三佐和ブログ


土とガーデンクリートの比較 2025年09月28日

先のブログ「落ち葉で根鉢をくるむ」で土とガーデンクリートについていろいろお話ししましたが、それを表にまとめてみました。土もガーデンクリートも地表を形成しているアルミニウムやケイ素、石灰で出来ています。土とガーデンクリートの違いは粒度です。土の粒度が2mm以下なのに対してガーデンクリートの粒度は10-3mmです。また土はバクテリア、菌類、虫、そして窒素、リン酸、カリなどの植物の栄養素を保管します。これに対してガーデンクリートは水分を保水したり植物の根や茎を支えるのが大きな目的です。

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土もガーデンクリートもお互いに役割を分担して植物の成長を支えます。例えばガーデンクリートは上に土を載せて芝生や花、野菜などを育てます。またガーデンクリートで作られたカスケードブロックは、ブロックの穴に植物の根鉢の土を入れて植物の根や茎を支えながら平面や立面で植物を育てます。

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土とガーデンクリートの大きな違いは、土は分散するのに対してガーデンクリートは固化しているので分散することがありません。土とガーデンクリートの違いをうまく利用して、コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われてヒートアイランドを緑化してオアシスを創ってゆこうと思います。

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        写真はヒートアイランド東京のオアシス新宿御苑の芝生の広場 9月28日撮影

オアシスからの水分蒸発量72 2025年09月26日

9月20日から26日までのオアシスⅡからの水分蒸発量は4.4㍑/㎡・日、芝生からの蒸発量は1.4㍑/㎡・日、周囲からの蒸発量は2.9㍑/㎡・日でした。秋分を迎えたあたりから東京の気温は落ち着きました。その中でオアシスⅡ周囲からの水分蒸発量が再び増えたのには少し驚きました。

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今年の夏はオアシスⅡを直射日光が当たらない場所に置いたことで、西洋芝は無事に夏を乗り越えました。秋分が過ぎて午後の日差しも少し弱まったので、再びオアシスⅡをベランダに移しました。

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オアシスⅡを室外機の上からベランダに移動させたことで、オアシスⅡ周辺の土地の力(日差し、風等)は変化しますが、これから気温が下がる中でオアシスⅡからの水分蒸発量がどのように変化してゆくのか観察するのが楽しみです。9月26日撮影

落ち葉で根鉢をくるむ 2025年09月24日

今回は植物が育つのに大事な栄養素を含む土についてお話しします。参考図書は「土と生命の46億年史」藤井一至著 講談社BLUE BACKSと他にAIにも質問してみました。まず土の成分ですがアルミニウムとケイ素だそうです。ガーデンクリートの骨材である軽石の成分はアルミニウムが17%,ケイ素が66%で土と似ています。ガーデンクリートで使用している軽石と土との違いは粒の大きさです。ガーデンクリートで使用している軽石は10mmから3mm前後であるのに対して、土は直径が2mm以下の、砂、シルト、粘土で構成されています。

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そして土が植物を育てるのに重要なポイントは、土の中にバクテリアや菌類(キノコ、カビなど)が植物と共存していることです。植物は成長の過程で枯れた葉を地表に落としますが、バクテリアや菌類は落ち葉に含まれるセルロースやリグニンなどの有機物を分解します。そして分解の過程で落ち葉の成分を二酸化炭素、水、アンモニア、ミネラルに変えます。こうして分解された窒素、リン酸、カリウムなどが植物の栄養源になります。バクテリアや菌類が落ち葉を食べることで土壌の肥沃さが保たれます。

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ここで一つ実験を試みました。ガーデンクリートで作られたフローラカスケードには直径9cmの穴が開いています。この穴に植物の根鉢の土をポリエステル製の灌水クロスにくるんで挿入するのですが、クロスの代わりに根鉢の土を落ち葉でくるんでカスケードブロックの穴に挿入してみました。上の写真をご覧ください。これから落ち葉に包まれたインパチェンスがどのように育ってゆくのか楽しみです。  9月25日撮影

