オアシスⅡからの水分蒸発量57 | 2025年06月13日 |
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6月7日から6月13日までのオアシスⅡからの水分蒸発量は2.8㍑・/㎡・日、芝生からの蒸発量は1.2㍑/㎡・日、周囲からの水分蒸発量は1.6㍑/㎡・日でした。今回はオアシスⅡと周囲からの蒸発量が若干増えたのに対して、芝生からの蒸発量は横ばいでした。
何回もブログでお話ししてきましたが、大田区産業プラザPIOや新宿事務所でのオアシスからの水分蒸発量の観察を通して、東京都内の雨水の循環のイメージを描きました。それは東京の年間降水量の平均値が4.4mm/㎡・日(理科年表参照)、オアシスからの水分蒸発量が4mm/㎡・日で、内訳は芝生からの蒸発量が2mm/㎡・日、そしてオアシスの地表の土や水からの水分蒸発量が2mm/㎡・日というものです。下記のレイアウトをご覧ください。
降雨量に恵まれた温帯のヒートアイランド東京で芝生を育てると、降雨量のおよそ90%が大気中に蒸発して、残りの10%が地中に保水される予想です。そして大気中に蒸発する水分の内50%が芝生から、そして50%が地表から蒸発するイメージです。芝生や地表からの蒸発量が降雨量よりも少ないことで、地中に水が保たれます。そして地中に保水された水分のおよそ50%を芝生が蒸発させることで、雨水の循環が保たれる仕組みです。
芝生をはじめとする植物が失われることで、その土地の雨水の循環がなくなり砂漠化が進んで行くのでしょうね。東京も梅雨に入り、新宿事務所のオアシスⅡの芝生もようやく芝刈りをしました。これから夏至に向けて気温や湿度が上がって行き西洋芝にとって苦手な季節を迎えます。よく注意しながら芝生の成長を見守ります。6月13日撮影 参考ブログ:植物は土地の力 ヒートアイランドのビオトープオアシスⅡ