土地の保水量2 | 2025年06月05日 |
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2024年5月25日のblogで土地の保水力についてお話ししました。土地の保水力 今回は昨年の5月から新宿事務所のベランダのオアシスⅡで1年を通して観察した水分の蒸発量の測定に基づき、改めて土地の保水力を考えてみたいと思います。今回の測定ではオアシスⅡから蒸発量を、オアシスⅡの芝生からの蒸発量と芝生以外からの蒸発量を分けて測定しました。そして芝生以外の蒸発量は、オアシスⅡの横に設置した計量容器からの水分蒸発量と同じであるという考え方を取りました。つまりオアシスⅡに給水した水量から、オアシスⅡの周囲からの水分蒸発量と、オアシスⅡの基盤であるガーデンクリートとに保水されている水量を差し引いた量を芝生からの水分蒸発量としました。
7日に一度の給水を続けると、7日目にはオアシスⅡの容器の底の水は無くなりますが、ガーデンクリートはまだ保水されています。これが土地の保水量ですね。植物が生えている環境では降雨量が蒸発量より多く、雨水は土に浸透します。そして浸透した水を植物の根が吸引して、葉を通して大気中に蒸発させて雨水の循環は保たれます。