サクラランも生きている32 2025年09月23日

8月25日から9月23日までのサクラランからの水分蒸発量は3.97g、一日当たり0.13gで前回に続き蒸発量が減少していました。サクラランからの水分蒸発量は夏至(6月21日)の頃をピークとして、その後は下降しているようですね。サクラランからの水分蒸発量は、室内ではある気温の高さまでは比例して上昇しますが、気温が高い日が続くと減少するようです。湿度の変化とも関連しているかもしれませんね。

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今日は秋分です。今年の東京は夏至を過ぎたころから猛暑の夏が始まり、残暑の9月に入っても気温が横ばいに推移したことが上のグラフからわかります。今年は昨年の夏と比べても気温が高い日が続いたようですね。

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今朝の新宿事務所は涼しい朝を迎えています。サクラランの葉も深い緑になってきました。これから気温が下がるにつれてサクラランからの水分蒸発量は減少を続けるのでしょうね。9月23日撮影

オアシスⅡからの水分蒸発量71 2025年09月19日

9月13日から19日までのオアシスⅡからの水分蒸発量は3.2㍑/㎡・日、芝生からの蒸発量は1.1㍑/㎡・日、周囲からの蒸発量は2.1㍑/㎡・日でした。今回はオアシスⅡ周囲からの水分蒸発量が横ばいであったのに対して、オアシスⅡと芝生からの蒸発量が少し減りました。

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今朝の東京は涼しい朝を迎えていますが、まだ当面の間は30度を超える日もあるようです.、室温の変化を見ると、昨年は秋分を過ぎたころから気温が下がり始めました。赤いグラフの変化をご覧ください。秋分を境に太陽が赤道から南に移り、これから東京の気候も変わってゆくでしょうね。

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日かげに守られて無事に夏を乗り越えたオアシスⅡの西洋芝ですが、室外機の上からベランダに移動させる準備を進めています。まずは夏の間に衰退した芝生に種を蒔きました。気温が25度前後を下回るにつれて芝生も発芽しやすくなると思います。9月19日撮影

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三佐和ブログ「さらにヒートアイランドにオアシスを!」がアップされました 2025年09月18日

三佐和ブログ「さらにヒートアイランドにオアシスを!」がアップされました。ホームページ資料ダウンロードからご覧いただけます。2025年の春から夏にかけてヒートアイランド東京は気温と湿度の高い日が続きました。9月に入っても海水温度が31度ぐらいあるのが、一つの原因のようです。以前、8月に東京のマンションのベランダで、ガーデンクリートの上で育てている芝生の表面温度を測定したところ31度ほどありました。海水も芝生も表面の水分が太陽光エネルギーの働きで蒸発することで表面温度が下がるのですが、海面と芝生の表面温度が同じであることには驚きました。

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コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドをガーデンクリートで緑化を進めてる私に新たな課題が生まれたようです。

オアシスⅡからの水分蒸発量70 2025年09月12日

9月6日から12日までのオアシスⅡからの水分蒸発量は3.5㍑/㎡・日、芝生からの蒸発量は1.4㍑/㎡・日、周囲からの蒸発量は2.1㍑/㎡・日でした。今回の測定ではオアシスⅡと周囲からの水分蒸発量が減ったのに対して、芝生からの蒸発量は少し増えたようです。

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オアシスⅡと周囲からの水分蒸発量は8月29日の測定をピークとして、その後は減少を続けていますが芝生からの蒸発量は横ばいか若干増加の傾向にあります。これらの原因は新宿事務所のベランダの気温が9月に入り少し下がったことが影響しているのかもしれません。それに対して芝生からの蒸発量は周囲の気温や湿度の変化にあまり影響されることなく、独自のシステムで水の吸引と蒸発を続けているようです。

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ベランダの室外機の上で無事に猛暑を乗り切ったオアシスⅡの西洋芝ですが、これから気温が下がるにつれて夏の間に衰退した芝も回復してゆくと思います。9月12日撮影

