三佐和ブログ


過ぎたるは及ばざるが如し 2026年01月03日

ネットのニュースを見ていたら「中国が780億本の植林をした代償とは?」という記事がありました。詳しい内容は記事をご覧いただくとして、私が感じたことをお話しします。中国は「北防護林プロジェクト」という名のもとに1978年から2024年にかけて780億本の植林をして国土の森林被覆率を10%から25%に引き上げたようです。人間の都合で行われた壮大な植林作業ですが、その結果、国内の水資源に予期せぬ影響が表れているようです。

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具体的に述べると、植林により地中から吸い上げられた水は大気中に蒸散し、やがて雨となり降ってくるのですが、その雨が同じ場所に降るのではなく、蒸散した大気中の水分の多くはチベット高原へと運ばれ、同地域では水利用可能量が増加した一方、中国東部および北西部では水資源が顕著に減少したようです。とりわけ北西部では、大気中の水分が流出した影響が最も大きかったようです。

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私は「ヒートアイランドにオアシスを!」をキャッチフレーズに、コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京をブミコンやガーデンクリートで被覆して緑化して保水性を高め、雨水の循環を回復することをイメージして活動しています。植林した植物が吸い上げた水が同じ場所に降るのではなく、遠く離れたチベット高原に移動する中国の事例を見てとても驚きました。植物が生えていないからといってやみくもに植林活動をするのではなく、その場所の土地の力である気温、湿度、気圧配置、風力などを見極ることが大事ですね。大量に植林しても、自然は人間の都合に合わせて見返りを与えることはありません。まさに過ぎたるは及ばざるが如しです。


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