成層圏への水の注入 | 2025年04月20日 |
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「島はどうしてできるのか」前野深著Blue Backsを読みましたが、最後に驚く話が記述されていました。2022年1月15日に発生した南太平洋フンガトンガ・フンガパアパイ海底火山の噴火では5000万トンあるいは1億トンの水が成層圏に注入されたとのことです。これは成層圏全体に含まれている水の約5%から10%に相当するそうです。(239ページ)成層圏とは地表から約10㎞から50㎞の高度にある層です。そしてこれだけ大量の水が高層大気に短時間のうちにインプットされた事例はいまだかつて知られておらず、さらにそれが定量的に推定されたのは史上初めてのことだそうです。(240ページ)
最近、暑い日(気温が25度以上の夏日)の空気が,これまでと違うことを肌で感じます。空気が肌にまとわりつくような暑さを感じるのです。この感覚はヒートアイランド東京に暮らしていても、これまであまり感じたことがありませんでした。まだ4月の気候でこのような暑さを感じていますが、これから先、初夏、梅雨を過ぎてどのような気候になるのか気になります。大気中の水蒸気が増えるということは、雨水の循環が活発になり降雨量が増えたり温室効果の影響も増えて気温が上がり、地球上で活動する生物には良い影響を与えそうですが、15度から25度の間の気温で快適に生活する人間にとっては不都合な環境になりそうですね。今年も熱い夏を過ごすことになるのでしょうか? 関連ブログ:想定以上に速い地球温暖化