夏の海面温度が芝生の表面温度に並ぶ! 2025年09月11日

2025年のヒートアイランド東京の夏は猛暑日が続きました。太平洋沿岸の海水温度が高くなったことも原因の一つのようです。ネットのニュースを見ていたら9月にはいっても海水温度が31℃ぐらいあるようです。以前8月にヒートアイランド東京のベランダで、ガーデンクリートの上に西洋芝を載せた場所の表面温度を測定したことがありましたが30℃でした。 これまでは保水性のないコンクリートやアスファルトと比較して、ガーデンクリートの保水性で芝生を育てるメリットをいろいろ考えてきました。しかし海水の表面温度がガーデンクリートの上の芝生の表面温度と似ているということは、お互い水分を蒸発させて気化熱の働きで表面温度を下げるという、物理的な理由は納得できるのですが大きな驚きです。

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真夏の海面温度が、真夏のヒートアイランド東京で育つ芝生の表面温度に似ているということは、海上にもヒートアイランド東京と似た現象が広がっているのでしょうか? さすがにスケールの大きな海にはかないませんが、せめてガーデンクリートで植物を育てるオアシスを創り、人々の体感温度を下げて植物と共生する環境を提供してゆこうと思います。

雨水による芝生の回復 2025年09月10日

9月2日のブログ「9月の新宿御苑」で高温のなか雨が降らないことで新宿御苑の芝生の広場の芝生が少し枯れたことをお話ししました。その後9月5日に御苑にはまとまった雨が降り、先ほど9月10日に芝生の様子を見たところ芝生はかなり回復していました。雨が降ることで地中の根が水を吸収して、新しい葉が生まれ育ち始めたようですね。

9月2日の芝生の広場

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9月10日の芝生の広場

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1日当たりの芝生の広場の雨水の循環の平均をザックリとお話ししますと降雨量が4.4mm、芝生の広場からの蒸発量が4mm、そして0.4mmの水が地中に吸収されると想定されます。そして芝生の広場からの蒸発量の内2mmが芝生から、残りの2mmが芝生を囲む土からの蒸発量と考えられます。緑を失った土地は、植物の根が地中の水分を吸収して蒸発させる事が出来なくなり、雨水の循環が失われて砂漠化して行きました。ヒトは植物が作る雨水の循環システムと共存することで生命を保つことが出来るのです。 関連ブログ:「ヒートアイランドにオアシスを!オアシスからの水の循環イメージ 」「ヒートアイランドにオアシスを!

さらにヒートアイランドにオアシスを! 2025年09月06日

今年の東京は猛暑日の連続でした。体感では7月中旬から8月中旬にかけて、熱を含んだ厚ぼったい空気が体にまとわりつく感じでした。ネットの予報を見たらまだ日本周辺の太平洋の海水温度は31度ぐらいあるようですね。31度といえば、真夏のベランダの芝生の表面温度とほぼ同じです。何故、日本周辺の太平洋の海水温度が高くなっているのでしょうか?

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私見ですが、その原因の一つに大気中の水蒸気の量が増えたことが考えられないでしょうか?以前のブログでもお話ししましたが、2022年1月15日に発生した南太平洋フンガトンガ・フンガパアパイ海底火山の噴火では5000万トンあるいは1億トンの水が成層圏に注入されたとのことです。これは成層圏全体に含まれている水の約5%から10%に相当するそうです。「成層圏への水の注入」大量の水が成層圏に注入されたことで、南太平洋の上空の大量の水蒸気が海水温度の変化に影響したと考えられます。そして南太平洋の海水温度の変化が日本周辺の太平洋の海水温度に影響を与えているのではないでしょうか?太平洋の海水温度が高くなる現象が続くと、コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドに新たな影響が生まれますね。これからは、さらにヒートアイランドに住む人々の周囲に植物が育つにオアシスを作る取り組みを続けてゆこうと思います。

オアシスⅡからの水分蒸発量69 2025年09月05日

8月30日から9月5日までのオアシスⅡからの水分蒸発量は4.1㍑/㎡・日、芝生からの蒸発量は1.2㍑/㎡・日、そして周囲からの水分蒸発量は2.9㍑/㎡・日でした。東京は久しぶりに雨の日を迎えています。これまで続いた猛暑日も一休みでしょうか?オアシスⅡからの水分蒸発量も東京の平均降雨量4.4mm/日を下回りました。250905レイアウト.png

