社会ではご法度の行為ですね。この縄を解きほぐし穏やかな空気が漂う社会環境を蘇らせたいものです。新宿御苑で私が好きな場所の一つに台湾閣(旧御涼亭)があります。雨の日にここから眺める日本庭園には、雨に煙る墨色の風情が感じられます。 IMG_1332 (2).JPG

IMG_1336 (2).JPG           新宿御苑では都内であまり見かけなくなった様々な巨木が元気に育っています。

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