250905グラフ.png250905室温・湿度.png

今週のグラフの変化を見るとオアシスⅡ周囲からの水分蒸発量が減ったのに対して芝生からの蒸発量は少し増えたようです。周囲からの水分蒸発量を計量する容器は直射日光の当たらない室外機の上に置いているのですが、水分蒸発量は気温の変化に敏感に反応しています。

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オアシスⅡの西洋芝も8月の中旬を過ぎたころから、成長が活発になってきたようです。オアシスⅡを室外機の上からベランダに移す時期は秋分を過ぎたころを予定しています。9月5日撮影

9月のフローラカスケード 2025年09月03日

9月に入り東京はまだ猛暑日が続いています。浅草寺様境内の立面型植栽基盤フローラカスケードでは、インパチェンスが大イチョウの日陰と灌水システムに守られながら暑さをしのいでいます。

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今年は気温が高いせいかインパチェンスの成長が進んでいるようで、葉と茎がカスケードブロックから大きく伸びているのが写真からもわかりますね。

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今のところ暑さのためか花は少ないようですが、よく見ると花のつぼみがあちらこちらに見られます。早く気温が下がり花のカスケード(小滝)を見られるのが楽しみです。

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今年の夏は雨が少ないので、境内のブミコンも白く乾燥しています。雨が降ってブミコンに浸透すると周囲の気温が下がり、体感温度も涼しさを感じられるのですが。9月3日撮影

9月の新宿御苑 2025年09月02日

猛暑の続く中で雨の降らない新宿御苑では芝生の広場の芝生が少し枯れていました。そして同じように猛暑の中で、直射日光の当たらない新宿事務所のオアシスⅡからの水分蒸発量は4.6mmという記録を作りました。(オアシスⅡの給水量と蒸発量の関係

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東京の年間降雨量は1598.2mm,一日当たり平均4.4mm の雨が降ります。直射日光の当たらない新宿事務所のベランダのオアシスⅡからの水分蒸発量4.6mmが東京の降雨量よりも上回ったということは、直射日光の当たる新宿御苑の芝生からの水分蒸発量はさらに降雨量を上回っていると予想されますね。以前ブログで、降雨量の90%が蒸発して、残りの10%が地中に保水されることで雨水の循環が保たれるお話をしました。そして植物が雨水を地中に保水させる大きな役割を果たしています。ヒートアイランドにオアシスを!オアシスからの水の循環のイメージ

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今の御苑の芝生の広場は雨水の蒸発量が降雨量を上回り、地中に保水されている水分だけでは植物の生命を維持する量が追いつかないのでしょうね。降雨量が蒸発量を上回ることで収支のバランスが取れて雨水の循環は保たれます。猛暑の続く中ヒートアイランド東京は恵みの雨を待ち望んでいます。関連ブログ:植物は土地の力 9月2日撮影

オアシスⅡの給水量と蒸発量の関係 2025年09月01日

オアシスⅡはプラスチック容器に緑化ブロックを置いてその上で芝生を育てています。オアシスⅡへの給水は容器の縁まで水を満たす方法で、給水のインターバルは7日で芝生からの蒸発量を観察しています。これまでの観察で、7日のインターバルで給水すると7日目にはプラスチック容器の水は底をつきますが、水はまだ緑化ブロックに保水されています。

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上のグラフは緑化ブロックに保水される水を緑化ブロックと土の厚みの保水率から計算して0.21㍑/㎡・日で設定した、オアシスⅡの給水量と蒸発量の推移を表したものです。新宿事務所のベランダで測定しているオアシスⅡからの水分蒸発量は、猛暑日の続いた8月23日から29日までの測定で、4.6㍑/㎡・日でした。(オアシスⅡからの水分蒸発量68)つまり1日当たり4.6mmの水がオアシスⅡから蒸発したということです。

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東京の年間降雨量は1598.2mm一日当たり約4.4mmです。(理科年表97冊参照)新宿事務所のベランダで測定しているオアシスⅡからの水分蒸発量は猛暑日が続いた中で、東京の降雨量の平均を上回りました。しかし保水する緑化ブロックを基盤とするオアシスⅡに7日のインターバルで給水することで、西洋芝はヒートアイランド東京の夏を無事に乗り越えられそうです9月1日撮影


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